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【知事会見】「あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会」の設立に向けて構成メンバーを募集します〜地産地消SAFサプライチェーン構築プロジェクトを始動します〜

ページID:0561902 掲載日:2025年1月15日更新 印刷ページ表示
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに12 つくる責任 つかう責任13 気候変動に具体的な対策を

 愛知県は、2050年カーボンニュートラルを実現するため、2021年から全国の民間企業等を対象に、革新的・独創的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、提案されたアイデアの中から、事業化すべきプロジェクトを学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議(以下「戦略会議」という。)」で選定し、事業化の支援を行っています。
 2024年12月26日(木曜日)に開催した戦略会議において、株式会社レボインターナショナル(京都府京都市)及び株式会社NTTデータ(東京都江東区)から提案のあった、航空分野におけるCO2排出量の削減に資する「地産地消SAF※サプライチェーン構築プロジェクト」を新たに選定しました。
 本県はこのプロジェクトの事業化を支援するため、関係者が一丸となって取組を進められるよう、学識者や企業、市町村等からなる「あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会」(以下「協議会」という。)を設立することとし、この度協議会の構成メンバーを募集しますので、是非、御応募ください。

※ Sustainable Aviation Fuel:廃棄物等を原料とするジェット燃料で、従来のジェット燃料と比較して60~80%のCO2削減効果がある。

1 提案のあったプロジェクトの概要

(1)プロジェクトのイメージ

safプロジェクトイメージ

(2)背景​

 愛知県における航空分野のCO2排出量は2021年度で約40万トンと推計され、今後、航空需要の高まりを受けて、同分野からのCO2排出量は更に増加する見込みです。
 「あいち地球温暖化防止戦略2030(改定版)」では、温室効果ガス排出量を2030年度には46.0%削減(2013年度比)し、2050年までにカーボンニュートラルを目指しており、その達成に向け、航空分野ではCO2削減効果の高いSAFの活用が重要な手段となります。
 また、国土交通省は「航空脱炭素化推進基本方針」において、2030年時点で本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を掲げており、今後、SAFの需要量はますます増加するとともに、原料輸送等に伴うエネルギー消費の少ない地産地消型SAFの利用が望まれます。

(3)内容​

 本地域の飲食チェーン店や家庭等から回収した廃食油等を原料に、株式会社レボインターナショナルが田原市に建設中のSAF製造プラントにおいて、同社の特許技術であるCO2排出量の少ない方法でSAFを製造し、県内の空港を利用するエアラインへの供給を目指します。
 また、株式会社NTTデータが開発するトレーサビリティシステムを活用し、廃食油等の原料の回収・SAF製造・輸送等に伴うCO2排出量を正確に把握します。同システムを活用してSAFの製造工程を含めたCO2削減効果を評価する認証制度の創設等を検討し、環境負荷の低いSAFの利用促進やSAF製造業者等の本地域への新規参入等を促します。
 これらの取組を通じ、原料となる廃食油等の回収からSAFの製造、供給、利用まで含めた地産地消サプライチェーンの構築を目指します。

(4)提案企業の主な役割​

提案企業の主な役割
役割 会社名
原料の廃食油の回収、SAF製造等 株式会社レボインターナショナル
CO2排出量トレーサビリティシステム等の各種システム開発 株式会社NTTデータ

(5)期待される効果​

 廃食油からのSAFを製造した場合
  CO2削減量:約 3万t/年 ※SAFと同時に生成される連産品によるCO2削減効果も含む
 廃食油以外の原料(森林資源等)からもSAFを製造した場合
  CO2削減量:約42万t/年

2 協議会構成メンバーの募集について​

(1)協議会の概要

 地産地消SAFサプライチェーンを地域に実装するため、学識経験者や関係企業、市町村等からなる「あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会」を立ち上げます。本協議会では、サプライチェーン構築に関するスキーム検討、実現可能性調査、廃食油等の原料回収に係るインセンティブ、SAFのCO2削減効果の認証制度、SAF利用に係るPR等について協議することとし、2025年春頃の設立を予定しています。

(2)募集対象者

 本プロジェクトに関心があり、協議会への参画を希望するとともに、以下の要件に該当する企業・団体(市町村、一部事務組合を含む。)

ア 廃食油等をSAFの原料として本地域のカーボンニュートラルに資する形で有効活用したい方
イ 本プロジェクトの地産地消SAFを航空機に給油するために協力していただける方 (給油事業者)
ウ 本プロジェクトの地産地消SAFを利用したいエアラインの方
エ その他、本プロジェクトの社会実装に向けて御提案のある方

(3)応募方法

 以下により、環境局地球温暖化対策課あてメールを送付してください。メール送付後の流れは「(4)協議会への参画までのプロセス」を参照してください。

≪メールアドレス≫
 ondanka@pref.aichi.lg.jp
≪記入事項≫
 ○件名:あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会への応募【貴社/団体名】
 ○本文:
  ・貴社/団体名
  ・御担当者様 所属・役職・氏名・連絡先(電話番号、メールアドレス)
  ・募集対象の区分(「(2)募集対象者」のア~エのいずれか)
  ・その他(事前に本県あて伝えたいことがあれば)

(4)協議会への参画までのプロセス

 メール送付後、環境局地球温暖化対策課よりメールまたは電話で御連絡いたします。その後、ヒアリング等により貴社/団体の御関心事項と協議会の目的が合致していることを確認の上、第1回協議会(2025年春頃)から参画いただきます。

参画までのプロセス

(5)募集期間

 2025年1月15日(水曜日)から2025年3月31日(月曜日)まで

<参考>

1 あいちカーボンニュートラル戦略会議について

 戦略会議は2021年に設立し、各分野の脱炭素対策に精通する学識経験者で構成され、企業・団体から提案のあった「カーボンニュートラルの実現に資する具体的なプロジェクト案」から事業化の優先度が高いと認められるアイデアを選定することで、カーボンニュートラルの実現に向けた新たなプロジェクトの創出を目指す。
CN戦略会議の構成

2 2024年12月26日に開催した戦略会議における選定結果

戦略会議における選定結果
提案企業・団体名 株式会社レボインターナショナル、株式会社NTTデータ
分野 モビリティ
タイトル 地産地消SAF サプライチェーン構築プロジェクト
評価結果 (地域への貢献度)本提案は、地域の企業等から廃食油を回収し、低圧条件下でSAFを製造する提案者独自の技術により、CO2削減効果の大きなSAFを製造・利用する地産地消型SAFサプライチェーンのモデルスキームを構築することで、本県の航空分野におけるCO2排出量削減を図るものである。
 また、併せて、SAFのCO2削減効果を正しく評価するトレーサビリティシステム構築や認証制度等の創設により、SAF製造企業への正当な利益還元の仕組みを実装することで、本地域におけるSAF製造産業の確立、企業の新規参入の促進、SAFの市場拡大が期待される。  このため、環境・経済・社会のそれぞれの面で、本提案の地域への波及効果は高いと考えられる。
(総合評価)本提案は、地域の廃食油等を活用してSAFを製造する地産地消型SAFサプライチェーンのモデルスキームを構築し、そのCO2排出量を可視化するトレーサビリティシステム等と一体的に本地域への実装を図るものであり、航空分野のCO2削減に大きなポテンシャルを持つものとして高く評価できる。
 今後、需要量の増加が見込まれるSAFの導入拡大に向け、本地域においてサプライチェーンが実装されることを期待したい。

このページに関する問合せ先

愛知県環境局地球温暖化対策課
活動支援グループ
担当:北川、後藤、富田
電話:052-954-6887
内線:5487、3056
メール:​ondanka@pref.aichi.lg.jp