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2020年版「水産業の動き」を作成しました
2020版「水産業の動き」を作成しました
愛知県の水産業の動向資料である「水産業の動き」の2020年版を作成しました。
この資料は、1961年から毎年作成しているもので、本県の水産業の状況を把握するとともに、今後の施策へ活用するため、農林水産省の統計や県独自資料の分析などから最近の水産業の動きを主要な項目ごとに取りまとめたものです。
各項目の中で、特徴のある動きについては「主要な問題の解説」として、また、最近話題となっている事柄については「時の話題」として掲げています。
この資料は、愛知県農政課のWebページでご覧いただくことができます。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/ugoki-rekinenn.html
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「水産業の動き」の概要
(1)愛知県水産業の動向
ア 2018年の漁業・養殖業総生産量は77,946tで、くるまえび、あさり類、あゆ養殖が全国第1位となりました(p.1、3、14~15、36)。
2018年の漁業・養殖業総生産量は対前年比14.3%減の77,946tとなりました。海面漁業・養殖業生産量は全国第19位、内水面養殖業の収獲量は全国第2位となりました。
本県では、生産量で全国上位を占める魚種も多く、沿岸漁業や養殖業を中心とした特色ある水産業が営まれています。
全国順位 | 2018年 | 2017年 |
---|---|---|
第1位 |
くるまえび、あさり類、 あゆ養殖 |
くろだい・へだい、あさり類、 あゆ養殖 |
第2位 |
しらす、くろだい・へだい、 うなぎ養殖、きんぎょ養殖 |
くるまえび、うなぎ養殖、 きんぎょ養殖 |
第3位 |
にぎす類、すずき類、 がざみ類 |
しらす、にぎす類、 すずき類、がざみ類 |
イ 2018年の海面漁業漁獲量は61,727tで、うち船びき網が63.1%(p.1、16~17、50~51)
2018年の海面漁業漁獲量は対前年比11.8%減の61,727tとなりました。漁獲量の内訳は、漁業種類別では船びき網が63.1%、採貝・採藻が15.5%、小型底びき網が11.5%を占めており、魚種別では、まいわしが38.5%、かたくちいわしが14.1%、しらすが11.1%、あさり類が4.4%を占めています。
2018年の海面漁業産出額は、対前年比36.9%増の173.0億円となっています。
ウ 2018年の内水面養殖業収獲量は4,858tで前年比32.0%減少(p.1、20~21、35、56)
2018年の内水面養殖業収獲量は、対前年比32.0%減の4,858tで全国第2位でした。うなぎ養殖の収獲量は県内水面養殖業の約8割を占めており、2018年は3,459 で前年に比べ59.8%の減少となりました。また、あゆ養殖収獲量が6年連続の全国1位となりました。
(2)時の話題
ア 新型コロナウイルス感染症の水産業への影響及びその対策について(p.26~27)
2020年春以降、感染拡大による水産物の需要低迷、価格下落が発生しました。県では2020年補正予算において漁業者支援などに取り組みました。
イ 愛知県の漁獲量の変動 (p.28~29)
1960年以降の魚種別の漁獲量の変動と環境・生態系の変化の関係性、今後の漁業のあり方について記載しています。
ウ 砕石を利用した新たなアサリ漁場の造成について (p.30~31)
2019年度から実施している貝類増殖場造成事業の内容について紹介しています。
エ 2019年夏しらすの好漁 (p.32~33)
夏しらすの好漁の要因を、愛知県外海域の「沿岸湧昇」との関係から解析しています。