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【奥三河探訪】新城の盆行事をご紹介します
新城設楽振興事務所では、「奥三河探訪」と題して、愛知県奥三河地域の伝統行事やイベント、四季の移ろいなどを紹介しています。
今回は、新城市内に伝わるお盆の行事をいくつかご紹介します。
一つ目は「大海の放下(おおみのほうか)」です。
今回は、新城市内に伝わるお盆の行事をいくつかご紹介します。
一つ目は「大海の放下(おおみのほうか)」です。
「放下(ほうか)」は、古く放下僧と呼ばれた人たちが念仏を唱えながら踊ったことに由来すると言われています。3人の舞い手が背中に高さ2.1mにもなる大団扇を背負い、腹には直径50cmの太鼓を抱え、毎年8月14日と15日に初盆の家々を回ります。
二つ目は「鍋づる万灯(なべづるまんとう)」です。
新城市市川地区にある万灯山で、毎年8月15日の夜、大きな松明を山の北西向きの斜面に立て、一斉に点火する万灯祭が行われます。
明々と燃える松明が、鍋弦の形をしていることから「なべづる」万灯と呼ばれ、京都の大文字焼きと同じく精霊送りの行事です。
豊川を挟んだ万灯山の対岸、JR飯田線鳥居駅付近から見ることができます。
明々と燃える松明が、鍋弦の形をしていることから「なべづる」万灯と呼ばれ、京都の大文字焼きと同じく精霊送りの行事です。
豊川を挟んだ万灯山の対岸、JR飯田線鳥居駅付近から見ることができます。
三つ目は「乗本万灯(のりもとまんどう)」です。
「乗本万灯」は、毎年8月15日の夜、乗本地区の万灯山と呼ばれる小山で行われます。
長さ60cm、幅70cm、重さ5~10kgほどの万灯と呼ばれる麦わらに火をつけ、太鼓・鉦・笛の囃子とともに、白パンツにさらしを巻いた男性が「マンド、マンド、ヨーイヨイ」という掛け声をあげながら、頭上で万灯につけたひもを振りまわします。万灯の炎が長く尾をひき、大変迫力のある行事です。
万灯がいつはじまったかは定かではありませんが、長い伝統のなかで多様な意味を持つようになり、盆の精霊や災いをもたらす悪霊を鎮め送るための鎮魂、害虫を追い払い、さらに長篠・設楽原の戦いの戦死者の供養とも言われています。
長さ60cm、幅70cm、重さ5~10kgほどの万灯と呼ばれる麦わらに火をつけ、太鼓・鉦・笛の囃子とともに、白パンツにさらしを巻いた男性が「マンド、マンド、ヨーイヨイ」という掛け声をあげながら、頭上で万灯につけたひもを振りまわします。万灯の炎が長く尾をひき、大変迫力のある行事です。
万灯がいつはじまったかは定かではありませんが、長い伝統のなかで多様な意味を持つようになり、盆の精霊や災いをもたらす悪霊を鎮め送るための鎮魂、害虫を追い払い、さらに長篠・設楽原の戦いの戦死者の供養とも言われています。
最後に「信玄原の火おんどり(しんげんばらのひおんどり)」です。
「信玄原の火おんどり」は、毎年8月15日、長篠・設楽原の古戦場跡の信玄原で盛大に行われます。合戦の戦死者を慰めるため開催され、400年以上の歴史があります。
法被、鉢巻、猿股姿の男たちが、太鼓・笛の囃子とともに会場となる信玄原へ向かいます。スノコ状に編んだ葦(よし)にシダを詰めた大松明に火をつけて「ヤーレモッセ、モッセモセ・・・」と囃します。
囃子のリズムが変わると、大松明を横八文字に振りまわして踊ります。夜の信玄原に多くの松明の火が舞い、火おんどりは最高潮を迎えます。
法被、鉢巻、猿股姿の男たちが、太鼓・笛の囃子とともに会場となる信玄原へ向かいます。スノコ状に編んだ葦(よし)にシダを詰めた大松明に火をつけて「ヤーレモッセ、モッセモセ・・・」と囃します。
囃子のリズムが変わると、大松明を横八文字に振りまわして踊ります。夜の信玄原に多くの松明の火が舞い、火おんどりは最高潮を迎えます。