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麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について
2023年6月28日(水曜日)、碧南市内の碧南市民病院から衣浦東部保健所に麻しんの発生届(検査診断例)が提出されました。
衣浦東部保健所が患者の疫学調査を実施したところ、他人に感染させるおそれがある期間に下記の施設を利用していたことが分かりました。
本公表は、当該施設を利用した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。
【麻しん患者が利用した施設】 2023年6月23日(金曜日)
利用した時間帯 | 利用した施設 |
---|---|
午前10時~午後2時 | 碧南市民病院(内科外来受診) |
【6月23日(金曜日)に当該施設等を利用された皆様へ(注意喚起)】
〇 麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。
〇 発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
1 患者概要
患者:30代 男性(碧南市在住)
主な症状:発熱、咳嗽(がいそう)、発疹、咽頭痛
2 経過
6月9日(金曜日) 浜松市において、麻しん患者と接触
22日(木曜日) 発熱等が出現
23日(金曜日) 碧南市民病院を受診
28日(水曜日) 碧南市民病院から発生届の提出
29日(木曜日) 県衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定
3 参考(全国及び本県における麻しんの発生状況)
年次 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 165 | 186 | 279 | 744 | 10 | 6 | 6(※1) | 18(※1) |
愛知県 | 5 | 1 | 37 | 41 | 2 | 2 | 0 | 2(※2) |
※1 2023年6月27日時点 国立感染症研究所 速報値
※2 2023年6月28日時点 暫定値(全国の18件に含まれない。)
注 本情報提供は、感染症予防啓発のために行うものですので、報道機関各位におかれましては、患者等の個人に係る情報について、プライバシー保護等の観点から、提供資料の範囲内での報道に、格段の御配慮をお願いします。
○麻しん(はしか)について
主な症状 |
38℃前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。その後、多くは7~10日で症状が回復します。 肺炎や中耳炎を合併することがあり、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発生すると言われています。 |
感染経路 |
空気感染※、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、感染する期間は、発症の1日前から解熱後3日頃までとされています。 免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。 ※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下と言われています。 |
潜伏期間 |
約10日~12日間 |
治療法 |
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。 |
予防方法 |
・麻しんは感染力が強く、手洗い、マスクのみで予防はできないため、麻しんの予防接種が最も有効です。海外渡航を計画している方、麻しんのワクチンを2回接種していない方等は、予防接種を検討することをお勧めします。 ・麻しん患者と接触した場合、接触後72時間以内であれば緊急ワクチン接種により発病を予防できる可能性があります。 |
このページに関する問合せ先
愛知県感染症対策局感染症対策課医療体制整備室
感染症グループ
担当:山本、森谷
電話:052-954-7490
内線:5193、5853
メール:kansen-taisaku@pref.aichi.lg.jp