ホーム年間スケジュールインダス文明への道の主な展示作品

主な展示作品

主な展示作品

瘤牛形容器

瘤牛形容器
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
先インダス文明期
(紀元前3500年〜紀元前3000年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



瘤牛をかたどった中空の容器で、祭器等特別な用途で用いられたと考えられる作例です。優れた造形力に加え、完全な形での現存例が少ない優品です。瘤牛は南アジア原産の動物で、インダス文明以前の時代から当地域の家畜の代表で、身近な存在でした。

彩文瘤牛文壺

彩文瘤牛文壺
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
インダス文明期
(紀元前2200年〜紀元前2000年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



インダス文明期のバローチスターン地方では、瘤牛が土器に大きく描かれるようになり、文様の主役となっていきます。本器は壺を鹿文・幾何学文により数段の文様帯に分け、主となる文様帯に瘤牛・菩提樹・糸杉が交互に描かれる手の込んだ作例です。

土偶

土偶
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
先インダス文明〜インダス文明期初頭
(紀元前3000年〜紀元前2500年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



バローチスターン地方では、独特な土偶も多く作られました。豊かな胸、腰が表現された女性土偶が圧倒的多数で、豊穣を祈願したものと考えられます。様々な髪型や首元を飾るネックレス等、当時の女性の装いを知ることもできます。

彩文魚文碗

彩文魚文碗
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
先インダス文明期
(紀元前3500年〜紀元前3000年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



魚も先インダス文明期からインダス文明期に好まれた文様です。魚文の雰囲気も時期や地域によって大きく変化しますが、本器はその中でも最も柔らかな、漫画のような表現が取られ、愛らしい雰囲気の作例です。

彩文十字状階段文壺

彩文十字状階段文壺
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
先インダス文明期
(紀元前3500年〜紀元前3000年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



先インダス文明期には、多彩な幾何学文様が生み出されました。階段文・ピラミッド文・十字文といった独特な文様に加え、丸文、直線文、鋸歯文(きょしもん)等が組み合わさることで、複雑な文様で器面を飾ったものも見られます。

アクセサリー

アクセサリー
パキスタン 伝メヘルガル遺跡出土
インダス文明期
(紀元前2600年〜紀元前1900年頃)
愛知県陶磁美術館(栗田功氏寄贈)



紅玉髄(カーネリアン)は焼くと鮮やかな赤色に発色し、これを原料とする細長いビーズを用いたアクセサリーが、インダス文明の特産品として西アジア方面へ輸出されていました。独特の孔開け技術によって、長いビーズの制作を可能としていました。