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【奥三河探訪】OMM JAPAN 2018 OKUMIKAWAが開催されました(前編)
OMMはOriginal Mountain Marathonの略で、1986年にイギリスで始まった山岳マラソンレースです。日本では2014年から開催されており、今年は愛知県の奥三河地域で開催されました。
競技前日には茶臼山高原スキー場で、受付と前夜祭が行われ、前夜祭では五平餅など地元グルメの販売があり、多くの選手が奥三河の味を楽しんでいました。
競技は、茶臼山高原周辺の標高550mから1415mのエリアで、コントロールと呼ばれる指定されたチェックポイントをすべて回り、タイムを競うストレート(難易度によってA,B,Cの区分あり)と制限時間内に各コントロールに設定された得点の獲得合計を競うスコア(制限時間によりロングとミディアムの区分あり)の2つのカテゴリーで行われ、海外からの出場者を含め1000人以上の選手が参加しました。
選手は二人一組で、水や食料をはじめ、宿泊に必要なテントや寝袋、雨具、着替えなど競技中に必要な装備をすべて持つことになっており、宿営地での水以外の補給は、一切認められていません。また、緊急時以外は携帯電話やGPSの使用が認められておらず、選手たちはスタート時に渡された地図を頼りにコントロールを回ります。
選手たちには、地図を読む能力を始め、緊急時の対応力や野営技術など山岳地帯で安全に活動するために必要な技術と経験が求められる過酷なレースです。
大会一日目。
選手たちは駐車場のある茶臼山高原スキー場から、スタート地点の萩太郎山に向かって歩いて行きます。
選手ごとにスタート時刻が決められており、選手たちは自分のスタートまで決められたエリアで待機していました。
選手たちは指定された時刻にスタートラインに並ぶと、ここで初めてコントロールと宿営地の記された地図を見ることができます。
スタート時刻を迎えた選手たちは、スタートゲートをくぐり、萩太郎山の南斜面から山の中に散らばっていきました。
一日目の競技は茶臼山高原から設楽町津具地区に渡る地域のうち、主に茶臼山高原道路の南側のエリアにコントロールが設けられました。
選手たちは地図とコンパスを見ながら、周囲の尾根や谷の地形から自分たちの位置を確認し、コントロールを目指します。その際に、遠回りの勾配のゆるい地を行くのか、近道になる急峻な斜面を行くのか、コントロールまで走るのか歩くのかなど、各選手には、戦略と状況判断が求められます。
一日目のゴールと宿営地は設楽町の道の駅つぐ高原グリーンパークに設けられました。この日は道の駅にたくさんのテントが立ち並びました。
一日目の競技を終えた選手たちはテントを設営すると、食事の準備をし、他の選手たちと一日目の競技について語り合っていました。
(後編に続きます。)
豊根村の観光情報:http://www.toyonemura-kanko.jp/ (豊根村観光協会)