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2020年度新規採用職員全体研修(7月14日)

ページID:0385919 掲載日:2022年3月24日更新 印刷ページ表示

新規採用職員への知事からのメッセージ

   皆さん、こんにちは。愛知県知事の大村秀章です。
   本日は、新規採用職員全体研修ということで、今年度入庁された新規採用職員383名の皆さんにお集まりいただきました。
   本来であれば、皆さんには4月1日の「入庁式」に出席していただき、私から直接、歓迎と激励の言葉をお伝えするはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、やむを得ず中止としました。
   私も非常に残念な思いでしたが、皆さんにとって、人生の節目である大切な機会を失い、寂しい思いをされたのではないかと思います。
   また、入庁して4月早々に行う新規採用職員研修も延期され、皆さんの中には、同期の仲間と実際に会って繋がる機会が欲しいという声も少なくないと聞いています。
   そこで、段階的に社会経済の活動を再開し始めているこの時期に、ぜひ皆さんに集まってもらい、入庁式の代替行事を開催しようということになったわけですが、今こうして、皆さん一人ひとりの元気な顔を拝見することができ、大変嬉しく思います。

   さて、皆さんが入庁してから3ヶ月余りの間、世の中は新型コロナウイルス感染症の話題一色でした。愛知県では、その拡大防止に向け、4月10日に県独自の「愛知県緊急事態宣言」を発出し、「緊急事態措置」を直ちに実施するとともに、4月16日の国の「緊急事態宣言」に基づく特定警戒都道府県への指定、さらに5月4日には、国の緊急事態宣言が5月31日まで延期されたことを受け、県民の生命と健康を守ることを最優先に、ありとあらゆる対策を講じてきました。
   こうした取組の結果、愛知県では、国が判断の目安としている新規感染者数を大きく下回り、5月25日に国の緊急事態宣言が全ての都道府県で解除されたことなどの状況を総合的に勘案し、5月26日に「愛知県緊急事態宣言」及び「愛知県緊急事態措置」を解除しました。
    しかしながら、断続的に新規感染者が発生するなど、感染症のリスクは、依然として社会生活の場に存在しており、今後も、社会経済活動とのバランスを取りながら、再度の感染拡大を防止していくことが不可欠であるため、日々変化する状況を的確に捉えて、機動的に必要な対策を講じているところです。

   一方、経済情勢に目を向けますと、新型コロナウイルスの影響で、経済の急速な悪化が続いており、税収については、足元の企業収益及び個人消費の急激な減少による影響が大変懸念されています。こうした中、経済・産業の活性化を進めることにより、地域の雇用を維持・拡大し、税収の確保につなげることも重要であります。
   したがって、今後も、次世代自動車、航空宇宙、環境・新エネルギー、健康長寿、IT・ロボットなど、今後成長が見込まれる分野で高付加価値のモノづくりの維持・拡大を図り、世界の一歩先を行く「産業首都あいち」の実現を目指してまいりたいと考えています。

   ここで、本県の取組をいくつか紹介します。
   愛知県が整備を進めている日本最大のスタートアップ中核支援拠点「ステーションAi」については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて一旦停止していた、整備・運営を担う事業者の選定手続を再開しました。今後を見据えた新しい行動様式やワークスタイルへの対応など、事業内容を見直した上で、1日も早く整備を進め、2023年度中の供用開始を見込んでいます。

   また、ジブリパークについては、幸いにも新型コロナウイルス感染症の影響は殆どなく、「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」及び「どんどこ森エリア」3エリアについて、当初の予定どおり、今月、本体工事に着手し、着実に整備を進めてまいります。
   日本が世界に誇るスタジオジブリの世界観を表現した唯一無二の公園施設であるジブリパークの開業により、世界中から多くの方にお越しいただくことで、愛知・日本を盛り上げていけるよう、2022年秋の開業に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

   この他、農林水産業の振興や環境首都あいちの推進などに引き続き取り組むとともに、教育、医療、福祉、介護、雇用などの施策を充実させ、子ども、若者、就職氷河期世代、女性、高齢者、障害のある方、外国人など、「すべての人が輝く愛知」を目指してまいります。

   引き続き、「日本一元気な愛知」「すべての人が輝く愛知」、そして「日本一住みやすい愛知」の実現に向け、皆さんの若い力も存分に発揮していただきながら、全庁一丸となって全力で取り組んでまいりたいと思います。

   皆さんが入庁して3か月、県庁マンとして良いスタートは切れましたか。ちょうど、仕事の進め方を覚えてきた時期だと思いますが、県庁の仕事はどうでしょうか。日々新しい発見や刺激があって充実している、覚えることがたくさんあって大変など、色んな感想をお持ちだと思います。慣れない仕事で不安に感じている方もいると思いますが、最初は誰でも戸惑い、壁に当たるものです。そんなときは、素直に周りの同僚や先輩に聞き、アドバイスをもらい、自分でも勉強して一歩一歩着実に前進し、成長していただきたいと思います。
   そして、もし、悩んでいることがあれば、一人で抱え込まないでください。今ここにいる同期の仲間が必ず力になってくれます。どうか同期の仲間との繋がりをずっと大事にしてください。

   近年、社会経済状況の変化のスピードは凄まじく、県庁においても、先程申し上げた「ステーションAi」や「ジブリパーク」に限らず、新たな仕事が次々と生まれています。皆さんには、前例どおり仕事をするのではなく、柔軟な発想で時代の変化に即応し、情熱を持って新しい仕事にチャレンジする職員になってもらいたいと思っています。

   そのためには、4月1日に皆さんへのメッセージでもお伝えしましたが、常に現地・現物・現場主義で物事を考え、物事を解決していくものだという意識を大切にしてほしいと思います。自分の眼でしっかり事実を確認し、問題や課題を解決していく、そうやって初めて物事を企画する力がついてくるものです。

   また、改めて、皆さんにお願いしたいのは「健康第一」ということです。環境の変化や緊張感に暑さが加わり、そろそろ疲れがたまってきている時期ではないでしょうか。心身ともに健康であることが仕事をやり抜く上でとても大切です。くれぐれも無理はしないように、健康を第一に考え、夏休みを計画的に取って、心身ともにリフレッシュし、また笑顔で仕事に取り組んでいただきたいと思います。

   最後に、今日のこの特別な機会を活かし、3ヶ月前に愛知県庁に入庁した時のフレッシュな思いをもう一度思い起こし、気持ちを新たにするとともに、同期の皆さんとの交流を通じて、仕事に対するモチベーションを高めてもらいたいと思います。
   そして、また明日から、愛知のために、県民の皆様のために、そして皆さん自身のために、一日一日さらに精進をし、各職場で活躍することを期待しております。私も皆さんと一緒に、愛知の活力を取り戻し、愛知、日本を大いに盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。