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2022年11月21日(月曜日)午前10時

ページID:202211021 掲載日:2022年12月5日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それでは、11月21日月曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)「あいち市町村フェア」について

​ それではですね、発表の前に、毎週金土日にですね、愛・地球博記念公園で「(あいち)市町村フェア」をやっております。

 最初の11月第2週が(愛知・)名古屋のフェアでね、ここは非常にブースが、150ぐらいありましたかね、非常に多かった。日曜日はちょっと雨でしたけど、非常に盛り上がったということで。

 この週末も、今回は、尾張東部でありましたけども、お店やブースとかはその(愛知・名古屋の)規模の半分ぐらいでしたけど、それはそれで非常にね、天気にも恵まれて、非常に多くの皆様で賑(にぎ)わったということで。ステージもね、皆様、喜んでね、地元の(民俗芸能)を楽しんで、地元のね、「棒の手」が四つ出たかな、ということで、私も行って激励してまいりましたけど。

 また今週末も、今度は西三河かな、今週末はね、ということでございますので、よろしくお願いをいたします。ということでございます。

(2)ジブリパークで販売していたラムネへの異物混入について

 それとですね、ジブリパークにつきましては、金曜日にですね、ジブリパーク社(株式会社ジブリパーク)から、お土産物屋さんでね、売っているラムネに異物が入っている、混入しているというような連絡があり、直ちにそれは全部回収ということで。ジブリパーク社の方とですね、その(ラムネを)作っている飲料会社の方で、直ちに回収と対応をですね、しているところでございます。

 御迷惑をお掛けした方々にはね、心からお詫(わ)びを申し上げたいと思いますが、こういうことが二度と起きないようね、緊張感を持ってしっかりとやっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。​

 現段階ではそういった若干のですね、ジブリパーク社へは、土曜日に問合せが四、五件、日曜日にはゼロと。この飲料会社には、土曜日に三十数件、日曜日は十数件という問合せということでありまして。今のところ特に、何ていいますか、大きなクレームというのはないといいますか、そういう健康的な被害というのは出ていないというふうには聞いております。

 しっかりと緊張感を持ってね、こうしたことがないように対応していただきたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について

 それとですね、新型コロナ(ウイルス)感染症対策について、政府が決めた、かつてのですね、「BA.5対策強化宣言」に並ぶものということで、「対策強化宣言」という名前だったのが、また、ぎりぎりになって、先週ぎりぎりになって、今度は、「医療ひっ迫防止対策強化宣言」と「医療非常事態宣言」という名前がに変わりましたのでね、また新顔が出てきたのかというふうに思いましたが。

 いずれにしてもですね、内容を決めたということでありますが、今日の(午後)5時から各(都道府)県への説明会があると、オンラインでね、ということございますので、しっかり説明を聞いた上で対応していく。

 まだ愛知県の場合は、そこまでにはなっておりませんが、なっておりませんがですね、引き続き、そこはしっかりと状況注視をしていきたいというふうに思います。じわじわ上がっておりますのでね。ということでございます。

 そして、人口10万人当たりの感染者数は、愛知県は現段階で20位、20位ということでございます。

 そして、ワクチンの接種について申し上げますと、私もですね、先週の14日月曜日にインフルエンザのワクチンを打ちまして、19日の土曜日に(新型)コロナのワクチン、5回目を打ちました。コロナワクチンにつきましては安城市保健センターで打ちまして、その折には取材にも来ていただきましたので御案内のことかと思いますが、これからの季節は寒くなりますので、多くの皆様にはワクチン接種を推奨したいということで、よろしくお願いをいたします。

 それでは、今日の発表事項は2点でございます。

(4)あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金(地場産業枠・農商工連携枠)の申請事業者の募集について

https://www.pref.aichi.jp/press-release/2023fundjibasannousyoukou-bosyuu.html

 1点目、あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金の地場産業枠・農商工連携枠の申請事業者の募集についてであります。

 愛知県では、国の中小企業基盤整備機構や地域の金融機関と連携し、公益財団法人あいち産業振興機構に「あいち中小企業応援ファンド」を造成し、「あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金」として、中小企業(者)等が行う地域資源を活用した新製品・新商品開発、販路拡大等の「新事業展開」を支援しております。

 この度、「あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金」において、「地場産業枠」及び「農商工連携枠」の2023年度分の申請を2022年12月12日月曜日から募集を開始しますので、お知らせをいたします。

 今回の募集は、主要地場産業である繊維、窯業、食品、家具及び伝統的工芸品の分野における、県内の地域資源を活用した「新事業展開」を対象とする「地場産業枠」と、あいち産業科学技術総合センターや県農業総合研究場等と連携し、県内の地域資源の農林水産物を活用した「新事業展開」を対象とする「農商工連携枠」の二つの区分、「地場産業枠」と「農商工連携枠」の二つの区分となります。

 今回も、昨年度に続きまして、新型コロナウイルス感染症の感染防止に資する新製品・新商品開発を行う事業者及び感染拡大の影響により売上げが大幅に減少した事業者に対しては、助成率を通常の2分の1から3分の2へ引き上げて実施をいたします。

 また、今回、新たに支援内容の拡充として、原油・原材料高騰(等)の影響により、売上げ等が減少する中においても、「新事業展開」へ積極的に取り組む中小企業者等に対しては、助成率を3分の2へ引き上げて支援してまいります。

 本助成金についての詳しい内容につきましては、12月5日と6日、月火に、名古屋、岡崎で公募説明会を開催しますので、関心のある事業者の皆様は、是非、御参加ください。

 なお、本助成金には、主要地場産業以外の産業分野の事業を対象とした「一般枠」があります。こちらの募集は来年6月頃を予定しておりますので、時期が近くなりましたら、改めてお知らせをいたします。

 経済環境が大きく変化する中においても、中小企業者等の皆様が積極的に「新事業展開」へ取り組むことができるよう、引き続き、きめ細かな支援に努めてまいります。

 ということで、今私が申し上げた内容がお手元の資料でございます。

 ということで、募集期間。1ページはね、募集期間は(2022年)12月12日から(2023年)1月20日までの、約1か月半ということはない、1か月ちょっとですね。

 「地場産業枠」と「農商工連携枠」ということで、対象事業は2ページ、4のとおりでございますね。新製品開発とか販路拡大とか人材育成、また、新型コロナ感染防止に資する新商品(開発)とか販路拡大といったことでございます。

 3ページが(公募)説明会の状況(日時・場所等)でございますし、4ページ以降は(あいち中小企業応援)ファンド助成事業の概要ということで、これが助成事業の御案内ということでございます。

 とにかく説明会をやりますのでね、また是非お越しをいただいて、御関心のおありの方は、是非、御検討いただけたら有り難いなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 (2022年)12月12日から(2023年)1月20日まで事業者の申請を受け付けまして、(2023年)3月に審査委員会を開催し、(2023年)4月に交付決定を行うと。(2023年)4月から翌年3月までの1年間を助成対象期間とするということでございますので、よろしくお願いをいたします。

 なお、2022年度、今年度の助成はですね、27件、5,647万4,000円の申請を受け付けて、実際に審査をして、21件、4,666万9,000円の交付決定を行ったということでございます。大体そのぐらいの事業規模だということでございます。よろしくお願いをいたします。

(5)株式会社PapillonによるPRE-STATION Aiメンバー初のEXIT及び同社代表の知事表敬訪問について

(https://www.pref.aichi.jp/press-release/exit-papillon.html)

 続きましてですね、二つ目です。PRE-STATION AiからEXIT(イグジット)が出たということでありますので、私のところに表敬訪問をして、報告をいただくということでございます。

 株式会社Papillon(パピヨン)によるPRE- STATION Aiメンバー初のEXIT及び同社代表の知事表敬訪問についてです。

 愛知県は、スタートアップの創出・育成・展開・誘致を促進し、当地域の事業会社とのオープンイノベーションを推進するための拠点施設STATION Aiの整備を進めております。

 このSTATION Aiの2024年10月オープンに先駆けて、2020年1月にPRE- STATION Aiを開設し、毎年の規模・機能の拡張を経て、現在は、136社のスタートアップをメンバーとして支援をしております。

 この度、PRE-STATION Aiメンバーで初めてとなります、スタートアップにとっての出口戦略となるEXITの好事例として、豊田工業高等専門学校の学生時代に同級生3人で設立したeスポーツの大会支援ツールを開発する「株式会社Papillon」が、10月31日付けでeスポーツ事業等を行う株式会社カヤックに対して、M&Aによる会社売却をいたしました。

 なお、EXITというのは、スタートアップの出資者である創業者や投資家が株式の売却により利益を得ることであります。今回のケースでは、M&A、会社売却による株式売却がされましたが、一般的にEXITには、IPO、株式上場とM&Aの二つの方法があります。

 県として株式会社Papillonに対しましては、2021年3月にPRE- STATION Aiメンバーとして選定して以降、オフィスの提供、統括マネージャーによるメンタリング、限定したメンバーを集中的に支援するインキュベーションプログラムの他、世界的に著名なベンチャーキャピタルであり、サンフランシスコを拠点とする500 Global(ファイブハンドレッド・グローバル)が運営する「Accelerate Aichi by 500 Global Seed Program」(アクセラレート・アイチ・バイ・ファイブハンドレッド・グローバル・シード・プログラム)など、手厚い支援を展開してまいりました。

 今回のEXITは2024年10月のSTATION Aiのオープンに向けて弾みとなる好事例でありまして、今後もPRE-STATION Ai、STATION Aiによる支援を通じて、同社に続いて成功するスタートアップを次々と生み出してまいりたいと考えております。

 また、今月30日午後4時に、同社CEOの都築亮吾(つづき りょうご)さんが、EXITの報告ということで、私のところを訪問し、ピッチによる事業説明をしてくださいます。是非、記者の皆様の取材をお待ちをいたします。

 ということでございまして、今私が申し上げたのが資料に書いてあります。

 1ページ、都築さんがね、訪問に来ていただけるのは11月30日、来週の水曜日、午後4時でございまして、そこでプレゼンをしていただけるということでございます。ということで、有り難いことでございます。

 eスポーツ大会におけるトーナメントの作成・更新、進行記録、参加者への通知などの大会(開催)支援ツール「e-players」(イー・プレイヤーズ)の開発・運営ということで、2ページの2の(1)ですね、会社概要ということでございまして。

 神奈川県の株式会社カヤックさんという会社がね、買収をしていただいたということでございます。

 ということで、3ページはPRE-STATION Aiの概要。4(ページ)はこの「Accelerate Aichi by 500 Global Seed Program」の概要ということでございます。

 結局、スタートアップというのは、こういうことでEXITが、要は、会社を自分で大きくするのはいいんですけどね、いいんですけど、やはり売却とか新規(株式)上場という形でですね、M&AなりIPOでこう、また会社をどこかとくっつけて大きくして、更にまた自分はまた別の事業をやるか、それに取り組むかということでございまして、こういった形での事業展開がこれからどんどん起きてくることが望ましいということでございますので、大いに期待をしたいというふうに思っております。

 現在、PRE-STATION Aiは、先ほど申し上げましたように、Standard(スタンダード)メンバーが63社、Remote(リモート)メンバーが73社の、136社がメンバーということでございまして、STATION Aiの目標が1,000社でありますから、STATION Aiができる前にですね、どんどんそれに近づけて実績を上げていければ有り難いというふうに思っておりますので、こういった形でのいい取組をね、どんどん進めていきたいというふうに思っております。

 メンバー加入が、この(株式会社)Papillonはですね、2021年3月ですから、大体1年半でEXITまで来たということで、IT関係の企業というのはそういうスピード感かもしれませんね。ということでございます。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 今日から病床確保のフェーズが一つ引き上がって、病床フェーズが2になりました。今の感染状況についての知事の評価と、今後、感染拡大が続いていった場合の対策、また、「対策強化宣言」等がありますが、行動制限について、現状のお考えを改めてお聞かせください。

【知事】 やはり先週もですね、毎日、その1週間前の(同じ)曜日をね、上回っておりますし、今、(過去)7日間平均で、今5,000ちょっとかな、5,000を超えている状況であります。なので、8月下旬のね、(過去)7日間平均、1日当たりの(約)1万5,900に比べればね、今は3分の1ということではありますし、入院患者さんが大体、今600人ぐらいということでありますので、この(フェーズ2の稼働病床数)1,690床、(約)1,700を分母といたしましても、30パーセントちょっとということでございますから、今すぐ医療ひっ迫というところまで至るということではありませんが、やはりこの感染者の状況が今のままで推移いたしますとね、やはりどうしても入院患者さんは、これから冬という、やっぱり気温が下がりですね、乾燥してくると、疾患を持っている方々には、それは重篤化しやすい、そういう季節でもありますのでね、循環器系、心疾患系、いろいろそうした皆様のリスクが高まる季節でもありますので、そういう意味からいたしますと、医療の体制をね、どういうふうに整えて持ちこたえていくか、対応していくかというのが、非常に大切な時期にかかってまいります。

 そういう意味からいきますと、やはり私どもはしっかりとですね、この新型コロナ感染症の感染状況を、毎日ですね、警戒して、注視してですね、しっかりと対応していかなければならないというふうに思います。そしてやはり、まずはやはり医療体制を確保して、コロナの感染者さん、患者さん、そしてまた一般の患者さん、そうした方々の救急医療、そして医療の体制をですね、しっかり確保していきたい。そのことがまず最優先だというふうに思っております。

 そのためにですね、やはり感染状況がこれ以上広がっていく場合にはですね、先ほど申し上げました、国が(11月)18日金曜日に決めましたね、この医療負荷増大期にある「医療ひっ迫防止対策強化宣言」、それからまた、より厳しい状況にある「医療非常事態宣言」といった、都道府県知事が宣言をし、対策を講じるという枠組みを作るということでありますので、今日夕方に説明会がありますから、そこをしっかり聞いた上でですね、そうならないのが一番いいんですけれども、そうした対策も含めて、この冬場を迎えましてね、改めて新型コロナウイルス感染症対策への対応、対策には万全を期していきたいと考えております。

 そして、新型コロナ感染症が広がってから、これでですね、3回目の冬を迎えるわけでありますので、過去2回の知見はあるとはいいながら、また、過去2回、去年も一昨年も何とか乗り切ってきたということはあるもののですね、やはり引き続き警戒、最大限の警戒をもって、そして注視してですね、対応をしていきたいというふうに考えております。

 そのためにもですよ、そのためにも、そうした医療体制をしっかり確保していくためにも、やはりワクチン接種をね、インフルエンザ、そしてまた新型コロナ感染症ワクチンについては、オミクロン対応ワクチンはもう十分に、十二分にと言ってもいいと思いますが、ふんだんに用意してありますので、是非、一日でも早く、一人でも多くの方にね、3回目、4回目、5回目と打っていただけるように、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(2)県政150周年を迎える愛知県の今後の課題等について

【質問】 11月27日に、いよいよ県政150周年となります。三河と尾張が統合して150年ということですが、三河・尾張統合という観点から見て、現在の150周年というのはどのような段階にあるのでしょうか。もっと今後も統合していくべきなのか。それとも、三河といっても西三河・東三河、それから、尾張といっても名古屋と北尾張と、いろいろ地域性があると思いますが、そういったそれぞれの地域性を生かして愛知県というのを作っていくべきなのか。あるいは、東三河は、東三河担当の副知事ができて10年で、まだ人口流出といった問題も抱えています。そういった観点から、まだまだ地域振興ということを一生懸命やっていかなくてはいけない段階にあるのか。質問としてはものすごく大きな質問になってしまいますが、150周年に寄せて、知事から見た今後の課題など、地域振興といった観点、それから統合といった観点から、お言葉を頂ければと思います。

【知事】 今、頂いた御質問は、大変大きな御質問だと思いますので、なかなか一口ではね、お答えしづらい御質問だと思いますが。

 全てのことがそうかと思いますが、やはり「温故知新」という言葉がありますけれどもね、まずはこの150年の愛知がこれまで歩んできた道をね、しっかりと振り返り、振り返りですね、何がよくて何か至らなかったかということをしっかりとですね、事実関係をしっかり丹念に検証して、認識をして、その上でですよ、その上で、やはり未来へ向かって着実に一歩一歩ね、大きなことから小さなことまで着実に一歩一歩、手がけていくということが必要だなというふうに考えております。

 なので、私どもとしてはですよ、そういう基本方針の一環として、5月末にはね、この150年の愛知の発展の礎を築かれたということで、トヨタ自動車(工業株式会社(現・トヨタ自動車株式会社))の創業者であられる豊田喜一郎(とよだ きいちろう)さん、そして、ソニー(東京通信工業株式会社(後にソニー株式会社へ社名変更。現・ソニーグループ株式会社))の創業者であられる盛田昭夫(もりた あきお)さん、お二人をですよ、日本を代表する企業グループ、ブランド企業、ブランドであるお二人をですよ、「トヨタ」と「ソニー」というね、世界にも日本を代表する企業として受け入れられている両社のファウンダーが愛知出身だということをやはり誇りに思いながらね、故人ではありますが、名誉県民として顕彰させていただいたということでもございます。

 そういったことも含めね、やはり「温故知新」だと思います。やはりこれから、これまでの150年をしっかり振り返りながら、やっぱり未来に向かっていくということに尽きるんだろうというふうに思います。

 そういう意味からいたしまして、やはり着眼点が、大きい着眼点から小さい着眼点からあると思います。「鳥の目・虫の目」とよく言いますけどね。

 やはり一つはね、私は何といっても、今のこの大きなグローバル化、デジタル化、カーボンニュートラルという世界の三大潮流からは我々逃れることはできませんので、そういう世界の中での日本・愛知という観点、この鳥の目の大きな観点からすればですね、愛知といったって、世界から見れば本当のごく(一部)、本当のもう、一つの都市だとね、一つのエリアだということになりますから。やはり愛知としてですよ、やっぱりこのグローバル化、デジタル化、カーボンニュートラルの流れの中で、我々としては、やはり将来に向かってね、愛知を大いに発信をし、そしてこの流れの中で世界に、世界経済に伍していけるようなね、経済力を持ち、そしてそこで働いている人が幸せになる、ここに住んでいる人が幸せになるようなね、愛知を、日本を作っていきたい。日本という観点でいえば、日本をリードする愛知であり続けたいということが必要だと思います。

 なので、我々としては、そういう点で、産業面でね、自動車、航空宇宙、ロボットといった産業面はどんどんどんどんやはり盛り上げていくということと併せて、新たな産業を興すということで、今日も発表にありましたが、スタートアップの大拠点を作る。それから、世界中から人材を集めるという意味でもね、日本の正に私は文化事業、文化の集大成の一つであると思っておりますスタジオジブリのね、作品群を集約したジブリパークが完成し、来年は(規模が)倍になるんですから。このスタートアップの拠点とジブリパーク、みんなこれはコラボ(レーション)しながらね、世界中に発信し、世界からやはりその魅力でもってね、人材を集めていく。さらに、愛知国際アリーナ(愛知県新体育館)ができればですね、これはアジア最大(級)のアリーナですから、スポーツもエンターテイメントも含めてですね、これもやはり人を集めていく要素だと思います。そういうのが三つ、ぐるぐると絡まり合ってですよ、未来の愛知を作っていけるというふうに思っております。それはやはり一つ大きな大きな流れの中での愛知の今後の在り方だと思いますね。鳥の目。

 それから、虫の目で見れば、やはりですね、そうはいっても、愛知県は一つ一つのね、「まち」、地域に歴史があるんですね。これもやはり「温故知新」だと思います。非常に伝統的な歴史があり、それぞれの「まち」が誇りに思うお祭りがありですね、行事があり、やはりいろんな郷土料理があり、いろんな産業・企業がありですね、それぞれのお国自慢、その村々にありますよね。そうした地域の自信をね、誇りをやっぱり引き続き大事にしてもらってね、それをやはり文化としてね、引き継ぎ、継承していただく。そういったことをね、これは先ほどの大きな鳥の目ではなくて、虫の目でね、その地域地域にフォーカスした取組を、これは引き続き私どももね。産業と経済との面でもそうだし、地域おこし、地域振興という面でもそうだし、やっぱり地域の文化を興していくという面でもそうですしね。

 なので、例えばユネスコの無形文化遺産になった山車(だし)祭なんかもね、これは愛知が日本で一番多いわけですからね。これは江戸時代以来のやっぱり伝統ですよね。伝統文化、そして誇りですよね。こうしたものをしっかり大事にしていきたいと思いますし、いろんなね、馬を走らせるおまんと祭りとか、鉄砲を持っている警固(けいご)祭とかね、また棒の手とかですね、全て地域に根差した伝統であり、文化であり、そしてあと誇りだと。そうしたものをね、やっぱり地域地域に本当に素晴らしいものがありますので、そうしたものを引き続きね、今後、50年、100年先もね、継承していただけるように、私どもがしっかりやっていくということだなというふうに思っております。

 「温故知新」であり、「鳥の目・虫の目」であり、やはり世界に向かって発信をしていく愛知、それから地域の伝統文化を大事にしていく愛知、そして、そういう流れの中で、先ほどちょっとお触れになりましたが、やはり人口減少問題といいますかね、人口問題というのはやはり我が愛知でも例外でないと。

 愛知県の中心部のね、名古屋から西三河にかけてはこれからも人口は増えていくという想定ができるわけでありますけれども、やはり愛知でも、やはり周辺部に行けばですね、やはり人口は減少局面に入っているのも事実ですから。そういったところをやはり我々としてはしっかりと地域おこしをしながら、人口をね、維持して、地域の文化・伝統、地域の活力をね、維持していくということにもしっかりやっていくということだと思っております。

 そういったことを諸々(もろもろ)ですね、縦・横・斜めからの対策といいますか、そういう思いを詰め込んで、含めてね、今度の県政150周年の記念式典、11月27日は臨みたいというふうに思っております。

 そして、式典だけで何か動くわけでありませんけれども、一つの節目としてね、取り組ませていただいて、その後、更にですね、今申し上げたように「温故知新」、やはりこの150年を振り返り、そしてこれから未来に向かってね、更に力強い一歩一歩をね、踏み出していきたい。そういうふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 忘年会の開催の目安として、例えば大人数を控えるとか、会食の時間を短くするとか、県民へのアドバイスはありますか。また、病床使用率50パーセントを超えた辺りが知事が御発言する目安となるとか、そういったところを教えてください。

【知事】 (11月)18日の金曜日に政府の方で決めた、この「医療ひっ迫防止対策強化宣言」の中にはですね、例示としてですね、今言われましたことがね、入っておりまして。

 混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出など、感染拡大につながる行動は控える。特に、大人数での会食や大規模なイベントへの参加は見合わせることも含めて、慎重に検討、判断すると。学校や部活動、習い事、学習塾、友人との集まりでの感染に特に気を付けるということ。それから、飲食店での大声や長時間の回避、会話する際のマスクの着用といったようなことが入っておりまして。

 この「医療ひっ迫防止対策強化宣言」のね、何か一応、ペーパーだけ、メールで部局の方に来ているようでありますけどね。

 医療負荷増大期ということで、これはあれですね、病床使用率が、どれを根拠にっていうのは、50パーセントということでありますのでね。ですから、まだ50パー(セント)には、我々は、どの数字を見ても行っていませんが、やはり確実にこれは近づいていくと。近づいていくということでありますので、そこはやはり警戒をして、緊張感を持ってね、注視をしていきたいというふうに思っております。

 今日は11月21日ですから。ですから、例えば(約)1,700の病床(フェーズ2の稼働病床数)で(使用率)50パー(セント)といいますと、850ですよね、850。今600ですから。先週は1日で30、40増えた日もありましたので、入院患者さんが。今週すぐそこまで行くかといったら、多分そこまでは行かないんだろうとは思いますけれども、じゃあ12月に入って絶対に行かないかと言われると、そんなことはないと思いますので。そうなるとまたフェーズを上げていかないといかんかもしれませんけれども。

 いずれにしてもですね、この状況が続いていけば、非常に先々、12月・1月というのは厳しいと。ですから、今申し上げました「医療ひっ迫防止対策強化宣言」は、国は、あくまでも例示で、中身についても全部都道府県で決めていいということだそうで、ちょっとそこはいかがなものかという感じはしますけれども。そこは、これも参考にしながら、これまでずっと延々と、2年8か月も対策をやってきていますからね、その対策は決めていきますけれども。

 当然そうした「医療ひっ迫防止対策強化宣言」のような感じになったとすればですね、今の御質問にあるように、大人数での飲食とか大規模なイベントだとかですよ、飲食店での大声とか長時間とかなどについてですね、そこはやはり控えていただくということについて、やはり私どもとしてもですね、アナウンスをして要請せざるを得ないこともあり得るというふうには思います。

 ただ、今この時点で、じゃあ今すぐそうかということにはなっておりませんが、その点もやっぱり視野に入れて、感染防止対策をしっかりやっていくということだと思っております。

 それは、我々が感染防止対策というよりも、やはり県民・事業者の皆様に引き続きですね、緊張感を持って緩むことなく、こうなりますと、やはりマスク着用と手洗い・手指消毒と換気と密にならないようにということを是非お願いをしたい

 それと、やはり何度も申し上げておりますが、ワクチン接種ね。コロナもインフルエンザも是非ね、早めにお済ませをいただくようにお願いをしたいということでございます。

 

【質問】 しばらく注視したいという御発言について、例えば、今週いっぱいとか、今月中をしばらく注視するとか、その辺の期間的なものをどんなふうに捉えていらっしゃいますか。

【知事】 それはなかなかあれだね。感染状況次第なので、なかなか。あと1週間か2週間でこうなるというのは、ちょっと言えないかなとは思いますね。

 というのは、一番いいのは、もうこれ以上感染が増えないというのが一番いいのでですね、それはそうならないように、ここで止まってですよ、このぐらいだということで感染が止まって、少しずつ下がっていくのをね、本当は望みたいんですけれども、全国的に、北日本の方の感染状況を見れば、だんだんだんだん気候が南の方に下りてきますからね。そうなると、常識的には、やはり感染は増えていくんだろうというふうに思いますが、そのスピードがどうなのかということによるんだろうというふうに思います。

 ただ、私の個人的な感じだとするとですよ、今日は21日ですから、今週とか今月中に一気にそこまでというところまでは行きづらいかなと。ただ、12月に入ってくればですね、やはりそうした厳しい事態も想定をして、対策・対応を考えていかなければいけないんじゃないかという感じはしております。なので、感染状況次第だと。

 できたら、感染はですね、これ以上広がらないでほしい。それと、広がるにしても、やはりその感染が拡大していくスピードはできるだけゆっくりであってほしい。そのことを祈っていると。

 祈っているだけじゃいけませんので、やはり県民・事業者の皆様には、感染防止対策を、引き続きですよ、厳しい状況に立ち至っているということで、感染防止対策を徹底してほしい、お願いをしたいということを申し上げていくということだと思っております。

(4)名古屋市内に出没したイノシシへの対応について

【質問】 昨日、名古屋市内でイノシシが出ました。愛知県内は、農村部等の鳥獣被害等の対策はされていらっしゃると思いますが、こうした名古屋市の都心部にも出ているということで、県として自治体を支援したりとか、何かお考えになっていることがあれば、教えていただけますか。

【知事】 イノシシを始めとした野生鳥獣といいますかね、特にイノシシはですね、3年前の例の豚熱ですね、豚熱が岐阜県の方から発生をしてこちらの方に、愛知県の方にも下りてきたというのがあって、とにかく我々としてはですね、当時、豚熱をここまで、3年前じゃない、4年前だな、4年前の秋だね、秋になって、できるだけこっちに来させないということで、幹線道路で、例えば中央高速(中央自動車道)と東名(高速道路)のところで防御ラインを引いて、これ以上感染したイノシシを来ないようにするとかね、そこに豚熱用の経口ワクチンを餌に混ぜて散布するとか、いろんなことをやりました。

 そのときに、このイノシシの生息区域も全部、我々は把握してありますけれども、都市部にもおるんですよ。おりますし、特に名古屋の東部丘陵は結構いるんですね。いる。昔はいなかったですよ。昔はそんなのは聞いたことなかったけど、いつの間にやらいるようになってですね、うちの愛・地球博記念(公園)、万博公園のですね、あそこの「(あいち)サトラボ」の畑もやられるんですよ。なので、あれも柵をしてですよ、イノシシが来ないようにっていってやっているんですね。だから、そこに(ジブリパークの)「もののけの里」(エリア)を作りますから、本当に撃ち取ってやろうかと思いますけれども。

 だから、矢田(やだ)川ですよね。矢田川の河川敷で、あれは成獣のイノシシだよね。僕はテレビで見ただけだけど。あれはちょっと非常に危険なので、とにかく見つけたら、とにかく逃げてもらうしかないと思いますけれども。我々としては、これは名古屋市さんともよく相談しながらね、やっぱりそれは捕獲のわなも含めてですよ、そこはやはりしっかり万全の対策はしていきたいというふうに思っております。

 今とにかく、この4年前からね、イノシシの豚熱対策として経口ワクチンと、あと、わなを増やして、捕獲を相当増やしています。相当増やしています。相当増やして、それもですね、今イノシシが生息していないところには来ないようにね、防御線を張ったりとか、いろんなことを今やっているところでありますし。しかし、あれですね、名古屋市内のあそこまで、ああいうところまで来るというのは、本当にこの都市近郊までもう来ているんだなということですね。

 なので、我々としては、しっかりそういったことが(ないように)、近隣の住民の皆様のね、日々の生活に支障が出ないようにね、また被害に遭(あ)われないように、注意喚起ももちろんしていきますし、やっぱり捕獲を含めたね、対策もしっかりやっていきたいというふうに思っております。

 というか、わなしかないですよね。動き回るやつを鉄砲で撃つのは、それは不可能とは言いませんけど、基本無理だわね、これ。なので、とにかくわなで捕まえて、それを処分していくということしかありませんので、そこをよく地元のね、市町村の皆様、それからまた猟友会の皆様とかとも相談しながらね、対応していきたいというふうに思っています。

 

【質問】 今の時点では、そうしたことに慣れていらっしゃる猟友会の方が、イノシシを見つけたら麻酔銃で捕獲するというような対策までは取っていないということでしょうか。

【知事】 都市部では無理でしょう。都市部は、だってやっぱりね、流れ弾(だま)みたいなことがあるから危ないでね、これ。

【質問】 確かに猟銃、散弾銃とかライフルはもちろん危ないと思うのですが、麻酔銃などで。

【知事】 だから、田舎のね、山間部とかそういった人がいないようなところだったらあれですけど、人が住んでいるようなところでは使えないですよ、それは他の鳥獣でも一緒ですけどね。だから、わなを仕掛けるしかないわね、これ。

 だから、イノシシでいくと、イノシシは知多半島にはいないんですよ、一頭も。だからね、豊明(市)ぐらいで切れているんだな。日進(市)ぐらいまではいると。あの辺の丘陵地帯で切れているので、それからこう南にね、知多半島もやっぱり養豚場というかね、畜産のああいう団地がありますので、あそこへ行かないようにということで。

 昔はね、渥美半島にもいなかったんだよ。いなかったんだけど、いつの間にやら、人が持ち込んだという話とね、あと、イノシシが海を渡って繁殖したというのがあって。4年前・3年前は全滅させようということで予算も組んで、一生懸命こうやってわなで、わなというか柵で、柵とわなでぐっと追い込んでいって、生息エリアもほぼほぼ、あれですよね。

 だから、4年前は、渥美半島に750頭ぐらい生息していたイノシシを、今、二百数十頭まで減らしてきたんだけど、毎年のように700頭ぐらい処分して、捕まえてあれしても、それでもようやく二百何十頭までしか減らないんだね。増えていくんですよ、やっぱり。危機を感じると、子供が生まれて増えていくんだな、これ。だから、全滅させるのは容易じゃないなと。ということでございましてね、一生懸命やっていきます。

 ただ、ちょっとね、都心、部で出没するのはちょっと。熊は本当に危なくてしょうがないんで、これは直ちに撃ち殺さないといかんと思いますが、ああいう街に出てきた場合はね。そういうことは、今のところ愛知にはまだない。瀬戸(市)とか豊田(市)とか、前にそういうのはありましたけど、最近はしばらく聞いておりませんので。ただ、イノシシは本当にその辺にすんでおりますのでね。これはやはりそういう被害に遭われないようにね、やっぱり情報提供と周知はしていきたいということと、対策はしっかりね、組んでいきたいというふうに思っています。