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2022年4月4日(月曜日) 午前10時

ページID:20220404 掲載日:2022年4月18日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 おはようございます。4月の4日の月曜日ということで、2022年度ですね、新年度がスタートいたしました。

 その年頭の記者会見ということでございますので、恐縮ですが、まずは、いつものようにですね、新年度の御挨拶をさせていただき、その後、発表事項を申し上げさせていただければというふうに思っております。

 例年、コロナ前であれば、新年度の最初は知事公館でやって、桜も見ていただきながらということですが、ここのところは少し、ちょっとこの人数だと密になる感じがありますので、講堂でということにさせていただいております。よろしくお願いいたします。

(1)新年度の御挨拶

 それでは、新年度の御挨拶を申し上げます。

 昨年度はですね、新型コロナウイルス感染症が、県民の生活、経済活動に大きな影響を与える中、安心な日常と活力ある社会経済活動を取り戻していくために、ワクチン接種の推進など、オール愛知で一丸となって、その克服に向けて取組を進めてまいりました。

 医療機関の皆様には、昼夜を問わず献身的に御対応いただくとともに、県民・事業者の皆様には、感染防止対策の徹底、営業時間短縮など、多大な御協力をいただき、感謝申し上げます。

 こうした中でも、ジブリパークの整備推進、そして世界最高クラスのアリーナとなる愛知県新体育館、国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」の整備着手など、感染症克服後を見据えて、将来にわたり日本の成長をリードし続ける愛知を形作っていけるよう、愛知を「前進」させた1年となりました。

 この2022年度は、3期目の県政運営がスタートしてから4年目となりまして、集大成の1年だと考えております。

 先の2月議会では、令和4年度予算として、補正予算を含め、一般会計2兆8,316億余円、特別会計・企業会計を合わせて4兆4,614億余円の予算を議決をいただきました。

 今年の7月には、3年に一度の国際的な現代アートの祭典、国際芸術祭「あいち2022」を開催をいたします。また、11月1日には、「夢だけど夢じゃなかった」ジブリパークの全5エリアのうち、「青春の丘」、「ジブリの大倉庫」、「どんどこ森」の3エリアがいよいよ開園をいたします。

 「これまでに積み上げてきた愛知の力を礎に、更なる飛躍につながるビッグプロジェクトを、千里往(い)って千里還(かえ)る虎のように、並外れた行動力で前進させ、勢い盛んに愛知が躍進していく」、そうした思いを込めて、「『躍進千里』予算」と銘打たせていただいたこの予算を、全力で執行をしてまいります。

 新型コロナウイルス感染症は、県民・事業者の皆様の御協力により、新規陽性者(数)は減少傾向で、病床使用率も落ち着いてきているので、3月21日をもって、まん延防止等重点措置の解除を決定をいたしました。

 しかしながら、人の移動が活発になる季節であり、引き続き、感染防止対策が重要であります。県民・事業者の皆様には、感染リスクの高い行動を控えていただくことと、大人数・長時間の飲食を避けていただくなど、「厳重警戒」での感染防止対策に引き続き御協力をお願いいたします。「厳重警戒」ということでよろしくお願いをいたします。

 そしてあわせて、愛知県としても、感染拡大抑制に不可欠であるワクチン接種を一人でも多くの方に一日でも早く受けていただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 こうした新型コロナウイルス感染症対策に加えて、今年度もポストコロナを見据え、愛知を躍進させる取組をしっかりと前に進めてまいります。

 「ジブリパーク」については、今年11月1日の開園に向け、しっかりと準備を進めてまいります。さらに、残る「もののけの里」、「魔女の谷」の2エリアについても、1年後の開園に向けて準備を進めます。

 イノベーションを次々と生み出す、愛知独自のスタートアップ・エコシステムの核となる国内最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」、世界最高クラスのアリーナとして2025年夏のオープンを目指す「愛知県新体育館」の整備も進めてまいります。

 日本が世界に誇るジブリ作品を再現した唯一無二の公園「ジブリパーク」、世界とつながるイノベーション拠点「STATION Ai」、世界最先端のスマートアリーナ「愛知県新体育館」は、愛知の未来の象徴であり、国内外から多くの人材を呼び寄せる力となると考えております。愛知の未来を見据え、しっかりと前進をさせてまいります。

 そして、人を呼び込むためのインフラ整備として、「リニア大交流圏の形成」に向けた名古屋駅のスーパーターミナル化、鉄道・道路ネットワークの充実・強化、港湾の機能強化、二本目滑走路の整備を始めとする中部国際空港の機能強化などにもしっかりと取り組んでまいります。

 また、こうしたプロジェクトを前進させるためには、「人づくり」が大変重要です。次代を担う子供たちの教育、世界と愛知をつなぐグローバル人材やモノづくり王国愛知を支える産業人材の育成、そして、子供・若者・女性・高齢者・障害のある方、全ての人が活躍できる社会の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。

 新年度がスタートいたしました。今年は、現在の愛知県が誕生してから150周年に当たる記念すべき年であります。県民の皆様に一層の愛着と誇りを持っていただける愛知を築き上げていくため、しっかりとロケットスタートを切って、スピード感を持って、職員一丸となって全力で取り組んでまいります。

 県民の皆様、そして県政記者クラブの皆様にも一層の御支援を頂きますようにお願いを申し上げまして、新年度に当たっての冒頭の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。

 ということで、以上お聞き及びいただき、ありがとうございました。

 それでは、発表事項にまいります。

 

(2)STATION Ai株式会社による「PRE-STATION Ai」支援プログラムキックオフセレモニーの開催について

(https://www.pref.aichi.jp/press-release/pre-kickoff.html)

 まず1点目、スタートアップ関係です。STATION Ai株式会社による「PRE- STATION Ai」支援プログラムキックオフセレモニーの開催です。

 愛知県では、2024年10月の「STATION Ai」オープンまでの間も切れ目ない支援を行うため、2020年1月に、We Workグローバルゲート名古屋内に「PRE STATION Ai」を開設し、スタートアップの総合支援に取り組んでおります。

 このPRE-STATION Aiでは、開設からの約2年間で、統括マネージャーの設置やあいちパートナーベンチャーキャピタル制度による資金調達機能の充実など、支援体制を強化するとともに、「STATION Ai」でのスタートアップ1,000社の集積を見据え、入居者数も拡張してまいりました。

 こうした中で、ソフトバンク株式会社がSTATION Aiの整備・運営を担う特別目的会社として設立したSTATION Ai株式会社が、この4月からPRE- STATION Aiの運営に当たります。今年度は、いわばSTATION Aiプロジェクトの本格始動元年であります。

 この4月からは、更なるスタートアップの集積を図るため、これまでのオフィスを提供しリアルな支援を基本とする「Standardメンバー」に加え、リモートによる支援を基本とする「Remoteメンバー」を創設いたしました。

 2月からメンバーの募集を行った結果、数多くの応募をいただき、書類及びピッチ審査を経て、この度、別添「PRE- STATION Aiメンバーリスト」のとおり、Standardメンバー43社、Remoteメンバー42社の、計85社の新メンバーを決定をいたしました。

 今後も優秀なスタートアップをどんどん取り込み、スタートアップ・コミュニティを拡張させていくため、通年でメンバーを募集をしてまいります。

 なお、今回決定した新メンバーが推進する事業は、AI・IoT、SaaS、ロボット、それからヘルスケアなど多種多様な事業領域にわたっておりまして、学生起業家、大企業の副業起業家、女性、外国人など、様々な経歴、属性の人が参加しており、STATION Aiのコンセプトの一つであるダイバーシティを実現する結果となっております。

 新たな運営体制とメンバーで迎える新生PRE- STATION Aiのスタートに当たり、4月の7日木曜日午後6時から、WeWorkグローバルゲート名古屋内のオープンスペースにおいて、「PRE- STATION Ai支援プログラムキックオフセレモニー」を行います。

 当日は、フランス・パリの世界最大級のスタートアップ支援拠点「STATION F」の知見を取り入れ、STATION Ai株式会社が構築した新たな支援体制や提供する支援プログラムの紹介に加えて、新メンバーも紹介をいたします。あわせて、PRE- STATION Ai内を御覧いただけますので、是非皆様にも取材にお越しをいただきたいと思います。

 また、この度、STATION Aiのロゴマークを決定しましたので、お知らせをいたします。これですね、このロゴマークも決定をいたしました。

 ということで、メインロゴマークでは、STATION Ai、Startup、それからStartの頭文字である「S」からつながる枠線で、STATION Aiという空間と人のつながりや、新たな世界の始まりを表現をしております。ということですね。「S」からぐるりっと回って「STATION Ai」というロゴマークでございます。

 今後は、このロゴマークを有効に活用してSTATION Aiのブランディングを推進し、STATION Ai及びPRE- STATION Aiに関する情報を広く発信をしてまいります。

 STATION Aiが2024年10月のオープンと同時にロケットスタートを切って、日本のイノベーション創出の中心を担う役割を果たすことができるよう、引き続きPRE- STATION Aiでの活動を通じて、有力なスタートアップを誘引し、世界に類例のないスタートアップ・エコシステムの形成を図ってまいります。

 ということでございまして、今私が申し上げたのがこの資料でございまして、4月の7日午後6時から7時、1時間ですね。PRE- STATION Aiで、こうしたキックオフセレモニーをやりますので、よろしくお願いをいたします。

 ロゴマークはですね、資料の3ページに、今のこれがメインのロゴマークでありますが、これを一つに、もうちょっとコンパクトにしたもので、サブロゴマークというのを作っておりますので、またそれも御覧をいただければというふうに思っております。

 ということでございまして、3ページがPRE- STATION Aiの説明ですね。提供する支援サービスなどが4ページということでございます。それから5ページが統括マネージャー、5ページ、6ページね、などということでございます。そして、別添が「PRE- STATION Aiメンバーリスト」、全85社のStandardメンバーとRemoteメンバーの一覧表ということでございますので、また御覧をいただければというふうに思っております。

 ちなみにですね、今回はですね、二つのメンバー合計140社を募集するというふうにいたしましてやりましたが、139社の応募があって、事業の独自性・優位性などの項目について、STATION Ai株式会社による厳正な審査を行った結果、85社が決定に至ったということです。

 今後も、通年でメンバーを募集をして、適宜、優秀なスタートアップを追加をすることで、STATION Ai開業5年後の1,000社集積に向けて段階的に拡充をしていきたいというふうに考えております。

 だんだん増えてきましてね。2021年の当初はですね、25社でスタートして、だんだん増えて、12月には48社、今回、この4月で85社ということで、たったったっと増えているということでございます。

 ちなみに、この85社のうち、約3割に当たる25社が県外・国外からの参加。国外は1社ですけどね。ですから、県外24社で国外1社、県内60社ということです。85社のほとんどが、段階でいきますとシード、アーリー、いわゆる創業間もないといいますかね、そういうシード、アーリー部門の方が82社。それからレイターですね、もう上場手前っていうのが3社ということでございますが、シード、アーリーのステージの方が多いということでございます。

 というのがPRE- STATION Aiの支援プログラムのキックオフセレモニーの内容でございました。

 

(3)知事の名刺を使った県産農林水産物のPRについて

(https://www.pref.aichi.jp/press-release/r4meishi.html)

 続きましてですね、二つ目です。知事の名刺を使った県産農林水産物のPRについて申し上げます。

 先ほど、月替わりの花のPRということでございますが、こちらはですね、ここのところずっとですね、やっておりますが、二月(ふたつき)ごとで、ですから年間6種目ということですかね。これは私が知事になってから、2011年度からずっとやっておりまして、これで12年度目ということですかね。最初は月替わりでやっていたんですけども、だんだん、二月に1回ということにいたしました。

 ということでございまして、県産の農林水産物のブランド力強化とイメージアップ、需要拡大を図っているということであります。

 今年度は、産出額が全国上位である品目や今後ブランド化を図っていきたい品目の中から、「おおば」、「牛乳・乳製品」、「ウナギ」、「米の『愛ひとつぶ』」、「カンキツの『夕焼け姫』」、そして「植木」の6品目を選定をいたしました。

 「夕焼け姫」は今回初めて取り上げます。この「夕焼け姫」というカンキツは、県の農業総合試験場が24年間の歳月をかけて開発したカンキツの新品種でありまして、夕焼けのような鮮やかな赤だいだい色で、とても甘くおいしいのが特徴であります。

 資料の別紙2を御覧をいただきたいと思います。私の名刺にこういう形のものを貼りましてといいますかね、付けましてPRをするということで、毎回皆様がね、生産者の方がそれぞれ持ってきてくださいますので、またそれも併せてPRをできればと思っております。農産物だけではなく、水産物、林産物も取り上げて、各品目を2か月ごとにPRいたします。

 4月からは既に「おおば」の図案を入れた名刺を使っております。今後も名刺を使って、愛知の農林水産物を応援をしてまいります。

 ということでございまして、資料は私が今申し上げたこと。資料の2ページが図柄ということでございます。

 それが農産物のPRということでございました。

(4)新型コロナウイルス感染症について

https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html

 そして最後にですね、コロナ感染症の状況については、今日のやつは今日の夕方。今日はちょっとオアシス21で、何だったかな、「春の安全なまちづくり県民運動推進キャンペーン」が(あって、)3時半から4時まで私も出ますので、その後になるので、4時半ですかね、めどはね。ということで、感染状況はまたその前にお知らせするんだな。ということにさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 ということでありますので、感染状況ですが、70歳以上の方の割合がこれで7.7パーセント、重症(・中等症)の方が1.5パーセント、検査件数はお手元の表のとおりということで、入院状況を申し上げますね。

 昨日は(新規陽性者数が)2,088人でありました。日曜日2,088人。1週間前が2,290人なので、200人ぐらい減っているということでございますが、厳しい状況でございます。今現段階で、昨日まで、4月3日までで、愛知県の人口10万人当たりの感染者数は(47都道府県で)19番目ということになっておりますが、なかなか2,000人を切らないという状況でございます。

 入院状況はですね、(先週の)金曜日の発表は木曜日の数値なので、金土日3日間での変更を申し上げます。

 入院者全体がですね、589から17人増えて606。コロナ病床以外が、102人が13人増えて115。したがって、コロナ病床は487が4人増えて491。分母がですね、1,707(床)という形で、フェーズを切り替えました。4月1日からね。ということなので、(1,707床を)分母として28.8パーセントの病床使用率。

 重症の方が1人減って17人。病床使用率は9.9パーセント。

 愛知病院の入院が1人増えて15人。

施設入所がですね、ちょっと待ってよ。愛知病院の入院が、そうですね、1人増えて15人。

 それからですね、施設入所は、金土日でね、3日間で68人増えて718人。

 自宅療養が、292人増えて1万6,270人。

 3日間で4人亡くなっておられますので、死亡者は累計1,973人で、4人のうち、60代がお一人、80代が2人、90代が1人ということでございます。

 感染者は下げ止まっていますので、入院もとうとう横ばいというか、若干増えてしまったという状況でございます。なかなか容易でない状況だなというふうに思っております。

 それから、クラスターですが、名古屋市の高齢者施設20M、21人というのが新たに確認をされております。

 それと、名古屋市内の入院はですね、あわせて申し上げますが、名古屋市内の入院は、197人が29人増えて226。コロナ病床以外が、45人が13人増えて58なので、コロナ病床では152人が16人増えて168ということでございます。落ち着いているということは落ち着いていますが、やはりちょっと増えているというのは、なかなか容易ではないというふうに考えております。引き続き状況は注視をしていきたいというふうに思っております。

 私からは以上です。

 

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 新型コロナの感染者数について質問です。先週半ばまで続いていた前の週の同じ曜日を上回るのは脱したような状況ではありますが、依然(新規陽性者数が)下げ止まっているような状況をどう分析していますか。また、先週、前の週の週末の人出(の影響)が1週間後にやってくるというような危機感も示してらっしゃいましたが、その辺りの現在のお気持ちもお伺いできればと思います。

【知事】 完全に下げ止まっていますしね。1週間前より増えているわけではなくて、若干でありますけれども減少の傾向ではありますけれども、2,000人を切らない、7日間平均でもね。昨日までもう2,500人ぐらいですから、7日間平均でね、新規陽性者が。それは非常に厳しいなということだと思います。そのぐらい陽性者が出ますと、どうしても入院が更に減っていくということになりませんのでね。

 今まではですね、3月末までは中等症以上の方を入院ということでありましたが、4月1日以降は、これから基本はですね、やはり基礎疾患のある方、高齢者の方といったリスクのある方ということで、軽症の方などはですね、軽症の方、若い世代の方は宿泊療養、自宅療養でですね、対応してほしいということの、そこのベースは変わりませんが、それでもやはりコロナ病床が空けば、そこにリスクのある方を、診断された医師からすれば、やはりそこは入院してもらいたいなということになるんではないかと思いますのでね。そうすると、なかなかこれ、入院が減っていくということもですね、なかなか難しいんじゃないかと。そういう状況に今いるということであります。

 そこでですね、そういう状況の中で、明日だな、オミクロンのBA.2のあれが出てくるのは。1週間ごとだから。

【感染症対策局長】 水曜日に。

【知事】 水曜日だったっけ。

 いずれにしても、1週間単位でゲノム解析をやりますが、うちは3月に入ってですね、5パーセントから15パーセントだったのが、またその前も、3月下旬も15パーセントということでありましたが、東京はもう50パーセントを超えたと。専門家の皆様は、4月中にですね、ほぼほぼ置き換わるんじゃないかというようなことも言っておられますので、感染力が二、三割高いというこのオミクロンBA.2が行き渡ってくると、これまた容易でないなということと、先ほどね、御質問でも言われましたが、春休みで桜が今ちょうど満開でありますし、相当、結構人出もあると。

 私もちょっと、土曜日は天気がよくて、名古屋城から、護国神社から、テレビ塔の辺まで、ちょっとたまには外をね、動かないかんなというんで行ってきましたけれども、やっぱり結構人がいましたですね。やっぱり人はいましたですね。

 ですから、花見はいかんとは言いませんが、そこで皆様マスクをしてね、感染防止対策もしていただきながら、名古屋城へ入るときには全部、全員が検温で手指消毒でということなんで、そこはそういう形でね、やっていただくということは大変有り難いことではありますが、今度のオミクロンの変異株というのはすぐ感染して、すぐうつすということのデータもあるようでありますから、1週間とか10日後じゃなくて、それがすぐに効いてくるのかもしれませんが、いずれにしてもですね、東京・首都圏が特にリバウンド気味の数値が出ていますので、そこはやはりしっかりと注視をしていきたいというふうに思っております。

 なので、引き続きですね、県民・事業者の皆様には感染防止対策の徹底と、そしてワクチン接種をね、是非3回目のワクチン接種をね、お一人でも多くの方に一日でも早くお願いをしたいというふうに思っております。

【質問】 隣接県、三重とか岐阜では、明日から「県民割」が再開されます。大村知事は、7日間平均で(新規陽性者数が)2,000人を切らないとというふうに述べられていましたが、県民割の愛知県の再開時期というのも、やはりその辺りが一つの指標となるのでしょうか。オミクロン株のBA.2のお話もありましたが、この辺りについて改めて伺えたらと思います。

【知事】 非常に悩ましい状況だというふうに考えております。

 全国のいろんな他県の状況を見ますとね、東京、愛知、大阪、福岡は実施していないと。首都圏でもですね、神奈川、埼玉、千葉はやっていると。関西でも、大阪はやっていないけど、京都、兵庫はやっていると。私どものところも、岐阜県、三重県さんはね、数値がうちよりも大分っていうことはないけど、ちょっと低いのであれですけれども、首都圏、関西圏でも、東京、大阪以外のところはやっているので、そういうのを見ると、非常に悩ましい状況だとは思いますけどもね。思いますけれども、日々のですね、新規陽性者がぐんぐんと減っていかないと。7日間平均がまだ2,500人ぐらいだと。単日でもですね、ならしてというか、昨日は日曜日で2,000人ですからね、今日も多分、今日は月曜日なのでもうちょっと低いのかもしれませんが、それでもやっぱり火水木とかが3,000人ぐらいいくとですね、やっぱり平均二千四、五百になってしまうので、その状況ですぐにというのは、なかなかこれは厳しいのではないかというふうに言わざるを得ないというふうに思っております。

 なので、感染防止対策をしっかりやっていただいた上でね、県民の皆様がそれぞれ自主的にそうした近場の旅行をね、楽しまれるということは、それは止めることはいたしませんし、感染防止対策をやっていただいた上でそういう社会活動、経済活動を回していくというのは、これは必要なことでありますが、やはり今の現状のこの感染状況でですね、財政の支援まで付けてそれを推奨するかとなりますと、少しそこは慎重にならざるを得ないことではないかなというふうに思っております。

 なので、やはり今週のですね、この感染状況の数値をしっかり注視をしたいというふうに考えております。

【質問】 入院についての基準が緩和されたということなので、やはり病床使用率よりも新規感染者の減少傾向というところが、より注視されていくという理解でよろしいでしょうか。

【知事】 病床はですね、2月の前半にですね、通知を出して、先送りができるようなですね、そうした医療行為等は医師の判断で送ってください。その分の医師・看護師のマンパワーをですね、コロナ対応に充ててほしいということと、もう一度通知を出して、その上で病棟転換をね、していただいて。当時は1,666だったと思います。それが1,888ということで、病棟転換を各病院に、可能なところはしていただいて、ワンフロア50室の一般病床であれば、それを転換をして、15床ぐらいのですね、コロナ病床にしていただくという形のことをやっていただきました。

 ただ、これはあくまでも臨時緊急的なね、措置でありますので、やはりある程度入院状況が落ち着いてこれば、やっぱり一般医療、通常の医療、救急医療も確保しなければなりませんので、そういう意味で、今、入院状況が大分落ち着いてきたということの中で、その病棟転換を元に戻すという形でさせていただいたということであります。なので、そうした医療の体制についてはですね、やはり感染状況と入院状況に合わせて臨機応変にやっていくということだと思っております。

 なので、我々はですね、この週末の一部報道などなどでちょっとありましたが、臨時医療施設についてもね、このベッド(確保病床)2,500床の中で臨時医療施設分もカウントに入れて、それが2,000を超えていけばですね、それも発動して作っていこうということで、準備はもうできてね、やっておりましたが、そこに至るまでに減少に入ってきたということだと考えております。

 臨時医療施設はですね、ハードを作るのはそう難しいことでも何でもないのですが、結局そこに、運用するのにですね、オペレーションするのに医師・看護師のマンパワーを付けなきゃいけませんのでね。それは、常に常に医療機関の皆様と相談しながらやっていますが、医療機関というか、医療従事者、医師・看護師が一番力を発揮するのは、それは本来の自分が働いている病院、ホームグラウンドでやるのが一番いいに決まっていますので。それでも、そのホームグラウンドをオーバーフローするようなね、容量を超えるような感染者さんが入ってくるという場合に、臨時施設を作って、そこに他の対応していた医師・看護師も含めてですね、マンパワーをやってということですが、そこまでは今回はいかずにですね、何とかこの第6波は、現時点では何とか対応できてきたということだと考えております。

 なので、今回、こういう形で4月1日に医療の病床の確保のフェーズを緩和いたしましたけれども、やはりそこは状況に合わせて、状況に合わせてね、対応していくということが、これは必要だというふうに考えております。

【質問】 ワクチン接種についてお伺いします。やはり若者、現役世代のワクチン接種率が低調ということで、先週配っていただいた資料によると、30代以下は、いずれの世代もVRS上は接種率が20パーセント以下と、かなり厳しい状況になっていますが、この若者のワクチン接種率について、改めて知事の現状認識と受け止め、そして課題、対策についてお考えがあればお聞かせください。

【知事】 数値上はですね、VRSでは20代はまだ20パーセントぐらいということでありましたが、愛知県の場合は職域接種の割合が他のところよりも確実に大きいので、現状であればですね、その辺も五、六ポイントは少なくとも上にいっているというふうに見て差し支えないと思います。夏秋の1・2回目のときはですね、各年代で10ポイント以上は上だというのが客観的なデータで出てきていましたのでね。

 ということでありますが、それでもですね、20代・30代だと30パーセントぐらいはいっているのかな。でも、まだまだそれぐらいだということだとするとですね、それはなかなか感染が止まりませんのでね。

 ですから、そういう意味で、我々としてはですね、市町村の皆様にお願いする通常のですね、クリニック、そしてまた集団接種会場、それから県の大規模集団接種会場、それから企業・団体のですね、職域接種もどんどんやっていただいているということでありますから、ワクチンを打つチャンネルはですね、いっぱい作りましたので、あとはですね、私どももしっかりPRいたしますが、特に若い世代、働いている方々が多いはずなんで、そういうところはですね、やはり企業・団体の職域接種のルートの方でですね、できるだけ多くの方に声を掛けていただいて、打っていただくというふうにですね、お願いしたいなというふうに思っております。

 この4月からは12歳から17歳のね、これは中高生ですね、基本的にね。この3回目接種も始まります。この12歳から17歳のですね、皆様の接種率は、この夏秋、1・2回目のときは73.7パーセントだったかな。ということでですね、やっぱり特に去年の秋はやっぱり受験を控えている子は早く打ってくれということを大分我々は言って、中学3年生、高校3年生も含めて、そういう打てるところもたくさん作りました。作りました、個別に。病院とかあれして。あとは、我々の大規模会場でもどんどん打っていただくということでやりました。

 ということも効いたと思いますが、その状況は基本的には変わっておりませんので、是非1・2回目を打った方にはですね、できるだけ多くの方にやはり3回目接種も打っていただきたいということを、更に働き掛け、声掛けはしていきたいというふうに思っております。

 更に言いますと、3月から始まった5歳から11歳の子供たちのね、ワクチン接種についても、これは市町村の皆様、それからまた我々の県の大規模会場で枠を作りね、やっておりますが、全国的にもそうですけれども、うちの愛知県もですね、なかなかこれはちょっと数字が上がっていかないと。ちょっと掛かりが遅いといいますかね、皆様ちょっと様子を見ている方が多いかもしれませんが、そこの小学校、幼稚園、保育園の子供さんたちが今本当にかかってですね、家に戻って御家族にまた感染がというパターンが非常に多いので、是非ですね、そこのところもですね、もちろん御本人とね、親御さんの御希望ですけれども、できる限りですね、リスクを減らすという意味でも打っていただきたい。そのことはお願いをしていきたい。それを引き続きPRしていくということではないかなというふうに思っております。

 なお、もう4回目接種はですね、6月からは、6か月空きますから医療従事者の方から始まりますのでね、引き続きそういう医療従事者始め、正にこのコロナ対応で欠くことのできないエッセンシャルワーカーの皆様には、引き続きどんどん打っていきたいというふうに思っております。

(2)リニア中央新幹線第一中京圏トンネル新設(西尾工区)事故に係るJR東海からの報告について

【質問】 リニア中央新幹線の工事についてお伺いできればと思います。先週金曜日にJR東海の方から工事の再開についての説明があったということで、春日井市の工区に関しては今日から工事が再開したと聞いております。知事としてどのような説明を受け、そして工事再開の承認をされたかどうか、その辺りの経緯を伺ってもよろしいでしょうか。

【知事】 4月の1日金曜日のですね、夕刻、JR東海のですね、この中央新幹線担当の副社長さん始め役員、部長さんが来られまして、工事の状況、検証、それから再発防止対策などについてですね、報告を受けたところでございます。

 ということでですね、しっかりそういった報告を受けましたので、私の方からはですね、とにかく安全第一でですね、安全第一でやってもらいたいと。

 まずはですね、昨年10月に岐阜県、11月に長野県でトンネル工事事故が発生した後、本県でも、3月1日にですね、トンネル工事事故が発生をしたということで、こうしたことに対して、JR東海におかれては猛省を促したいというふうに申し上げてまいりました。

 JR東海の今回の説明では、今回の事故は、コンクリート吹付けの厚さが過大であったこと、作業員が原則立入禁止範囲内で作業を行ったことなどであって、今後は、適正に作業を行っていくと、そういった人の動線も見直すという報告を受けました。

 それでもってあわせてJR東海としては、私への報告をもってこの西尾(さいお)工区、春日井ですね、西尾工区のトンネル掘削工事を再開したいということでありました。

 私からは、提出いただいた報告書に基づいて、今後、再発防止の徹底に努めていただき、細心の注意を払って、安全に工事を行っていただくということで、愛知県知事並びにリニア中央新幹線建設促進期成同盟会会長として、改めて強く要請をしたということでございます。

 とにかくこのリニア中央新幹線は、86パーセントがトンネル地下工事かな、ということでありますので、もうとにかくですね、安全第一で、安全第一でしっかりやっていただきたいということをですね、改めて強く申し上げたということでございます。

【質問】 一応確認ですが、JR東海としては、知事への説明をもって再開をしたいという形の御意見だったと思いますけれども、知事はそれを了承したという認識でよろしいのでしょうか。

【知事】 了承というか、私がこれを了承するしないということではありませんので、そういう報告があったので、私としては、安全第一でやってくださいねと、やっていただかなければいけませんねと。猛省をしていただくということと、その事実関係の原因究明と検証と再発防止策をしっかりやって、安全第一でやってくれということを強く要請をしたということでございます。