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RT-LAMP法を利用した簡易で正確なナシ退緑斑点症の診断技術

ページID:0567256 掲載日:2025年3月12日更新 印刷ページ表示

RT-LAMP法を利用した簡易で正確なナシ退緑斑点症の診断技術(特開2021-137003)

概要

 近年全国のナシ産地で発生している退緑斑点症の病原と考えられる新規ウイルスについて、解読した塩基配列情報に基づき、RT-LAMP法により、特異的に検出・診断できる方法。

従来技術の課題

 近年、全国のナシ生産において退緑斑点症(病原ウイルス:PCLSaV)の発生が問題となっている。病気を防ぐためには、ナシ退緑斑点症を正確に診断することが必要であり、その技術確立が求められていた。

課題解決の手段とその効果

  PCLSaVゲノム塩基配列を解読し、それらの配列を元に、プライマーを設計し、RT-LAMP法による検出、診断法を作製することで、当該ウイルスを的確に検出、診断できる手法を開発した。

 本発明による検査手法は、ナシ生産圃場において、PCLSaVの感染樹の特定を行うことができ、感染樹の除去や蔓延の防止に有効である。

主な利用分野/市場動向

(1)RT-LAMP法を用いナシ退緑斑点症を診断することができるキット

(2)RT-LAMP法を利用したナシ退緑斑点症の受託診断

技術の詳細解説

(1)注射針で葉を突き、針の先端に付着した汁液から簡易にナシ退緑斑点症を診断できるRT-LAMP法による遺伝子診断技術を開発した。

(2)この方法により、高価なPCR機器等を用いることなく約30分程度で陽性判定が可能になった。

(3)反応液を着色することで、目視での判定も可能である。

ナシモザイク症

          (2020年 愛知県農業総合試験場10大成果より抜粋)

開発状態

 ナシ退緑斑点症を診断できるRT-LAMP技術を確立

技術支援

 【共同研究】 可

 【技術指導】 可

 【サンプル提供】 可

関連アドレス

(1)2020年 愛知県農業総合試験場の10大成果「ナシモザイク症の病原ウイルス検出法を開発」

/uploaded/attachment/359350.pdf

(2)関西病害虫研究会報(65):16-21「RT-LAMP法によるナシ葉退緑斑点随伴ウイルスの検出」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kapps/65/0/65_16/_pdf/-char/ja

(3)関東東山病害虫研究会報(70):37-40「Direct-LAMP法によるニセナシサビダニおよびダニ内のナシ葉退緑斑点随伴ウイルスの検出」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ktpps/70/0/70_37/_pdf/-char/ja

問合せ

愛知県知的所有権センター
電話 0561-76-8318
FAX  0561-76-8319

農業総合試験場 研究戦略部 技術開発研究室
電話 0561-41-8964(ダイヤルイン)

愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 (研究開発支援グループ)
電話 052-954-6370(ダイヤルイン)
FAX  052-954-6977

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