2017年度の展覧会
今右衛門の色鍋島
Tradition and Innovation in Nabeshima Porcelain Decorated with Overglaze Enamels by the Imaizumi Imaemon Family

2017年7月1日(土)から8月27日(日)
毎週月曜日休館
※ただし、7月17日(月・祝)は開館、7月18日(火)は休館。※7月1日(土)は開会式のため、観覧は午前11時から。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。正常に表示されない場合は、 こちらより新しいバージョンをダウンロードしてください。
展覧会概要
色鍋島は江戸時代(17世紀~19世紀)に鍋島藩窯(佐賀藩)が生み出した華麗な高級磁器で、将軍家への献上をはじめ、幕閣・公家・諸大名への贈答品に用いられました。ここでは生産と流通が藩の厳格な管理下におかれ、色絵磁器の技と美が極致まで追求されました。
今日この伝統を一貫して伝えているのは、御用赤絵師であった今泉今右衛門家です。その工芸技術は重要無形文化財「色鍋島」の保持団体として色鍋島今右衛門技術保存会に受け継がれています。一方、十三代と十四代(当代)の今右衛門は伝統的な技術を継承しつつ 革新的な試みに挑戦し、現代の造形美を追求しています。その芸術性は高く評価され、十三代は平成元年(1989年)、当代は平成26年(2014年)に重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)の認定を受けました。
本展は、当代今右衛門の最新作からはじまり、明治以降に伝統を継承した十代から十三代の作品、江戸時代の鍋島藩窯の精品へとさかのぼり、色鍋島370年の歴史を約180点の作品で紹介するものです。
展覧会のみどころ
◆将軍家への献上品だった国産磁器の最高峰「鍋島焼」が、勢ぞろい
鍋島焼は最高級の素材を用い、藩が選抜した精鋭の陶工たちによって作られた、国産磁器の最高峰です。会場には、江戸期の藩窯品からその技と美を継承する歴代の今泉今右衛門家の作品まで、勢ぞろいします。
◆2人の人間国宝を含む、歴代の今泉今右衛門家の作品を堪能できます
藩の御用赤絵師として鍋島焼の技を継承し、同時に現代の造形美を追求した陶芸作品が高い評価を受ける今泉今右衛門家。ふたりの人間国宝(十三代、十四代)を含む、歴代の作品が多数出展されます。
◆当代・今泉今右衛門氏による講演会とギャラリートーク他、鍋島焼を学べるイベントを開催
当代・今泉今右衛門氏は、陶芸家としては最年少で人間国宝の指定を受けました。御自身の制作にかける思いや伝統の継承、色鍋島の技と美などについて語っていただく貴重な機会です。
主な展示作品
展覧会関連イベント
■記念講演会1「今右衛門の色鍋島の伝統」
日時:7月2日(日)午後1時30分から午後3時
講師:十四代今泉今右衛門氏(陶芸家、重要無形文化財「色絵磁器」の保持者・人間国宝)
会場:本館地下講堂
*参加無料、申込不要
■記念講演会2「色鍋島・伝統と創造 - 十四代今右衛門の陶芸」
日時:7月23日(日)午後1時30分から午後3時
講師:荒川正明氏(本展監修者、学習院大学教授)
会場:本館地下講堂
*参加無料、申込不要
■スペシャルギャラリートーク
日時:7月1日(土) 午前11時30分から正午
講師:十四代今泉今右衛門氏(陶芸家、重要無形文化財「色絵磁器」の保持者・人間国宝)
会場:本館第1展示室他
*参加無料(ただし中学生以下無料、高校生以上は観覧券が必要)、申込不要
■ワークショップ「鍋島焼の陶片を楽しむ」(※中学生以上向け)
江戸時代の鍋島焼の陶片に実際に触れながら、考古学や作り手の視点を体験しましょう。
ひとくちに陶片鑑賞といっても、鑑賞の視点が違えばまったく異なった情報を得ることができたり、それぞれに異なった楽しみ方があります。今回は、考古学と作り手、それぞれの視点からの陶片鑑賞を体験していただきます。
※お申込み受付は締め切りました。
日時:7月30日(日)内容によって開催時間が異なります。
講師:当館学芸員、陶芸指導員
会場:本館会議室他
定員:各回10名(申し込み多数の場合は抽選)
*参加無料、要事前申込
(1)「考古学の視点から」 午前10時から11時30分
考古学では、ちいさな陶片からさまざま情報を読み取ります。この回では、考古学担当の学芸員が、実際に陶片から実測図を描きながら情報を得ていく様子を御案内します。御参加の皆様にも、考古学の視点からの陶片鑑賞やスケッチを体験していただきます。
(2)「作り手の視点から」 午後2時から3時30分
やきものの作り手は、陶片から素材や絵付、焼成法などの様々な技術的な情報を読み取ります。この回では、絵付を専門とする陶芸指導員が、染付の何種類かの描き方を再現実演します。御参加の皆様にも、作り手の視点からの陶片鑑賞やスケッチを体験していただきます。※実際の絵付等の作品制作は行いません。
■担当学芸員による展示解説(5回)
日程:7月15日(土)、7月29日(土)、8月12日(土)、8月20日(日)、8月26日(土)
*各日午後1時30分から
*参加無料(ただし中学生以下無料、高校生以上は観覧券が必要)、申込不要
*第1展示室前にお集まりください。
展覧会図録ご案内
本館1階ミュージアムショップにて、展覧会開催初日より販売します。
価格:2,200円(税込)
出陳作品の図版・解説の他、研究者による論文、技法解説等を収録しています。
開催概要
会期
2017年7月1日(土)から8月27日(日)まで
会場
愛知県陶磁美術館 第1・第2・特別展示室
開館時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
※7月1日(土)は開会式のため、観覧は午前11時から。
休館日
毎週月曜日
※ただし、7月17日(月・祝)は開館、7月18日(火)は休館。
観覧料
一般900円(720円)・高校/大学生700円(560円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※上記観覧料で常設展示も併せてご観覧いただけます。
※各種割引制度あり。詳しくは下記をご確認ください。
割引制度
リニモ「藤が丘」「愛・地球博記念公園」「陶磁資料館南」「八草」各駅に設置の割引チラシ(リニモ利用者に限ります。)/リニモ「一日乗車券」/名古屋市交通局「一日乗車券」及び「ド二チエコきっぷ」/モリコロパーク駐車場再入場券/名都美術館有料観覧券の半券(2か月以内)を持参の方は、観覧料が2割引となります。
チラシ等の割引引換券又はJAF会員証、「ミュージアムぐるっとパス・関西2017」掲載の割引券、「愛知ふるさと大使」の名刺を持参の方は、観覧料が100円引となります。
さまざまな割引制度がございます。割引一覧はご利用案内の割引制度をご覧ください。
※各割引制度の併用は不可。
主催
愛知県陶磁美術館、公益財団法人今右衛門古陶磁美術館、朝日新聞社
後援
愛知県教育委員会、愛知高速交通株式会社(リニモ)
お問い合わせ先
愛知県陶磁美術館 学芸課 〒489-0965 愛知県瀬戸市南山口町234番地
TEL : 0561-84-7474 FAX : 0561-84-4932
担当:神崎かず子、佐久間真子
報道機関の皆様へ
2017年6月15日(木)県政・中部芸術文化・瀬戸市政各記者クラブ発表
プレスリリース資料(2017年6月15日付)のダウンロードはこちら