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大きくて、おいしいうなぎを作り出すことに成功しました~新しいうなぎ養殖技術を開発~
大きくて、おいしいうなぎを作り出すことに成功しました~新しいうなぎ養殖技術を開発~
愛知県は、鹿児島県に次いで全国2位の養殖うなぎの産地で、農林水産統計(2020年5月)によると2019年は4,362トンが生産されています。
この度、愛知県水産試験場内水面漁業研究所(西尾市)では、ほとんどが身の固い雄に育ってしまう養殖うなぎを、身が柔らかい雌に成長させることで、大きくて、おいしいうなぎを作り出すことに成功しました。
この技術を活用し、うなぎの稚魚であるシラスウナギを大きく育てることで、限りあるうなぎ資源の有効利用とともに、県産うなぎの供給量拡大が期待できます。
この度、愛知県水産試験場内水面漁業研究所(西尾市)では、ほとんどが身の固い雄に育ってしまう養殖うなぎを、身が柔らかい雌に成長させることで、大きくて、おいしいうなぎを作り出すことに成功しました。
この技術を活用し、うなぎの稚魚であるシラスウナギを大きく育てることで、限りあるうなぎ資源の有効利用とともに、県産うなぎの供給量拡大が期待できます。
1 技術開発に至る経緯
・うなぎ養殖は天然のシラスウナギを飼育して行われますが、うなぎ(ニホンウナギ)の資源量は減少し仕入れ価格も上昇しており、資源の有効利用が求められています。
・理由はまだ明らかではありませんが、養殖で育てたうなぎは9割以上が雄になってしまいます。雄は大きくなると身や皮が硬くなるため、1尾当たり200~250gのサイズで出荷しているのが現状です。
・一方、雌のうなぎは雄に比べて大きくなり、身が柔らかいことが知られています。このことに着目し、愛知県水産試験場ではうなぎを効率的に雌に育てる技術開発を2018年度から進めてきました。
・理由はまだ明らかではありませんが、養殖で育てたうなぎは9割以上が雄になってしまいます。雄は大きくなると身や皮が硬くなるため、1尾当たり200~250gのサイズで出荷しているのが現状です。
・一方、雌のうなぎは雄に比べて大きくなり、身が柔らかいことが知られています。このことに着目し、愛知県水産試験場ではうなぎを効率的に雌に育てる技術開発を2018年度から進めてきました。
2 新たな開発技術の内容
新たな技術では、大豆食品に含まれる「大豆イソフラボン」に着目し、養殖の一定期間、餌に混ぜてシラスウナギを育てることにより、養殖うなぎの9割以上を雌にすることに成功しました。
この技術を用いて雌に育てることで、従来の2倍(400~500g)の大きなサイズに成長させても、身が柔らかく、おいしいうなぎを育てることができ、限りあるうなぎ資源の有効利用が期待できます(図1)。大豆イソフラボンを混ぜた餌を与えることによって雌のうなぎを作り出す技術は現在、特許を出願中です。
この技術を用いて雌に育てることで、従来の2倍(400~500g)の大きなサイズに成長させても、身が柔らかく、おいしいうなぎを育てることができ、限りあるうなぎ資源の有効利用が期待できます(図1)。大豆イソフラボンを混ぜた餌を与えることによって雌のうなぎを作り出す技術は現在、特許を出願中です。
3 今後の実用化スケジュール
2021年度~ :一色うなぎ漁業協同組合と共同で、養殖現場での実証試験開始。
2023年度頃~:養殖業者への技術普及、流通面の課題をクリアして市場出荷を目指す。
2023年度頃~:養殖業者への技術普及、流通面の課題をクリアして市場出荷を目指す。
4 問合せ先
愛知県水産試験場 内水面漁業研究所 内水面養殖グループ
所在地 西尾市一色町細川大岡一の割56の6
電 話 0563-72-7643(直通)
FAX 0563-72-7865
メール suishi-naisuimen@pref.aichi.lg.jp
所在地 西尾市一色町細川大岡一の割56の6
電 話 0563-72-7643(直通)
FAX 0563-72-7865
メール suishi-naisuimen@pref.aichi.lg.jp