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2022年1月4日(火曜日) 午前10時

ページID:0381850 掲載日:2022年1月4日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それではですね、1月4日火曜日、仕事始めの日でございます。2022年年頭のですね、第1回の記者会見を始めさせていただきます。今年も何とぞよろしくお願いをいたします。

(1)年頭所感

 改めまして、新年明けましておめでとうございます。年頭に当たりまして、県民の皆様に御挨拶を申し上げたいと存じます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症が、県民の皆様の生活や経済活動に大きな影響を与え、安心な日常生活と活力ある社会経済活動を取り戻していくために、オール愛知一丸となって、この感染症の「克服」に向けた取組を進めてまいりました。
 こうした中でも、ジブリパークの整備推進、世界最高クラスの愛知スマートアリーナ、また国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai(ステーション エーアイ)」の整備など、感染症克服後を見据えて、日本の成長をリードし続ける愛知を作れるように、愛知を「前進」させた1年でありました。
 さて、今年2022年は寅(とら)年でございます。毎年、干支(えと)にちなんだ書き初めを行っておりますが、今年は、こちらにあります「老虎千里(ろうこせんり)」、とさせていただきました。
 「虎は千里往(い)って千里還(かえ)る」ということわざがあります。「虎は一日に千里の距離を走り、また千里戻ってくることができる」、「行動力が並外れていること」、また「勢いが盛んな様子」を例えたことわざでありますが、このことわざから着想を得て四字熟語としたものが、この「老虎千里」でございます。「老」というのは、「物事に通じている」、「長い経験を積んでいる」という意味がありまして、「老虎」は「立派に成熟した虎」を意味をいたします。
 この言葉のごとく、これまでに積み上げてきた愛知の力を礎に、更なる飛躍につながるビッグプロジェクトを、並外れた行動力で前進をさせ、勢い盛んに愛知が発展をしていく、そういう1年にしていきたいというふうに思っております。
 「老」は、中国語で「立派な」とか「練達した」という意味があります。その虎、正に練達をした虎、勢いのある虎がですね、これが「愛知」を意味し、それが「千里往って千里還る」。練達した力を蓄えた愛知が「千里往って千里還る」ように、並外れた行動力で今年1年も前進をさせていきたいという意を込めて、この四字熟語を作らせていただいて、書き初めにいたしました。「老虎千里」でございます。
 意味は、こちら(資料)の方に書いてありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。さて、書き初めは寅年にちなんだ「老虎千里」でございました。
 続いて、「新型コロナウイルス感染症対策」であります。
 これまで、入院病床の確保、宿泊療養施設の確保、検査体制の拡充など、医療(提供)体制の充実・強化に全力で取り組んできました。
 ワクチン接種につきましても、昨年5月に全国初となる大規模集団接種会場を開設するなど、愛知県独自の取組を展開をし、精力的に進めました。この1月下旬には、3回目接種のための県の大規模(集団接種)会場も整備をいたします。
 また、3回目接種は12月から始めております。医療従事者、高齢者・障害者の施設、そしてまた一般の高齢者と、こう順次進めてまいりまして、この1月からは更に本格化をさせてまいります。1月・2月・3月と、3月までに314万回分のワクチンを確保いたしております。対象となる方がですね、全員打っても246万人でありますので、十二分にですね、3月末でも68万回分はまだ持ち越し在庫があるという状況でありますので、とにかく市町村の皆様にはですね、接種券を早く発行していただいて、その体制を取っていただいて、どんどん打っていただくようにですね、昨年末、12月20日、24日と通知を出させていただきました。是非、そういう形でどんどん進めていただきたい。
 オミクロン株がどんどん広がっております。拡大をしております。後ほど申し上げますが、これを克服していくためには、やはりもう3回目のワクチン接種との時間との戦いではないかと思っておりますので、是非よろしくお願いをいたします。
 今後も、社会経済活動とのバランスを取りながら、感染拡大防止に取り組んでいくことが不可欠であります。県民の皆様の御理解と御協力を、何とぞお願いをいたします。
 続いて、「ジブリパーク」でございます。
 今年秋、いよいよ三つのエリアが開園でございます。県民の皆様、世界中の皆様に笑顔あふれる日々をお届けできるように、着実に整備を進めてまいります。
 次に、「リニア大交流圏の形成」でございます。
 (リニア中央新幹線の)東京~名古屋の開業で、5,000万人、GDP274兆円の「リニア大交流圏」が形成されます。名古屋駅のスーパーターミナル化など、インフラ整備をしっかりと進め、中部国際空港の二本目滑走路にもつなげていきたいというふうに思っております。
 なお、沿線9都府県で作るリニア(中央新幹線)建設(促進期成)同盟会で、更に前進をさせてまいりますし、この私どもの総意で、国、JR東海、そして静岡県さんとの協議もですね、更に後押しができればというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、「産業首都あいち」であります。
 愛知が日本の成長エンジンとして、今後も、日本の発展をリードしていくためには、イノベーションが不可欠でございます。愛知独自のスタートアップ・エコシステムをしっかりと作ってまいります。
 そして、「STATION Ai」の整備に先駆け、昨年4月に「PRE-STATION Ai(プレ ステーション エーアイ)」をスタートいたしました。更にスタートアップを支援をしてまいります。
 また、中部国際空港の周辺地域でも、スーパーシティ(の実現)も進めてまいります。
 また、「ワールドロボットサミット」、「ロボカップアジアパシフィック(大会)」といった、昨年開催したものをレガシーとして、「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」も開催をし、ロボット産業の拠点形成を目指してまいります。
 続いて、「農林水産業の振興」であります。
 「食と緑の基本計画2025」に基づき、担い手確保、生産基盤の強化、そしてまたスマート農林水産業の推進、(県産農林水産物の)ブランド化、農業イノベーションの創出ということで、中部地区最大の農業県・愛知を更に前進をさせてまいります。
 続いて、「人が輝くあいち」であります。
 子供・若者・女性・高齢者・障害のある方など、全ての人が活躍する社会を実現をしてまいります。
 「地域共生社会」、そして「あいちオレンジタウン構想」、認知症施策の一層の推進など、着実に進めてまいります。
 そして、今年4月に、本県初となる、知的障害と肢体不自由の両方に対応する「にしお特別支援学校」を開校いたします。2023年には、知多地区の聾学校の分校を開校。そして、2024年移転予定の岡崎特別支援学校、肢体不自由のね、岡崎特支も移転・新築をいたします。特別支援教育の更なる充実を図ります。
 そして、産業界におけるデジタル人材の育成、女性の活躍促進、人権施策の推進、就職氷河期世代の就職支援を始めとした雇用対策に、引き続き取り組んでまいります。
 続いて、「観光あいち・魅力発信」であります。
 愛知県が有する歴史、産業、自然、文化など、多様な地域資源を磨き上げ、付加価値を高める「あいち『ツウ』リズム」を推進をいたします。
 ジブリパークの開園を生かして、周遊観光を進めます。
 2023年の大河ドラマ「どうする家康」から関連して、「武将観光」、「お城観光」のPRに一層努めます。
 続いて、「文化・スポーツの振興」であります。
 今年7月から、3年に一度の国際的な現代アートの祭典、国際芸術祭「あいち2022」を開催をいたします。
 今年4月に、愛知県立芸術大学美術学部に「メディア映像専攻」を開設をし、人材育成を図ってまいります。
 今年9月は、中国・杭州で第19回アジア競技大会が開催をされます。最終日の閉会式には、フラッグハンドオーバーセレモニーが行われますので、大会旗を受け継いでまいります。次の2026年愛知・名古屋大会に向けて、しっかりとPRを進めてまいります。
 そして、アジア(競技)大会のシンボルの一つとなる「愛知県新体育館」を、世界最高クラスのアリーナとして整備を進めてまいります。2025年夏のオープンを目指します。
 11月には、FIA世界ラリー選手権ラリージャパンが、愛知・岐阜で開催されます。豊田スタジアムを本拠地としてやりますので、よろしくお願いいたします。
 そして、「グローバル展開」であります。
 グローバルなネットワーク作りで、世界中から最先端の技術・情報・人材を取り込んでまいります。
 MICE(マイス)の戦略的な誘致を進めてまいります。
 そして、外国人県民の方に対しての日本語教育の充実、環境整備など、多文化共生社会の実現にも積極的に取り組みます。
 続いて、「安全・安心なあいち」です。
 大規模災害時への対応として、「愛知県基幹的広域防災拠点」の整備に取り組みます。住宅・建築物の耐震化、河川・海岸堤防の整備など、防災対策に取り組みます。
 愛知県の昨年の交通事故死者数は、現行の交通事故統計となった1948年以来、最少であります。確定値は、今日警察庁の方でですね、4日発表ということでございますが、今のところ117人というふうに聞いておりますが、これまでの中で、昭和23年からのね、統計では一番少ないということで。昭和23年でも181、その後、昭和25年は169、後は全部200人以上でありまして、一番多かったのが、愛知県は昭和44年、1969年で912人という年がありました。
 日本で一番多かったのはその翌年、(昭和)45年で1万7,000人だったかな。今もう3,000人を切るところまで来ておりますのでね。ということで、交通安全が進んだということでありますが、昨年(の県内交通事故死者数)が154、その前が156で、今年117というのは、本当に関係の皆様のお力で少なくすることができたと思いますが、それでもですね、やはり多くの方が亡くなっておられますので、引き続きですね、悲惨な交通事故による犠牲者を一人でも減らせるよう、関係機関一丸となって、交通事故抑止に全力で取り組んでまいります。
 なお、昭和20年代前半、何でこんなに多かったんだと、車もほとんどなかったのにということで、いろいろ聞いてみますとね、当時、いわゆる牛で引っ張った牛車の事故が(多かった)、鉄道事故とかね。あと、みんなが車ってよく分からないので、まああの辺におるからいいやといって、すっと道を歩いていたらどんと来ると。要は慣れてなかったと。歩道はほとんどないと。歩車分離なんかないということなので、そういう状況の中で、車がどんどんどんどん増えていったのでですね、やっぱりぶつかってしまうと。こんなスピードが出るやつは知らないということで、そのまま死亡事故につながると。路面も舗装なんかないということなんで、ということでございます。
 今は、どんどん道路も歩車分離になり、車の安全性能も高まりですね、交通安全のそういった教育とか普及とか啓発がどんどん進んでということで(交通死亡事故が)減ってきたということ。さらにですね、やはり今はITの時代ですから、AIを使ってですね、どこで事故が多いかというのを全部調べ上げた上で、そこに重点的にいわゆる取締りに行くということで減らすということを、この数年やってきましたのでということでございます。引き続き、この交通安全はしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 続いて、「環境首都あいち」でございます。
 「地球温暖化対策」、「自然との共生」、「資源循環」、「安全・安心の確保」の各分野について、SDGsを理解した「行動する人づくり」などを進めてまいります。
 また、「あいち地球温暖化防止戦略2030」の改定に着手します。カーボンニュートラルの実現など、しっかりと進めてまいります。
 「東三河の振興」です。
 「東三河振興ビジョン2030」に基づいて、東三河県庁を軸に、(東三河地域の)市町村、広域連合、経済団体等と連携をして、産業・農業の振興、魅力の創造・発信、社会インフラの整備、人づくりなど、輝き続ける東三河の実現を目指します。
 そして、「地方分権・行(財政改)革」であります。
 「あいち行革プラン2020」に基づいて進めてまいります。
 また、「(あいち)DX推進プラン2025」に基づいて、行政のデジタル化、デジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
 最後に、2022年は、1872年、明治5年に現在の愛知県が誕生してから、150周年に当たる記念すべき年であります。県民の皆様には、郷土への愛着と誇りを改めて持っていただき、そして、将来も愛知県に住み続け、愛知をより良くしていきたいと思っていただけるよう、今年も全力で取り組んでまいりますので、一層の御理解と御支援をお願いを申し上げます。
 今年1年が、県民の皆様にとりまして素晴らしい1年となり、笑顔で毎日を送ることができますよう、心から御祈念を申し上げて、新年の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。
 ということで、新年の御挨拶をさせていただきました。何とぞよろしくお願いをいたします。
 

(2)新型コロナウイルス感染症について

(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)
 続きまして、コロナ感染症の状況についてですね、年末年始の正月休みを含めて1週間分ございますので、それをまとめて申し上げたいと思います。
 まずは、(年代別内訳の)70歳以上の方、(感染)経路不明、そして中等症・重症の方の割合というのは、(資料を)御覧いただければと思いますが、変わっておりません。
 検査件数が、(12月)27日の月曜日まで入りました。ちょっと年末年始は入っておりませんが。年末年始の正月休みといいますか、その休み中は多分少ない、千何百件台だろうと思いますが、それで(感染者数が)2桁ということでありますから、なかなか容易でないということだと考えております。厳しい状況だと思っております。
 そして、最後のペーパーのですね、入院状況の紙を御覧をいただきながらお聞きをいただきたいと思います。
 これは、1月3日18時現在ということですから、その後、夜に入院する人はおりませんから、今朝の時点での、今のこの時点での入院状況ということでございますが、12月27日の月曜日の数値から1月3日の月曜日の数値までの変化ですから、8日間分ですね。この正月休みを挟んだ8日間分の変化を申し上げます。
 トータルで入院者がですね、12月27日月曜日は9人、9人が(1月3日時点で)71人となりました。62人増えております。9人が71人となりました。要は、12月の30日ぐらいから、毎日10人単位でぽんぽんぽんと増えておりまして、(1月)2日から3日にかけては18人増えて71。それはそうですね、新規陽性者が12月28日の火曜日に10人となってから、昨日15人までずっと2桁であります。10・16・17・18(人)が年末で、(1月)1日以降は13・21・15(人)ということでございますので、ずっと2桁でありますから、やっぱりその分入院が増えてくるということでございます。
 そして、オミクロン株の陽性者、疑い例も含む入院患者さんが、12月27日の月曜日では7人が、昨日3日現在ではですね、49人。42人増えて49人。ですから、12月27日月曜日は、入院者9人のうち7人がオミクロン株の陽性と疑い。昨日3日月曜日(時点)、ですから今日の発表分は、71人のうち49人がオミクロン株です。もう半分を超えているということですよ。半分を超えています。という状況でございます。
 そして、名古屋市内の入院者はですね、(12月)27日は4人、4人が(1月3日時点で)33人。29人増えております。33人ということでございます。(入院者数の)半分までは行ってませんが、半分近いということかな。やっぱりどうしても都市部が増えていくということですね。
 それから、愛知病院の入院状況。(12月)27日で3人が(1月3日時点で)16人になっております。3人が16人。オミクロン株の関係が、(12月)27日月曜日は3人のうち3人ともオミクロン株で、(1月)3日、昨日はですね、16人のうち14人がオミクロン株ということでございます。オミクロン株の陽性の方は、もうやはり全部、あそこはコロナの専用病棟でありますから、オミクロン株の方はどんどんそこに入っていただくということで運用をしておりますので、そういうことになっております。
 それから、ホテル入所がですね、(12月27日時点で)6人が(1月3日時点で)9人、昨日は9人ですね。ホテル入所はあまり増えていないと。自宅療養も、17人が32人ということでございます。
 オミクロン株の感染状況は、確定と疑いを全部足して、全体で(12月27日時点で)7人が(1月3日時点で)58人。7人が58人、累計でね。昨日までの累計で58人。確定が、2人が27。ですから、昨日までの段階で、58人の累計疑い例で、疑いということで検査していて、27人が確定したと。
 この中で、まだオミクロン株以外というのは出てないんだな。(疑い例で)調べたやつは全部オミクロン株か。今までで、この疑い例で検査して、オミクロン株でなかったというのはないんだな。
【感染症対策局長】 それはないです。
【知事】 ないんだね。今まで全部オミクロン株で確定をしている。
 非デルタ株を検査していますからね。非デルタ株ということで、後でゲノム解析すると全部オミクロン株だったというのが、愛知県の今までの例でございまして、(疑い例の)58のうち、27がゲノム解析で確定と。あとは、31を今ゲノム解析していると。多分、間違いなくオミクロン株なんでしょうね、という感じでございます。
 というのが入院状況等でございます。
 そして、オミクロン株につきましてですね、これまでですね、12月24日の金曜日から1月3日、昨日の月曜日までですね、変異株PCR検査を実施した数が85件ございまして、累計でですね。これが11日間だな、85件。うち、いわゆるですね、デルタ株の陰性者ということで、オミクロン株ではないかと疑われる方は55で、その方々をゲノム解析しているということなんで、85分の55で、実に65パーセント。
 ですから、私どもで変異株PCR検査をやって、うち、非デルタ株になったのが65パーセント。12月24日から取ってみますとね。ですから、要は、いろいろ東京とか大阪で言われておりますが、愛知県では、もう65パーセントがオミクロン株に置き換わっていると言っていいデータが出ているということでございます。ということなので、この後、相当拡大をしてくるのではないかということが危惧(きぐ)をされるということでございます。
 そしてもう1点、年末年始ですね、県管轄の保健所で無料の抗原定性検査もさせていただきまして、幾つかの、大体500くらいの方が問い合わせ、来ていただき、実際に抗原検査をしていただきました。うち1人、無症状で陽性になった方、抗原検査で陽性が確認されたので、PCR検査を早速その方にやったところ、デルタ株の感染が確認されたということが1人おられたということで。無症状ですよ、ということでございました。
 ちなみにですね、今日4日から、愛知県内の薬局とですね、医療機関も、この年末年始で手を挙げていただきましたので、PCR検査と抗原検査の無料検査所をですね、(開設)。1,750(か所)開設を目指すということで、12月23日から公募をかけておりますというのは、御案内のとおりですが、予算は315億円で12月に議決を頂きました。
 早速ですね、今日から172か所をですね、まず開設をいたします。薬局が大方でありますが、薬局が今のところですね、そのうち159か所。あとは、医療機関も手を挙げていただきましたので、そこではPCR検査とそして抗原検査を無料でやっていただくということでございます。
 今、最終的に、今日また休み明けなので確認をして、そして地区ごとのですね、検査所の数を、今その資料を作っておりますので、また午後の会見でそれは御説明させていただければと思っておりますが、全体で172か所、薬局が159、医療機関が13ということかな。ということで、早速今日から、PCRの無料検査の検査所をですね、開設をしていきたいと思います。
 申し上げておりますように、1,750か所分の予算を取ってありますので、これはどんどん広げていきたいということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 私からは以上であります。

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 変異株PCR検査の結果について、先ほど知事から言及がありましたが、この変異株PCR検査の85件は、12月28日以降に検査した件数ですか。
【知事】 12月24日の金曜日から1月3日の月曜日まで(の件数)。
毎日、新規陽性者数のうち、PCR検査は全員をやっているんだろ。
【感染症対策局長】 全員というか、(デルタ株のスクリーニング検査で)陰性になった人がPCR検査をしています。スクリーニング検査は、基本的に全員やっています。
【知事】 違う、違う。だから、これはこのうちの内数だろ。まあいいや。ちょっと後で聞いていただければ。
 24日の金曜日からですね、ずっとやって、変異株PCR検査の実施数85件のうち、いわゆる非デルタ株が55件ですから、30件がデルタ株ということですね。ですから、(非デルタ株の割合が)65パーセント。非デルタ株をゲノム解析しますから、65パーセントということでございます。

【質問】 今の質問に関して確認です。
 55人が非デルタ株でゲノム解析をやっているとおっしゃいました。今、オミクロン株疑いは累計で58人だと思いますが、この差の3人は、何ですか。
【知事】 その差は何だ。
【感染症対策局長】 他県事例が入っています。
【知事】 3人が他県ね。
【感染症対策局長】 3人は他県事例でございます。
【知事】 他県の検査で引っかかったけど、愛知県在住なんだろ。ということです。

【質問】 要は、12月24日からの変異株PCR検査で累計85人が陽性になり、そのうち55人がデルタ株ではないという結果が出て、その人たちがゲノム解析に回っているという状況ですか。
【知事】 これは、24日からあれ(オミクロン株疑い)が見つかったということでいいのか。
【感染症対策局長】 はい、そうです。
【知事】 そういうことだね。
 だから、そのちょっと前から、12月の頭ぐらいか、デルタ株のスクリーニング(検査を)やるようになったのがね。だから、24日の検査で非デルタ株というのが初めて出てきたということなので、それ以降、県内でいわゆる陽性者のスクリーニング検査をやったら、65パーセントが非デルタ株だったということなので。これは、その後ゲノム解析をしたら、全員がオミクロン株になっているのでですね、確定が。ということなので、非デルタ株65パーセントイコール、デルタ以外の株って、その前のアルファ株なんかもうないはずなのでですね、ということなので、オミクロン株ではないかというふうに想定されるということかなと思っております。

【質問】 先月の感染者数が平均四、五人というところから、もう既に、年末年始の休みの中でも10人を超える日が続いています。感染者数が増えているのは、もうオミクロン株が浸透してきていることを理由として見ているのでしょうか。
【知事】 この少ないなりにですね、ちょっと若干、日によってばらつきはありますが、年末年始の休みに入ってからでもですね、やはりこの65パーセントぐらいの平均の非デルタ株の確認ができていますから。ですから、この(感染者数が)2桁になってきているというのは、やはりオミクロン株が増えている。間違いなく、確実に増えているということで、今までの4人、5人だったのが2桁ですね、この1週間でもう平均すると15人ぐらいになっていますからね。1日当たりが15人ぐらいになっていますから、もう明らかに(浸透してきている)。じゃあ、いわゆるステージが1から2に切り替わるところの(指標を)、今は入院患者(数)でね、228人でやっていますが、(過去7日間平均の)新規陽性者(数)は50人という数値が前もありまして、それはまた引き続き使うと言っていますので、それに比べればまだ低い水準ではありますが、それでもですね、やはり4人、5人だったのが15人になるというのは、これは大変厳しい状況ではないかと。
 これまでの、第5波までの経験則上からすると、感染症なので、上がっていくときは急速に拡大していくと、加速度的に拡大をしていくという経験値がありますので。それも、オミクロン株がですね、この24日以降に調べてみたら65パーセントだったと、非デルタがね。ということであると、これは相当厳しいのではないかと。
 結果ですね、1日当たりの平均(感染者数)がこの1週間で、年末年始の休み中にもかかわらず、もう15人の陽性例が出ている。東京、大阪といったですね、他の大都市圏域に比べれば、まだ水準は低いとはいうもののですね、やはりある程度上がっているということと、やはりこの年末年始で、相当人は動いているということは事実だと思います。それと、東海道新幹線で東京・名古屋・大阪、東名阪は、やっぱりこれは一つの一体的な経済圏域と言っても過言ではありませんので、そうなりますと、この後、相当厳しい状況がやってくるというふうに思わざるを得ない。それは覚悟せざるを得ない。なので、やはりより緊張感を持って、より警戒をしてですね、対応していかなければならないというふうに考えております。

【質問】 最後に、今日以降、急速に感染者が増えるおそれがあるということですが、それに対する県としての対策や県民への行動の呼び掛けなど、何かありますか。
【知事】 対策としてはですね、もう何といっても、やはり検査と医療とワクチン、この三本柱ということになります。
 まず検査はですね、このオミクロン株というのは、やはり軽症・無症状の方が多いというふうにも言われておりますので、そういう意味では、無症状の方を早く検査でですね、特定をしていく、確認をしていくということが非常に重要になるということでありますので、年末年始の休み中でも県の保健所ではですね、抗原検査のキットなどをお配りをさせていただきましたが、今日から、先ほど申し上げましたように愛知県内全域で、まずはですね、172か所で、薬局・医療機関で無料のPCR検査と抗原検査を行います。
 でもって、もちろん症状が出た方はですね、保健所なり県内の医療機関・クリニックへ行っていただければですね。もちろん直接行ってもらっちゃいけませんけどね、やっぱり電話で予約をしてもらわないとそれはいけませんが、全ての保健所、それから愛知県内1,800の医療機関で対応ができますので、受診できますので、そうした形で、まずはですね、このコロナの陽性者をですね、スクリーニング検査でできるだけ早くですね、特定をしていくということが必要だということが一つと、そして、それをしっかりと医療・治療にね、結びつけていきたい、医療体制をしっかり確保していきたいということ。
 そして三つ目が、やはり何といってもそのワクチンをですね、3回目のワクチン接種を速やかに、速やかに進めていくということが必要だということでありますので、一番、まず最初のポイントになるところが、市町村の皆様に接種券を速やかに配っていただくと、発行していただくということでありますから、そうしたことも含め、市町村、医療機関の皆様と一緒に連携してね、ワクチン接種3回目を着実に進めていきたい、そのように考えております。