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【奥三河探訪】鳳来山東照宮の石垣修理
新城設楽振興事務所では、「奥三河探訪」と題して、愛知県奥三河地域の伝統行事やイベント、四季の移ろいなどを紹介しています。
今回は、鳳来山東照宮の石垣修理をご紹介します。
鳳来山東照宮は、徳川家光の命により慶安元年(1651)に建立されました。
石垣も建立から360年もの長い年月が経ち、石垣内部に土が入り込んだことから、石垣が膨らみ、倒壊の恐れが出てきました。そこで今回、膨らんだ石垣を解体し、たまった土を取り除く修理が6月下旬から10月下旬にかけて行われました。
今回の修理は、東照宮の一の鳥居付近の石垣(黄色の円付近)が行なわれました。この部分の修理であっても全ての石を取り除いたそうです。
石垣の角の部分です。石垣の傾斜は70度くらいだそうです。
修理の際に訪問した時は、すっかり土が取り除かれ、11段ある石垣の8段目まで積み直されていました。
石垣上部の様子です。石は鳳来寺山から切り出した岩を使用しています。
割れた石でも再利用が可能なものは、接着剤で貼りつけて再び積み上げられました。
接着剤で貼り付けた石(画面中央)。
再利用できない石は新たな石と取り換えられます。
後世、再び石垣が修理されるときに、今回の修理がわかるよう、石には一つ一つ番号が与えられます。
番号を与えられた石は、元の位置に戻されます。三つの窪み(黄色の円のところ)は、矢を入れて石を割ったときの矢穴の跡です。
積まれるのを待つ石です。700キロ以上の石もあるそうです。
修理を終えた石垣は、「鳳来寺山もみじ祭り」にお越しになる皆さんをお待ちしています。
鳳来寺山もみじまつりは11月末まで開かれます。期間中いろいろな行事が開催されますが、11月23日の祝日には、表参道一帯で物産展を始め、太鼓の奉納、野点茶会など数多くのイベントが行なわれます。
山頂の駐車場から東照宮に向かう道も少しづつ色づき始めました。
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