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新城の大地
新城市内には、日本列島を縦断する中央構造線(大断層)断面などの様子が直接見られる露頭と呼ばれる箇所が幾つかあります。今回は「八昇峠」(はっしょうとうげ)、「百間滝」ひゃくけんたき)、「長篠露頭」(ながしのろとう)を紹介します。
始めに新城市巣山の「八昇峠」です。八昇峠は、新城市大野の「明治橋西」交差点から県道505号で細川集落を過ぎ、「巣山」方面に向かったところ(「明治橋西」交差点から約7キロメートル(車で15分)ほど)にあります。
峠の途中で細川断層の露頭と、断層によって形成された「V字谷」を見ることができます。
峠の途中で細川断層の露頭と、断層によって形成された「V字谷」を見ることができます。
「八昇峠」の少し手前から南西方向にのびるV字谷です。道路の山側には「細川断層」の露頭があります。
同じ方向を少し場所を変えて見てみました。天気が良くて空気が澄んでいると、遠くに三河湾が見えます。
次は、七郷一色の「百間滝」です。百間滝は八昇峠から県道505号を巣山で左折、県道442号を七郷一色区で左折して案内看板に沿って先に行きますが、途中、道路工事中のため迂回路を利用します。
また、国道151号「名号」交差点から大島ダム経由で約6キロメートル(車で15分)ほど)で行くこともできます。
七郷一色区(県道442号と県道505号の三差路)の看板
百間滝直上の道路に断層破砕帯の露頭があります。県道脇道を降りていくと百間滝が見えてきます。
滝壺付近を断層が通っています。
次は「中央構造線長篠露頭」です。「長篠城趾史跡保存館」から、国道151号を徒歩で約10分ほど「長篠大橋」方面に向かい、ガソリンスタンド付近の「中央構造線長篠露頭」と書かれた小さな看板を左折すると50m程先に矢印の書かれた標識があります。
国道151号からも近く、「長篠露頭」までは歩道も整備されています。露頭が真近に観察できるように数名が乗れる観察台や、露頭の解説板も整備されています。
「長篠露頭」の解説板です。