ホーム年間スケジュール 共演!世界のやきものの主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

三彩武官俑

三彩武官俑
中国 鞏義窯
唐時代(8世紀)
小川徳男氏寄贈



武官を象徴するヤマドリの飾りのついた冠、厳しい顔つき、武官の身につける胸当てなどの特徴から、宮廷に侍る武官の姿をあらわした俑と考えられる。華麗な色調の唐三彩は貴族の墓に副葬品としておさめられ、本作品も墓室の入口で墓を守るために置かれていたとされる。

青花鳳凰文梅瓶

青花鳳凰文梅瓶
中国 景徳鎮窯
明時代・萬暦年代(1573年~1620年)
宗教法人世界心道教寄贈



明代後期の萬暦帝の治世下で生産された大形の梅瓶で、肩部には「大明萬暦年製」の青花銘が施されている。梅瓶とは口縁が細く、丸く張った肩から、下に向かってすぼまる胴部を持つ形状のものをいう。胴部の前後面に大きく羽ばたく鳳凰が描かれており、その堂々とした姿から宮廷用器としての風格があらわれている。

鉄沙龍文壺

鉄沙龍文壺
韓国
朝鮮時代(17世紀後半)
野口敬仔氏寄贈



球形状に轆轤水挽き成形された大型の壺で、自然な歪みが味わい深い作品である。胴部を一周するように鉄絵で龍文が描かれており、灰色気味の透明釉によりやわらかい表現となっている。大胆にデフォルメされた龍であり、自由な筆遣いにおおらかさが感じられる。

赤色土器鹿型瓶

赤色土器鹿型瓶
イラン
紀元前1200年~1000年
鈴木青々氏寄贈



枝分かれした角を持つ鹿の形状をした瓶(リュトン)で、紀元前1200年頃のイラン西北部一帯で、家畜の瘤牛や鳥などの形を模して作られる形象土器である。細長く伸びる口先は注ぎ口としての形状を持ち、背中に瓶としての細長い口が付く。このような形象土器は副葬品として墓におさめられる。

風景文ヴェース

風景文ヴェース
フランス エミール・ガレ
1877年~1884年頃
西垣千代子氏寄贈



ガラス制作で著名なエミール・ガレは1860年代後半から陶器制作にも携わっていた。花弁が開いたような口づくりと胴部に広がる風景文、その周りに施された凸状の器表面が特徴である。水辺に咲く花が鮮やかに描かれ、作品の華やかさが際立っている。