愛知県消防年報（令和5年版）を作成しました

　愛知県では、市町村からの報告に基づいて、県内の消防体制・消防活動の状況等について取りまとめ、令和5年版の消防年報を作成しましたのでお知らせします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　

　消防関係者を始め、県民及び学校、企業の皆様におかれましては、本書を広く御活用いただき、消防に対する理解を深め、消防防災体制の確立にお役立てください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

[1]　消防本部・署（2023年4月1日）

消防本部数　　　　　 34本部　　前年同数

消防署／出張所数　　 66署／150出張所　　前年同数

消防吏員数　          　8,386人　 前年比　　6人増加（0.1％）​

[2]　消防団（2023年4月1日）

消防団員数　　　　 21,368人   前年比　422人減少（△1.9％）

うち女性消防団員　　　980人   前年比　 41人増加（4.4％）

うち学生消防団員　　　818人   前年比　282人増加（52.6％）

[3]　火災（2022年）

火災件数　　　　　　1,865件　 前年比  86件増加（4.8％）

火災による死者数　     　75人　 前年比  17人増加（29.3％）

[4]　救急（2022年）

救急出場件数　　　396,163件　 前年比59,053件増加（17.5％）

救急搬送人員　　　353,219人　 前年比46,557人増加（15.2％）

現場到着所要時間　平均 8.4分　前年比　 0.3分増加  (3.7％)

収容所要時間　　  平均35.7分　前年比   2.2分増加  (6.6％)

[5]　防災ヘリコプター（2022年度）

出動件数（緊急運航）　 66件　 前年比　 12件増加（22.2％）​

　県内に345消防団（593分団）が組織され、消防団員数は、2023年4月1日現在で21,368人であり、前年より422人（△1.9％）減少しました。減少の主な理由は、地域ごとで、高齢により退団を希望する者が増加していることや、地域の連帯感の希薄化などから、各市町村での団員確保が困難になっているためです。　　　　　

　2022年中の火災件数は1,865件で、前年との比較では86件（4.8％）増加しました。

　また、火災による死者数は75人で、前年との比較では17人（29.3％）増加しました。なお、火災による死者のうち、48人（84.0％）が61歳以上となっています。出火原因では、放火（放火の疑いを含む。）が230件と総出火件数（1,865件）の12.3％を占めています。　

　2022年中の救急出場件数は396,163件で、前年から59,053件（17.5％）の増加となり、およそ1.3分に1回の割合で出動したことになります。

　救急搬送人員は、353,219人で、前年から46,557人（15.2％）増加し、県民のおよそ20人に1人が搬送されたことになります。また、傷病程度別で見ると、軽症が186,655人で半数以上を占めます。119番通報入電から現場到着までの所要時間は、平均8.4分です。また、119番通報入電から医療機関等に収容されるまでの所要時間は、平均35.7分です。

　防災ヘリコプターは、1996年度から運航を開始しており、2022年度の緊急運航件数は66件で、前年度より12件（22.2％）増加しました。

　2022年度から防災ヘリコプターに関する業務の一部の管理及び執行を名古屋市に委託し、県内3機体制となった効果が現れており、今後もその機動力を活かした活動やドクターヘリコプター等との連携活動など、高度な活動が期待されています。