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2023年11月7日(火曜日)午前10時

ページID:20231107 掲載日:2023年11月28日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それでは、皆さん、おはようございます。

 今日はですね、11月7日火曜日でございます。昨日は、午前中に名古屋港管理組合議会がありましたので、1日遅らせて今日ということになりましたということでございます。よろしくお願いいたします。

(1)「生成AIの利用に関するガイドライン」の策定について

【知事会見】「生成AIの利用に関するガイドライン」の策定について - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 まず、1点目でございます。「生成AIの利用に関するガイドライン」の策定について申し上げます。

 昨今、ChatGPT(チャットジーピーティー)等の生成AIが注目されておりまして、オフィスワークにおける業務への活用が期待をされます。そこで、本県におきましても、6月8日に発表いたしました。私から、「生成AI活用検討チーム」の立ち上げを表明をいたしまして、その活用について検討を進めてまいりました。この度、推奨する活用例や、職員が利用する際の条件や禁止事項等を整理した「生成AIの利用に関するガイドライン」を策定いたしましたので、お知らせをいたします。

 その内容につきましては、資料1「生成AIの利用に関するガイドライン」(概要)を御覧をください。

 まず、「はじめに」は、本ガイドラインが行政業務において生成AIを利用するための指針であることを示しております。続いて、「生成AIの活用方策」といたしまして、アイデア創出や文章の翻訳など、推奨する活用例を示しております。その上で、生成AIのリスクへの対応を「利用にあたっての条件等」としてまとめ、機密情報の入力を禁止することや、回答内容の事実確認をすること、また、補助的なツールに過ぎないため、過度に依存しないことなどを示しております。

 最後に、プロンプトと呼ばれる生成AIに対する指示について、有効な例をまとめております。

 利用条件よりも活用方策を先に示すことで、私どもとしては、生成AIを業務に活用していく姿勢を明確にしている。まず、業務に活用するんだ、ということをですね、姿勢を明確にしている点が本県のガイドラインの特徴であります。

 続いて、発表資料の「4 参考」を御覧ください。

 本ガイドラインは、名古屋市と連携して策定を進めまして、内容の共通化を図ってまいりました。具体的には、資料1の赤太枠で囲んだ部分が共通化した項目になります。こうした県と政令市が連携してガイドラインを策定した取組は全国初めてでございます。また、名古屋市以外の県内市町村に対しても、生成AI活用の参考となるよう、あいちAI・ロボティクス連携共同研究会というのをつくっておりまして、もう三、四年前かな、確か。私ども愛知県と名古屋市さん始め市町村の皆さんとAIやロボティクスを使う、行政が使っていくということで共同研究会をつくっておりまして、そこで情報共有をして、やっているというのがありますが、本県におけるガイドラインの検討内容をここで共有をしてまいります。

 こうした策定過程を経ておりますので、県内市町村さんにおいても、生成AIを活用する際、ガイドラインを作成する際の参考として活用いただけると考えております。

 今回策定したガイドラインに基づいて、今後、庁内における利用環境の整備を行いまして、生成AIの業務への活用を進めていくということでございます。

 最初から名古屋市さんに働き掛けをしてですね、一緒に考えて、一緒に検討していく。そのことで、県内市町村の皆さんにも使いやすいのではないかということを考えて、最初からつくらせていただいたということでございます。

 ということで、この赤枠、特にですね、生成AIを活用する上でのポイントでありますとか、利用条件ですね、しっかりと前提条件を示すということが必要でありまして、データを入力する際の禁止事項とかですね、注意事項とかね、こういったことをはっきりした上で使ってもらうということでございます。

 これはですね、今年の6月に私を本部長とする愛知県DX推進本部内に中谷(なかたに)情報通信政策推進監をリーダーとする「生成AI活用検討チーム」を立ち上げさせていただきましたということで、そこでですね、ずっと検討を進めてまいりました。検討の結果、アイデア創出や文章の翻訳などの業務において有効であるという評価になりまして、その結果を踏まえてガイドラインを作成をしたというものでございます。

 その際ですね、大学教授や生成AIに関する知見を有する企業や、県の顧問弁護士といった有識者の皆さんにも意見をお伺いしながらつくらせていただいたということでございます。特徴はですね、まず1点目、先ほど申し上げましたが、「生成AIの活用方策」を生成AIの利用条件や注意事項といった項目より前に示しましたということは、まずこれは使っていきますよということを、業務での活用につなげていくということの姿勢を示したということでございます。

 2点目はですね、先ほど来申し上げておりますように、県内の行政機構、市町村が使っていただきやすいようにですね、名古屋市さんと一緒になってつくったということでございます。ということで、これはですね、多くの皆さんにまた知って見ていただいて、情報共有していただいてね、使っていただければというふうに思っております。

 なおですね、現在、愛知県庁内における生成AIの利用につきましては、この「生成AI活用検討チーム」のメンバー24名に限定して利用可能としております。試験利用ということですね。各部局が自由に使ってしまうと、とにかく後戻りできなくなりますので、まずはですね、この専門知識を持った方々のね、24人に限定して使い、これでガイドラインをつくりましたので、原則として、入出力内容を記録する機能を有しているサービスを利用することを前提として、職員が安全に業務で生成AIを利用できる、順次環境整備を進めていきまして、でもって、まずは12月を目途にして、利用可能な職員の対象を広げて、試験利用の規模を拡大していきたいと考えております。

 ということで、12月を目途に広げていくという形で、各部局ですね、それぞれ、今は24人だから、多分、各部局で二、三名ぐらいいるんでしょうけれども、それを順次広げていくということで、徐々に徐々にですね、やっていって、ガイドラインに従って、情報漏えいなどのリスクをしっかりとですね、留意しながら、慎重にステップ・バイ・ステップで広げていくというやり方でしていきたいというふうに思っております。

 なおですね、先ほど申し上げましたが、アイデア創出と翻訳業務などに使えるということでありますけれども、アイデアを創出することにつきましては、生成AIの膨大な学習データを有効に活用することで、政策の立案時などにより多くの観点から検討することが可能になると考えております。ほかにも、文章作成の補助や文章の要約といった活用もできるというふうに考えております。なので、この生成AIを使いますと、100点満点ではなくても、70点か80点ぐらいのものがぽんとできればですね、その分、大幅な時間短縮、事務負担の軽減につながるというふうに思っておりまして、補助的なツールとしては有効活用ができるのではないかというふうに思っております。

 ということで、今回はですね、県庁のですね、一般的な行政事務における生成AIの利用を想定をして、いわゆる知事部局プラスアルファですかね、ほかの行政委員会でも含めてですが、一般行政について、この生成AIを使うということを前提に、このガイドラインをつくらせていただいたということでございますので、そういう意味で県警本部はですね、これは機密性の高い情報を取り扱いますので、これは別途、今、県警本部において検討中ということでございます。基本、機密情報だらけでありますから、そう簡単にはちょっと、特に個人情報というか、より慎重に取り扱わないかんだろうなというふうに思います。今、県警本部の中で検討してもらっているということであります。

 それから、教育委員会もですね、これも個人情報の塊でありますから、一般行政事務とはちょっと違うなということでありますけれども、7月に文部科学省が暫定的なガイドラインをつくりましたので、県立学校においては、こうしたですね、文科省がつくったガイドラインに沿って、校内規約の整備だとか、教職員の研修だとか、保護者への説明といった、一定の要件を満たしますと、学校長の判断により生成AIを使うことは可能ではあります。可能ではありますが、規定をつくり、教職員の研修をやって、保護者へ説明せないけませんから、今のところそこまでないな。まだね。ということでございます。そう簡単ではないかなというふうに思いますね。

 なので、まずは一般行政事務から使っていくということだと考えております。ということでよろしくお願いをいたします。

 なおですね、愛知県内の市町村では既に5市が策定済みということでございますが、今回我々がつくったものと整合性が取れるようにね、そこは整理をしてもらえれば有り難いなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 まず、1点目、「生成AIの利用に関するガイドライン」をつくったということでございます。

 なお、御質問等あればですね、中谷ICT政策(推進)監など、関係の皆さんに御質問いただければ有り難いというふうに思っております。

(2)「第2回高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」の開催について

【知事会見】第2回高校生ロボットシステムインテグレーション競技会の開催について - 高校生ロボットシステムインテグレーション競技会 - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続きましてですね、2点目でございます。「第2回高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」の開催について申し上げます。

 愛知県では、モノづくり現場の自動化を担います「ロボットシステムインテグレータ」、通称「ロボットSIer(エスアイアー)」の人材創出を目的として、昨年度から高校生ロボットシステムインテグレーション競技会を実施をしております。この度、12月9、10の土、日でAichi Sky Expoで「第2回高校生ロボットシステムインテグレーション競技会」を開催をいたしますので、お知らせをいたします。

 第2回競技会は、県内・県外の高校から19チームの応募がありました。その中から10チームを選抜をいたしまして、県内高校6校、県外4校のチームがロボットごとに決められた、ボールペンの組立て、お菓子の箱詰め、ギア部品の組立ての競技課題に挑みまして、ロボットシステムの完成度を競っていただきます。

 また、今回の競技会から、各学校が保有するロボットを使って、チームで設定したオリジナルの課題に取り組む「オープン参加枠」というのを設けました。「オープン参加枠」には、県内高校3校と県外高校1校の4チームが参加をし、競技会全体では県内外の14チームが参加をしていただきます。

 競技会の見どころは、高校生たちの発想力と独創力。アイデアを駆使して、ロボットの機能をどう生かし、システムを作り上げているか、是非会場で御覧をいただければと思います。

 さらに、今年度は、サイドイベントといたしまして、「あいちロボフェス」を同時開催をいたします。ロボットアームやドローンの操縦体験、プログラミングのワークショップ、小型ロボットとの触れ合いなどが楽しめます。さらに、SKE48による競技会の見どころ紹介やよしもと芸人がアバターロボットで東京から遠隔で参加するなど、子供から大人まで楽しめる内容となっております。

 競技会や「あいちロボフェス」を通じまして、ロボットを身近に感じていただくとともに、未来を担う子供たちにとって、モノづくり県あいちにふさわしいユニークな体験を提供してまいります。入場は無料であります。12月9、10は、Aichi Sky Expoへ是非お越しをいただきたいというふうに思っております。

 これはですね、内容はこの資料を御覧をいただければと思いますが、この競技会は、高校生が「ロボットシステムインテグレータ」の仕事を体験しながら、8か月程度かけまして、ロボットシステムを構築する技術を身につけて、その成果を競い合う全国唯一の競技会であります。競技会、各校上限10名のチーム制で実施をいたします。各チームは、県内のロボットメーカー3社、資料の2ページにありますデンソーウェーブ、FUJI、三菱電機、この3社や部品メーカーから無償貸与される産業用ロボットや機材を用いまして、モノづくりの自動化に取り組んでいただくということでありまして、また、各チームには民間の「ロボットSIer」企業がサポーターとなって、ロボットの設置搬送や技術面の伴走支援を行い、チーム独自のアイデアを盛り込みながら、ロボットシステムの構築を行っていくというものでございます。

 ということで、デンソーウェーブがボールペンの組立て、FUJIがお菓子の箱詰め、三菱電機が、ギア部品の組立てというものでございます。それぞれにですね、2ページのところに参加高校が書かれておりますということで、参加校10校のうち6校が愛知県内の工科高校などで、4校が県外の工業高校ということでございます。なかなか各県の老舗のと言いますかね、名門の工業高校、工科高校から手が挙がっているということでありましてね、この大会が評価されているということなんだろうなというふうに思いますね。

 我々としては、愛知県の事業なので、愛知県の高校が頑張ってもらいたいなとは思いますけれども、やはり全国レベルでね、やっぱりこうしたロボットシステムの人材を養いたいということなので、県外からも大変優秀な学校が手を挙げていただければ、それはそこと切磋琢磨していただくことが更にね、レベルを上げていくということにつながりますので、是非そうした形でね、盛り上げていければというふうに思っております。

 ということで、これ、2年前のWorld Robot Summit(ワールドロボットサミット)の年の21年にデモンストレーション競技会としてやりまして、去年、ですから、実質3回目ですが、去年初めて10校の参加を得てですね、やって、10校のうち、去年は9校が愛知県で、1校、この足利工業高校が県外で参加ですが、優勝したのがこの足利工業でありましたと。ほぼほぼ僅差で愛知総合工科が第2位だったと、こういうふうでございますが、大変盛り上がったということでございます。

 ということでね、今回もそうそうたるメンバーがそろったかなというふうに思っておりまして、是非すばらしい大会になっていただければと。高校生ロボットシステムインテグレータのですね、何と言うか甲子園になってもらったらいいかなというふうに思っております。また皆さんにも、是非ですね、取材というか御覧をいただけたらと。仕事は別にして、多分見ていて面白いと思うので、是非見に来ていただけたら有り難いなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

 でもってですね、あとはですね、この10の高校にはそれぞれですね、サポーター企業10社、愛知県内の企業が7社、県外の企業が3社、それぞれメンターとして付いてですね、高校生に8か月間みっちり指導をして、でもって12月に大会をやると、こういうことでございます。

 でもって、この競技会はですね、審査二つありまして、デモンストレーション審査とプレゼンテーション審査ということでございまして、デモンストレーション審査は、競技エリアにおきまして、各参加チームが組み上げてきたロボットシステムの実演を行いまして、事前に与えられた課題に対する達成状況や高度な技術へのチャレンジ、また、独創的なアイデアなどを審査するということです。

 もう一つ、プレゼンテーション審査は、ステージにおきまして、課題に取り組むに当たってどういったことを工夫してきたかなどを含めてですね、プレゼンをしてもらって、その内容とプレゼンの完成度を審査する、二つの部門で審査をするということでございます。

 ということで、大いにこれはね、盛り上げていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 これが二つ目でございます。

(3)世界トップクラスの経営大学院INSEADと連携した中堅・中小企業向けプログラムの参加者募集について

【知事会見】世界トップクラスの経営大学院INSEAD(インシアード)と連携した‘中堅・中小企業向けプログラム’の参加者を募集します! - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 最後にですね、INSEAD(インシアード)について申し上げます。世界トップクラスの経営大学院INSEADと連携をした中堅・中小企業向けプログラムの参加者募集についてであります。

 愛知県では、スタートアップ・エコシステムの形成を目指しまして、これまで、アメリカ、シンガポール、フランス、中国などの支援機関・大学とグローバルな連携体制を構築してまいりました。今回、プログラムの提携先でありますINSEADでありますが。これはフランス・パリ郊外のフォンテーヌブローに拠点を置いて、世界MBAスクールランキング第2位のビジネススクールのINSEADとですね、起業家育成を始め、グローバルに活躍する人材の育成をですね、行っているところでありますが。INSEADとは、2019年8月に私、フランスに参りまして、その折に訪問いたしまして、合意をして、愛知県向けにカスタマイズした世界最高レベルのイノベーション人材育成プログラムを2020年度、コロナ禍でありますけど、オンラインで実施をさせていただいて、これまで愛知県を代表するトップ企業の皆様にこうした人材育成プログラムに参加をいただいております。

 さらに、昨年8月、シンガポールを訪問した際、INSEADのシンガポールキャンパスを訪問し、プログラムディレクターを務めるフィリップ・アンダーソン教授と面談をして、従来の主に大企業を対象としたプログラムに加えて、中堅・中小企業を対象とした新規事業開発に関するプログラムをやれないかということを話をさせていただき、合意をいたしました。これに基づいて、今年度新たに県内の中堅・中小企業向けに、新規事業開発や既存事業拡大のためのオープンイノベーションの知識や方法論について学ぶことのできるプログラムを実施をいたします。

 講義は、金融界で長年の経験を持ち、国際ビジネスの成長と拡大を専門とするINSEADのクラウディア・ザイスベルガー教授に来日をいただいて、2日間にわたり、対面、オンラインではありませんで、リアル、対面の講義形式でやるということでございます。このプログラムを通じまして、県内企業によるオープンイノベーションを更に加速をし、愛知独自のスタートアップ・エコシステムを発展をさせていきたいと考えております。

 世界の実例を用いた講義を受けていただいて、最終的には、実践のための行動計画に結び付けることを目指す、ハイレベルな内容となりますけれども、社内での新規事業開発や既存事業の拡大に取り組みたいと考えている中堅・中小企業の皆様は、是非御参加をいただきたいというふうに思っております。

 資料の1ページにありますように、来年の1月14、15の日、月ということで、12月22日にオリエンテーションを行うということでございます。奮って御応募いただければというふうに思っております。

 2ページ、主な内容ということで、14、15でございます。

 ということでございまして、中堅・中小企業の皆さんを対象にということでございますので、よろしくお願いを申し上げたい。

 3ページ、定員としては、10社、20名程度ということにしたいということでございます。

 会場については、参加者の方に別途御案内をするというやり方にしたいということでございます。

 このINSEADというのはですね、経営大学院、ビジネススクールとしてはですね、世界ランキング、この2023年は、フィナンシャル・タイムズでは世界MBAランキング第2位でありまして、過去に、2016、17、21と世界第1位にランキングをされております。スタンフォードとかね、ハーバードのビジネススクールと並んで、正に世界のトップと言ってもいいと思います。

 ということで、日本との関わりも深くてですね、1972年から日本企業向けの経営幹部研修もやっているということで、現在では40社以上の日本企業と経営幹部教育のパートナーシップ関係を持っているということでございまして、行政体としては私どもだけになるかと思いますが、そうした形で連携をさせていただいているということでございます。

 これまでですね、2020年から毎年やって、4年間で合計約80名にこの教育プログラムに参加していただいておりますが、去年、私が行った際にですね、愛知県の大企業も大変優秀な企業が多いですが、愛知県の中堅・中小企業も大変優秀な企業が多いということと併せて、しかしながら、やはり事業の継承には課題があるということなので、そうした面でもINSEADから助言、支援をいただきたいということを申し上げて、今年度から新たに中堅・中小企業向けにプログラムを行うということで合意をさせていただいたということでございまして、是非多くの皆さんに参加をいただいて、いろんな気づきをね、つかみ取っていただければというふうに思っております。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)あいち県民の日連携事業及びあいちウィーク協賛事業について

【質問】 「あいち県民の日」などに係る施設のサービスなどについて、特設サイトを拝見しました。県で運営している場所では複数サービス、無料になったりとかそういった実施をしているところが見られるんですが、名古屋市が運営している場所ではほとんどないように思えまして、知事はそれについて思うところはありますでしょうか。

【知事】 いや、今初めてそれはお聞きしましたけれども、できるだけね、「あいちウィーク」でいろんな形でのですね、「学校ホリデー」もできますし、いろんな形での、その週に家族そろっていろんなところへ出掛けていただいたり、いろんなことをやっていただくということを応援していただければというふうに思っておりますので、そこは、それぞれ皆さんの御厚意でやる話なので、それはそれで、特にコメントはありません。

 企業さんでは、特に名鉄さんがね、子供さん100円で乗り放題というのを、サービス、前もここで報告いたしましたが、やっていただいたり、モンキーパークとかね、リトルワールドとかそういったところも(購入特典で無料)などやっていただいたり、そういった形でいろいろ御支援いただけますので、そういった形が徐々に積み重なっていけばというふうに思っております。

(2)岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場での隊員の不適切行為について

【質問】 昨日ですね、岐阜市の陸上自衛隊の事件があった射撃場で、訓練が昨日再開しました。射撃場に派遣されている守山駐屯地の隊員が報道陣に対して、中指を立てるような行為をしたということが報道されています。現場は岐阜市なんですが、県内の守山駐屯地の隊員がということで、知事が御存知だったか(分からない)ですけれども、受け止めとか、御意見をいただけないでしょうか。

【知事】 今初めてお聞きしました。特に、私がコメントする立場にはないと思いますけれども、社会人として、また、自衛隊員、公務員としてですね、やはりそれにふさわしい所作を身に付けて、取っていただきたいなということかなというふうに思います。

(3)来年で友好提携締結5周年を迎える中国・広東省との今後の交流について

【質問】 2019年に締結した中国の広東(かんとん)省との友好提携というのが来年で5周年を迎えると思います。この間、コロナ禍もあって、この4年間、実質的に交流というのができなかったと思われますけれども、その受け止めと、あと、この地域、IT産業が集まる深圳(しんせん)市とかがあって、経済規模も大きいと思いますが、この広東省との関係というのを今後どうしていくのか、その辺のお考えを教えてください。

【知事】 御質問の広東省さんでありますが、愛知県と広東省とはですね、2013年の11月ですから、ちょうど10年前に「友好交流及び協力関係を発展させることに関する覚書」、MOUを結ばせていただいたということでありまして。その後ですね、2014年度から高校生の相互訪問、こちらからの派遣、また、広東省さん側からの受入れというのをずーっとコロナ前まではやってきましたが、コロナ禍の中で中国、去年、1年前までゼロコロナ政策を取っておられましたので、しばらく途絶えておりましたがですね、その後、2019年の5月に私が訪問した際に、この友好交流協定を実際に友好提携と言いますかね、日本でいえば姉妹提携に格上げをさせていただいたわけでございまして、そういう意味では、着実にですね、この交流は進めてきているというふうに思っております。

 ただ、コロナ禍の中で3年以上にわたってですね、実際の往来は途絶えておりましたので、コロナも明けまして、私も9月、10月とですね、アジア大会、パラ大会ということでありましたが、3回中国を訪問させていただきましたが、改めてですね、ちょうど来年の5月が友好提携5周年の節目に当たりますので、大体、中国との間、5年、10年というか、5年ごとにいろんな、特に私ども、江蘇(こうそ)省さんとは1980年ですから、もうこれでかれこれ43年になりますが、5年置きに節目のいろんな、様々な行事、イベントをやっておりますので、来年は5周年なので、改めてですね、広東省さんとも相互訪問も含めてですね、交流を更に深めていければというふうに思っております。

 特に、この友好提携の中身はですね、経済貿易だとか、科学技術、イノベーション、また、環境保護、文化観光、教育など、様々な分野での交流を内容にしておりますので、来年5周年、相互訪問を含めてですね、また更に交流を深めていければというふうに思っております。

 なお、広東省は、昔も今もやはり中国経済の最大の拠点でありますよね。グレーターベイエリア構想というのもありますしね、今は香港もマカオも含めてですね、グレーターベイエリアであり、深圳があり、広州がありね。中国の代表的な4都市というのがありますけど、それは北、上、広い、深いと。だから、北京、上海、広州、深圳、この4都市が、広州、深圳は直轄市ではありませんけれども、この四つが並び、頭文字を取って、北、上、広い、深いと、こうなっておりますけれども、そのうち二つまでありますしね、さらに香港、マカオも含めればですね、巨大な経済圏なので。特に深圳はね、正にアジア最大、中国最大のですね、イノベーション都市でもありますので。我々としてはね、しっかりとそこはまた交流、連携をしながら、友好関係をね、深めていければというふうに思っております。

(4)「生成AIの利用に関するガイドライン」の策定について

【質問】 この「生成AIの利用に関するガイドライン」を発表されまして、具体的に、アイデア創出であったり、文章の翻訳であったり、活用方策が示されましたけれども、例えば、早速12月から活用されるということで、どういった部局で主に活用していけそうか、何かイメージがありましたらお願いします。

【知事】 やはりですね、生成AIでいろんな、これまでの情報とかデータは全部蓄積ができておりますので、そういう意味では、過去例とかいろんな、他県、他市の事例だとかいろんなことがですね、即座に出てくるということになりますので、様々な部局で使えるのではないかと思いますが。やはりまずはですね、行政の関係ですね、総務関係とかですよ、また、財政とか税務とかですね、また、企画とか。そうした面で、特に行政実務の分野でまずは一番使いやすいんじゃないかなというふうに思います。

 それと、更に言いますと、併せてですね、経済、産業、農業といった産業分野で非常に多様な事例がですね、即座にデータとして出てくるということでありますので、そうした産業振興面でもやはり使っていけるのではないかというふうに思いますね。

 医療とか福祉とか、そういったところはやはり決められた枠組みが結構かっちりあるので、そういったところはですね、もともと専門性がある分野ですから、そういったところはまたそういった分野でこの生成AIを使わなくてもやれていけると思いますし、併せてですが、やっぱり福祉とか医療とかそういったところは個人情報にも絡みますのでね、なかなか個人情報が絡むようなところは少し、やや慎重になるのかなと。なので、県庁の中の行政実務とかそういったもの、それから、また、産業、農業といったような、そうした経済政策部門というのは使いやすいかなというふうには思いますね。

 いずれにしても、各部局でそれぞれがやはり工夫して使っていくということになろうかというふうに思います。

今日は以上でございます。よろしくお願いします。ありがとうございました。