本館 常設展
愛陶コレクション展「世界はやきものでできている」
The World Is Made Up of Ceramics:
The Collection of the Aichi Prefectural Ceramic Museum
本展では、日本や中国をはじめ、世界各地の多彩なやきものと、その歴史や魅力をテーマごとに紹介していきます。また、特定の時代やテーマに焦点を当てた展示や、バラエティ豊かな展示、毎年異なるテーマで現代陶芸を紹介し、やきものの新たな可能性を探求しています。定期的な展示替えにより、絶えず変化する新たな常設展へと進化させ、これまで展示機会の無かった作品にも光を当て、豊富なコレクションを有効活用していきます。この展示を通して、やきものが私たちの歴史や日常生活にどれほど深く関わっているか、そしてその魅力を感じていただければ幸いです。
展覧会のみどころ
日本のやきもの
日本では、世界で最古のやきものとも言われる縄文土器に始まり、中国や諸外国の影響も受けながら、次々と新しい技術が発展し、様々な色、形、文様のやきものが生み出されてきました。数千年におよぶ日本の人々の歩みとともにあった、豊かなやきものの歴史を紹介します。
中国のやきもの
中国は、古代から高度な技術によるやきものを生み出し、その美しさと精巧さで世界中に影響を与えてきました。漢時代のやきものには精神性や日常生活が表れ、唐三彩や宋代の芸術性豊かな作品は、王朝の移り変わりとともに新たなスタイルを確立してきました。皇帝や貴族に愛された品々も含め、多彩な中国のやきものをご覧いただけます。
世界のやきもの
韓国、東南アジア、西アジア、中南米、そしてヨーロッパなど、各地域のやきものを展示しています。各地のやきものは、文化・歴史・宗教・芸術、さらには日常生活を映し出しており、その多様性に驚かされることでしょう。

円筒深鉢
青森県三戸郡五戸町佐野出土
縄文時代前期~中期(紀元前3000年頃)

環耳付長頸瓶
猿投窯 伝・黒笹36号窯跡出土
平安時代初期(8世紀末)
愛知県指定文化財 林鋤三郎コレクション

灰釉牡丹文瓶子
瀬戸窯
鎌倉時代(14世紀)

色絵絵草紙文皿
大喜豊介(三代)
江戸時代後期 安政6年(1859)頃

岩絵具加彩秋草図蓋物
瀬戸
鎌倉時代(14世紀前葉)

瑍白磁彫刻画花瓶
清風与平(三代)
明治32(1899)年

青花芙蓉手盤
中国・景徳鎮窯
明時代(16~17世紀) 中島武則氏寄贈

黄地多彩鳥文鉢
イラン
9~10世紀

アイス・ドーム
ロイヤル・コペンハーゲン
1800年頃
ミュージアム展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」を導入します
鑑賞を手助けするツールとして新たに「ポケット学芸員」を導入します。来館者の手持ちのスマートフォンにアプリをダウンロードしていただくと、陶製狛犬展示「リ・デザイン・狛犬」および愛陶コレクション展「世界はやきものでできている」の作品の詳しい解説を読んだり、解説の読み上げ音声を聞いたりすることができるようになります。対応言語は日本語と英語です。
所蔵品の検索エンジン「愛陶オンラインミュージアム」も開設します。
※「ポケット学芸員」は美術館・博物館などの展示をはじめとするさまざまな情報を案内するスマートフォン向けのアプリケーション(運営:早稲田システム開発株式会社)です。
開催概要
会期
2025年4月1日(火)から2026年3月31日(火)まで
会場
愛知県陶磁美術館 本館2階 展示室2–A、2–B
開館時間
午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
7月1日から9月末頃までは午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
※展覧会や曜日の都合によりサマータイムの終了日が変動いたします。
休館日
毎週月曜日
※毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日を休館とする)
年末年始
観覧料
一般400円(320円)・高校/大学生300円(240円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。