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アサリ ~あいちの四季の魚・春~
このページでは『あいちの四季の魚』の春の魚のひとつ、アサリについてご紹介します。
日本一の愛知のアサリ
春が近づくと、冬の間じっとしていた色んな生き物が活発に動き出し、大きく育ってきます。愛知県の海でも、たくさんのアサリが成長し、おいしくなる季節を迎えます。
アサリは、内湾の浅い海の、潮が満ち引きする「干潟」に多くすみ、主に植物プランクトンを食べて育ちます。
愛知県では、船を使った底びき網や、人力でひく「マンガ」と呼ぶ漁具などで、たくさんのアサリが漁獲されています。
愛知県のアサリ漁獲量は3,001トン(2022年)。日本一です。アサリは、愛知県が全国に誇る特産品なんです。
旨みたっぷりの春の味覚を
アサリには、鉄分やビタミンB12、タウリンなど、体の働きに欠かせない栄養素がたくさん含まれ、グリコーゲンやコハク酸などの旨み成分も豊富です。
そして、愛知県の春のアサリは、伊勢湾・三河湾の栄養をたっぷり吸収して、身は殻からはみ出すほどに大きくなり、しかも柔らかです。酒蒸しや味噌汁、バター焼きやパエリアなど、食べ方もたくさんあります。漁獲量も旨さも日本一!あいちの春の海の味覚をぜひ、堪能してください。
どうして愛知が日本一?
三河湾がもともと持っている豊かな生産力、特に全国屈指のアサリ種苗の発生場所である六条潟の存在、その種苗を利用し漁場で適切に管理する漁業者のたゆみない努力、そして、失われた干潟に代わる新しい干潟の造成、などが挙げられます。
干潟には、アサリだけじゃなくたくさんの生き物がすみ、私たちに海の恵みをもたらす源になるとともに、海をきれいにする役割を果たしています。高度成長期には、日本中でたくさんの干潟が埋め立てられ、姿を消してきましたが、今ではこのような干潟の大切さが社会に認識され、愛知県では新しい干潟を作る取組、干潟を守る取組などが着実に進められているのです。
潮干狩りに行こう
スーパーで買う春のアサリもおいしいですが、自分で掘ってくる獲れたての味はまた格別です。
水温む春、天気のいい日は身近なレジャー、潮干狩り場はいかがでしょうか。
愛知県には漁協が経営する潮干狩り場もたくさんあります。干潮の時間帯によってできる日とできない日がありますから、潮をチェックしてお出かけください。