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自動車業界の変化の影響等に関する動向調査の結果について
愛知県の基幹産業である自動車産業は100年に1度の大変革期にあり、そのキーワードであるCASE※1やMaaS※2の進展により、県内の中堅・中小自動車関連企業の経営に大きな影響が出ることが予想されます。
そこで、愛知県は県内の中堅・中小自動車関連企業を対象に、CASEやMaaSによる影響や経営課題、事業の取組状況や事業方針等を調査するため、今年度アンケートを実施しました。
この度、その調査結果をとりまとめましたので、お知らせします。
今後、この調査結果等を踏まえ、中堅・中小自動車関連企業が行う事業の深掘りや新たな事業展開への支援を実施します。
1 調査の概要
(1)調査対象
自動車関連企業を中心とした愛知県内の企業・団体
(2)調査委託先
株式会社東京商工リサーチ名古屋支社(名古屋市中村区名駅南1-21-19)
(3)抽出方法
株式会社東京商工リサーチが有する企業情報データベースから、地域や業種・規模割合を考慮した上で2,500社を無作為に抽出
(4)調査方法
調査票を郵便で送付。回答は郵送又はWeb、FAXの3つの方法とした。
(5)調査期間
2019年8月26日(月曜日)から2019年9月30日(月曜日)まで
(6)回答社数
597社(回答率23.9%)
(7)主な調査項目
ア.企業等の概況について
・自社が保有する技術、自社の強み
・自社独自技術、研究開発のための部署の有無 等
イ.CASE及びMaaSの影響について
・CASEやMaaSについて、2025年時点の進展具合と想定される自社への影響
・CASEやMaaSの進展に対応して実施している取組 等
ウ.取組状況、事業方針について
・今後3~5年間、10~15年間の事業の見通し
・現在取り組んでいる新規事業
・新規事業の必要性を感じるが取組を行っていない理由
・中核人材の育成に関する取組 等
エ.ワークショップについて
・開発提案型企業への転換を支援する、愛知県主催のワークショップで取り組みたい内容 等
用語説明・補足
*1:CASE
Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Sharing&Service(シェアリング&サービス)、Electric(電動化)の頭文字。
(1)Connected(コネクテッド)
自動車がインターネットに常時接続した状態のこと。車同士や道路等のインフラ、交通情報等のビックデータなどの外部環境と、ネットワークを介してつながることで、移動中の車内で様々なサービスが提供可能になる。
(2)Autonomous(自動運転)
ドライバー(人間)が行う、認知、判断、運転操作(加速、操舵、制動など)などの行為を、人間の代わりにシステム(機械)が行うこと。ドライバーが全ての運転操作を行う状態から、自動車の運転支援システムが一部の運転操作を行う
状態、ドライバーの関与なしに走行する状態まで、自動運転には様々なレベルがある。
(3)Sharing&Service(シェアリング&サービス)
個人・企業が所有する自動車を貸し出し、他者と共有することで、収益をあげるサービス。
(4)Electric(電動化)
動力伝達システムにエンジンやトランスミッションだけでなく、電池やモーターを搭載し、自動車の動力源に電力を使用すること。ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車が具体例として挙げられる。
*2:MaaS
Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)の略で、マイカー以外の全ての交通手段を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐという概念。
2 調査報告書
以下よりダウンロードしてください。
自動車業界の変化の影響等に関する動向調査報告書(概要版) [PDFファイル/510KB]
自動車業界の変化の影響等に関する動向調査報告書 [PDFファイル/2.59MB]