ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 知事記者会見 > 年別一覧 > 2023年 > 2023年11月20日(月曜日)午前10時

本文

2023年11月20日(月曜日)午前10時

ページID:202311020 掲載日:2023年12月8日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 皆さん、おはようございます。11月20日月曜日午前10時のですね、定例記者会見を始めさせていただきます。

(1)「あいちウィーク」(11月21日~11月27日)の開始について

 まず、発表事項の前にですね、申し上げます。

 「あいちウィーク」、11月21日から27日の開始について申し上げます。

 明日11月21日火曜日から、いよいよ「あいちウィーク」が始まります。愛知県では、昨年、県政150周年を迎えたことを契機に、11月27日を「あいち県民の日」、直前の1週間となる11月21日から27日までを「あいちウィーク」として定めました。

 この「あいちウィーク」の期間中は、市町村や民間事業者等の皆様にも御協力をいただきまして、県内の様々な施設での体験イベントや、鉄道、スーパー、ドラッグストアなどでの特別なサービス提供などを実施し、「あいち県民の日」を大いに盛り上げていただくわけであります。

 また、公立学校では、「あいちウィーク」期間中の1日を学校休業日とする「県民の日学校ホリデー」を、県内54市町村全てで実施をいたします。今年は24日を休業日に設定された学校が約9割となりましたので、23日の祝日から4連休を、御家族、御友人と楽しまれる方も多いのではないでしょうかということでございます。27日というところも1割ぐらいありますが、そうすると3連休ということですね。

 ということでございますが、このときにですね、各市町村でいろんな工夫をしていただいておりまして、例えば名古屋市さんでは、この「県民の日学校ホリデー」におきまして、各区の生涯学習センターでね、様々なグループ、団体の活動紹介とか、ノベルティグッズを配布をしたりというようなこともやられていますし、生涯学習センターで相談コーナーも設けていると。それから、名古屋市美術館さんでもワークショップをやったり、子供・ファミリー向けイベントをそれぞれ各区の図書館でやったり、それから名古屋市科学館ありますからね、名古屋市科学館さんでファミリー向けの(プラネタリウム)投影を設定したり、実演・実験の回数を増やして実施をしたりと。また、しだみ古墳群ミュージアムでは来館者に先着でキャラクターシールとクリアファイルを配布したりと、こういうことで工夫をしていただいております。

 また、各市でもね、例えば豊橋のこども未来館で、子供たち、大人もそうだな。入場料を無料にしたりとかですね、それから、豊橋市の自然史博物館でも大型映像観覧料を無料にしたりとかですね、それから、岡崎市、岡崎城も、次回割引券を配布したりとかですね、どうする家康岡崎大河ドラマ館では入館料を半額にしたりとかですね、瀬戸蔵ミュージアムでも入館料を2割引きしたりとかですね、半田の新美南吉記念館でも観覧料を無料にしたりとかですね、碧南の海浜水族館も入館料をウィーク期間中無料にしたりとかですね、あと、豊田の小原和紙のふるさと、小原和紙美術館も和紙の箸袋を贈呈したりですね、安城の歴史博物館も観覧料を無料にしたりとかね、蒲郡の生命の海科学館は、入館料を半額にしたりとかですね、すいとぴあ江南は売店商品を10パーセント割り引いたりとかですね、小牧の市民四季の森でも様々な施設の入場料を無料にしたりとかですね、稲沢の荻須(おぎす)記念美術館も、これも、常設展の招待券、無料券を配ったりとかですね、いろいろ本当にやっていただいておりますので、有り難いことだなというふうに思っております。

 そうした形でですね、この「あいちウィーク」ね、秋の4連休、3連休をお楽しみいただき、これをまた、御家族そろって、あらかじめ計画をつくって、御家族そろってね、お休みいただき楽しんでいただければというふうに思っております。

 特に学校の先生方にね、ふだんなかなか子供たちと休めない、そうした年代の学校の先生方にね、この秋のひとときを、御家族共々でね、楽しんでいただけたら有り難いなと思います。

 なお、なかなかこのときも休めないという方々に対しては、それぞれの市町村で、放課後児童クラブとかですね、あと子ども食堂さんね、先週来ていただきましたが、農協さんと生協さんでね、お米とカレーを頂きましたが、子ども食堂とか、子供たちの居場所と言うかね、そうしたものをつくっていただけるように、それもお願いをしておりますので、よろしくお願いいたします。

 県主催のイベントといたしましては、今年初めて迎える「あいち県民の日」のメインイベントの一つとして、「あいちウィーク」中である25日、26日、土日の2日間にわたって、「あいち県民の日フェスタ2023」を、中部電力MIRAI TOWER(ミライ・タワー)の広場で開催をいたします。

 フェスタでは、県内の高校生によるダンスや吹奏楽ステージ、愛知の魅力をテーマとしたトークステージ、愛知伝統の日本舞踊ステージ、地元食材を使ったグルメブースの展開など、盛りだくさんとなっておりますので、是非多くの皆様に御来場いただければと思っております。

 さらに、「あいち県民の日」の当日となる27日月曜日には、愛知県芸術劇場大ホールで「記念式典」を開催します。式典では、お城博士として有名な千田嘉博(せんだ よしひろ)教授による講演会や、愛知にゆかりのある著名人をお招きした愛知の魅力についてのパネルディスカッション、名古屋芸術大学ウインドオーケストラによる演奏会など、愛知の魅力を感じていただける内容となっております。

 式典は、当日先着順で1,300名の方が入場できますので、こちらも多くの皆様に御来場をいただければというふうに思っております。

 県民の皆様におかれましては、この「あいちウィーク」中に、県内各地で開催される様々なイベント等に御参加をいただきまして、愛知の魅力を再発見していただきますとともに、愛知への愛着を深める機会としていただければというふうに思っております。

 ということでございますが、とにかくね、働き方改革、休み方改革に少しでもそこにね、結び付いたらうれしいなということでございますので、よろしくお願いをいたします。

 それがまず第1点でございました。

(2)「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」開催結果について

 次に、発表事項の前でございますが、16日から19日に行われましたラリージャパンについて、私からも結果と所感を申し上げたいというふうに思います。

 11月16日木曜日から4日間、19日の日曜日、昨日まで行われました「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」でございますが、主催者からのですね、発表でございますけれども、4日間で53万6,900人の観覧者があったという発表がございました。このうちですね、沿道応援が、豊田(市)さん始め関係者の推計では38万8,000人、そして、有料観客席来場者数が9万300人、イベント会場が5万8,600人ということで、合わせて53万6,900人ということでございます。

 去年に比べまして大分、観覧席増やして、特に一番貢献しているのは豊田スタジアムでございまして、あの中にね、2台並走して走るタンデムコースを造って観覧席を造りましたので、豊田スタジアムの入場者は6万7,600人ということで、去年も豊田スタジアムの中のあそこのブースのエリアは有料だったので、それからは9,000人増えたのかな。なんですけれども、観覧席の席料はね、料金は御案内のように、一番高いのが3万何千円だったかな。3万何千円、2万何千円、1万5,000円と4,000円だったかな、最後、一番上の席がね。ということでありまして、高い方から売れていったと、こういうふうに聞いておりますけれども。ということなので、圧倒的に実入りは違ったんでしょうね、実入りはね。ということでございます。

 あともね、ほかの各地区の林道コースもですね、総じて定着してきて、2年目ですからね、大分皆さん要領が分かってきて定着してきているということなのでね、総じて増えてきております。

 昨日も、夜、総集編のテレビ番組があって私も拝見しましたけどね、1時間半ぐらいやっていただきましたが、大変興味深く拝見しまして、ちょうど神社の前で直角にターンする、Jin-junction(ジン・ジャンクション)と言っていましたね、Jin-junctionですけど、あれは下山(しもやま)か、なので、そうしたのも定着してきたのではないかと思います。

 昨日ちょっと会場でも、豊田会長と何回も話しましたが、私からも、豊田スタジアムはええけど、林道コース、ラリーコースの方に、どうやってお客さんに見ていただくかというのが課題ですよねという話をちょっとしましたけどね。海外だとね、ヘリコプターで運んでいくんですって、どんどん。ヘリコプターのピストン輸送だそうですよ。どんどん降りていって、そこで見て、いわゆる高額の入場者ですけど、そういったもので大体海外のスポーツはみんなそうですけど、高額の有料入場者である程度費用を頂いて一般の方は安くするということなんですね。スポーツってそうなんです。なので、そういうのできませんかねというような話もちょっとね、ありましたけど、具体的な話が出てくれば我々もまたしっかりとやっていきたいと思います。

 なお、次は3月に、ラグーナ蒲郡でやるラリー三河湾でありましてね、今までの新城ラリーからこちらの方に、海の方に下りてきました。これも見ものかなと。ラグーナ蒲郡の、特設コースを造る所も、あれも基本全部、県有地なので、あとラリーで走ろうという三河湾スカイラインも、あれも県道でございますので、昔の有料道路ですけどね。蒲郡市さんが中心になってやっていただいていますけれども、とにかく我々が動かなかったらできませんのでもう全力でやって、2本柱でね、モータースポーツ、盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(3)「第61回技能五輪全国大会」及び「第43回全国アビリンピック」の開催結果について

 そして、もう一つ、昨日、私、技能五輪全国大会と全国アビリンピック、行ってまいりました。技能五輪全国大会のですね、結果はですね、明日火曜日、主催者である職業能力開発協会、厚労省と中央の団体の方から明日発表になりますが、障害者のですね、技能競技会、全国アビリンピックも今日の午後2時に厚労省と私どもとで同時発表いたしますけれども、一応愛知県選手団はですね、21種目21名出て、10種目で10名メダルを取って、金メダルが7名というのは、これ、今までで一番多かったんだな。一番多くてですね、なので、多分、メダル数、全国一だと、1位だというふうに思っておりますが、大変皆さん頑張っていただいたことに感謝をいたしたいと思います。

 なお、技能五輪全国大会と全国アビリンピックは、来年、再来年と、3年連続Sky Expoでやるということでございますので、よろしくお願いをいたします。

(4)水素社会実装推進室の設置について

【知事会見】「水素社会実装推進室」の設置について - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 それでは、お待たせいたしました。今日は発表事項一つですので申し上げます。

 「水素社会実装推進室」の設置についてでございます。

 水素は、カーボンニュートラルに貢献するクリーンなエネルギーであり、水の電気分解等により製造できることから、地政学的な影響を受けにくく、安定的に確保しやすいエネルギーとして、世界的に注目されています。

 日本一のモノづくり産業県である本県には、発電所や工場、製鉄所等が集積し、温室効果ガスの排出量が多いことから、従来の化石燃料から水素へ転換するポテンシャルが高いと考えられます。

 これまでも、本県では、水素の活用を促進する施策を展開してきた成果もあり、燃料電池車両の保有台数や水素ステーションの整備数において日本一を誇っております。

 今後は、水素やアンモニアなどの脱炭素燃料が、これまであまり活用されてこなかった発電所や工場、運送、港湾、農業、浄水場の動力源としての活用が重要となっております。

 国においては、今年2月に、グリーントランスフォーメーション、いわゆるGXの実現に向けた基本方針、また、6月には水素基本戦略改定版が策定されました。

 今後、水素関連を含む脱炭素の取組に対して、大規模な先行投資の支援として、国が20兆円のGX経済移行債を発行し、民間が130兆円投じ、計150兆円のGX投資が実施される見込みであります。

 こうした動きを踏まえて、年度途中ではありますが、来月12月1日の金曜日から、経済産業局産業部産業科学技術課に、水素関連施策の司令塔の役割を担う部署として、「水素社会実装推進室」を設置をいたします。

 今後は、この「水素社会実装推進室」が、県庁内の各局で進められる水素関連施策を取りまとめ、国の支援策なども活用しながら、様々な分野における水素関連プロジェクトを創出してまいります。

 例えば、日本一の貨物量を誇る名古屋港のコンテナターミナルにおいて、コンテナを運ぶ大型機械やトラックなどの動力を燃料電池化するとともに、その燃料である水素の効率的な充填方法を確立していくようなプロジェクトを組成をしていきます。

 こうした水素関連プロジェクトの下、水素の需要と供給を一体的かつ大規模に創出し、水素の社会実装と、2050年のカーボンニュートラルに向けて、「水素社会実装推進室」で、しっかりと工程管理し、取り組んでまいります。

 なお、12月1日午後1時から、本庁舎2階の南側に設置する「水素社会実装推進室」の前で看板掛けのセレモニーを行いますので、よろしくお願いをいたします。

 ということで、お手元の資料を御覧ください。

 四角囲みは私が今申し上げたことで、経済産業局の中にこれをつくりまして、室長1人と、水素企画グループ、水素事業グループで、5人、6人で、全部で12人ということでございます。

 2ページにありますように新旧の比較ですが、今までの、新エネルギー産業グループと言っております、基本水素をやっておりましたので、これを発展的に解消して、「水素社会実装推進室」という形で2グループということに増やす。

 年度途中でありますけれども、これは急遽こういう形にしてですね、先ほど申し上げましたグリーントランスフォーメーションのGX債を発行しての、国、20兆円の巨大な事業をやるので、この事業を取りに行くということでございます。待っていてもしょうがないので我々がどんどん企画をして、これに充ててくれと、これを支援してくれという形で持っていこうということでございます。なので、もう4月1日を待っていられないと。とにかく、年度途中ではありますが、各部局併任をかけてですね、それぞれの部局から来てもらってやっていくということにいたします。

 まず、水素企画グループは、県庁各局で進められる水素関連施策を取りまとめて、外部の企業や国、団体とのリエゾンの役割を担い、様々な分野の水素関連プロジェクトを創出をしてまいります。水素で特に連携したいと向こうから申出がある海外の団体は、まずはフランスの友好提携を結んでいる、オーベルニュ・ローヌ・アルプ州、リヨンのあるところですね。それから、今年急展開いたしましたが、ドイツ最大の州であるノルトライン・ヴェストファーレン州、デュッセルドルフのあるところでございますね。デュッセルドルフ、ケルン、ボン、アーヘン、いわゆるドイツの西部のルール工業地帯を抱え込んだ、日本の企業が一番多いところでございます。そちらも水素がやりたいと、いわゆる重厚長大なので、水素にどんどん転換したいんだということでございまして、そういったところとも連携をし、それから、水素事業グループでは、これまで産業科学技術課のグループがやっておりました水素ステーション整備だとか、中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議の運営、そういったものをやっていくということでございます。

 これまではね、水素ステーション整備だとか燃料電池フォークリフトだとか、FCV、FCバスの導入(補助)だとか、課税免除とか、そんなことをずっとこれまでもやってきました。これまでもやってきましたのでですね、実績を申し上げますと、ちょうどこの2023年11月時点で、水素ステーションね、FCVの水素ステーションは、今現在運営しているのは、愛知県が37か所で断トツ1位、第2位の東京が21か所、第3位、神奈川が13か所、福岡がですね、11か所、大阪は9か所か、全国で172か所あるうちの37か所が愛知県ですから全部で22パーセントでございます。FCVはですね、この23年、今年の3月末時点ですが、愛知県が1,787台で1位、第2位、東京が1,650、第3位、神奈川が567、大阪が第4位、403ということで、全部で、日本全国で、まだそのほかありますが7,473台が登録されておりまして、愛知県は24パーセントということですね。

 よく申し上げるんですが、トヨタさん、FCV造ったうちの半分以上というか、六、七割カリフォルニアで売っておられるので、もうちょっと日本で売ってとかって言っているんですけど、確かにアメリカで売った方が高く売れるのでですね、それはビジネスならそういうふうになるのかもしれませんが、我々もそうした水素の環境をどんどんつくってね、日本国内、どんどんFCVが走るようにしていきたいというふうに思っております。

 という状況でございますが、そういう中で、先ほど申し上げました今回のこの「水素社会実装推進室」での具体的なプロジェクトでございます。先ほどさらっと言いましたけれどもですね、私ども既に具体的に動いておりまして、具体的に動いているものをですね、ちょっと御紹介いたしますと、例えば、まず一つ目として、名古屋港のコンテナターミナルでの水素活用を考えておりますと言いますか、もう既に具体的に、プロジェクトの進行、そして、また、企画・計画づくりする具体化をですね、もう私から指示をいたしました。コンテナを運ぶ荷役機械、大型クレーンやフォークリフトが、今、ディーゼルエンジンをばんばんたいてやっているんですが、それを、コンテナを運ぶ荷役機械やトラックなどの動力を燃料電池化するとともに、水素の効率的な充填方法を確立するということで、具体的な、もう指示をいたしております。

 今年の8月の後半、ロサンゼルス港を視察をいたしました。名古屋港とロサンゼルス港がシスターポートになっておりまして、ロサンゼルス港というのは、ちょうど市境があって、ロングビーチ港と同じ規模のものありますが、二つが一つで、あそこで、アメリカのコンテナの荷揚げのですね、40パーセントはそこから揚がると。それはそうですね。基本、やっぱり中国、日本からだーっと来て、西海岸、そこで揚げて全米に持っていくということなんですが。そこで、あれだけ環境に厳しいカリフォルニア、ロサンゼルスでですね、巨大な船はですね、もう港に接岸して停泊しているときはこんな太い電気のあれを入れて、ディーゼル、たいていないんですよ。基本、電気だと。ところが、その中で運ぶ、巨大なコンテナをですね、運ぶやつがみんなディーゼルをばんばんたいている。もうそれだけでもですね、カリフォルニア的にはアウトなので、とにかくこれは水素にすると。電気では無理なのでね、あんな重いやつを上げるのは。なので水素だということで、それをアメリカの荷役会社と組んで、豊田通商さんがトヨタ自動車の水素スタックを入れてですね、今、実証実験をやっているということなので見に行ってきましたが。日本で、名古屋港でやってくれよとかいう話をし、とにかく、まず、第1号としてやるんだということで指示をいたしております。

 費用負担はね、それは、国、県、市、名古屋港組合、荷役会社、それから運送会社、荷主さん、全部がそれぞれ均等に負担してやらなできんよということを言っておりますので、それはそういうことで、もう、名古屋港のカーボンニュートラルポート、これ、コンテナを運ぶものを全部FC化していきたいということでやっていきます。

 これはもう、関係者、港湾会社、荷役会社にも、豊田グループ、トヨタ自動車、豊田通商にも言ってありますので、もう一日も早く実用化したいというのが1点。

 それから、併せて、同じようなラインのところでありますが、燃料電池トラックの実証、導入支援をしたいと。燃料電池の効果が大きい長距離走行するFCトラックの普及を目指して、導入の支援や大型水素ステーションの整備を、これも検討したいというふうに思っております。これも具体化をしてまいります。

 それから、三つ目、モノづくり工場の脱炭素化でありまして、モノづくり工場で設置されている、化石燃料、石炭、軽油、天然ガスによる自家発電装置とか熱処理を行う工業炉、火を燃やしてね、焼成する、そういった工業炉をですね、こういう化石燃料ではなくて水素やアンモニアの脱炭素燃料に転換すると。これも具体的に進めていこうと思います。

 それから、四つ目として、愛知県の浄水場、具体的には再整備を今検討しております豊橋浄水場におきまして、これもポンプアップで巨大なポンプを動かしておりますが、これを水素に替えたいと思っておりまして、具体的に検討しております。

 5番目、水素やアンモニアのサプライチェーンの構築で、これは、碧南の火力発電所の20パーセントをアンモニア混焼にするということで、JERA(ジェラ)さんががんがんやっておりますが、そうしたことも含めですね、後押しをし、臨海部、内陸部で活用される水素やアンモニアを円滑に事業者へ供給するために、中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議を核として、サプライチェーンを構築をしたいというふうに思っておりまして、具体的な球をね、用意をして、これをやっていくためにやっぱり組織が要るということでありますので、看板を立てて、旗を立てて、進めていきたいというふうに思っております。

 今後10年間で国がGX移行債というのを発行して20兆円を投資するというのを決めております。併せて、民間資金は130兆円なので、そうしたことでどんどん進めていきたいというふうに思います。

 ということでございまして、こうして我々、「水素社会実装推進室」をつくって、そこで、今、私が申し上げたやつを、どんどんプロジェクトを具体化をし、そこに国の資金も充ててくれといって、こちらから具体的に球を用意して取りにいくというやり方をしたいというふうに思っております。

 私どもは中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議をつくっておりますが、私が会長をやっておりますけれども、そこで、2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、今年3月に中部圏水素・アンモニアサプライチェーンビジョンも策定をいたしました。これを具体化をしていくということでございます。

 以上です。

2 質疑応答

(1)「あいちウィーク」(11月21日~11月27日)の開始について

【質問】 「あいちウィーク」のことでお伺いしたいんですが、明日からの1週間、特に「県民の日学校ホリデー」に学校は全部参加したということについて、改めてその辺の受け止めとですね、あと、休みの分散という意味では、24日に集中するかなと思うんですけれども、今後に向けてどういうふうに、この期間を使って欲しい、というような思いがありましたら教えてください。

【知事】 これも去年からずっとですね、その前からもそうですが、ずっと申し上げておりましたが、やっぱり日本の場合はね、まず、盆、正月という一つの季節の要因があります。それとゴールデンウイークというのがあって、その三つにね、民族大移動じゃありませんけれども、休みが集中をして、そこに国民の皆さんね、観光に帰省にということで、まさに民族大移動という形でやってきたんだろうと思うんですね。ですけれども、それはやはり、その弊害も目立つと。そうしますとね、当然交通機関は混んでいて、観光地も混んでいて、料金も高くて、十分なサービスが受けられない。そういったことが顕在化をしてもう何十年ですよね、何十年。確かに、かつての高度経済成長時代はね、日本は貧しい国から豊かな社会を求めてということで、働きに働いて、一年中通して働きに働いて、その御褒美で、盆、正月とゴールデンウイークはみんな帰省していいよと、遊びに行っていいよと、こういうことだと思いますが、もうそういう時代ではない。やはり休みを分散して、そして、休み方を改革をし、働き方を改革をし、そして、それぞれのワーク・ライフ・バランス、クオリティー・オブ・ライフをね、向上させていくということが、今、課題になっているということでありますので、その一助になればということで、去年、県政150周年をさせていただきましたので、ちょうどこの秋のね、いいシーズンのときに、1週間の間でね、休みを取っていただいて、そして、家族そろって、また、地域でもいろんな行事をやったり、あと、友達同士というのもあると思いますが、いろんな形で御家族と子供たち、合わせてですね、そうした形で学校外の学習の機会をつくっていただいてね、いろんな取組をしていただくということは有意義ではないかなというふうに思います。

 なので、あとはね、これをスタートさせますから、やはり定着をさせていくということが必要かなと思います。こういう形でやるのは今年が初めてですから、いろんな課題がまた見えてくるとは思いますけれども、やってみてね、でもって、良かったという声と、いや、これはこういうふうに変えたらいいんじゃないかとかですよ、改善したらいいんじゃないかとかいう声とか、いろんな声をいただいて、また、改良、改善を加えて、また来年以降にね、結び付けていければというふうに思っております。

 いずれにしてもですね、今回、小、中、高、幼稚園、公立はですね、全ての学校が参加をしていただく。私学も9割近くが参加をしていただくということは、もう本当、すごいことだと思います。ということなので、是非これが定着していくようにですね、関係各位の御努力、そしてまた御支援をね、お願いしたいなというふうに思っています。

 

【質問】 「あいちウィーク」、「県民の日学校ホリデー」の関係なんですが、全員が休むというのは難しいので何とも言えないところがあると思うんですが、保育所は開いていて先生方は出勤されなきゃいけないと思いますが、どうしても出勤しなきゃいけない方たちに対しては、ほかのところで休むとか、いろいろ配慮はあると思うんですけど、どんなことが考えられるか教えてください。

【知事】 それは既にですね、私どもは何度も何度も、各市町村なり教育委員会を通じての学校現場でも、通知文書、それから説明会でもやっております。全員が休むのは無理なので、そういう意味では、ふだん休みづらい人に休んでもらって、そして、家族そろってね、いろんな所に行ってもらいたい。特に学校の先生方ですよ。ふだん休めないという方々に計画的に休みを取ってもらって、家族そろっていろんな所に行っていただきたいということなんですね。

 もちろん、全員が当然休めませんし、保育の施設、それから、放課後児童クラブ、子ども食堂、そういったところは当然子供さんの行く受け皿も必要なので申し訳ありませんが、しっかり確保しながら、やっぱりそういった方々にはそれとはまた別の日に休みを取っていただいてね、必ず代休を取っていただいて、また別の日に、平日などにね、その人たちは、それはそれで別の時に休んでもらうという形で、役割分担というかね、順繰り順繰りにしてというかね、そういうローテーションを組んでやっていただければ有り難いなというふうに思っております。

 ということなので、そういったことも各現場、学校現場などで、各地域でやはり工夫をしていただければ有り難いなということであります。

(2)東郷町長の町職員に対するハラスメントに関する報道について

【質問】 東郷町の井俣(いまた)町長がですね、町職員へのパワハラ発言というのがあったという報道があって、記者会見でも御本人が軽口のつもりだったというような形で認められましたけれども、改めて、組織のトップとして、どういうふうに今回の一連を受け止めていらっしゃるか教えてください。

【知事】 やはり仕事をね、やっていく上におきましてね、完全に予定調和でね、AIが全部やっているわけじゃありませんので。AIだったら結論までトントンと流れ作業でね、やっていくということなんでしょうけれども、人間がやっていますから、その時々の打合せなりミーティングでですね、いろんなやり取りがあるというのはもう、日本中と言いますか、世界中どこの職場でもあって当たり前だと思いますしね、結構激しいやり取りがある現場もいっぱいおありじゃないでしょうか。それこそこういうデスクワークじゃなくて、建設現場とか工場現場とかですよ、報道の皆さんの現場だとか。私もこの仕事、テレビ局とかよく行きますけれども、テレビ局の制作現場とか、あと、いろんなドラマをつくったりね、今回の大河ドラマの「どうする家康」じゃありませんけど、そういった話とか、あと豊橋の東三河フィルムコミッションでね、福澤克雄(ふくざわ かつお)監督のテレビドラマの収録に私も何回か付き合い出させてもらったこともありましたけれども、不眠不休とは言いませんけれども、朝から晩までほとんど寝ずに何日もやって、その間も結構厳しい言葉が飛んでいるというのは、そういうのはありますが、いろんなパターンがあると思いますが、ただ、こういう役所の、行政の中でね、やっていく中で、そこはやはりね、節度というか、やり方というのはあると思いますので、そこはお互い、理解しながらやれるようなね、形でやっていただくということが必要ではないかなというふうに思いますね。

 なので、今回のいろんな件、私も報道でしかお聞きしませんけれども、あれを見ている限りではやはり、きちっとそこは、町長さん自身がやはり身を正していただいてね、そこはしっかりと、組織の中での話なので、我々は外部の人間なので、まずは組織の中でしっかり律していただいて、お互い話合いでね、うまく解決策をね、見いだしていただければいいのではないかなというふうに思いますね。まずは内部でしっかり話合いをしながら、お互い、それぞれの言い分はおありだと思いますが、話合いをしていただいて、より良い方向でね、解決をしていただくということではないかと思います。

 やはり、役場組織というのは最初に誰のためにあるかと言いますと、市民、町民のためにあるわけですね。東郷町ですから東郷町民の福祉の向上のためにあるわけですね。町民生活の利便性の向上にあるわけですから、主役は町民の方々なので、その人たちが納得をして、その人たちが、うちの住んでいる町はこういうふうにもっともっと良くなってもらいたい、住みやすくなってもらいたいというふうに思っていただけるように、やはり最後は選挙で選ばれた首長である町長さんも、議会の議員さんも、そして町の職員の皆さんも、話合いをしてもらって、より良い解決策を見つけて、最後はベクトルは一致させて、町民のために頑張ってやっていこうねというふうになっていただくことが一番大事かなというふうに思って見ています。

 今日は以上といたします。ありがとうございました。