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2022年1月31日(月曜日) 午前10時

ページID:0383567 掲載日:2022年2月7日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それでは、皆様、おはようございます。1月31日ですね、1月最後の日でありますが、月曜日午前10時、会見を始めさせていただきます。

(1) 第77回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会の成績について

 会見の前にですね、まず国体の報告ですが、もう既に結果が出ておりまして。
 昨日、30日日曜日に終了いたしました「第77回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会」について、愛知県は男女総合で4位ということで、健闘していただきました。去年は3位、地元でしたのでね、でありましたが、今年は4位ということで。特にスケート競技がですね、3位ということで健闘していただきました。特にフィギュアだね。フィギュアの成年男子・成年女子が両方とも県別1位ということで。少年男子は県別2位、少年女子は県別4位ということで、フィギュアが頑張っていただいたということと、ショートトラック、スピードも頑張っていただいて4位ということで、立派なことだと思います。心から健闘をたたえたいと思っております。

(2)刈谷スマートシティ研究会の検討成果について

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/kariya-smartcity.html)
 まず1点目でございます。お手元の資料を御覧をいただき、お聞きをいただきたいと思います。
 刈谷スマートシティ研究会の検討成果についてであります。
 急速な高齢化や環境問題など様々な地域課題を抱える中、県内の市町村におきましては、ICT等の先端技術を活用して地域課題の解決を図るスマートシティの実現が、これからのまちづくりの重要なテーマとなっており、県としても市町村の取組を後押ししていくことが求められております。
 県内市町村の中でも刈谷市は、最先端の技術を持つトヨタグループ6社の本社・開発拠点が集積していることに加え、JR刈谷駅の改良工事や、豊田自動織機と県立刈谷北高校とのグラウンド交換による再開発ですね、そして、刈谷駅周辺の再開発などが進むとともに、地域の中核的な病院である刈谷豊田総合病院が立地するなど、スマートシティに取り組む条件や要素を備えております。
 そこで、昨年7月から、刈谷市をモデルとして、企業等と連携をしたスマートシティ化を進めるための研究会を県と刈谷市が共同で開催し、刈谷市の課題に対応した実証実験等のプロジェクトについて検討してまいりました。この度、研究会では、構成員企業等からの提案をもとに、モビリティやエネルギーマネジメント、医療・福祉・健康づくりなど、30項目に及ぶプロジェクトのアイデアを取りまとめました。
 今後、刈谷市では、これらのプロジェクトのアイデアのうち、早期に実現可能なものから関係者と具体的な協議を進めていくこととしております。
 県といたしましては、今回の研究会で得られた知見・ノウハウを生かしながら、県内市町村のスマートシティ化に向けた取組をサポートをしてまいります。
 ということで資料でございますが、今私が申し上げたことが記されておりまして。
 そして、1ページの「1 刈谷スマートシティ研究会について」。研究会の構成員は、トヨタグループ、刈谷のトヨタ(グループ)6社ですね。ジェイテクトも本社をまた刈谷に戻しましたので、本社6社があり、本社と工場と研究開発拠点があるということです。それから、鉄道事業者ということで、JR東海、名古屋鉄道さん。今、刈谷駅の改造事業を、公共事業としてもう始めております。2026年度完成ですね。駅のホームが、東海道本線が明治以来のままでありますので。コロナ前は、1日9万人ぐらい乗り降りしていたんですかね。名古屋駅、金山、それから次が刈谷なんですね、(利用者が)多いのは。ホームからこぼれそうだという話を前から聞いておりますし、ホームドアを作らないといかんので、線路を振って、ホームを倍にして、ついでにホームドアも付けるというのをね、2026年度までにやるということもやっておりまして。(歩行者)デッキを延伸する、それから北も南も再開発するということも、どんどん進んでおります。そういった事情がありまして鉄道事業者(が参画している)。それから、通信事業者としてNTTドコモ、NTT西日本。それから、刈谷豊田総合病院、そして愛知県、刈谷市というメンバーでやってまいりました。これは、いわゆるコンサルタントを使わずに、いわゆる手弁当でといいますかね、自分たちで独自にやってきたということでございます。
 研究会は、7月30日に第1回をやり、あと、ワーキングチームを4分野、モビリティ、エネルギー、医療、通信・データということでやり、そして第2回をやり、ということで、この「検討成果」というこちらのものをですね、取りまとめさせていただいたということでございます。
 そして、研究会の検討結果の、主な実証実験プロジェクトのアイデアということでございますが、詳細はこの別添資料をまた御覧をいただければと思っておりますが。まずは、(1)として「モビリティ」でございます。モビリティとしてはですね、関連するアイデアとしては、見通しの悪い交差点にセンサーを設置をし、車両や通行人の情報をドライバーに通知するシステムの実証実験でありますとか、トヨタグループ各社が運行している社員送迎バスの共同運行と、その車両を活用したキャッシュレスや本人認証などの技術検証ということで。この間、FCV(燃料電池自動車)のですね、バスも4台ね、導入されました。そうしたことも使えるのではないかと思います。
 それから、「エネルギーマネジメント」のアイデアとしては、トヨタグループ会社が有する技術を活用して、再生可能エネルギーと組み合わせたエネルギーマネジメントの仕組みの検討。それから、市内の住宅に設置された家庭用燃料電池によるCO2削減量を、国の「Jクレジット制度」によりクレジット化し、市内企業に販売する市内循環モデルの構築など。
 それから、「医療・福祉・健康づくり」のアイデアとしては、5Gを活用して救急車両と病院との間で、治療状況をリアルタイムな映像として伝送する実証実験と。これはもう、刈谷豊田総合病院とNTTさんが組めばですね、それはすぐにとは言いませんけども、日本で一番、実現可能性が高いのではないかと思いますね。それから、スマートベッドを活用して、在宅患者のバイタルデータを遠隔で取得しながら診療する新たな医療の仕組みづくりなど、遠隔診療ですね、そうしたこともやれるのではないかと。または、ここにありますようにパワーアシストスーツや歩行訓練ロボットなどのですね、高齢者施設での実証ということ。
 それから、「データ活用・魅力発信」では、安全性の高い個人認証技術による行政サービスのスマート化などですね。また、刈谷市の情報配信アプリ「あいかり」への一元的な情報配信など、いろいろ考えられる。みんなでアイデアを持ち寄ったというのがですね、この研究成果ということでございます。
 ちなみにですね、この別添の検討成果という資料のところにありますが、県内市町村の中でも刈谷市はですね、人口は15万でありますが、最先端の技術を持つトヨタグループ6社の本社・開発拠点が集積をしておりますし、様々な、刈谷駅等の再開発工事・再開発事業も進んでいるということでありますし、スマートシティに取り組む条件・要素を備えているというふうに考えております。
 ということで、刈谷市のスマートシティ化を進めていくとともに、スマートシティへの取組を、県内に広げていく。刈谷でやりながら、更にそれを横展開するということでですね、そうした意味での知見を得るために、県の方から刈谷市に研究会の開催を提案し、県・市共同で事務局を行って、この研究会を開催する運びとなったということでございます。
 要は、あのくらいの人口規模でトヨタグループ6社が集積をしているという街というのは、正直言って珍しい街でございますので、そういう意味ではですね、そこで様々にですね、それぞれ6社ともですね、自動車関係、モビリティ関係なり通信の関係は、もう最先端の技術を持っておりますので、それを活用してやれないかということで取り組んだということでございます。交通の便も非常に良いということもございますね。JRも名鉄もありますし、名古屋にも非常に近いということでございますし。快速で15分ということですからね、名古屋から快速で15分で非常に近いと。
 資料の4ページには、こういう形で各事業所がですね、集積をしているということでございます。それこそ、豊田自動織機の稼働が大正15年ということですからね、もうすぐ、あと5年で(豊田自動)織機100年ということの歴史でございますけどもね。それこそ豊田佐吉(とよださきち)さん、喜一郎(きいちろう)さんの時代に遡るというところでございます。
 それで5ページ以降が、そういう中での様々な課題をみんなで持ち寄って、こういうふうに作ったということでございますので、また御覧をいただければというふうに考えております。
 ですから、トヨタグループ6社には、モビリティ始め、エネルギーや健康づくりなど、まちづくりに展開できる先端技術を幅広く有していることから、そうした取組をしていただければと思います。また、鉄道事業者には、刈谷駅周辺の人の流れや交通の円滑化、駅の改良工事に合わせた情報発信など、NTTグループには、スマートシティに不可欠な通信技術やデータ活用の観点(から参画いただいている)。また、遠隔医療・診療などの医療サービスは刈谷豊田総合病院(が参画する)ということで、お願いをしていきたいというふうに思っております。
 この研究会はですね、やはり企業の先端技術とか知的財産などのですね、企業秘密にも関わるものもありますので、なかなか公開でやるというわけにいきませんのでね。ということで、これまで内部の研究会ということでやってきましたが、こうやって成果ができましたので、表に出させていただくということでございます。
 今後はですね、これは今回、あくまでも実証実験プロジェクトのアイデアを整理したものでありまして、実施に向けましては、それぞれのテーマごとに、県と市と事業者でですね、協議をして詰めていくと。そして、実施可能なものから優先順位を付けてやっていくというふうに考えております。ここまでやった以上は、やらないということはありませんので、やっていくと。やれることからやっていこうというふうに思っております。
 そして、愛知県としてはですね、このスマートシティの取組を県内市町村に広げていきたいと考えておりますので、来年度予算に、この市町村のスマートシティの取組のモデルとなる事業を公募をしたいというふうに思っております。そして、三つぐらいの市町村を選定をして支援する新規事業「スマートシティモデル事業」を予算計上したいと思います。1か所1,000万円ということでですね、今回みたいに共同でね、県と市で共同でスマートシティ化の研究をしていこうということでございまして。今回の刈谷で作ったことを、正に横展開をしていこうというふうに考えております。やはりモデルがないとですね、どうですかというのは言えませんので、やっていく。
 そのときのポイントは、やはりですね、行政だけであれば、今でも行政のDX化の研究会に、県内54市町村みんなに入ってもらって、AIを使ったものを愛知県が一番たくさん活用させていただいているということでありますので、それはそれでね、やっていきます。やっていきますが、やはりポイントは、これを実用化する、事業化する民間事業者の方がね、やっぱり主役となってやっていただかないと、これは進んでいきませんので。そういう意味からして、やはりトヨタグループ6社が集積しているという希有(けう)な街なので、今回刈谷を取り上げさせていただいたということでございます。
 是非ね、そうした形で広げていければというふうに思いますし、この三つに、当然、刈谷市さんも手を挙げていただければ、横並びで審査をしてやらせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
 その際、例えば国交省のですね、都市局にはスマートシティの実装化支援事業というのがありますし、経産省ではヘルスケアサービスの社会実装事業などがありますので。また、県は県で、新あいち創造研究開発補助金というのを持っていますので、そうしたいろんな事業も組み合わせながら、これを仕立て上げていければというふうに思っております。ということでございます。
 あとは、資料の中でですね、白抜きの四角で示した項目が、優先度が高いということでありますので。この研究会の資料の8ページに、「センシング技術を用いた交差点の安全確保」で白抜き(四角の項目で)、これが要は先行して協議を進めていくプロジェクトだという意味でございますので。あと、「乗降、ドア回りセンシングで得られる乗客(などの)データの地域活用検討」とかね。ということでございますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 この研究会は、年度内に、もう1回研究会を開催をして、来年度実施していく事業を決めるなど、今年度の取りまとめを行う予定であるということでございます。
 そして、その後の研究会の在り方は、愛知県、そして刈谷市、そして各企業さんの意見も聞きながらですね、進めていきたいと。終わりということはありませんので、引き続きしっかりとやっていきたいというふうに考えております。
 ということで、今回の研究会を通じ、AI、顔認証、センシング技術といったまちづくりに活用できる最先端の技術の動向や、5G等の通信技術の進展により新たに提供ができる住民サービスなどの知見を得ることができました。いろんなアイデアを持ち寄っていただきましたのでね。各企業さんは、(アイデアを)持ち寄ったということは、これをやりたいと、やれる技術は持っているということでありますから、そういう意味では、それを一つずつ、優先順位を付けて着実に実現をしていければというふうに思っております。
 今後はですね、例えば、企業の知的財産などの機密情報の取扱いとか、どういう費用負担をするかとかいうこともありますので、行政と企業が連携・協力をして、一つ一つ地域の課題に基づいたプロジェクトを作ってやっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)第29回愛知まちなみ建築賞の受賞作品の決定及び表彰式の開催について

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koen/machiken220131kisyahappyou.html)
 続いて二つ目でございます。第29回愛知まちなみ建築賞の受賞作品の決定及び表彰式の開催についてであります。
 愛知県では、1993年度から毎年、「愛知まちなみ建築賞」を決定をしております。この賞は、良好な景観の形成や潤いのあるまちづくりに寄与した建築物や、そうした「まちなみ」を対象にしておりまして、これまで192作品を表彰しております。
 第29回を迎えた今回は、質の高い65作品の応募があり、建築、都市計画、デザインの専門家及び行政で構成する選考委員会におきまして、熱心な審査を行った結果、愛知まちなみ建築賞として7作品、愛知まちなみ建築特別賞として1作品を決定をいたしました。
 表彰式は、2月の2日水曜日午後2時から、愛知県庁本庁舎6階の正庁で行いまして、私から受賞作品の関係者の皆様へ賞状と記念銘板を授与をいたします。
 今後も、国民の皆様に、愛知県に住み続けたいと思っていただくとともに、国内外の皆様に、県内の各地に訪れてみたいと思っていただけるよう、魅力あるまちづくりに、しっかりと取り組んでまいります。
 ということでございまして、その資料を御覧いただきますと、表彰される対象の方が記されております。愛知まちなみ建築賞受賞作品が1ページに四つですね、それぞれ住宅等でございますね。それから2ページが、(5)・(6)・(7)ですね、企業さんということですね。それから特別賞ということで、これは「(三河・)佐久島アートプラン21」における一連のアート作品群ということでございました。という形で表彰をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 そして、第29回(愛知)まちなみ建築賞のそれぞれのものをもっと詳しめにしたものがこちらの資料ですので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 それで、申し上げましたように、昨年の第28回までに192作品を表彰しておりまして、今回の八つを加えますと200作品ということになります。
 例えばですね、名古屋市内だと、モード学園のスパイラルタワーズとかですね、円頓寺(えんどうじ)商店街のアーケードとかですね。あと、尾張地区では、トヨタ博物館とかですね、尾張一宮駅前ビルとか。知多地区では、中部国際空港旅客ターミナルビルとか、半田のミツカンミュージアムとかですね。西三河では、岡崎市図書館交流プラザりぶらとかですね、碧南市の藤井達吉(現代)美術館。東三河では、豊川稲荷の表参道商店街とか、新城の道の駅もっくる新城とかですね、そういったものが対象になっているということでございます。
 今回初めて、「(三河・)佐久島アートプラン21」の作品群を、特別賞に決定をしたということでございます。
 選考委員会としては、6人の大学の先生方、専門家の皆様、学識者に、それから業界団体の代表の方、行政の代表ということで、審査をしてもらっているということでございますので、よろしくお願いをいたします。

(4)新型コロナウイルス感染症について

 (https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)
 続きまして、今日のコロナの状況はまた午後に申し上げますが、昨日までといいますか、今朝、今の時点の感染症の状況を御説明をさせていただきます。
 まずは、年代別(内訳)と(感染)経路不明です。年代別(内訳は)70歳以上が6.1パーセントということで、増えてきていますね、増えてきております。そして(感染)経路不明が53.1パーセント。
 それから、重症・中等症の方の割合は1.1パーセント。もう既にいろいろ報道等もされておりますし、専門家の皆様も言われておりますが、やはり肺炎になる方が非常に少ない、高齢者もですね。ということで、いわゆる中等症以上になりにくいということが報告をされているところでございます。確かにそういう傾向は出ているということであります。
 検査件数は、23日の日曜日まで入りましたが、先週というか先々週ですね、先々週はもう1万3,000、1万5,000件というところまでずっといっております。先週はもっと多いですね。もっと多いと思いますね。2万件近くいっているかもしれません。
 それから、入院状況でございます。3日間分を補足いたします。先週金曜日に発表したのは、27日の夜(の状況)、ですから金曜日の朝の時点のものを発表しておりますので、そこから3日間、金土日で増えた分を申し上げます。
 一番のポイントは、まず入院者でありますが、861(人)となっていますが、金曜日の発表資料ではですね、590でございました。590ということでありますので、金土日の3日間でですね、271人増えて861、590が861ということになっております。そして、これはコロナ以外の病院で感染が広がっております。いわゆる通っている方がなったとか、入院している方がなったとかいうことで、そういったところが、金曜日発表資料では7病院で107人でありましたが、これが11病院で235人になっております。なので、ここで128人増えております。したがって、コロナ以外の病床では107人が235。したがって、コロナ病床はですね、ここに626(人)と書いてありますが、483が626、483から626、143人増えております。病床使用率は、1,666(床)を対象といたしますので、当時29.0パーセントでありましたが、今は37.6パーセント、37.6パーセントということになっております。
 そして、重症の方がですね、5人から12人、7人増えております。12人ということになっておりまして、重症病床はここにありますように172床なので、7.0パーセント、7.0パーセントということでございます。
 以上が入院の状況で、ちなみに、名古屋市内の入院者も287人から465、465という形で増えております。178人増えております。ちなみに、名古屋市内のですね、コロナ病床だけ見ますと、201(人)が272、201が272。コロナ以外の病床が193(人)ということで、非常に多いということでございます。ということなので、確かに入院調整とかは段々大変にはなっておりますが、コロナ病床では272なのでですね、まだ何とかなっているということかなと思っております。
 それから、愛知病院の入院者が14人から18人、14人から18人。
 それから、ホテル入所はですね、680人から684人で4人増えただけ。いや、何でこんなに増えないんだってさっき聞きましたら、やはり入ってきますけど、解除になって退所される方も非常に多いので、横ばいになっているということですね。非常に今回はですね、オミクロンの方は軽症の方で、リスクの大きそうな方を優先して、ホテルに宿泊療養していただいておりますが、(症状が)軽いのでですね、早く、日数が来るとぽんぽんと退所していくということで、回転が速いということを聞いております。
 そして、(ホテル)ウィングインターナショナル(名古屋)も、もう既に金曜日からだな、稼働してたのは。ということで、(ホテル)ウィングインターナショナル(名古屋)ももう21人入っているということでございます。
 そしてですね、自宅療養が、金曜日発表の資料だと2万4,693(人)から3万645。3万人を超えました。5,952人、3日間で増えております。3万645人ということでございます。
 そして、この3日間で6人が亡くなっておられますので、死亡者1,187人ということです。
 それから、クラスターがたくさん出ております。クラスターが八つ出ております。
 上の段からいきまして、まず、医療機関、13A、13A、22人、名古屋市の病院。そして13B、13B、豊橋市の病院19人ですね。それから高齢者施設、12Y、稲沢市の高齢者施設23人。そして13C、春日井市の高齢者施設11人。それからあとの四つは、次の段で学校ですね。12Z、豊田市の小学校ですね、15人。それから13D、これも豊田市の小学校11人。それから13E、これも豊田市の小学校12人。それから13F、これも豊田市の小学校10人ということでございます。
 そして、終息したクラスターが、一番右上で11L。春日井市の、これは県の警察学校ですね、28人。これは1月11日発表ですが、これで終息をいたしました。28人、終息。それから次がですね、保育施設・学校のところにいきまして、11R、名古屋市の保育施設14人。これは1月13日発表ですが、終息。それから11U、これは名古屋市の高校の運動部。これも13日発表ですが、21人、終息。それから11Q、これは豊橋市の保育施設。これも13日発表ですが、37人ですが、終息ということでございます。以上が終息ということでございました。
 あとはですね、また午後に申し上げますが、大規模集団接種会場のワクチン接種も順調に進んでおりまして、今日31日月曜日から、岡崎の愛知医大メディカルセンターと藤田医大の岡崎医療センターが今日からスタートいたしますので、今日から4か所ということになりますが、金土日でね、午後にまた資料をお渡ししますが、(名古屋)空港ビルと藤田医大の二つで、28日金曜日は3,155人打っております。1,800人の枠で3,155人も(打っている)。圧倒的に、キャンセル枠でばんばん打っていると。29日の土曜日もですね、2,754人打っていると。昨日はですね、1,637人打っているということで、昨日までの累計7日間、1週間で1万2,789人打ちましたので、定員枠よりもたくさん打っているということかなと思いますね。順調に、順調に打っているということでございますので、これから更にですね、二つ加わりますし、今週の土曜日はまた安城更生病院も加わりますので、どんどん打っていきたいと思います。
 ただ、予約はですね、LINE(ライン)と電話の予約はやっぱり100パーセントは入らないんですね。ここまでやって、この1週間、1日も100(パーセント)になっていないので、いわゆるキャンセル枠と称して接種券のない人がぼんぼん行って、打っているということでございます。岡崎は予約枠が、最初の二つ(名古屋空港ビル・藤田医大)よりもちょっと少なめなのでということかな。ということで、今日は入っておりますが、火・水がなかなかあんまり入っていないとかですね、また週末に入ってくると、金・土は多いという感じがありますね。
 ということでございますが、とにかく打てるだけどんどん(打っていく)。いや、これはやらないと。自衛隊の東京のあれ(大規模集団接種会場)とかは、予約がいっぱいで埋まっているといいますが、数が少ないんでしょうかね。少ないんですな。うち(愛知県)みたいに1,800(人)もやっていないんだよな、確か。まあいいんですけど。とにかくもっともっと打っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 クラスターの状況についてお伺いします。医療機関の12Rで、176人の感染というのがあります。これは、具体的に、今、どういった状況になっているのか、お話しいただける範囲で教えていただけますか。
【知事】 12R、176人。ちょっとしゃべることないよな。
【感染症対策局長】 入院患者さんが大半です。
【知事】 最初から入院患者さんか。
【感染症対策局長】 そうです。
【知事】 そうか。じゃあ、入院患者さんというか職員というか、どっちか分からないけど、というか入院している人からなるわけがないから、誰か外から(感染症を)持ち込んで、(医療機関にウイルスが)入って、また(医師・看護師が)対応して、また(入院患者さんに)うつってということで、わっと広がっていったということなんだな。
 それはしかし、やはり感染防止対策を、そこはきちっと動線を切ってやってもらわないといかんな。
【感染症対策局長】 DMAT(災害派遣医療チーム)が入って指導をしております。

【質問】 別の病気で入院された方が院内感染されているということであれば、それがコロナ病床以外の入院患者が増えた理由でしょうか。
【知事】 そういうことです。そういうことです。
 (一つの病院で)コロナ病床でこんな176(人)も(感染は)ありませんから。

【質問】 先週の土曜日には5,600人を超える人数で、5日連続で過去最多だったと思いますが、緊急事態宣言について要請などの考えがあれば教えてください。
 また、病床使用率についてですが、重症病床の病床使用率をより重点的に見ていくというスタンスなのか、それとも重症ではない病床使用率(稼働病床使用率)の双方を見ていくというスタンスなのか、お考えをお聞かせください。
【知事】 まずはですね、最初の緊急事態宣言ということでありますが、私は、もうかねてからですね、もう2週間ぐらい前かな、先々週、もうちょっと前かな、(申し上げている)。要は、この緊急事態宣言といいますかね、まん延防止等重点措置ということには、今回、適用してなっておりますが、やはりこの3大都市圏域でこんなに広がっておりますので、でもって、ワクチン接種がね、まだ行き渡っていない。大都市圏域では愛知県が一番ワクチン接種のピッチが上がっておりますけれどもですね、それでもまだ進んでいっていないという状況で、今日の時点では、まだワクチン接種率は5パーセントぐらいじゃないか、きっと。
 ということなので、やっぱり30パーセントぐらいまでいかないとですね、一定の効果が出てきづらいというというところがありますので、そういう状況の中でね、やはり感染防止、抑え込んでいくために、私は、3大都市圏域はね、足並みをそろえて緊急事態宣言ということで、一気に抑え込んでいくべきではないかということは、(これまでも)申し上げておりました。今もその考え方は変わっておりません。ということでありますので、そのことはですね、引き続き申し上げていきたいというふうに思っております。
 ただ、感染状況を見ればですね、人口10万人当たりでいくと、東京、大阪、京都、福岡、兵庫といって、愛知県は8番目なんで、そういうことからいたしますと、やっぱり首都圏・関西圏がどうするかということで。それより先んじてということは、たとえ我々が言っても、国は、多分、それは順番が違うわね、という話になりますわね。
 なので、私はね、今のこの状況であれば、今週はですね、今日も多分、日・月はまだ少ないんだろうと思いますけれども、やはり明日以降、火曜日以降からですね、水・木・金と、週後半に向けては、相当増えていくと思いますので、私はやはり今週の後半というか今週半ば以降にも、私は緊急事態宣言の発動というのは視野に入れてですね、対応していくべきではないかというふうに思っております。
 同じような措置をやればいいじゃないかという声もありますけど、私はそうじゃないと思うんですね。やっぱりアナウンス効果というのはありますから、例えば、飲食店さんへの営業時間短縮であれば、(午後)8時でお酒なしということに踏み込むにしても、それだったらですね、まん延防止(等重点措置)じゃなくて緊急事態宣言をどんとやって、もう(午後)8時でお酒なしという形をね、限られた期間ではありますけれども、とにかく厳しいときなんだから御協力をお願いしたいというふうにやった方が、私は効果はあるというふうに思っております。もう今はその時期に来ているのではないかというふうに思いますね。なので、今週の半ば以降、そういった動きということが出てくるのではないかというふうに考えております。
 もし、仮にそういう話になればですね、やはりこれまでも愛知・岐阜・三重の東海3県は同一歩調でですね、足並みをそろえて対応してきましたので、岐阜県さん、三重県さんにも、そういうお話はさせていただきたいと考えております。もちろん、それぞれの県のね、御判断というのはあられるかと思いますが、できたらそれは足並みをそろえてやった方がいいのではないかというふうには思います。
 ただ、それは次の話でありまして、まずは緊急事態宣言。今のこの状況からすればですね、私は、もう踏み込んでね、一気に厳しく対応すべきではないかというふうに考えております。それが1点。
 それと、病床の使用率でありますが、私は、やはり今のこのオミクロン株の状況からすると、重症の方が、愛知県でも12人でね、重症病床使用率が7パーセントまで来ましたが、今の状況からすると、ぐっと一気に上がっていくという感じではありませんので。やはりそれとは別にですね、この稼働病床の使用率、こちらの方をですね、見て、これが50パーセントにいくようなことであればですね、病床のフェーズはまた次に移って、更に病棟をね、(コロナ病床に)転換してもらって。9月にやったように、病棟を転換してもらって、コロナ病床を増やしてくれっていう、また通知を出してね、いかなければなりませんので、この稼働病床の使用率をやはりしっかりと見ていきたいというふうに考えております。

【質問】 これ以上、感染者が更に増えてくるということであれば、今週の半ば以降にも、緊急事態宣言を国に要請していくという理解でよいでしょうか。
【知事】 何度も申し上げておりますが、例えばうちが、東京に先駆けて要請しても、それは多分、多分というか、(国は要請を)受けませんわな、数字がこんなに違うから。なので、それは東京と大阪、首都圏・関西圏、何といっても東京及び1都3県、首都圏の皆様がね、どう考えるかということではないかと思います。
 私は、ただ、今のこの状況からして、この週半ば、明日以降はぐっと、もっと(感染者数が)増えていくと思いますよ。というのは、ワクチン接種がまだまだ1桁、全く1桁。進んでいるうち(愛知県)でもまだ5パーセントぐらいということであればですよ、それはなかなか今のままで止まるなんてことはちょっと考えられませんのでね。だとすると、やはりその厳しい状況を抑え込んでいくためには、私は、緊急事態宣言ということに踏み込んでいくということも必要ではないかというふうに思いますし、そういうふうに追い込まれてしまうんじゃないでしょうかね、と思いますね。
 ですから、先々週とか、もっと前からかな、1月半ばから、もうとにかく3大都市圏域は足並みをそろえてね、緊急事態宣言を発動して一気に抑え込んでいくべきだということを申し上げているというのは、そういう意味でございます。
 うちが単独で話したとして、もう考え方は伝えてありますから、国の方にも。先週申し上げたように、岸田総理にも伝えてありますので。ありますけれども、うちが単独で言っても、それは受けてくれないんでしょうな、きっとね、今のままでは。
 なので、そこは、やはり我々の考え方は申し上げながらですね、とにかくやはり東京及び1都3県、首都圏の皆様がどうするか。東京の問題というのは、やっぱり国の問題になりますからね、首都なんで。そこをどうしていくかということを、よく東京都と政府とでね、協議をしてもらわなきゃいかんということではないかと思っております。
 
【質問】 緊急事態宣言について、知事のお考えとして、今週、明日以降もどんどん新規感染者が増えていって、そういった状況に追い込まれるのではないかという予想であって、今週半ば、愛知県として具体的に動いていくというわけではないという認識でよいですか。
【知事】 いや、何度でも申し上げておりますが、我々としては、すぐにでもですね、緊急事態宣言を要請する準備はできているということでありますけれども、これは国の方が受けてくれなかったら意味がありませんしね。
 それは、やっぱり客観的な数値・データを見てですよ、さっきも申し上げたように、10万人当たりの感染者(数)が、東京、大阪、京都、福岡、兵庫、沖縄、神奈川、そして8番目が愛知ですから、(愛知だけが要請しても)それは順番があるよね、ということになりますわな。その倍・半分ぐらい違いますからね、東京・大阪とうち(愛知県)では。
 そうなると、やはりまずは首都圏1都3県、東京と大阪、首都圏・関西圏がどうするかなんですけど、まずはやはり、何といっても、東京・首都圏がですね、どうされるかということではないかというふうに思います。
 東京及び首都圏がですね、そこに踏み込むということであれば、我々としては同時にそこに踏み込んでいくということになるということを申し上げたいと思っております。 準備はできておりますが、今の状況で、もう我々の考え方は先週(国に)伝えてありますね、何度も申し上げております。伝えてありますが、今の現状で、緊急事態宣言を発動ということはなかなか(ならない)という感じが、国の方ですな。皆様も取材すればお分かりですけど、ということですね。

【質問】 愛知県も緊急事態宣言が必要であると考えながらも、3大都市圏域で足並みをそろえていく必要があるということでしょうか。
【知事】 というか、うちが要請しても受けてくれませんよ、今の状況からして。数字を見れば明らかですもん。
 ただ、私はね、今の愛知県の状況を単発で見ても、それは非常に厳しい、非常に厳しい。ワクチン接種をね、やっていますよ。やっていますよ。大都市圏域では一番やっていますよ。やっていますけど、それでも全然届いていかないということであればですね、私は、アナウンス効果も含めて、緊急事態宣言をやって、一気に抑え込んでいくということをやるべきだというふうに考えております。だから、具体的に要請するというのは、その要請を出していいよと言われないと出せませんのでね、これまでもそうですけど。ということであります。