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【知事会見】中国・清華大学関連のスタートアップ支援機関 TUSホールディングスに愛知県職員を派遣します
愛知県では、スタートアップ・エコシステム形成に向けて、海外で先進的な活動を行っている大学・支援機関との連携を進めています。
その一環として、世界でも有数のスタートアップ育成の取組を行っている中国・清華大学と2019年9月に包括交流に関する覚書を締結し、清華大学の関連組織で、これまで5,000以上のスタートアップ支援実績があるTUS(タス)ホールディングスと連携を進めてまいりました。
この度、TUSホールディングとの連携を更に深めるとともに、同組織が持つスタートアップ支援のノウハウを学ぶことを目的に、TUSホールディングスへ愛知県職員1名を1年間派遣します。
1 派遣期間
2021年4月1日から2022年3月下旬まで(1年間)
※中国到着後、感染症対策の隔離期間(4週間)を設ける必要があるため、2021年3月2日(火曜日)から渡航予定
2 派遣職員
経済産業局スタートアップ推進課海外連携グループ 主任1名
2020年11月中旬~2021年2月
3 派遣先
(1) 派遣先
蘇州啓迪 時尚教育発展 有限公司 (そしゅう・けいてき・じしょう・きょういく・はってん・ゆうげんこうし)
(TUSホールディングスのグループ会社)
(2) 代表者
胡波(こは) (TUSホールディングスの副総裁)
(3) 所在地
江蘇省蘇州市工業園区
※派遣先の蘇州市以外に、北京市、杭州市、上海市、深圳市などの中国各地にあるTUSホールディングスの複数の拠点に一定期間滞在し、業務を行う予定。
4 業務内容
(1)TUSホールディングスが所有するインキュベーション施設(TUS Park等)でのスタートアップ支援や技術の事業化に関する業務
(2)県とTUSホールディングスとの連携プログラムの中国側での支援業務
(3)TUSホールディングスの人材、金融、企業発展の政策の支援業務
(4)TUSホールディングスのスタートアップとのミーティング参加、資金調達支援業務
(5)現地政府や企業への訪問、イベント参加を通じた日中産業交流促進業務
(6)中国のスタートアップ関連施策の本県への情報提供 等
(参考)清華大学・TUSホールディングスについて
(1)清華大学・TUSホールディングスについて
1911年設立の清華大学は、卒業生に習近平現最高指導者や胡錦涛前国家主席もいる、45,000人超の学生を抱える総合大学である(所在地:北京市)。工学、応用物理学、生物学のほか、人材育成と科学研究にも定評がある。最近では特に最先端科学技術分野に力を入れている。大学ランキングはアジア1位、世界20位(イギリスの教育専門誌Times Higher Education発表の2021年度版の世界大学ランキング)。
スタートアップ支援は、傘下の事業体(企業)「TUSホールディングス」が担い、同社は国家級のインキュベーターとして多数の支援プロジェクトを通じ、スタートアップの発掘、育成を行っている。
(2)愛知県とTUSホールディングスの連携について
2020年度から、TUSホールディングスの連携事業として「Aichi-China Innovation Program」を開始。当連携事業において、県内スタートアップの中国ビジネス展開支援及び中国スタートアップと県内企業の協業を目的に3つのプログラムを実施している。
・中国のスタートアップやビジネスの状況を学習するための連続セミナー
・県内スタートアップの中国ビジネス展開ハンズオン支援・企業等とのマッチング
・中国のスタートアップと県内企業とのマッチング