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2022年11月28日(月曜日)午前10時

ページID:202211028 掲載日:2022年12月12日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 おはようございます。それでは、11月28日月曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)愛知県政150周年記念式典について

​ まずですね、会見の発表事項の前に、昨日11月27日、県政150周年記念式典を無事に終えることができました。芸文センターホール(愛知芸術文化センター愛知県芸術劇場大ホール)にてですね、記念式典、丹羽宇一郎(にわ ういちろう)さんの講演、そして名フィル(名古屋フィルハーモニー交響楽団)のコンサートということで、無事、一区切りということでございました。多くの皆様にね、御参加いただき、また、1,700を超える団体・企業の皆様に感謝状を贈らせていただき、また、(「わたしの住むまち あいちの未来」)絵画コンクールで小中高の子供たちもね、表彰させていただきました。ありがとうございます。

(2)県政150周年を記念したブルーインパルス展示飛行について

 そしてあわせましてですね、土曜日といいますかね、金曜日の予行演習も入れて、金土2日間にわたって、ブルーインパルス、航空自衛隊にお願いをして、ブルーインパルスにですね、展示飛行を行っていただきました。金曜日は非常に晴れて、青空をバックにすごくよかったということでございますが、土曜日もですね、当初は何か天気が、ちょっと前は雨の予報もありましたけど、それも明けて、ちょっと雲がね、ありましたけども、展示飛行をやれてよかったというふうに思っております。

 ちなみに、県内でどのぐらいの人が見たのかというのを推定でもできないかということをちょっと部局に言ったんですけど、それはとてもできないということでございましたが、相当な方がね、見ていただいたんでは(ないか)。100万人どころじゃないと思いますね、多分。圧倒的に多くの皆様に見ていただいたんではないかというふうに思います。大変な迫力だったというふうに思います。有り難いことだと思っております。

(3)「あいち市町村フェア」について

【知事】 そしてあわせて、ジブリパークのオープンを記念する「あいち市町村フェア」の第3週目。この間の週、昨日までの金土日は、西三河ということでございました。これも天気にも恵まれてね、多くの皆様に来ていただいたということでございまして。

 目立った渋滞はなかったんですが、土曜日のですね、ちょっと午後はあの上空にブルーインパルスが飛来しましたので。あそこが確か、(午後)1時半じゃなくて1時二十何分だったと思いますが。(1時)半ちょっと前。その後のですね、1時45分から2時15分ぐらいまで、あのかいわいの交差点が断続的にちょっと渋滞したと。それはそっちの理由でしょうけどね。ということで、あとは非常に順調にきているということでございます。有り難いことでございます。よろしくお願いをいたします。

 今週末はどこだったかな。

【総務局長】 東三河です。

【知事】 今回は東三河ね、今度はね。ということでございますので、よろしくお願いいたします。

(4)「2023年FIA世界ラリー選手権ラリージャパン」開催日の決定について

 それから、土曜日にですね、「FIA世界ラリー選手権ラリージャパン」の開催、2023年、来年のですね、ラリージャパンの開催(日)が決定をしたということが発表になりました。

 全部で13戦やるということで、最終戦が日本。第1戦が1月にモンテカルロでですね、モナコ・モンテカルロでスタートし、そしてずっと世界中を巡(めぐ)っていって、第13戦が11月16日から19日、今年より1週間遅く、後ということですかね、日本でということで、今回は豊田市さんが中心になってやるということでございますので、またしっかりと私どももね、支えてというか、一緒になって取り組んでいきたいというふうに思っております。

(5)中高一貫教育の第二次導入校の決定及び「愛知県 中高一貫教育導入方針(案)」に対する意見募集について

(https://www.pref.aichi.jp/press-release/chukoikkan-houshin.html)

 それではですね、お手元の資料で発表させていただきます。発表事項は、教育関連で2点ございますので、資料を御覧をいただきながらお聞きをいただきたいというふうに思っております。

 まず、こちらの資料でございます。一つ目、中高一貫教育の第二次導入校の決定及び

 「愛知県 中高一貫教育導入方針(案)」に対する意見募集、パブリック・コメントについてでございます。資料を御覧いただき、お聞きいただきたいと思います。

 県立高校への併設型中高一貫教育制度の導入について、4月6日の発表以降、明和(めいわ)・津島・半田・刈谷(高校)の4校を、第一次導入候補校として導入の検討を進め、7月26日に、探究学習重視型の第一次導入校として決定しました。9月議会に予算も出させていただいたということです。

 その後、更に第二次導入候補校について検討を進め、この度、探究学習重視型3校、地域の教育ニーズ対応型2校、高度ものづくり型1校の計6校を、第二次導入校として決定しましたので、お知らせをいたします。

 発表資料1ページ、「1 第二次導入校について」の「(1)対象校」を御覧ください。

 探究学習重視型では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)実施校である、豊田西と時習館(じしゅうかん)高校の2校、グローバル探究実施校である、西尾高校の1校の計3校に導入します。

 次に、地域の教育ニーズ対応型では、不登校経験のある生徒の能力、可能性を引き出す学校として日進高校、地域を支える人を育てる学校として美和(みわ)高校の計2校に導入をいたします。

 なお、外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校は、西三河地区の外国人生徒選抜実施校を中心に、引き続き検討をいたします。

 最後に、高度ものづくり型では、AI・データサイエンスに興味・関心を持つ生徒の能力、可能性を引き出す学校として、愛知総合工科高校に導入します。

 続いて、2ページを御覧ください。「(2)併設中学校の開校時期」であります。

 これにつきましては、第二次導入校は、第一次(導入校)の1年後となる2026年の4月に開校します。3年4か月後ということですね。

 続いて、「2 『愛知県 中高一貫教育導入方針(案)』に対する意見募集について」です。

 7月26日に発表した第一次導入校と、今回発表する第二次導入校の内容を盛り込んだ、愛知県の中高一貫教育の全体像を、「愛知県 中高一貫教育導入方針(案)」として、別冊のとおり取りまとめました。

 本日から12月27日火曜日までの1か月間、パブリック・コメント制度により、県民の皆様から意見を募集しますので、よろしくお願いをいたします。今日11月28日からスタートして1か月ということなので、12月27日ということでございます。

 ということなので、今日発表させていただくということでございます。

 それでは、導入方針(案)の概要を御説明いたします。

 4ページ、A3判の資料を御覧をいただきたいと思います。「探究学習重視型 中高一貫校の概要」です。

 「第一次導入校」は、2025年4月開校で、明和・半田・刈谷・津島高校の4校で、既に7月26日に発表しております。

 続いて、「第二次導入校」ですが、2026年4月開校として、地域バランスを考慮して、三河エリアに3校、追加設置をいたします。

 3校の内訳ですが、先進的な理数教育を行うスーパーサイエンスハイスクール(SSH)実施校である豊田西(高校)と時習館(高校)、グローバル探究実施校である西尾高校へ導入をいたします。

 表の右側にある導入イメージでありますが、豊田西高校と時習館高校の2校では、SSHの探究的な学びをベースに、中学校段階から文理融合した探究的な学びに取り組みます。

 また、西尾高校では、国際交流や地元について学ぶ取組など、中学校段階からグローカルな探究学習に取り組みます。

 なお、グローバルな学びに実績のある時習館(高校)と西尾(高校)では、中学校と高校への国際バカロレアの導入を目指します。

 5ページを御覧ください。「探究学習重視型 中高一貫校の配置図」であります。

 白抜きの丸(○)・SSH(実施校)と三角(△)・グローバル探求究(実施校)が第一次導入校、黒塗りの丸(●)・SSH(実施校)と三角(▲)・グローバル(探究実施校)が第二次導入校となります。第一次(導入校の段階)では、尾張部分が多かったというかね、でございますが、第二次導入校の追加(設置)により、県内全域にバランスよく配置するということになります。

 6ページを御覧ください。「地域の教育ニーズ対応型・高度ものづくり型 中高一貫校の概要」です。

 こちらは、2026年4月に開校する、地域の教育ニーズ対応型や、高度ものづくり型で、全国にも例のない中高一貫校となります。

 まずですね、一つ目の「不登校経験のある生徒の能力、可能性を引き出す学校」です。

 学び直しや少人数、個に応じた指導を学びの柱とする日進高校を、併設型中高一貫校といたします。

 導入イメージですが、不登校の実態に応じて、年間総授業時間数を低減できる「不登校特例校」として設置をし、不登校の生徒が、高校卒業まで安心してゆとりを持って学ぶことができる中高一貫校とします。

 学級規模は、1学年1学級40人として、不登校の生徒が増加している現状を踏まえ、中学校と高校を同時にスタートさせたいと考えております。

 ここで、7ページの左側を御覧ください。こちらは、日進高校へ不登校生徒を対象とした中高一貫教育を導入するイメージであります。

 初めに、「(1)学級規模・生徒の受け入れ(等)」でございます。

 「不登校特例校」として設置をし、1学年1学級40人、中学と高校を同時にスタートします。これは、不登校(の生徒)は別に中学生もおれば高校生もいますのでですね、同時に受け入れて進めていくということは、いわゆる進学校タイプということではなくて、それだとクラスは増やさないといかんくなりますのでね、今回はだから、それを切り替えていくと。そのクラスにも余裕があるということなので、そうしたことで同時スタートにいたします。

 次に、生徒の受入れ方法ですが、不登校であるが併設中学校へ通ってみたいという希望を持つ児童生徒を対象として、学校体験や面談などにより、受入れを決定することとし、探究学習重視型のような適性検査は行いません。面接等で決めていくということです。

 また、不登校の状況に合わせて、募集人員の範囲内であれば、年度途中でも転入可能といたします。

 次に、「(2)教育内容」です。

 他県の不登校特例校の事例を参考にして今後検討し、高校では、不登校の生徒が学びやすくなるよう、単位制への改編や、通信教育による単位認定も検討します。非常に弾力的に、フレキシブルに対応するということでございます。

 不登校特例校はですね、(東京都)八王子市立高尾山(たかおさん)学園小学部・中学部ですね、これが全国初ということでありますが、適応指導教室に入級、特例校の授業見学・体験を経て、転入学を許可。適応指導教室の登校・活動状況に応じて、年10回転入を受け入れるということで、随時受け入れていくということですね。それから、年間総授業時間数が760時間(程度)、標準が1,015(時間)。週の授業時間(数)は19時間、標準は29時間。授業開始は午前9時半と他校より遅い。ということで、様々にそうした、何ていいますかね、工夫はしているということでございます。

 これは、資料はついていたっけ。特にこれはついていないのか。ということでございます。

 そしてまた、メタバース・バーチャルリアリティ(VR)を活用した教育支援や、きめ細かな支援を行うため、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、教員志望の大学生、学校と企業の橋渡しをするキャリア教育コーディネーターの常駐化を検討します。

 最後に、「(3)学区」であります。

 こちらは、県立高校の学区に準じて尾張学区といたしまして、調整区域として、三河学区の豊田市、みよし市からも通学できることといたします。

 次に、6ページにお戻りをいただきたいと思います。

 続いて、二つ目の「外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校」です。

 こちらは、外国にルーツのある中学生が多く存在する西三河地区において、外国人生徒の学習活動や学校生活への支援に力を入れている外国人生徒選抜実施校を中心に、併設型中高一貫校の設置を検討します。

 導入のイメージですが、外国にルーツのある生徒が、教科学習にゆとりを持って学ぶことができる中高一貫校といたします。

 学級規模は、1学年1学級40人とし、母語・母文化にも、母国のね、言葉や文化にも焦点を当てた教育プログラムを大学等と連携して研究するとともに、特別の教育課程を活用して、一部の時間で日本語指導を行うことを考えております。ということです。

 そして、続いて三つ目の「地域を支える人を育てる学校」です。

 こちらは、これまでも地域貢献活動に熱心に取り組んでいる美和高校に、あま市・大治町等、近隣市町村との連携型中高一貫教育を導入いたします。

 連携型中高一貫校に係る入学者選抜でありますが、学力検査を行わず、面接と中高連携の下に行われる「学習のまとめ」の発表により行います。実施時期は、他の入学者選抜より早くやります。

 愛知県の連携型中高一貫型教育実施校は、福江(ふくえ)高校、新城有教館(ゆうきょうかん)高校の作手(つくで)校舎、田口(たぐち)高校で実施中であります。

 導入のイメージですが、地域での様々な活動を通して、地域にとってかけがえのない高校を目指す中高一貫校とし、地元の中学と美和高校の教育課程の接続や連携、教員や生徒間、地域、大学、専門学校との交流を強化をいたします。

 また、キャリア教育を推進するとともに、探究科目を増やすなど、高校の魅力化を図ります。ということでございます。

 そして、次に四つ目の「高度ものづくり型中高一貫校」です。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)を先導する高度なものづくり人材を育てる中高一貫校を、「AI・データサイエンスに興味・関心を持つ生徒の能力、可能性を引き出す学校」として、愛知総合工科高校に設置します。

 導入イメージですが、工科高校の施設と教員を生かし、中学校段階からものづくりに触れて、中高6年間、専攻科を含めると8年間で、DXをリードする人材を育成します。

 なお、学級規模は、1学年1学級40人を想定しております。

 続いて、7ページのですね、右側を御覧ください。詳しく書いてありますね。

 愛知総合工科高校へ、高度ものづくり型中高一貫校を導入するイメージです。

 初めに、「(1)学級規模・生徒の受け入れ等」です。

 学級規模は、1学年1学級40人とし、入学者の選考方法は、今後検討します。

 次に、「(2)教育内容」です。中学校段階からものづくりに触れ、中高6年間、専攻科を含めると8年間で、デジタルトランスフォーメーション(DX)をリードする人材を育成いたします。

 また、中学校段階では、愛知総合工科高校の施設と教員を生かして、AIやデータサイエンスを学び、コンピューターサイエンスに対する興味・関心を高めます。

 さらに、高校では、1年後期から、理工科へ進学してAIやIoTについて専門的に学び、2年から3年にかけて2年間、データサイエンスの研究についてしっかりと取り組みます。

 最後に、「(3)学区」です。

 こちらは、県立高校の学区に準じて、県内全域といたします。

 続いて、8ページを御覧ください。「地域の教育ニーズ対応型・高度ものづくり型 中高一貫校の配置図」でございます。

 不登校の日進高校、地域を支える美和高校、高度ものづくりの愛知総合工科高校の位置は、御覧のとおりです。そして、外国にルーツのある生徒の中高一貫校を、西三河に設置することを検討します。

 なお、東三河に設置する夜間中学については、後ほど、「定時制・通信制教育アップデートプラン(案)」の中で説明をいたします。

 次に、9ページを御覧ください。「中学校校区別外国人児童生徒数」です。

 こちらは、豊田市から碧南市までの、中学校区ごとに外国人児童生徒がどれだけ通っているかを表したものでありまして、棒グラフの濃淡の色の違いは、市の違いを表すものであります。

 広く全域に外国人児童生徒が通学しておりますので、この地域に、外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す中高一貫校を設置できないか、今後、検討をいたします。

 10ページを御覧ください。こちらは、「検討の経過・今後の進め方」であります。

 右側のですね、「2 今後の進め方」でありますが、導入校ごとに実務者によるワーキンググループを設けまして、教育内容や教員配置など、具体的な検討を進めることといたします。

 そして、「(2)児童、保護者への説明」でありますが、来年の春から夏頃に適性検査の概要を公表し、秋に、第一次導入校の説明会を開催し、第一次導入校の教育内容や適性検査の日程を説明をいたします。そして、秋から冬頃には、適性検査のサンプルも公表いたします。

 今回決定した第二次導入校は、探究学習重視型に加えて、不登校や外国にルーツのある児童生徒がゆとりを持って学べる中高一貫校、都市近郊で地域にとってかけがえのない高校を目指す連携型の中高一貫校、デジタルトランスフォーメーション(DX)を先導する高度なものづくり人材を育てる中高一貫校で、いずれも、地域の教育ニーズに応える愛知らしい中高一貫校です。

 全国に例のない、新たな中高一貫校づくりに、チャレンジをしていきます。

 子供たちの学びの選択肢を増やすことにより、子供たちがこの愛知に生まれてよかった、学べてよかったと思えるように、皆様と共に、愛知の教育をよりよいものにしていきたいと考えております。ということがまず第1点ということでございます。

 ということで、今日からパブリック・コメントをやるということなので、ここで発表させていただくということでございます。

 それがまず第1点で、資料としては、本冊がその次についていますのでね、また御覧をいただければというふうに思っております。今の資料をなぞったような形ということでございますけどもね。

 ということがまず第1点でございます。

(6)「定時制・通信制教育アップデートプラン(案)」に対する意見募集について

https://www.pref.aichi.jp/press-release/teitu-update.html

 続きまして二つ目です。「定時制・通信制教育アップデートプラン(案)」に対する意見募集です。

 新しい時代に対応した定時制・通信制教育の在り方については、今年度、先ほど申し上げた中高一貫教育導入と並行して、検討を進めてきました。

 検討の背景として、近年、定時制・通信制(高校)が、働きながら学ぶ勤労青年のための学びの場だけでなくて、不登校や中途退学の経験者、外国にルーツを持つ生徒など、多様な学習ニーズを持つ生徒の学びの場に変わっております。

 こうした新たな教育ニーズに対応していくため、地域社会や企業との連携・協働、専門的知識やスキルを有する外部人材の活用や個々の生徒の抱える事情に応じたきめ細やかな支援などについて検討しました。

 この度、通信制・昼間定時制は、不登校や中途退学を経験した子供たちの学びの場として充実していくこととし、夜間定時制は、外国にルーツを持つ生徒への日本語指導を充実していくことといたしました。

 そこで、通信制のスクーリングを行うサテライト校と、小規模の昼間定時制を、施設に余裕のある全日制4校に一緒に設置することと、夜間定時制に進む前に日本語の基礎を学ぶ夜間中学を設置することなどを盛り込んだ「定時制・通信制アップデートプラン(案)」を取りまとめたので、お知らせをいたします。

 なお、先ほどの「中高一貫教育導入方針」と同じく、裏の2ページの「2(『定時制・通信制アップデートプラン(案)』の意見募集について)」にありますとおり、パブリック・コメントを実施しますので、よろしくお願いをいたします。

 それではですね、A3判のですね、資料「定時制・通信制教育アップデートプラン(案)」を御覧ください。

 「1 定時制・通信制教育の現状とアップデートプラン」です。

 まず、通信制と昼間定時制です。

 通信制と昼間定時制は、進学を希望する生徒が増加しており、特に不登校を経験した生徒の学びの場となっており、毎日でも学校に行きたいという生徒が増えております。

 しかし、現在、通信制は2校、昼間定時制は6校で地域バランスに偏りも見られます。また、通信制を設置している旭陵(きょくりょう)高校と通信制と昼間定時制を併置している刈谷東高校は、ともに施設に余裕がなく教育活動が制限されてきております。

 そこで、アップデートプランの一つ目として、通信制のスクーリングを行うサテライト校と、小規模の昼間定時制をね、施設に余裕のある全日制高校の学校内に設置をいたします。

 具体的には、地域バランスを考慮いたしまして、海部地区の愛西市にある佐屋(さや)高校、知多地区の武豊町にある武豊(たけとよ)高校、西三河(地区)の豊田市にある豊野(ゆたかの)高校、東三河(地区)の豊川市にある御津(みと)あおば高校の中に、それぞれ設置します。

 併設する通信制の規模は1校につき40人、昼間定時制は1学年20人程度とします。いずれにも2025年4月に開設をいたします。2年4か月後ですね。

 同じ学校内に設置することで、生徒の状況に応じて、通信制、昼間定時制、全日制間の行き来を自由とし、生徒が自分のペースで学べる環境を作ります。

 また、ICTを最大限活用し、添削指導のネット活用や、仮想空間メタバース・アバターによる生徒のコミュニケーション力の向上など、時代に合った新しい教育を進めます。

 次は、二つ目と三つ目の「旭陵高校と刈谷東高校を適正規模へダウンサイジング」ですが、旭陵高校と刈谷東高校は、入学希望者が年々増加し、手狭になっております。これを、4校の通信制サテライト校と昼間定時制の設置により、生徒数を中学生の志望状況に合わせて、段階的に適正規模にして、子供たちが身近な学校へ通える環境を作ります。

 本校とサテライト校と合わせた生徒数と、昼間定時制の刈谷東と4校を合わせた生徒数の総数は、中学生の志望に応じた数となるように配慮をいたします。弾力的にやると、希望が多くあれば(生徒数を)増やすと、こういうことですね。ということでございます。

 四つ目の「相談・就労支援体制の充実」につきましては、スクールカウンセラーやキャリア教育コーディネーターの常駐化を検討し、不登校経験のある生徒への心のケアや円滑に社会へ移行するためのキャリア教育の充実を図ります。

 次に、表の下段の夜間定時制についてであります。

 夜間定時制には、外国にルーツを持つ生徒が多く通学しております。外国にルーツを持つ生徒の多くは、日本語が分からないまま高校に入学しており、本来の授業を進める前に日本語の習得をする必要があります。そこで、アップデートプランの一つ目として、高校に入る前に、日本語の基礎を学ぶための夜間中学を、豊橋工科高校に設置をいたします。

 規模は、各学年1学級10人程度、全体で30人程度とし、義務教育を十分受けずに中学を卒業した人の学び直しにも対応いたします。

 また、外国人が多く居住する、名古屋市や尾張地区、西三河地区への設置も検討いたします。

 また、二つ目にありますように、県内9か所にある「若者・外国人未来塾」を活用することで、夜間中学や夜間定時制に通う生徒が、スムーズに日本語を習得できるようにいたします。

 2ページを御覧ください。「2 通信制・昼間定時制の配置図(イメージ)」です。

 既存の学校に加え、4地区にバランスよく配置することで、中学生が現在よりも通信制や昼間定時制の学校に通いやすくなります。ということで、2ページですね。ということでございます。

 次に、3ページを御覧ください。「3 夜間中学の設置」について補足説明をいたします。

 (1)の「ウ」にある2021年1月の菅総理大臣の国会答弁を受けまして、文部科学省は「政令指定都市のある道府県は、政令指定都市に1校、政令指定都市以外の県域に1校の設置をする」としております。

 また、愛知県の財団運営による「中学夜間学級」は、「自主夜間中学」の位置づけになっておりまして、夜間中学とは認められておりません。ということで、今回、新たに作るということでございます。

 4ページを御覧ください。「豊橋工科高校への夜間中学の設置」です。

 名古屋市に次いで外国人が多く居住し、夜間中学で学びたい外国人のニーズが高い地域である豊橋市において、豊橋工科高校に夜間中学を県立で設置します。

 豊橋工科高校には、夜間の定時制がありまして、給食施設など、夜間中学を設置するためのメリットがそろっております。高校の夜間の定時制は給食を出しますのでね。これは出さないといかんことになっておりますので、出しますので、ちょうど中学校も出すので、そういう施設面でのメリットがあるということです。

 そして、開校は、2025年4月とし、生徒数は、他県の状況も踏まえまして、各学年1学級10人程度、全体で10人から30人程度、教職員数は、15人程度と想定しております。

 対象となる生徒は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方や、不登校などにより十分な教育を受けないまま中学校を卒業した方、外国籍の方などです。なお、特例として不登校の生徒が中学校に籍を置きながら、夜間中学へ通うことも可能といたします。

 そして、資料右上の「カ 教育課程のイメージ」です。

 まず、日本語の基礎を習得し、教科の基礎学習、日本語の補習学習を行います。その後、念入りな復習や個別対応をして、中学校の教科の内容の学習ができるようにします。

 また、「ク 若者・外国人未来塾」との連携につきましては、夜間中学と定時制の両方の生徒を対象に、授業前1時間程度の日本語サポート教室を行います。

 さらに、「ケ 豊橋工科高校の夜間定時制への接続」につきましては、夜間中学の生徒が日本語を習得し、高校で技術を身に付けて就職できるよう、夜間定時制への進学を支援いたします。

 5ページです。「夜間中学、夜間定時制、若者・外国人未来塾の配置図」です。

 東三河地区は、豊橋工科高校に設置し、今後は、名古屋市、尾張地区、西三河(地区)での更なる設置を検討いたします。

 6ページを御覧ください。「検討の経過・今後の進め方」です。

 右側の「(2)今後の進め方」ですが、各学校にワーキンググループを設置します。

 通信制のサテライト校と小規模の昼間定時制を設置する学校では、昼間定時制の教育課程の編成、通信制のサテライト校の開設科目などの検討を行います。

 夜間中学を設置する学校では、施設の活用方法、日本語指導の外部機関との連携など、2023年度中にワーキンググループで検討をいたします。

 2024年の春から夏にかけて、生徒や保護者に向けた入学方法や教育課程などの説明会、秋から冬にかけて、入学相談会を開催し、2025年4月に開校、開設いたします。

 このアップデートプランにより、これからの通信制・昼間定時制は、学校に行きづらい子供たちの不安を取り除き、自分のペースで、将来に向かって、前に進んでいける学びの場を目指します。

 夜間定時制は、外国にルーツを持つ子供たちが、自分の持てる能力を伸ばしながら、日本の生活に前向きになれる学びの場を目指します。

 そして、「誰一人取り残さない」、一人一人の個性と能力を思う存分伸ばせる、学びの実現を目指すということでございますので、よろしくお願いをいたします。

 ということでございますね、6ページ、7ページということで。

 最後、8ページは「夜間定時制高校の配置図」ということでございます。

 私からの説明は以上でございます。

2 質疑応答

(1)中高一貫教育の第二次導入校の決定及び「愛知県 中高一貫教育導入方針(案)」等に対する意見募集について​

【質問】 中高一貫校のうち、日進高校への「不登校特例校」の設置は、中高一貫校としては極めて珍しいケースになろうかと思いますが、(「不登校特例校」への)期待や(「不登校特例校」を)設置されようとされた背景など、その辺りをもう一度お聞かせください。

【知事】 これはですね、この中高一貫校導入について、当初、4月に検討を発表し、7月に決定ということでありましたが、その折からもですね、探究学習重視型だけではなくて、やはり地域の課題にね、対応するものも検討していますということを申し上げました。

 これは、昨年以来ですね、ずっと検討してきた中で、こういった探究学習重視型も大事だけれども、やはり地域の課題に対応したものということで、最近やはり学校にね、なじめなくて不登校になる子がやっぱり増えておりますので、そういった子供たちに対して、高校からではちょっともう遅いという声がやっぱり教育現場からたくさんありまして。

 大体、不登校云々(うんぬん)、学校にうまくなじめない、適応できないという子供たちは、やはり小学校の高学年ぐらいから顕在化してくるということでありますので。なかなか私どもは、小学校とまではいきませんので、やはりまず、そこのちょうど小(学校)から中(学校)への切り替わりのところでね、やはり対応できるようにしたいと。中学校では、やはり授業時間も短くして、そしてフレキシブルにしてですね、できるだけ対応できるようにという、そういうことの教育現場からのですね、大きな声を受けて、今回、このようにですね、作らせていただくということでございます。

 それともう一つ、外国にルーツを持つ子供たちがやはり愛知県は日本で一番多いということで。日本語適応教員(日本語教育適応学級担当教員)さんは、今670人ぐらいかな、日本語だけを教える学校教員。これは日本で(愛知県が)圧倒的に多い、一番多いんですけども。それで確かに対応はしておりますが、それでもね、なかなかついていけないとか。あと、途中で、幼稚園・保育園から上がってくる子はね、小学校でばちっと捉まえてね、補習をやってあれしますけど、途中で入ってくる子はどうしてもやっぱり対応が難しくなりますので、そういった子たちがやはり不登校になるケースとかね、対応できないというケースもありますので。

 小学校でも、もちろんそれぞれの学校にね、日本語適応教員さんを相当数配置していますので、対応いたしますが、やはり中学校のレベルって、やっぱり小学校よりどーんと格段に上がりますので。そこでやはりそういった外国にルーツを持つ子供たちに対応できる学校もね、中高一貫校も作ったらどうか。これもやはり学校現場からも相当声が来ておりますので、そういったことも導入させて。

 具体的には、先ほど申し上げた西三河地区でね、現場の意向を踏まえながら、どっかで対応したいというふうに思います。

 さらに、それとあわせて、やはり通信制・定時制についてもニーズが増えております。増えておりますので、通信制も2校、旭陵(高校)・刈谷東(高校)だけではなくて、そこを拠点として、やはりスクーリングをやれるね、実際のサテライトを作れば、やっぱりそこで、より地域的にもバランスが取れて、広く対応できますので、それをやる。

 そして、昼間定時制も順次作ってきましたけども、非常にニーズも高いので、そこもですね、やはり拡充・強化をしていく。

 そしてもう一つ、国の方針にもありますが、夜間中学をね、各(都道府)県、県と政令市に作っていくということでありますので、まず第1弾として豊橋工科高校にね、作るということにいたしました。

 ですから、それぞれにやはり学校現場からのニーズ、強い声、意見を踏まえてですね、今回、いろんな課題がありますので、この際ですね、合わせて、セットでね、対応して、今日からパブリック・コメント、御意見を広く聞くということにさせていただくということでございます。

 なので、このタイミングでやるということは、来年度の予算にね、盛り込んでいけますから。ですから、2025年の4月開校となりますと、来年度と再来年度と2年間で準備をせないかんということなので、来年度に予算を立てないといかんので、当初から。ということで、この年内にですね、意見を聞いて方向を取りまとめて、(来年)1月に予算を組んで、2月に議会に提出すると、こういう形でね、やっていければかなというふうに思っております。

 ですから、できるだけ早く。もう今でもやっぱり子供たちのね、そういう悩みに直面している子供たちがね、おられるわけですから、今日言ってじゃあ明日というか、今日言ってじゃあ来年の4月で対応って、それはちょっと無理ですけど、できるだけ早くね、最短、最速のスピードでね、対応していければというふうに思っております。

 

【質問】 日進高校での「不登校経験のある生徒の能力、可能性を引き出す学校」づくりについてですが、知事は今ほど、地域性を考えたとおっしゃいました。西三河という外国人集中地域での「(外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す)学校」づくりはよく分かるのですが、不登校のお子さんは、特に日進市の地域に多いということはなくて、全県的にいらっしゃると思います。日進高校を選ばれた理由について、もう少し説明をお願いします。

【知事】 別に日進(市の地域)に特に多いわけじゃありませんでね、やはり全県的におりますけれども、まずは名古屋近郊でありですね、豊田(市)、みよし(市)も学区の対象になるということでありますので、できるだけ幅広く、幅広く対応しようということで。

 それと施設的に余裕がないとできませんのでね、施設的に余裕のある学校でということでですね、候補というふうにさせていただいたということでございます。名古屋市内の学校はなかなか、施設的にちょっと空いておりませんのでね。ということで、(名古屋)近郊で、より幅広く対象になるところをということでありまして。

 これで終わりということではありませんのでね、まずこれで導入して、その実績なり成果を見て、また広げていくということかなというふうに思っています。

 

【質問】 となりますと、特に全県から募集するのでなくて、名古屋近郊とか豊田市・みよし市までの地域での募集になるということでしょうか。

【知事】 日進(高校)はそうだよな。

【教育長】 日進高校は、日進市なので尾張地域です。

【知事】 だから、尾張(地域)と、豊田(市)とみよし(市)、(日進市の)隣接だろ。

 まずはね。だから、まずはそういうことですけど、そこは基本、御要望があればね、弾力的に対応するということではないかなというふうに思っております。

 学区は、愛知県の場合ね、尾張学区、三河学区の大学区制度なんですけども、そういうこと言うとあれですけど、じゃあ例えば三河のあれが名古屋の県立高校に進学できないかっていったら、みんないろいろ、寄宿したり何かしてですね、やっていますので、そこはもう十分対応できるんだろうというふうに思っております。

 総合工科(高校)は全県なんだな、もともとね。

【教育長】 総合工科高校は全県です。それと、定時制・通信制の方でサテライト校を作るので、なるべく広く、そちらとセットで日進高校もやっていきたいと思っています。

【知事】 でも、(日進高校は)一応、学区はあるわけでしょ。

【教育長】 はい。

【知事】 だから、ただ一応、学区はそういうことであるんですけども、さっき私が申し上げたように、そこは弾力的に対応できますので、まずはそういうことでやっていくということかなと思います。

 

【質問】 その取組自体は理解できるのですが、同じように不登校になられた生徒さんを受け入れている私学ですとか、あるいは民間の教育機関というのもあると思います。言い方は悪いですが、民業圧迫というか、その辺の住み分けはちょっと考えるべきと思うのですが、どうでしょうか。

【知事】 それはあんまりないんじゃないでしょうかね、きっと。

 というか、私学だとあれか、東三河にある黄柳野(つげの。学校法人黄柳野学園つげの高校)とか、受け入れてるな。

 だけど、それはそれで一生懸命やっていただいていますけども、それでは対応できないぐらいやっぱり増えておりますのでね。そういう増えているニーズに対して対応する。多分これをやっても、それだけでは多分、十分ではないんだろうと思うんですね。

 ただ、いきなり大風呂敷でやっても、それはうまくいかないと思いますんでね。まずはやはり拠点を作って広げていくということではないかというふうに思います。

 

【質問】 VRですとかメタバースを活用した教育支援というのを掲げられていますが、不登校の方との親和性というか、なぜ殊更にここに出てくるのか、具体的にどんなイメージかというのを聞きたいのですが。

【知事】 やっぱり不登校の子供たちというのは、やっぱりああいう学校に通うということとか、要は、自分の家ですね、御家庭と違うところに行くということとか、あと、家族や身内以外の人とね、やっぱり相対する、いわゆる人付き合いがやっぱり苦手という子供が、というか基本、不登校ってそういうことですわな。対面や対人関係が得意でないということなので、あんまり他人さんと会いたくないということなので、そういう意味では、メタバースやバーチャルリアリティ(VR)でね、そうしたものは人に会わなくてもコンタクトできますから、そこは親和性があるんじゃないでしょうかね。ということだと思います。

 なので、こういう今回導入する特別な学校だけではなくて、これから教育現場で大なり小なりね、やっぱりみんながみんな、誰とでも仲よく付き合えるという、そんな子ばっかじゃありませんのでね。なので、やはりこれからやっぱり教育現場ではそうしたデジタルをですね、デジタルツールを使っていくということは、もうこれから必須じゃないでしょうかね。ですから、メタバースやVRや、そもそもオンライン学習にしたってそうだと思いますしね。それはどんどん、やっぱりそこは導入していかないといかんということではないでしょうか。

 

【質問】 メタバースでしたら、自宅にいながらアバターになって授業を受けるといったようなイメージが可能と思います。そうであれば非常に先進的と思うのですが、これはちょっと具体的に言い過ぎでしょうか。

【知事】 そういったことも試しにね、試行的にやっていくということじゃないでしょうかね。

 やっぱり、ただ、ツールを、だから導入するのがね、やっぱりちょっと費用面も含めて結構あると思いますので、いきなり企業さんのような、いわゆるテレワークみたいな形でね、高度なパソコンをぽんぽんと支給してですね、それもセキュリティもかけてね、やっていくということを全員に最初からやれるかっていうのは、ちょっとコスト、費用面も含めて、なかなかそう簡単でないと思いますが、やはり試行的に、試しながらやっていくということは、もう必須じゃないかと思います。

 

【質問】 中高一貫校の探究学習重視型の点に関して伺います。これで新たに一気に6校できるということになると思いますが、改めて、なぜ今、このタイミングで一気に6校を作るのかというのをお聞かせいただけますか。

【知事】 4月に、最初にこういう導入を検討しますということを申し上げ、7月26日にこういうことでやると決定をしたというときにも申し上げて、9月に予算を出すときにも申し上げましたが、まずですね、日本全国の状況として、今何らかの形で中高一貫校を導入しているのは、もう41都道府県でありまして、導入していないのは6県だけということになっておりましてね。ここの東海地区の愛知、岐阜、三重は導入していなかったので、むしろ、どちらかというと遅きに失したということを言われることもあるんではないかと思います。

 要は、やはり、何といいますかね、少子化の中でですね、子供さんが減っていく中で、やはりより特色を持った学校をね、公立高校であっても導入していくという流れの中でですね、中高で3年・3年ではなくて、6年間のトータルした学びをね、深い学びを追究すべきだという声がやはり底流にあり、段々段々それが高まっているのも事実ですよね。

 愛知県内のね、愛知県の高校生の場合は、公立2、私学が1、2対1の割合できていますが、私学の方はですね、もう中高一貫が全体の3分の1を超えるんだな、定数の中でね。という、そういう流れの中でですね、やはり各地区の学校、高校関係者の皆様から意見を聞いたら、やはり中高一貫校をね、是非トライしたいという声があったということの中で、導入をさせていただいたということであります。

 特に、これは何度も申し上げていますが、去年の秋にですね、愛知県の県立高校150校全部、意見を各校長さんに、いわゆる県立高校の「魅力ある県立学校づくり(の構想)」(県立高等学校再編将来構想)というものを今年の2月、3月か、あれを作ったときに。

【教育長】 作ったのは12月です。

【知事】 去年の。

【教育長】 はい。

【知事】 それを作るときにヒアリングをやったときに、そういう声がですね、強い声が何人かの校長さんから出たということで、再度再度、何度もですね、ヒアリングを聞いた上で、是非やりたいというところがこの六つだったということでありました。あと、地元の教育委員会とかね、地元の市とか教育委員会とか、OB会、同窓会とかね、皆様の意見も聞きました。そういった中で、是非これを導入してほしいと、トライしたいという声があったのがこの六つということでありましたので、今回、これを対象に導入させていただくということでございます。

 

【質問】 先に第一次導入校を開校した後、状況を見て第二次で広げるとか、そういうふうにされなかったのはどうしてでしょうか。

【知事】 今申し上げたように、それぞれの学校の強い要望ということですね。最初にこの6校が、やはり最初から強い意向はありましたけども。

 6校じゃないな、7校か。

【教育長】 7校です。

【知事】 7校だな。ごめんなさい。

【教育長】 (第一次導入校)4校と(第二次導入校)3校です。

【知事】 7校は強い要望がみんなありましたが、最初の4校は特に、とにかく先駆けてやりたいというのが四つであって。あとの三つはですね、やりたいけどちょっと様子を見たいということだったので。

 四つが決まったとなったらですね、やっぱりすぐやりたいと、その後を追っ掛けてやりたいと、こういう御要望だったので。全てはそれぞれの学校現場のね、校長さんとかそれぞれの学校の関係者及び地元、その学校の関係者及び地元の強い要望で、中には本当は第一次に合わせてほしいという声もありましたけど、ちょっと待てと。それはもういくらなんでもちょっと準備できないよということなので、できるだけ早くということで、続けてすぐやってほしいということだったので、今回入れたということでございます。

 なので、探究学習(重視)型だと、とりあえずこの七つかなと。いや、まだ希望はありますよ。あるけども、じゃあすぐということではなくて、もうちょっと様子を見たいというところですね、あとはね。

 あとは、この地域課題型(地域の教育ニーズ対応型)ってやつは、今年の夏にも、7月に第一次を決めたときにも申し上げました。こういうことの希望、要望がね、あるよと、なので引き続き検討しますよということを申し上げてきましたんで、対象校もね、決めるという中で、こうやってずっとやってきて、この11月に話がまとまったということであります。

 

【質問】 「外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校」についてお尋ねします。今回、夜間定時制と中高一貫校で対応を充実させるということだと思うのですが、外国にルーツを持つということでいうと、小学校だったり幼児教育の段階で、親御さんの仕事の都合で日本に来たりして、教育が必要になる子供も多くいると思います。こういう小学校の段階でなかなか日本の学校になじめない子供たちに対する取組だとか、今後、目指していきたい教育の取組についてお伺いします。

【知事】 小学校のですね、小学校の外国人の子供のですね、対応については、先ほど申し上げたように、日本語適応教員を670人、日本語だけを教える教員をですね、配置しておりまして、これは日本で一番多いんです。

 2番目に多いのは、神奈川が300人いなかったよな、確か。東京が百五、六十人だったと思いますけども、圧倒的に、全国の日本語適応教員の3割は愛知県が配置しておりますので。

 そういう意味で、その場合は何をやっているかというと、小学校低学年ね、低学年、1年・2年・3年生のときに、チームを組んで日本語の補習をね、やると。小学校低学年だと、1年生なんか大体4時間か5時間じゃないですか。4時間ぐらいかな、1日。そうすると空いているので、そこで補習をやって、しっかりとね、身に付けてもらうということを濃密にやっております。

 幼稚園・保育園も、いわゆる日本語学習の支援をね、いわゆる日本語を教えるNPO、日本語教室に県が補助をしてですね、子供たちの段階からしっかりやっているということもやらせていただいております。

 なので、むしろ小学校段階はしっかり今まで対応してきているので、むしろこの中学校・高校段階でですね、もっと強化せないかんというのが、今回の外国にルーツを持つ子供たちへの中高一貫校であり、不登校への特例の中高一貫校であり、定時制・通信制をですね、サテライト(校)で広げていくということであり、夜間中学でありということでありますので、むしろそちらの方を。

 今まで、幼児とか子供のですね、小学校の段階では非常に分厚くやっていたので、むしろ今後は中高のところをですね、むしろ拡充・強化するということで、今回導入させていただくということであります。

 

【質問】 中高一貫校の「外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校」は、西三河地区で(併設型中高一貫校の設置を)検討とありますが、これはいつ頃までに考えていくのでしょうか。

【知事】 これはいつ頃だ。今年度中かな。

【教育長】 目標は今年度中ですけども、まだ何とも言えません。まとまらないといけないので。

【知事】 そういうことか。

 すみません。ということです。

 

【質問】 愛知県は、日本語指導が必要な児童生徒が全国1位、当然多いということになっていますが、今回の対応を含めて、そこへの対応というのは、知事は、十分なのかどうなのか、どうお考えでしょうか。

【知事】 やっぱり年々歳々というか、拡充していかないといかんと思いますけども、明らかに日本では一番手厚いのは間違いないと思います。それは人もお金もかけていますからね、圧倒的に分厚い。日本語適応教員の数を比べていただければ、一目瞭然だと思いますけども。倍半分どころではありませんのでね、圧倒的に分厚くやっているということでありますけども、それでもやはり更にね、拡充していかないといかんということだと思っています。

 なので、いきなり100パーセントみんなが満足ということは、なかなかそう簡単にいきませんので、とにかく積み上げていくということだと思っております。

 

【質問】 日本語適応教員の数自体はあってもですね、やっぱり中高と上がっていくと子供たちが適応できなくなってしまうという、そういう意味での外国人への教育というのは、課題として依然残っているものなのでしょうか。

【知事】 やっぱり何でしょうね、もともとこの日本で生まれ育った子供たちだともう、それはもうマインドは完全にというか、脳の思考も全部日本人なんで。言葉も、それは小っちゃいうちからね、日本語しか触れてなければ、もうそれで対応できると思いますが、途中から来た子で、やっぱり別の言葉を覚えて、それを駆使してですね、話すだけじゃなくて、書いて、それでペーパーテストをやるということになりますとね、やっぱり適応できる子もいると思いますが、できない子も絶対いますから。

 そういった子供たちが、やはり小学校段階はね、そんなに難しくないからですね、学習内容が。学校に行って、そう授業はあんまりよく分からんけど友達と遊んで楽しいというんで来るかもしれませんけど、やっぱり中学から、また更に高校とか専修学校とかレベルがぐんと上がりますので、余計にそれが面白くなかったら来なくなっちゃうという。それは日本人の子供だって一緒ですけどね。だけど、より外国人、外国にルーツを持つ子供たちの方がそういった(状況に)なる可能性が高いのでですね。

 ですから、今回、そういった形での不登校の中高一貫校、それから通信制・定時制の拡充、サテライト校を増やす、それから昼間定時制も増やす、それからまた夜間中学も作るということで、総合的、トータルでやはりそこを対応していくということが必要だなということで、今回、こういう形で拡充させていただくということだと考えております。

 

【質問】 中高一貫のこの「外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校」が決められなかった、決まらない一番の理由は何なのでしょうか。

【知事】 これはあれだろ、まだ受け入れる学校が調整できていないんだろ。

【教育長】 まだ調整できていないということです。

【質問】 それはなぜなのでしょうか。

【知事】 いや、それはやっぱりあれです。相当、やっぱり何ていうんですか、人もそろえないといかんし、受け入れるというか、ただ単に来て、その辺で遊んどってくれればいいよって、そういうわけにいきませんのでね、やっぱり。預かり保育じゃないので。

 やっぱり教えないといかんので、そこはやっぱり受け入れる準備というか、心積もり、準備しないといかんので、それがちょっと何でしょう、まだ、要は、(受け入れる)候補になる学校はあるんですけども、基本、だから、完全にこれで、分かった、受入れやりますと言い切れる自信がまだないということだと思いますけど。それを今調整しているということであります。

 

【質問】 高度ものづくり型の愛知総合工科高校のことについて伺います。これも中高一貫でやるというのは、あまり例がないタイプだと思うのですが、改めて、これについても中高一貫でやることの意義を教えていただきたいです。

【知事】 やっぱりデジタル人材をですね、求める声は非常に、産業界はもちろんですが、世の中でも非常に強いということだと思いますし、やっぱりそれは向き不向きもあるし、やっぱり好きでなきゃいけませんしね、やっぱりある意味で才能だと思いますね。

 よりこのデジタル人材の育成というか、目標、到達点は非常にレベルが上がっている、高くなっているということは間違いないので、そういう意味ではですね、より深く。これは探究学習(重視)型に近いのかもしれませんが、よりやっぱり年齢が低いといいますかね、小さい頃ということはないけど、より早い段階でもう取り組んで、それも高校入試ということもなくて、6年間じっくりそれに取り組めると。更に専攻科を入れると8年取り組める。更にその専攻科から大学へ編入もできますから。若しくは6年間やって、高校を出て大学ね。

 総合工科高校は進学率が2割ぐらいあったっけ、あれは確か。

【教育長】 もう半分以上です。

【知事】 半分以上が進学、今。

【教育長】 はい。

【知事】 大学に。

【教育長】 大学です。

【知事】 そっか。それは相当だ。

 だから、そういう意味ではあれですね、6年間やって、多分そうすると、相当な割合でまた進学するんでしょうね、大学にね、そのまま。そうすると、やっぱり6年やって大学4年だと10年。10年もデジタル(関係)をやれるということになると、相当にやっぱりレベルが上がるということだと思いますので。

 そういった意味での、そういった世の中の状況、ニーズとですね、やっぱり学校現場からも、是非そうした中高一貫の6年間でね、みっちり教え込みたいというようなことがちょうど合わさって、マッチして、こういう形になるということだと思っております。

 あそこは非常に、星ヶ丘(ほしがおか)ですからね、超一等地なので、場所もいいので、そういう意味では、全県といってもあれですけど、名古屋寄り、名古屋近郊だったら誰でも通ってこられますから。そういう意味では、そこにね、やっぱりデジタル人材育成の拠点を作ってね、やっていくということは今の時代に合っているんではないかというふうに思います。

 

【質問】 地域連携(地域の教育ニーズ対応型)の「地域を支える人を育てる学校」に、美和高校を選んだ理由についても教えてください。

【知事】 これはね、最初から強い希望があったんですよ。もうやっぱりこの高校は地元の子が多く来るということなんで、そういう学校からはですね、そういう中学とはしっかり連携をして、ある意味、高校入試というハードルも課さなくてもね、もう面談、面接などで、希望があればね、入れてあげたいと。じっくり地元密着でね、やりたいというのは最初からありました。最初からありましたんで、そこを更に内容を詰めて、今回の発表ということにいたしました。最初から地元から強い要望がありました。ありました。

 なので、今年の4月・7月に発表したときも、こういう探究学習重視型だけではなくて、地域密着型とか、新たな課題に対応するものとかということを申し上げていますよね。なので、最初からここから手が挙がってきていたのでということで。

 他にもね、他の学校からもそういった形で手が挙がってくれば、我々としてはしっかり対応したいということで。

 現にですよ、連携型中高一貫(校)って、田原(市)の福江(ふくえ)高校とかね、新城(市)の作手(つくで)の新城有教館(ゆうきょうかん)高校の作手校舎とかね、設楽町の田口(たぐち)高校、この三つはもう既にやっていますから、地元と。同じように、やはり都市近郊だけども、やっぱり地元、地域密着ということで美和高校はやっているので、是非(中高一貫校を)やりたいということだったので、それを、意見を取り入れたということであります。

 

【質問】 第一次導入校の方の今後のスケジュールについて伺います。この中学校入学の適性検査を実際に実施する時期は、サンプルが来年の秋から冬ぐらいにかけて出るということなので、年明け、いわゆる高校入試と同じぐらいと想像はしているのですが、ある程度の考えがありましたら教えてください。

【知事】 だから、先ほど申し上げたとおり、通常のあれ(入学試験)よりも早いんだな。早いんだけど。

【教育長】 早いのですが、私学とかといろいろ調整しなければいけないので。

【知事】 調整があるんだ。

 普通の公立のやつよりは早いですよ。早いんだけど、私学がその前にやるもんな。そことはやっぱりね、調整しなきゃいかん。やっぱり私学の皆様は、やっぱり公立よりも先にやって早めに生徒さんを確保したいということがあるので、それより早くするといろいろやっぱり。

【教育長】 できれば早くしたいのですけど、これはなかなか。

【知事】 いろいろちょっと、いろいろというか相当ありますので、そこはね。ちょっとよく相談ですね、そこは。

 ですから、そんなに数的には多くないのでですね、あれだと思いますが、それでもちょっと、やっぱり私学の皆様はちょっと神経質にはなっているな、そこはね。

 この中高一貫(校)にしてもですよ、基本は、腹の中は嫌だなということですよ、彼らはね。自分たちがまずは生徒さんを確保したいので。

 ただ、そうはいっても、さっき申し上げたように、愛知県の私学でも3分の1以上がもう、彼らこそ中高一貫で、先に子供たちを確保するということなんで、自分たちがやってて、公立はやるなと言えないので、反対はできんけども、我々に配慮してねと、こういうことなんで。その入試の時期は相当やっぱりそこに絡んできますんでね、ちょっとよく相談かなというふうに思っていますね。

 私学は普通のあれだな。普通の入試が、今2月の2日か3日だけど、実際の面接とか何とかっていうやつは、もう年内にやっちゃうんだな、あれ。確か。だよね。年内ってことはないか。

【教育長】 (普通の入試は年内には)やらないと思います。

【知事】 推薦は。

【教育長】 推薦は大分前にやります。

【知事】 推薦だよ、推薦。推薦はあれだろ、年明けないだろ。

【教育委員会事務局次長兼管理部長】 1月ぐらいからです。

【知事】 1月か。だから、普通の入試より早いよね。

 だから、今回うちが県立高校の入試を早めるので、(私学も)また早めるんだな、入試を。1月にするんだろ、私学は。更に推薦は、更に早めるんでしょ。

 だから、そこに今回のこの入試のやつをぶつけるわけにはいかんので、日程を。だから、そこの前なのか後なのか、そこはちょっとよく相談しないと。勝手にやると怒られるので。ということであります。

(2)開園1か月を迎えるジブリパークの課題等について

【質問】 ジブリパークの関係でお尋ねします。ジブリパーク開園から間もなく1か月を迎えます。この1か月間を御覧になって、課題と期待について改めて教えてください。また、ジブリパークではまだ引き続きグッズが人気なようですが、Web(インターネット)で転売目的と見られるようなグッズの売り方であるとか、「オリヲン座」の鑑賞券が売られている場面だとかが確認できます。こういう関係については、どう対応されていくのでしょうか。

【知事】 後半の部分から申し上げますと、それは初日からね、初日からというか10月の内覧会だな、内覧会のときからもうあれですね、ネットなどで、ネットオークションなんかでね、もう載っけられているというのは、確認できますよね。

 私は最初から、そういうのはやめてくれと。そういう趣旨で我々はやっていないと。できるだけ多くの皆様にね、ジブリパークを訪れてきた皆様に、いい思い出としてね、いい思い出としてやっぱりあそこでオリジナルグッズを買っていただいて、また楽しんでいただき、またそれを見てまたリピーターというかね、また来ていただきたいということで、私どもはね、オリジナルグッズを、愛知県内及び近場の企業さんで30社ぐらいと50アイテムぐらい作りましたけども、それをできるだけお求めやすい価格でね、お求めやすい価格で、別にジブリパーク社(株式会社ジブリパーク)とかね、スタジオジブリさんがそんな平均水準、相場以上のね、そんな儲(もう)けるなんてことせずに、できるだけお買い求めやすくね、いい価格設定をして、やったつもりなんですね。

 なんですけども、それがですね、ネットでそのままぽんと載っけられて、プレミアムを付けて何倍かでね、売られるというのは、本当にこれははっきり言ってけしからんことだと思いますし、やめてほしいと。我々、やっている者をね、何か心を踏みにじるようなもんだと思いますので、やめてほしいということは、当初からずっと申し上げております。

 ただ、止めるすべはないということなんです。だから、それが人から取ったものとかね、何か盗んだものとか、そういうものだったらこれは止められますけど、そうじゃないので。ちゃんと買ったものをこうやってあれするというのは、それはもうちょっと今の仕組みの中では止められないのであれですけども、それはやめてほしいということをね、引き続きずっと申し上げていくということだと思っております。ということが1点。

 そして、前段のジブリパークオープン1か月ということでありますが、今のところ、順調にきているかなというふうに思っております。

 会場の中については、やはり人数制限をね、かけてやっておりますから、混乱もなく順調にきているというふうに思っております。

 交通手段についてもですね、渋滞等もほとんどなくきております。やはりできるだけリニモを使ってね、公共交通機関、リニモやバスやタクシーなどね、そうした交通機関を使って来てくださいということがそこそこ浸透しているかなというふうに思いますので、渋滞もほとんどなくね、きているということであります。

 ただ、唯一あれだったのが、先ほどの御質問にありますように、オリジナルグッズを販売するところがやはり相当行列になり、待ち時間などもあると、増えているということでもありますので、最初、1日・2日ですぐグッズの陳列棚を一つ取っ払ってですね、レジのところのスペースを広げたということもありますし、「(ジブリの)大倉庫」のグッズショップの外にもですね、列がこうぐるーっと並べるようにしたとか、あと、係員を配置して、こちらこちらと言って誘導しているというようなこともあり、そこをね、やっぱり何ていいますか、やっぱり混乱しないようね、整然と並んでいただけるように対応しておりますし、さらに、できたら今後レジも増やしてね、増やして、ちょっと今そのスペースのちょっと調整が要りますのであれですが、レジも増やして更にスムーズにいけるように、できるだけ待ち時間を減らせるようにね、検討はしておりますし、どっかでやりたいというふうには思っております。

 ただ、そういうこと言うとあれかなと思いますけど、感想めいたことを言いますけど、今「(あいち)市町村フェア」をやっているのでね、行ったついでにやはりどんなんかなということで、私はいつも出口のあそこから、行くと必ずグッズショップってどのぐらい並んでいるか、大丈夫かなと思って見にいくんですけどね。見て、こういうことかといって、ここをこうしたらどうだとか何とかって言って、ちょっと指示していくんですけども。

 そういうこと言うとあれかな、あんまり言わん方がいいかな。昨日は27日で「県民デー」なんですよ、基本ね。基本というか、「県民デー」。「県民デー」とそうでないと、やっぱり「県民デー」のときはね、やっぱりグッズショップのね、列がね、少なかった。だから、なるほどとかいって、ジブリパーク社の人に説明を、いや、ここは県民の、地元の人はやっぱりまた何回でも来られると思っているからね、事実、もう来た人がいるかもしれないけど、土曜日はどわっと並んでいたので、やっぱり県外から、やっぱり特に新幹線なんか、多くの人が新幹線を使って来るんでしょうけども、来た人がばさっと買って帰っていかれるというのが明らかだなと思ってね、それは分かりやすい例だなと思いましたけどね。あんまりこういうことは言わん方がいいかもしれませんけど。ということでございます。そこはちょっとね、引き続きやはり工夫はしたいと思っております。

 あと、あれだね、グッズショップのこっち側にミルクスタンド(「シベリ・あん」)があるけど、あそこもよく売れてですよ。あそこの「シベリ・あん」には、シベリアをたくさん作っていただいているんですけどね、もう目いっぱい、目いっぱい作ってもらっているんですけども、やっぱ午後には売り切れちゃうということなんで。なかなかね、やっぱりほとんど手作りなので、ちょっとそういったところの供給のね、能力をやはりちょっとどう上げていくかというのは、やっぱり課題かなとは思っております。そこはやっぱり、増産発注というのは指示はしていますけど、今日言って1週間・2週間で増産できるもんじゃありませんのでね、これ。なので、そこはやっぱりちょっと課題かなと。要は、品切れにならないように確保するということはしっかりやっていきたいというふうに思っております。

(3)県政150周年を記念したブルーインパルス展示飛行について

【質問】 ブルーインパルスの展示飛行について再度お尋ねします。(展示飛行を)見た県民からは非常に勇気をもらったというような声も私どもの方に入っていますが、改めて、防衛省に依頼してブルーインパルスをこういう記念のときに飛ばせた意義を、どんなふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。

【知事】 ブルーインパルスのですね、展示飛行については、もちろんもろ手を挙げて賛成という方ばっかりではないのも承知しております。いろいろ御意見はあるし、やはり反対と言われる御意見もあるのは承知しております。

 実際にね、航空自衛隊小牧基地の基地祭(航空祭)ですね、年に1回やって、今は3月ぐらいですか。前は11月ぐらいにやって、今は3月の頭ぐらいですけれども、そこに今から6年前かな、初めてブルーインパルスのね、展示飛行に来ていただいたことがありましたけど、それもいろいろ御意見いただきましたが。だから、あの最後にアクロバット飛行みたいな、こういうくるくる回ったとか、アクロバット飛行はやっていないんですよ。もう必要最小限なことでやって、編隊飛行と、あと、こういうスモークで絵を描いてもらうというようなことにして、できるだけ、そんな広域ではなくて、その上空だけをやるという形にして、非常に、何ていいますかね、そういったいろんな意見にも配慮しながらね、必要最小限のものでやってきております。

 今回はですね、そういう状況の中で、今回はやはりいつもの年ではなくて、やっぱり県政150年という記念となる、節目となる年であり、その日でもありましたので。

 正にブルーインパルスがスモークを出して都市部のね、上空を展示飛行するというのは、最近ではもうあれですもんね、オリンピックですからね。去年の、2021年のオリンピック。その前のですね、2020年5月だったかな、あれは医療関係者への感謝ということで、コロナ対策の感謝ということで飛んだということがありますが、そうめったにありませんので。

 そういう中で、今回は150周年の、ある意味、祝祭感をですね、出したいと。でもって、多くの県民の皆様にね、その150周年の祝祭感をね、味わってほしいという思いで、今回、航空自衛隊に要請をして、快く受けていただいたということでありますし。現にね、通常であれば1か所・2か所ぐらいのものを、今回、できるだけ愛知県全域で見てほしいという思いで、ちょっとこっちが欲張りみたいなことでね、ちょっと要請をした結果ですね、それも受けてくれて、何と何と県内6か所で、6か所で展示飛行をやってくれたんで、本当に有り難いことだなというふうに思っておりますし

 実際、編隊飛行するパイロット、隊員の皆様もね、やっぱり150周年という形で多くの皆様に見ていただいて、飛べたということに対してね、非常に、何といいますかね、非常に意気が上がっていたと、モチベーションが上がっていたというふうに聞いております。YouTubeでもね、パイロット、下りてきた人の挨拶も私も拝見しましたけども、大変有り難いことだなというふうに思いますね。

 土曜日だけでなくて前日も、金土と2日、2回やっていただきましたので、非常にいい(絵が)、ちょっと土曜日は雲がありましたけど、金曜日は青空をバックにね、非常にいい絵が、絵面がよかったんではないかなというふうに思いますね。

 ですから、好きな方は2日楽しんでいただけたんじゃないかなと思います。これも普通はないことなので、そういう意味では、いろんな御意見は承知しておりますが、今回はやっぱり150周年の祝祭感をね、表す、そして多くの人に祝ってもらいたいという思いでね、させていただいたということで御理解いただければというふうに思います。