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シラス ~あいちの四季の魚・夏~
このページでは『あいちの四季の魚』の夏の魚のひとつ、シラスについてご紹介します。
おなじみの「ちりめんじゃこ」、実は愛知の特産品
夏が旬の「シラス」は、『あいちの四季の魚・夏の魚』に選定されています。「ちりめんじゃこ」の呼び名の方がおなじみかも知れません。
シラスは、イワシ類(カタクチイワシやマイワシ)の稚魚です。春から秋にかけて漁獲して、主に釜ゆでして干して加工品にして出荷します。
2019年の愛知県のシラス漁獲量は11,433トンで、全国第2位を誇っています。
魚を丸ごと食べられる、栄養満点のシラス。夏に負けない力をつけるため、炊きたてのご飯にたっぷりかけてお召し上がりください。
シラス漁業
シラスは、「船びき網(ふなびきあみ)」という漁法で漁獲します。
船びき網は、通常は3隻の漁船で船団を組んでいます。2隻が網を曳いて漁獲し、3隻目の運搬船が漁獲物を漁港に運びます。
傷みやすいシラスは、漁獲してからの鮮度が命!
運搬船は素早く漁港に向かい、ベルトコンベアーで荷揚げします。
漁の開始時間と終了時間は、漁業者同士で厳しく決めています。限られた資源をとりすぎないように、工夫してとっているのです。
小さな体に栄養たっぷり
シラスは、高たんぱくで低脂肪。そして骨の成長に欠かせないカルシウムや、脳を活性化させて「頭がよくなる」栄養と呼ばれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、「血液をさらさらにする」と言われるEPA(エイコサペンタエン酸)がたっぷり含まれています。栄養豊富で、色んな料理にも使えてくせがないシラスは、育ち盛りの子どもの食卓の強い味方ですね。
シラスの名産地
愛知県では、南知多町の篠島や日間賀島、師崎などでシラスがたくさん水揚げされています。
特に篠島は加工場もたくさんあり、「シラス日本一の島」のキャッチフレーズでPRしています。シラスのキャラクター「しらっぴー」も島の人気者です。
しらっぴーのマーク
マリン・エコラベル
愛知県のシラス漁業者は、資源を大切にするため、休漁日や操業時間を徹底するなど、厳格な資源管理を続けています。
この取組みが評価され、2021年4月16日に、水産資源に配慮した持続的な漁業として、国際的な認定機関に認められた「マリン・エコラベル・ジャパン」の認証を受けました。
この認証を受けると、資源に優しい漁業の証として、製品に下のラベルを貼付することができるのです。ラベルがついた水産物を消費者の皆様に選んでいただくことで、水産資源を持続的に利用する漁業を応援しようという取組みです。
販売店のなどでシラスをお買い求めの際には、このマークのついたシラスを探してみてください。
生産段階認証取得者(=資源に優しいとして認められた漁業の認証を取得した生産者)
・愛知県しらす・いかなご船びき網連合会
流通加工段階認証取得者(=生産段階認証された漁業の漁獲物を適正に管理する流通加工業者)
・カネ成海産(南知多町)