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2022年1月17日(月) 午前10時

ページID:0383521 掲載日:2022年1月17日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それではですね、1月17日月曜日午前10時、定例記者会見を始めさせていただきます。

(1) 阪神・淡路大震災の発生から27年に当たって

まずですね、本日は1月17日でございますので、今日で阪神・淡路大震災(の発生から)27年ということでございます。お亡くなりになられた方、また、被災を受けられた方に、心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、お見舞いを申し上げたいというふうに思っております。
 また、もう27年ということで、ほぼほぼ復興事業はですね、終わっているということではありますが、これはやはりですね、この都市直下型のですね、大地震ということ、この記憶をですね、風化させることなく、しっかりと受け継いでいければというふうに思っております。引き続き、しっかりと対応していきたいというふうに思います。
 あの日の朝のことは、私はまだ東京で公務員をしておりましたので。ただ、覚えておりますがね。阪神高速が将棋倒しになった映像とかも衝撃的でありました。直ちに職場へ行きましてね、当時は食糧庁の総括というのをやっておりましたから、神戸の事務所は大丈夫かと、職員の安否とですね、消息を全部確認をしてといったことを指示をして、ずっとやっていたのを覚えております。それから、2週間ぐらいかな、パンメーカーにお願いをして、毎日15万食の弁当をですね、無料で提供していただいたと。無償で提供していただいて、自衛隊に運んでもらったというのを覚えております。
 そういう意味でですね、大変大きな犠牲と、そしてそのような教訓があったということだと思っております。しっかりと取り組んでいきたいと思います。

(2)1月16日未明からの津波による愛知県の状況等について

 そして、その上でですね、災害ということでありますと、土曜日の未明といいますか、日曜日の未明といったらいいですかね、日曜日、16日、昨日の午前0時15分に、奄美(あまみ)群島、トカラ列島に津波警報、また岩手に津波警報、あとまた、この愛知、太平洋沿岸には全て津波注意報というのが発せられたということでございますので、午前0時15分にですね、愛知県といたしましても、直ちに第1非常配備ということで、防災安全局はもちろんでありますが、あと各建設事務所・農林水産事務所ですね、河川・海岸などを所管しているところで、現場で職員を招集してですね、状況把握と災害対応を行ったということでございます。
 その後、昨日午後2時にですね、津波注意報は解除をされ、県内では被害が発生をしていないということは、確認をさせていただいておりまして。その確認をした上で、午後2時15分に非常配備は解除ということにさせていただきました。
 現段階でといいますか、愛知県では、被害の報告はありません。被害の報告はありません。田原の赤羽根(あかばね)で60センチ(メートル)というのが一番大きな潮位(上昇)であったと。名古屋は20センチ、半田・衣浦(きぬうら)で20センチと、こういうことでございました。
 大変不思議なといいますかね、予測がなかなか難しい潮位の上昇ということだったかというふうに思っておりますが、いずれにしても、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。
 ちなみに、市町村は9市町が災害対策本部を作りましたが、全てもう解除。それから、東海市さんで2か所、避難所を設置をし、お二人が自主避難をしたと。今は閉鎖というふうに聞いております。ということでございました。

(3)「新城ラリーパレードin名古屋」の開催について

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/sinsirorallyparedo.html)
 それでは、今日の発表事項1点でございます。お手元の資料を御覧をいただきたいと思います。「新城ラリーパレードin名古屋」の開催についてであります。
 今年で19回目を迎える「新城ラリー2022」が、3月19日・20日の土日の2日間、県営新城総合公園をメイン会場として開催をされます。その一環として、「新城ラリー」の魅力をより多くの県民の皆様に知っていただくため、「新城ラリーパレードin名古屋」を1月30日日曜日に開催します。
 「新城ラリーパレードin名古屋」では、ラリーカー約10台が、私と新城市長の出発の合図で13時15分に県庁を出発して、栄、名古屋駅周辺を通りまして、約2時間かけて県庁に戻るパレードを行います。
 県庁での出発式は、新型コロナウイルス感染症対策のため、報道機関及び関係者のみで実施をいたしますが、ラリーカーが名古屋市内中心部をパレードすることで、多くの皆様に御覧をいただき、新城ラリーの開催に向けた機運を盛り上げていきたいと考えております。
 パレードを観覧いただく際には、密とならないよう、感染症対策に御理解、御協力をいただきますように、よろしくお願いをいたします。
 新城市や関係者の皆様と協力し、感染症対策にも十分留意しながら、新城ラリー開催に向けた準備をしっかりと進めてまいります。
 ということで、その次が資料でございます。13時15分に出発ということでございまして。多くの皆様にね、実際に走るラリーカーをね、御覧をいただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 新城ラリーは、もともと秋に開催しておりましたが、ラリージャパンをですね、秋に愛知県でやるということで、半年ずらしてですね、春に(開催)ということでやりましたが、ここのところはコロナの影響で中止ということでございます。中止じゃない、無観客か。無観客でやっております。直近までは、大体5万人ぐらいですね、2019年の秋まで5万人ぐらいを動員する大変大きな、日本最大(級)のラリーレースということでございました。
 そしてですね、今年3月に新城ラリーをやり、そして11月にはFIA世界ラリー選手権ラリージャパンがですね、開催をされます。新城市もそのコースの一つでありますので、またしっかりと盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 今年は無観客ではなく、観客を1日当たり5,000人程度に抑制して受け入れる方向で準備を進めているということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 「新城ラリーパレートin名古屋」でございました。

(4)新型コロナウイルス感染症について

 (https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)
 続きましてですね、今日の感染状況は今日の午後ですね、申し上げますが、昨日までといいますか、今日の午前中、現時点での感染症の状況について申し上げたいというふうに思っております。
 いつもの資料ですね、第6波のですね、(年代別内訳)70歳以上の方の割合は4.3パーセント、(感染)経路不明は51.0パーセント。そして、重症・中等症の方の割合は1.3パーセントということで、非常に、軽症・無症状の方が98.7パーセントということで多いというのが特徴でございます。
 検査件数も、1月の最初の週はもう4,000件、5,000件近い状況が入ってきております。多分先週はもっと、五、六千件までいっているんだろうと思いますが。ということでございます。
 そして、入院状況の資料を御覧いただきたいと思います。3日間分の変化がありましたので、申し上げたいと思います。
 というのは、金曜日の発表はね、木曜日の夜(時点)ですから、金曜日の午前中の資料でありますので。それから金土日の入院の状況の変化でございまして、3日間でですね、入院者が150人から65人増えて215人ということになりました。確保病床以外がですね、1人が7人になりましたので、確保病床では、この215(人)の下にあるように208(人)です。149が208に増えたということでございます。
 そして、名古屋市内も、入院者が57人が73人、73人に増えております。名古屋市内で、いわゆる確保病床以外の方は名古屋市内の二つの病院で7人でありますので、それを引くと66人、確保病床では66人ということでございます。それから愛知病院が、16人だったのが25人、25人ですね。9人増えて25人の入院です。
 ホテル入所ですね、この施設入所が今866(人)ですが、金曜日の資料では727(人)が866、139人増えております。866人がホテル入所というのは過去最多。(これまでの)過去最多はですね、9月12日の786(人)なので、この週末に一気に突破をして、866(人)というところまで増えてきております。全部で、ホテル6棟で1,628室ありますので、まだ(空きがある)ということでありますが、ただ、オペレーションはね、入ってきて1週間から10日ぐらいで出ていかれますので、退所された後に掃除・消毒をやって、また入れるということなんで、じゃあ1,628(室)を毎日使えるかっていったら、なかなかそれは現状のオペレーションでは難しいんですね。ですから、一部を除いて、大分いっぱいになってきたということはあります。
 あと、スタッフの休憩所とか宿泊施設、それからまたバックヤードなども入れるとですね、部屋を100パーセント使うと、翌日以降はもう入らないということになりますから、そういうわけにはいきませんのでね。常に常に、やはり症状の、できるだけリスクの高い方を入れているということなので、もう少しこれは増やしていかなければならないということで、今、複数のホテルに当たっているということでございます。近いうちに方向を出したいというふうに考えております。
 それから、自宅療養が今日の段階で4,464(人)ですが、もうこれが飛躍的に増えまして。金曜日発表資料では1,402(人)、1,402が3,062人増えて4,464、4,464ということでございます。
 そしてですね、その下のクラスターでございますが、クラスターが新たにまた発生をいたしております。三つ発生をいたしております。
 (表の上から)三つ目の高齢者施設等でありますが、その三つ目の左のところですが、まず、11V、知多市の高齢者施設17人、これが新たに発生しています。それから11X、刈谷市の高齢者施設16人。それから、その下の保育施設ですね、11W、安城市の保育施設12人。この三つが新たにクラスターとして確認をされております。
 というのが、入院状況の変化ということでございます。
 そして、本日の状況はまた午後ですね、いつもの時間に申し上げますが、今日は月曜日ですから、通常は日曜日の分も持ち越しますので、やはり昨日と同じくですね、昨日(の新規陽性者数)が1,124(人)でありますから、今日も同じぐらいかなというか、もうちょっと少ないかもしれませんが。そんな状況かなと思いますが、問題は、今日は多分検査がわっと出てきておりますから、それが半分ぐらい明日に持ち越しますので、明日が相当多いのではないかというふうに思っております。
 いずれにしても、午後に発表をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。それが感染状況ということでございました。
 続きまして、コロナ関係でいいますとですね、今日の午後2時から、いつもの自治センターで、テレビ会議におきまして、愛知・岐阜・三重のですね、東海3県知事会議を開催をさせていただきます。第18回新型コロナウイルス感染症に関する東海3県知事会議のテレビ会議を開催をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 3県知事でメッセージも発出させていただいておりますが、今回もですね、改めてまた、第6波の感染抑止に向けてのメッセージを発出をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それとですね、先週末、先週木曜日だったかな、保健所のですね、対応について、他局からの応援で104名を派遣をして対応をしているということと、外部委託をしてですね、対応を強化しているということで。これをですね、やはり愛知県もそうですが、特に他の中核4市の皆様がですね、市の職員でとにかく頑張るということでやっていただいておりますが、これからワクチン接種などなどもどんどん入ってきますし、健康観察も相当広がってきますから、できるだけその人手間はたくさんあった方がいいので、今、県がやっているやり方も含めてですね、よく認識と情報を共有しながら、こういったやり方もありますよ、ということで県下全域ですね、体制を強化をしていきたいというふうに考えております。そのことをですね、申し上げていきたいというふうに思っております。
 ということが、コロナの関係の状況でございました。

(5)大学入学共通テスト会場の東京大学前で発生した事案について

 それではですね、お手元にあります資料で申し上げたいと思います。本日付けでこの通知を出させていただきたいと思います。「児童生徒の問題行動の防止等について」ということでございます。
 児童生徒の心の教育及び問題行動の防止につきましては、日頃から御配慮をいただいているところでありますが、この度、県内の私立高校の生徒に関する重大な事件が発生したことは、極めて遺憾(いかん)なことであります。
 ついては、下記の点について、教師を始めとする関係者の一人一人がこの問題の重要性を強く認識し、自らの切実な問題として向き合い、積極的に取り組むよう、指導の徹底をお願いをいたします。
 また、今回の事件を受けて、心身の健康状態に変化が見られる児童生徒に対しては、スクールカウンセラーや医療機関等と連携した心のケアをお願いいたします。
 ということで、「記」として、一つはですね、学校教育のあらゆる場面において、かけがえのない命の大切さを自覚させ、人として許されないことは絶対にしてはいけないということの徹底をしていただきたい。二つ目、児童生徒の発するどのようなサインも見逃すことなく、学校全体で情報を共有し、問題行動の未然防止、早期発見、早期対応に努めていただきたい。刃物などの管理や取扱いについては、指導の徹底を図ってください、ということで。これは県民文化局長から私学の関係者に、それから同じ内容を教育委員会から各県立学校長にも通知をさせていただくということで、本日付けで、すぐ、午前中直ちにですね、発出をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 なおですね、この点につきまして、個別具体的なことは、私どもの方からは公表しないということにさせていただいております。
 そして、今回の事案が発生をしたこの学校から、現段階では、報告は来ておりませんが、いずれですね、この事件の概要なり今後の対応が報告をされるということだと考えております。その際にですね、当該学校におきまして事案の検証や再発防止がしっかり取り組まれるという内容になっているかどうかを、私どもとしてはしっかりと確認をし、また助言・指導もしていきたいというふうに思っております。
 そして、依頼があれば、スクールカウンセラーや医療機関等とも連携をした生徒さんの心のケアや、第三者委員会による事実関係の検証、再発防止について助言を行っていくことといたしております。これはあくまでも依頼があれば、ということでございます。
 ちょっと弥富市のケースとは違います。弥富市の場合は、弥富市さんの方から依頼がありましたので、スクールカウンセラーやですね、スーパーバイザーなども派遣をし、ずっと対応もさせていただきましたということでございます。
 今回の件につきましてはですね、大変遺憾な事案でありますが、こうしたことが二度と起きないようにですね、やはり生徒さんの心のケアなり、早期発見、早期対応ということで、今回、通知を出させていただいたということでございます。引き続きですね、しっかりとフォローをしていきたいというふうに思っております。
 共通一次とはいわないんだな、大学入試、何ていうんだ、新テストというんでしたかね、センター試験といった方が通りがいいかもしれませんが、この大学入試のですね、共通試験につきましては、ちょうど今、やられているところでありますし、これから、私立・国公立とも大学の受験シーズンになっていきますので、子供たちね、生徒さんの心のケアというものもしっかりとフォローして、そしてですね、人生の一つの節目となるこの受験シーズンをね、多くの生徒さんがね、これまでの努力をしっかりと生かせるように、乗り切れるように、私どもとしてはしっかりとケアをし、フォローをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 まん延防止等重点措置の要請についてお伺いします。先週の知事の会見の中で、週明けにも数値を見て判断をしていきたいという発言がありました。週末の新規陽性者は、4日連続で千人台を超えて、入院患者・宿泊療養者なども増えてきています。あと、三重県の一見知事からも、まん延防止等重点措置の要請を検討したいという旨の発言がありました。
 現時点で知事のまん延防止等重点措置の要請についての考えを、改めてお聞かせいただけますか。
【知事】 先週から申し上げていることと同じでございますが、基本的な考え方としてはですね、この年明けからの急拡大を止めていくためには、やはりまん延防止(等重点措置)ということよりもですね、3大都市圏域はもう全て緊急事態宣言、緊急事態措置としてですね、一気に抑え込んでいく方がいいのではないかというふうに、私は考えます。ということでありますので、その旨はですね、内閣官房、国の方にもですね、部局の方から伝えさせていただいております。私のね、意向は承知したということでありますが。
 そして国の方も、必ずしもまん延防止等重点措置からやるというか、段階を踏んでやるということに決まっているわけではないと、総合的に判断してやっていくということをですね、当たり前のことですけどね、というふうに言っております。
 ただ、先週末の時点で、先週末というのは、これは金曜日の夜に連絡したから、そうすると、木曜日の数値ですな。そうすると、14日発表の数値だと、うちはまだ、国の基準で言うと、病床使用率が8パーセントなんですよね。ですから、まだ愛知県はまん延防止(等重点措置)に当てはまる状況ではありませんね、というのが、金曜日の国の方の言い方ということでありました。
 ということでありますが、今現在、ですから、国の方の基準でいくと、病床使用率が愛知県は今のこの入院状況(確保病床入院者数)208(人)だと、13パーセントぐらいなのかね。それでもまだちょっと、ということではありますが、ただこれだけの急拡大であるし、私の考え方といいますか、多分、今日は先ほど申し上げたように、月曜日なんで昨日の横ばいか、そのくらいだろうと思いますが、多分明日以降はまた急激に上がっていくということは必定だと思いますね。ということを見ますとね、やはり何らかの措置はですね、していかなければならない。
 ですから、私は、基本的な考え方は、やっぱり一気に緊急事態宣言にして、3大都市圏域はね、抑え込んでいくべきだというふうには考えますが、ただ国の判断もありますし、やはりそれぞれの首都圏、関西圏の判断もあります。そういう中で、この愛知県及び東海3県、中京圏のね、考え方もやはり合わせていかなければならないというふうに思っております。
 ということでありますとね、私は、基本的には一気に抑え込んでいくべきだと思いますが、いずれにしても今日午後2時に、先ほど申し上げましたように、東海3県知事会議を行います。そこで、私ども愛知・岐阜・三重がそれぞれに考え方をですね、それぞれ3県の現状と対応を報告をし、そして今後の対応方針や考え方をね、申し述べることになっておりますので、その際にも、今の私の考え方を申し上げさせていただきますが。もう確認をしておりますのは、14日の金曜日の夕刻から夜にかけて、それぞれ岐阜・三重のですね、それぞれ古田・一見両知事さんとも電話でね、話をさせていただきましたが、いずれにしてもね、東海3県はですね、足並みをそろえていこうということは、確認をさせていただいております。例えばですね、愛知県だけがやって、岐阜・三重県がやらないということには、なかなかなりにくいかなということと、そして例えば、三重県だけがやって、愛知県がやらないということも、なかなかこれはやりにくいだろうなと。これは岐阜県でも同じ。岐阜県がやって、愛知がやらないということも、なかなかやりにくいだろうなと。
 御案内のように、やはり特に、経済圏域的には愛知・岐阜・三重は全く一体の経済圏域でありますし、現実問題、岐阜県さん・三重県さんのコロナの感染者・患者さんにしても、愛知・名古屋由来が半分以上というのはこれまでの経験値ですから。なので、これまでも緊急事態宣言なりまん延防止(等重点措置)をやったときは、特に愛知・岐阜がね、非常に近いので愛知・岐阜セットですよね、という形でやってきましたね。
 なので、そういう意味からいたしますとね、今日午後2時に、(東海)3県知事会議でテレビ会議をやります。それぞれの現状も申し上げ、対応も申し上げ、そして今後の対処方針として、考え方を申し上げます。その折に私も、やはり3大都市圏域はもう一気にね、この急拡大はそう簡単に収まりませんから、であれば先手を打って一気に緊急事態宣言で抑え込んでいくということの方がいいのではないかということは申し上げたいと思いますけれどもですね。それを申し上げた上で、一番大事なのは、やはり愛知・岐阜・三重の東海3県が足並みをそろえて対応していくということが必要だというふうに考えております。
 三重県さんがですね、まん延防止等重点措置を要請をしたいというお考えも、重々承知(している)。直接お聞きしておりますから承知をいたしております。ということでありますので、そこも踏まえて、東海3県で足並みをそろえて対応していくと。そのように進めていきたいというふうに考えております。
 ですから、感染者数は確かにうち(愛知県)が一番人口比でも多いんですけれども、やはり軽症・無症状の方が非常に多いということもあって、入院の病床使用率は、うちよりも岐阜県さん・三重県さんの方が高い。特に岐阜県さんは、基本は軽症・無症状の方も全部入院させるということで、まだ現段階では頑張っておられますので、そうすると当然、病床使用率はぐっと上がってきますのでね。ということもあって、というふうには確かお聞きをしておりますし、三重県さんは病床使用率はちょっと高めなんですかね。もう今週の前半には30パーセントいくというようなことも言っておられましたので、それはなかなか大変だと思います。
 じゃあ、うちが余裕があるかって、そんなことは全然なくてですね。病床使用率もぐんぐんと上がっておりますし、宿泊療養にしても、もうほぼほぼいっぱいいっぱいに結構なってきておりますので、誰でも彼でも入れるということではなくて、できるだけリスクの高そうな方をですね、選んでといいますか、そういう方を優先して、今、宿泊施設にも入っていただいておりますので。そういう意味からすると、非常に厳しい状況になっているということだと考えております。
 なので、いずれにしても、今日の午後には、そういった形のことを申し上げたいと思います。
 ちなみに、昨日の夜の時点の人口10万人当たりの感染者数の傾向は、きれいに出てきますけども、沖縄、広島、大阪、東京、京都というのが(上位)1・2・3・4・5(位)で、熊本、滋賀、山口、佐賀、兵庫。福岡が11番目で、そして愛知が12番目ということですから。沖縄、広島、山口はもう(まん延防止等重点措置の)適用になっている。その次が大阪、東京、京都、熊本、滋賀ということで、関西、兵庫も入っているということなんで、そういった状況を踏まえてですね、やはり対応していくということではないかというふうに考えております。

【質問】 緊急事態宣言に関しては、もう国に要請しているということですか。
【知事】 いや、要請はしていません。要請はしていません。
 要は、もう一気に3大都市圏域は緊急事態宣言でやった方がいいんではないかというふうに、私がそう考えているということは(国に)伝えておけと(部局に指示した)、こういうことです。

【質問】 足並みをそろえる必要があるという発言がある中で、三重県が今日にもまん延防止等重点措置を要請する方針であるということですが、それに関しては、足並みをそろえるという意味では、愛知県もまん延防止等重点措置を要請するというような解釈をしているのですが、そうではないのでしょうか。
【知事】 要請をするといいますか、今日の夕方ですか、有識者の方の会議を開いて意見を聞いて、方針を決めていきたいと。方針を決めてあれ(要請)するのは明日以降ということですかね。というふうに聞いております。ですから、そういった考え方は、今日午後2時にね、(東海3県知事会議で)お話しされるというふうに思います。
 先ほど申し上げましたように、14日の金曜日に両県知事と個別に、それぞれ電話で話しまして、大体といいますか、現状は共有をしてですね、対応としても、先ほど申し上げたように、とにかく一番優先するのは、やはり愛知・岐阜・三重の東海3県の足並みをそろえていくということは必要だということで、そこの認識も共有をしております。その認識で一致をいたしております。
 したがって、私は緊急事態宣言で一気にやった方がいいのではないかという考え方は持っておりますが、それよりもですね、やはり東海3県で足並みをそろえることの方がですね、私は大事だというふうに思いますので、三重県さんにそういう(まん延防止等重点措置を要請するという)考え方があればですね、それに足並みをそろえていくかということもですね、あり得るのではないかというふうに考えています。岐阜県さんもね、古田さんも同じ考え方ですね。ですから、そういう意味では、3県で足並みをそろえて対応していくということが必要ではないかというふうに考えております。
 逆に、国の方から言えばですね、さっき申し上げましたように、三重県さんが単独でということには多分ならないと思いますね、きっとね。岐阜・三重県さんの感染者とか陽性者の半分以上は、やっぱり愛知・名古屋由来というデータも出ていますのでね。であればこそですね、やはり足並みをそろえていくということが必要ではないでしょうか。
 だから、首都圏でも、東京が確かに数値は突出して、人口当たり(の数値は)高いんですけれども、ここのところ、神奈川・埼玉がぐっぐっと上がってきていますが、国の方も、報道ベースで各社が言っていますが、やはり首都圏1都3県で考えていくと、1都3県で考えていきたいという言い方をされていますのでね。そこのところは、我々のところも当然一緒ではないかなというふうに思いますね。
 愛知だけが突出して高くて、岐阜県さん・三重県さんがまだ感染状況が非常に低いという状況であれば、愛知だけが単独でね、やっていくということも必要だと思いますが、今回、人口比でいくと、確かに三重県さん・岐阜県さんは、大分というか、ちょっと低めではありますけれども、ただ入院状況等をですね、総合的に勘案して、まん延防止(等重点措置)に持っていきたいということであられればですね、そういう状況であって、岐阜県さん・三重県さんにも、やはりある程度というか、相当程度感染者が出ているということであれば、東海3県で足並みをそろえて対応していくということの方がより効果的だというふうに考えますね。なので、そこはしっかりと連携して、情報を共有して、認識も共有して、足並みをそろえて対応していきたい、そういうふうに考えております。