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【知事会見】2023年度自動運転実証実験の実施について

ページID:0458784 掲載日:2023年6月12日更新 印刷ページ表示

 

​​2023年度自動運転実証実験の実施について

愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図ってまいりました。

本年度も、社会実装に向けた取組を更に深化させ、技術面、安全面、事業面からの検証を行うことで交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行います

中部国際空港島及びその周辺地域では、中部国際空港連絡道路を含むルートで2か月に渡り一般客を乗せた定期運行(毎週日曜日)を行うほか、モリコロパーク(愛・地球博記念公園)では、将来の無人自動走行を想定し、障害物の自動回避や起伏の影響等を検証します。また、名古屋市内では、都心の道路環境に対応したスムーズな自動走行の検証を行うことで、実装に向けた取組を加速します。

1. 実証実験の概要

以下の3地域(常滑市、長久手市、名古屋市)において実施

 
モデル類型※1 ショーケース※2 集客施設 都心

実証地域等(予定)

常滑市 長久手市 名古屋市

イオンモール常滑~中部国際空港(中部国際空港連絡道路含む)

モリコロパークの外周園路​
(愛・地球博記念公園)

名古屋駅付近とイオンタウン千種を結ぶ若宮大通を中心としたルート
公道 閉鎖空間 公道

実証テーマ

一般客向けの定期運行 将来の無人自動走行に向けた検証 都心の道路環境に対応したスムーズな自動走行
特徴

○一般客向けに2か月にわたり運行
・イオンモール常滑~空港間(2022年度実証ルート)で、毎週日曜日に運行のシャトルバスのダイヤに自動運転バス(無料)を組み込み定期運行を検証

○小型バス車両の自動走行性能の向上
・停車車両の自動回避、右左折時の自動化、信号認識の逆光対策を検証

○長期間の運行による風雪等への対応
・主に橋の上での横風、雨、雪の耐候性を検証​

○外周園路の自然環境等に対応した自動走行技術の検証
・枝等の自然落下物、停車中の管理用車両等の自動回避、起伏のある経路での自動走行を検証

○無人自動走行に向けた遠隔監視体制の構築
・将来の無人走行を想定した車内の乗客と遠隔監視席との円滑な音声、画像の通信を検証
・車内等での緊急対応時のオペレーションを検証​

○名古屋駅とSTATION Ai(鶴舞)を自動運転車で結ぶモビリティサービスへつなげる。

○幹線道路の車速に対応した自動走行
・幹線道路において交通の流れに沿った運行を検証

○交通量の多い中での右左折等の自動化
・停車車両の回避、右左折、車線変更等の自動化を検証​

  • 最終的な実証実験ルートや実施時期は、愛知県警察、施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表する。
  • 今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性あり。
  • 3地域とも運転席は有人で運行する

2. 事業実施体制(全14社が参加)

(1)実証実験

ア ショーケース

 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に事業委託
 同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【7社】

参加予定企業名

主な役割

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (幹事)

事業統括、車両調達等

株式会社NTTドコモ

遠隔管制システム※3の提供、AI/ネットワークソリューションの提供

  株式会社東海理化 遠隔管制の映像を統合するシステムの提供

先進モビリティ株式会社

自動運転バス車両の提供、走行調律作業の実施

名鉄バス株式会社

遠隔管制者、交通事業者としての運行支援

愛知道路コンセッション株式会社

中部国際空港連絡道路において磁気マーカシステムを敷設した道路環境の提供

中部国際空港株式会社

実証実験場所の提供

イ 集客施設

  エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に事業委託
  同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【5社】

参加予定企業名

主な役割

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (幹事)

事業統括、通信環境構築、ネットワークソリューションの提供、遠隔管制者、車両調達等

アイサンテクノロジー株式会社

自動運転車両の提供、3Dマップの作成、遠隔管制者、車内保安員、走行調律作業の実施

 

 

 

 

株式会社ティアフォー

遠隔管制システムの提供

岡谷鋼機株式会社

社会実装に向けたアドバイス

損害保険ジャパン株式会社

自動運転リスクアセスメント

ウ 都心

  WILLER株式会社に事業委託
  同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【4社】

参加予定企業名

主な役割

WILLER株式会社(幹事)

事業統括、将来的なサービスモデルの検討

株式会社モービルアイジャパン※4

自動運転車両の提供、走行調律作業の実施、車内セーフティドライバー

名鉄バス株式会社

交通事業者としての実証支援

イオンタウン株式会社

地域事業者としての実証支援

 

(2)ビジネスモデル調査

PwCコンサルティング合同会社に事業委託
 実証実験を行う各ルートにおいて、ビジネスモデル調査として、(1)安全性・リスクの分析、(2)事業性の分析、(3)社会的受容性の分析、(4)法的課題の分析、(5)各地域の実装主体の特性に応じたビジネススキームの具現化、(6)実装に向けてのチーム内調整、(7)実装までのロードマップの作成を行う。

  • 今後の状況により、実施体制について変更の可能性あり。

3. 実証車両

以下の車両を使用する。

実証地域等

車両

イメージ

説明

ショーケース

イオンモール常滑~中部国際空港

小型バス車両

(1台)

 

●小型バス「ポンチョ(日野自動車)」をベースとした車両

●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式※5
GNSS方式※6
・磁気マーカシステム「GMPS」※7

 

集客施設

モリコロパーク

小型バス車両

(1台)

GSM8

●小型EVバス「GSM8(タジマモーターコーポレーション)」をベースとした車両

●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式

 

 

 

 

都心

名古屋駅付近~イオンタウン千種

セダン型車両

(1台)

調整中

●車両調整中

●自動運転システムの特徴
・カメラシステム方式※8

  • 今後の状況により、実証車両について変更の可能性あり。

用語説明・補足

※1

モデル類型

社会実装が見込まれる地域を類型化し、モデルとして県で設定したもの。

※2

 

ショーケース

最新技術を一般の方等に対して紹介、説明する機会とするもの。

※3

遠隔管制システム

自動運転車両の監視や制御を車両の外から遠隔で行うシステム。

※4

株式会社モービルアイジャパン

イスラエルに本社を置くモービルアイ社の日本法人。自動運転システムや衝突防止システム等を提供している会社。

※5

3Dマップ方式

自動運転車両の走行経路の設定に用いられる3Dの地図により、自己位置の推定を行う方式。

※6

GNSS方式

Global Navigation Satellite System(グローバル ナビゲーション サテライト システム)の略で、人工衛星の信号を用いて自己位置などの測位を行う方式。

※7

磁気マーカシステム「GMPS」

道路に敷設された磁気を発するマーカ(磁気マーカ)を、車両に取り付けられた磁気センサーモジュールで読み取り、車両の自己位置を正確に特定する方式。
「GMPS(Global Magnetic Positioning System(グローバル マグネティック ポジショニング システム))」は、愛知製鋼株式会社の登録商標。

※8

カメラシステム方式

カメラを用いて車両周囲の環境を認知する方式。

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル戦略調整グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp