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自分に必要なエネルギー量を知りましょう
エネルギーとは
エネルギーは身体活動のための源であり、自動車でいうと”ガソリン”です。エネルギーの単位である「カロリー」の呼び名がよく使われます。私たちは活動に必要なエネルギーを、炭水化物・脂質・たんぱく質の3大栄養素から得ています。
エネルギー量は、個人差があり年齢や活動の状況により違ってきます。
一日にどのくらいのエネルギーを摂るとよいのか、その目安量を次の手順から知ることができます
例) 女性事務職(年齢26歳、身長156cm)Aさんの場合を想定して計算しています。
1) 標準体重を計算します
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
例:Aさんの標準体重は53.5kgです。(1.56m×1.56m×22)
2) 1日の基礎代謝量を計算します
基礎代謝量とは? 安静にしていても消費される最小エネルギーのことです。
1日の基礎代謝量=性・年齢別基礎代謝基準値(表1より)×標準体重
例:Aさんの基礎代謝基準値は、年齢18~29歳の女性なので23.6kcal/kg/日となります。
Aさんの1日の基礎代謝量は1263kcalです。(23.6kcal/kg/日×53.5kg)
年齢(歳) | 男 | 女 |
---|---|---|
1~2 | 61.0 | 59.7 |
3~5 | 54.8 | 52.2 |
6~8 | 44.3 | 41.9 |
9~11 | 37.4 | 34.8 |
12~14 | 31.0 | 29.6 |
15~17 | 27.0 | 25.3 |
18~29 | 24.0 | 23.6 |
30~49 | 22.3 | 21.7 |
50~69 | 21.5 | 20.7 |
70以上 | 21.5 | 20.7 |
3) 1日のエネルギー必要量(目安)を計算します
1日のエネルギー必要量=1日の基礎代謝量×身体活動の強さ(表2より)
例:Aさんは事務職なので、身体活動レベルはふつうの1.75となります。
Aさんの1日のエネルギー必要量は2210kcalくらいとなります。(1263kcal×1.75)
身体活動レベル | 低 い | ふつう | 高 い | 身体活動の例 | |
---|---|---|---|---|---|
1.50 (1.40~1.60) | 1.75 (1.60~1.90) | 2.00 (1.90~2.20) | |||
日常生活の内容 | 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合 | 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合 | 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合 | ||
個々の活動の分類(時間/日) | 睡 眠 | 7~8 | 7~8 | 7 | 睡 眠 |
座位または立位の静的な活動 | 12~13 | 11~12 | 10 | テレビ・読書・電話・会話など(座位または立位)、食事、運転、デスクワーク、縫物、入浴(座位)、動物の世話(座位、軽度) | |
ゆっくりした歩行や家事など低強度の活動 | 3~4 | 4 | 4~5 | ゆっくりした歩行、身支度、炊事、洗濯、料理や食材の準備、片付け(歩行)、植物への水やり、軽い掃除、コピー、ストレッチング、ヨガ、キャッチボール、ギター、ピアノなどの楽器演奏 | |
長時間持続可能な運動・労働など中強度の活動(普通歩行を含む) | 0~1 | 1 | 1~2 | ふつう歩行~速歩、床掃除、荷造り、自転車(ふつうの速さ)、大工仕事、車の荷物の積み下ろし、苗木の植栽、子どもと遊ぶ、動物の世話(歩く/走る、ややきつい)、ギター:ロック(立位)、体操、バレーボール、ボーリング、バドミントン | |
頻繁に休みが必要な運動・労働など高強度の活動 | 0 | 0 | 0~1 | 家財道具の移動・運搬、雪かき、山登り、エアロビクス、ランニング、テニス、サッカー、水泳、縄跳び、スキー、スケート、柔道、空手 |
問合せ
愛知県 瀬戸保健所
健康支援課地域保健グループ(栄養担当)
電話:0561-82-2157(ダイヤルイン)
E-mail: seto-hc@pref.aichi.lg.jp