ホーム年間スケジュール くらしをうつす ―郷土の土人形展―の主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

賤ヶ岳(しずがたけ)四方田但馬守(よもだたじまのかみ)

賤ヶ岳しずがたけ
四方田但馬守よもだたじまのかみ加藤清正かとうきよまさ
三河 昭和 個人蔵



羽柴秀吉と柴田勝家(織田家重臣)の戦いである「賤ヶ岳」を題材とした大型の組物です。左は柴田側、明智光秀の武将四方田但馬守、右は秀吉側、賤ヶ岳の七本槍の一人と称される加藤清正です。刀の折れた清正に対し、四方田は有利を嫌い組み打ちに挑みます。組み勝った清正も止めを刺さなかったという正々堂々と戦った武士の姿をテーマとしています。

鯉抱金時(こいだききんとき)

鯉抱金時こいだききんとき
名古屋 明治から大正 個人蔵



相模足柄山に住む怪力無双の金太郎は、山姥を母に、熊、猿などを友として生活し、のちに源頼光に仕えて坂田金時の名を与えられます。端午の節句には子どもの健やかな成長を願って金時(金太郎)が飾られます。鯉のほかに鯛や鯱を抱いたもの、熊と相撲を取る熊金や、疱瘡除けに赤く塗られた肌のものなどがあります。

子守

子守 豊橋 個人蔵



土人形の中に数多くみられる題材として子守があります。艶やかな振り袖姿の女性の顔にはやさしさが、抱かれている子の顔には純真無垢さが見て取れます。また、傍らには愛らしい猫が鞠にじゃれており、何気ない平和な日常があらわれています。母親に代わって姉、祖母や乳母、子守を雇うなど、いろいろな人によって子育てが行われていたことがわかります。