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都市型公園の課題を解決するサービスロボット及び自動配送ロボットを活用した公道走行によるラストワンマイル配送の実証実験を実施します~2023年度サービスロボット社会実装推進事業~
愛知県では、「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」と題し、県内の様々な施設でサービスロボットの実証実験やデモンストレーションを実施することで、サービスロボットの社会実装を促進する取組を2019年度から実施しています。(事業名:サービスロボット社会実装推進事業)
この度、本事業における今年度の実証実験第3弾・第4弾(今年度最後)の実施内容が決定しましたので、お知らせします。
第3弾では三井不動産株式会社が手掛ける公園と店舗が一体となった商業施設「Hisaya-odori Park」において、7種のロボットが警備、案内、清掃など、都市型公園が抱える課題の解決に取り組みます。また第4弾では名古屋市中区栄地区において、自動配送ロボットが公道走行によってラストワンマイル配送を実施します。
また、本取組成果の横展開を目指して、実施日に併せて見学会を開催します。
詳細は以下の特設ウェブサイトからも御参照いただけます。
特設Webサイト「あいちロボットトランスフォーメーション」
https://aichirx.jp/
1 第3弾:「Hisaya-odori Parkが抱える課題を解決する実証実験」の実施内容
(1)施設名
Hisaya-odori Park(名古屋市中区丸の内三丁目、錦三丁目ほか)
(2)実証テーマ
“賑わい”と“安心安全”を創出する未来型公園プロジェクト
<三井不動産株式会社 施設担当者コメント>
Hisaya-odori Parkは、日本最大級のPark-PFI事業として、名古屋市の民間事業者パートナーに当社が選定され、南北約1kmにわたる公園の再整備と24棟の商業施設の設置を行っている事業です。
開業以降、来園者や店舗のお客さまの利便性の向上と、新たな価値を発信する場所を目指し、様々なステークホルダーの皆様と協同した取り組みを進めておりますが、今般ARXを通じて公園×デジタル技術の可能性を検証し、新たな公園づくりのモデルを創出していきたく考えております。
(Hisaya-odori Park)
(3)実施日
2024年2024年2月27日(火曜日)から3月2日(土曜日)まで
※ロボットによって実施期間が異なりますが、全てのロボットが同時に実施するのは3月1日(金曜日)及び3月2日(土曜日)です。
(4)施設課題・参加ロボット等
施設課題 (検証内容) |
実証実験概要 [ア:実施日 イ:企業・団体名 ウ:参加ロボット・実証内容等] |
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園内警備 |
ア: | 2月27日(火曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | 株式会社カンブリアン・プロジェクト(東京都品川区) | |||
ウ:
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警備ロボット「Secure Taurus」 |
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自律走行ロボットによる公園敷地内の巡回警備を行い、人混みや雨天を含めた屋外の走行機能や来園者のロボット警備受容度を確認します。 |
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園内警備 (警備品質、警備効率、抑止効果の向上) |
ア: | 2月29日(木曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | バイトム株式会社(東京都品川区) パーソルクロステクノロジー株式会社(東京都新宿区) |
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ウ: | 3Dスキャナー搭載 自動走行ロボット | |||
自動走行ロボットが園内を走行しながら、搭載した3Dスキャナーで放置自転車の検知や園内の来場者のカウントをリアルタイムに行います。 | ||||
インフォメーション・案内(お困り事サポートによるお客様体験価値向上) | ア: | 3月1日(金曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | avatarin株式会社(東京都中央区) | |||
ウ: | 屋外対応アバターロボット | |||
来園者に対し遠隔で園内や近隣エリアの案内業務を実施しながら、アバターロボットの屋外環境での走行及び案内における課題の洗い出しを実施します。 | ||||
インフォメーション・案内(お困り事サポートによるお客様体験価値向上) | ア: | 3月1日(金曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | 株式会社スマートロボティクス(東京都千代田区) | |||
ウ: | サイネージロボット「AdRobot」 ※商標登録申請中 |
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50インチの大型のデジタルサイネージ(電子看板)で来園者への案内を行います。今回、屋外での利用について、ロボットの実力を測る検証を行います。 |
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インフォメーション・案内(お困り事サポートによるお客様体験価値向上) | ア: | 3月1日(金曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | 名古屋国際工科専門職大学(名古屋市中村区) | |||
ウ: | コミュニケーションロボット「Kebbi Air」 | |||
音声対話、様々な動きが可能な「Kebbi Air」に店舗・イベント情報をプログラミングし、知りたい内容に合わせて音声と画面表示でお伝えします。 |
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屋外清掃 | ア: | 3月1日(金曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | クリーンスタジオ株式会社(豊田市) | |||
ウ: |
GAUSIUM SWEEPER 111 |
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走行(清掃)中に障害物や人が近寄った場合には、一旦停止・回避・ルート変更するところを御覧頂きます。 |
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屋外清掃 |
ア: |
3月1日(金曜日)から3月2日(土曜日)まで | ||
イ: | トーヨーメタル株式会社(豊橋市) 豊橋技術科学大学(豊橋市) |
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ウ: | 屋外清掃ロボットはくろうくん | |||
優れた清掃能力を有する市販の搭乗式清掃機をロボット化しました。指定された屋外矩形領域の自動清掃実験を行います。 |
2 第4弾:「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送」の実施内容
(1)実施日時
2024年2月29日(木曜日)午後2時30分から午後4時まで(取材受付開始:午後2時)
2024年3月 1日(金曜日)午前11時30分から午後1時まで(取材受付開始:午前11時)
(2)実施内容
実施内容 | 貨客混載型の高速路線バスで名古屋市中区栄地区内のバス停留所まで輸送される「ウイングいちご※」を、自動配送ロボットが最終配送先まで届ける公道走行実験を実施します。本実証実験を通じて、貨客混載型輸送の課題となっているラストワンマイル課題の解決と、自動配送ロボットの新たな活用方法の創出について検証します。 ※中電ウイング株式会社が手掛けるブランドいちご |
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実施
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(1)岐阜県可児市で生産される「ウイングいちご」を、高速路線バスにて名古屋市中区栄のバス停留所まで輸送。 |
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【自動配送ロボットの走行ルート図】 |
【使用する自動配送ロボット】 株式会社ZMP DeliRo🄬 幅広い用途に応じて屋内外を自動走行できる配送ロボット。ビル管理システムなど、様ざまなシステムと連携することで、デリロがエレベーターを呼び出したり、注文にあわせて荷物の配送を行うことができる。歩行者の顔を認識し、走行中に笑顔で挨拶をするなど、かわいらしい表情をうかべるのも特徴の一つ。 |
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実施者 |
中電ウイング株式会社(名古屋市南区):実証実験主体 |
3 取材について
○それぞれの実証実験について、以下の時間に限り取材の対応が可能です。
<第3弾「Hisaya-odori Parkが抱える課題を解決する実証実験」>
・対応可能時間は随時御取材いただけます。受付終了後、担当者が各ロボットの稼働場所まで御案内します。
<第4弾「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送」>
・実証実験開始時間の30分前から受付を開始します。取材全社に対し、事業説明後、実証実験を御覧いただけます。
○天候によっては急遽中止を連絡する場合があるため、取材を希望される場合は、2月27日(火曜日)午後5時までに以下の「取材申込書」を「6 問合せ先」へメール又はファックスにて、御提出ください。
○取材当日の受付場所は、第3弾・第4弾ともにHisaya-odori Park内、中部電力ミライタワー南側のARXブース(仮設テント)で行います。
○第3弾と第4弾は同地区で実施される実験であるため、2月29日(木曜日)、3月1日(金曜日)については、同日に両方を取材いただけます。
(取材対応可能時間等)
4 見学会について
同時期・地区で実施される実証実験であるため、第3弾・第4弾合同の見学会を実施します。
(1)実施日
2024年3月1日(金曜日)午後2時から午後4時まで
(2)内容
ア あいちロボットトランスフォーメーション事業紹介
愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
イ 第3弾「Hisaya-odori Parkが抱える課題を解決する実証実験」の説明
・施設課題の御紹介
・参加ロボットベンダーによるミニプレゼンテーション
ウ 第4弾「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送の実証実験」の説明
・実証実験の御紹介(中電ウイング株式会社・株式会社ZMP)
(移動)
エ 実証実験見学
(3)対象
サービスロボット導入に興味のある方
(4)定員
40名(申込先着順)
※定員に達し次第締め切ります。
※参加申込多数の場合、1社・団体につき1名での参加をお願いする可能性があります。
(5)参加費
無料
(6)申込方法
以下の「申込ページ」へアクセスし、必要事項を入力してください。申込完了後、当日の集合場所を別途御連絡いたします。
<申込ページ>
下記のURLからアクセスできます。
https://forms.gle/9cNBoimELVbinqFL7
(7)申込期限
2024年2月26日(金曜日)
(8)備考
天候によっては実施内容を変更する可能性があります。
(9)案内チラシ
以下より御覧いただけます。
ARX見学会チラシ [PDFファイル/2.17MB]
5 その他
詳細は以下の特設ウェブサイトからも御参照いただけます。
特設Webサイト「あいちロボットトランスフォーメーション」
https://aichirx.jp/
6 問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業振興課 次世代産業室 ロボット産業グループ
電話:052-954-6352(ダイヤルイン) FAX:052-954-6943
メール: jisedai@pref.aichi.lg.jp
受付時間:午前8時45分から正午まで、午後1時から午後5時30分まで(土日・祝日を除く)
<参考>
1 今年度の募集内容(2023年8月24日発表済み)
課題を有する県内施設と課題解決に資するロボットベンダーとのマッチングを通じて実証実験を行う「課題解決型」及び、ロボットベンダーとべニューが一体となって組成する先進的なロボットプロジェクトの社会実装に向けた実証実験を行う「プロジェクト組成型」の2カテゴリーについて、参加を希望するロボットベンダー及びプロジェクトを募集しました。(募集期間:2023年8月24日から9月27日まで)
2 募集結果
カテゴリー1「課題解決型」
(1) 特徴:マッチングを目的とした実証実験
(2) ロボットを募集する施設と施設が有する課題(ロボットニーズ)
施設 | 施設が有する課題(ロボットニーズ) |
Hisaya-odori Park (名古屋市中区丸の内3丁目、錦3丁目他) |
記者発表資料記載のとおり |
イオンモール常滑 (常滑市りんくう町2丁目20−3) |
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半田市立半田病院 (半田市東洋町2丁目29) |
カテゴリー2「プロジェクト組成型」
(1)特徴:先進的サービスモデルの創出を目的とした実証実験
(2)募集対象:先進的なロボットプロジェクト(例:自動配送ロボットを活用した公道走行や、ロボット管理システムを活用した複数台連携を通じた新たなロボットソリューションなど)
(3)採択内容:自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送(記者発表資料記載のとおり)
このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業振興課
ロボット産業グループ
担当:浅野、西村
電話:052-954-6352