ホーム年間スケジュール 人が大地と出会うときの主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

国宝 火焔型土器(国宝5)

国宝 火焔型土器(国宝5)
笹山遺跡出土 縄文時代中期
十日町市博物館蔵



新潟県十日町市の笹山遺跡より出土した国宝の縄文土器です。火焔型土器と呼ばれるもので、鶏のとさかを思わせる突起と波うつような粘土紐の繰り返しなど形態、技術、優美さなどを備えた縄文土器を代表する1点です。なお、これら火焔型土器も煮炊きに用いた生活の道具であったことがわかっています。

重要文化財 深鉢

重要文化財 深鉢
殿林遺跡出土 縄文時代中期
山梨県立考古博物館蔵



山梨県甲州市の殿(との)林(ばやし)遺跡より出土した重要文化財の縄文土器です。新潟、長野、山梨など甲信越地域からは華やかな縄文土器が多数出土しています。本品は、縄文土器の中でも大型でハープのような模様、洗練された形が特徴です。海外での評価も高く、「日本陶磁器の源流」(ニューヨーク 1990)をはじめとして、多くの国際展に出品されています。

けら(簑)を編む-八郎潟町 岡本太郎

けら(簑)を編む-八郎潟町 秋田
岡本太郎 1957年2月13日撮影
川崎市岡本太郎美術館蔵



岡本太郎は1957年に『芸術新潮』での連載企画「芸術風土記」のために日本中を旅して取材、撮影を行い、紀行文を執筆しています。秋田はその第1回目の訪問地です。岡本の写真は、本作品からもわかるとおり、風土性や生活、文化的問題を手掛かりにその土地に生きる人々を正面から写しだしたものが多くあります。岡本は写真を専門的に学んだわけではありませんが、その写真は発表当時から高い評価を受けています。

白釉黒流描大鉢(しろゆうくろながしがきおおばち)

白釉黒流描大鉢(しろゆうくろながしがきおおばち)
濱田庄司 1967年
川崎市市民ミュージアム蔵



民芸運動を牽引した一人として国際的にも評価の高い濱田庄司は、1951年に「民芸陶器」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。濱田は豊富な科学的知識を持ち、最先端の美術動向にも敏感でありながらも、地元の原料や暮らしに根付いたもの作りを探求し、その姿勢は今なお世界中に大きな影響を与えています。本作は「十五秒プラス60年」と述懐した釉薬の流し掛けの手法が用いられた濱田を代表する大鉢です。