主な展示作品
主な展示作品

鉄釉唐草文敷瓦
(定光寺源敬公廟拝殿)
瀬戸
承応元年(1652年)
個人蔵
瀬戸の定光寺の尾張徳川家の藩祖である徳川義直公(源敬公)廟拝殿には帰化明人の陳玄贇(ちんげんぴん)の指導によって瀬戸で作られた日本初の施釉された敷瓦が敷き詰められている。日本のタイルの原点と言えるものである。

染付角七宝文敷瓦
瀬戸
19世紀後期〜20世紀前期(明治時代中期〜後期)
INAXライブミュージアム(戸田守宣氏寄贈)蔵
瀬戸では主に明治時代から大正時代にかけて本作品のような敷瓦と呼ばれたタイルが大量に作られた。日本国産タイルの先駆けである。

花文マジョリカタイル
淡陶社(淡路)
昭和初期(10年頃まで)
(株)Danto(ダントー)蔵
兵庫県淡路の淡陶社では、明治30年代からヨーロッパのマジョリカタイルを参考にした装飾性に富んだタイルを作った。こうしたタイルは浴室やトイレ、銭湯などを華やかに飾り立てた。

青釉浮彫牡丹文タイル
小森忍(山茶窯製陶所)
瀬戸
昭和3年(1928年)〜昭和9年(1934年)
瀬戸蔵ミュージアム蔵
陶磁研究家であり、デザイナーでもあった小森忍(こもりしのぶ)は瀬戸に山茶(つばき)窯製陶所を設立し、釉調や模様に特徴をもったタイルを作り、「美術タイル」のジャンルを確立した。県内使用例では名古屋市役所が有名である。

装飾タイル
陶磁器試験所
京都
1922年頃
愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)
国立の陶磁器試験所(1919-1952年)では、窯業の振興を目的に様々な試作を行った。タイル分野でも素材研究やデザイン研究の成果を生かしたタイルを作り出した。

テラコッタ(名古屋銀行協会)
伊奈製陶(常滑)
1931年
INAXライブミュージアム蔵

陶磁器試験所玄関
1928年
産業技術総合研究所蔵

愛知県知多郡日間賀島村調査スケッチ
「尾張・日間賀島の甕の石垣」『見聞野帖3』
今和次郎
1922年
工学院大学図書館蔵