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2024年5月1日(水曜日)午前10時

ページID:0527394 掲載日:2024年5月23日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

 それでは、皆さん、おはようございます。

 5月1日のですね、水曜日午前10時、定例記者会見を始めさせていただきます。

 ゴールデンウイーク半ばということで、今週は、月曜日休みだったのでですね、今までは火曜、休み明けでしたけど、1日空けてということにさせていただきましたので、今日ということになりました。よろしくお願いをいたします。

 ゴールデンウイーク半ばでありますが、またこうしてね、すみませんが、お付き合いいただきましてありがとうございます。

(1) 2024年度「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」の実施について

 (2024年度「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」を実施します - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 さて、まずはですね、冒頭ですが、今年度、2024年度の「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」の実施について申し上げます。

 愛知県では、地球温暖化対策の一環として、軽装やノーネクタイを推奨し、省エネに取り組む、「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」を実施しております。

 実施期間は、本日、5月1日から10月31日までというふうにいたします。期間中、県職員はできる限り軽装、ノーネクタイで執務をいたします。

 県民・事業者の皆様に対しましても、県のWebページや会議の場など、様々な機会を通じまして、この取組を広く周知し、省エネ行動を呼び掛けていきます。

 皆様の御理解、御協力をよろしくお願いをいたします。

 なお、この点につきましては4月22日に記者発表済みということでございますので、よろしくお願いいたします。

 ちょうど、ですから半年ですね。5月から10月までということで、軽装、ノーネクタイ、「県庁さわやかエコスタイルキャンペーン」ということでやらせていただきますので、よろしくお願いをいたします。

(2) 「あいち地域クラブ活動人材バンク」の開設について

 (【知事会見】「あいち地域クラブ活動人材バンク」の開設について - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 それでは、まず発表事項にまいります。

 まずはですね、「あいち地域クラブ活動人材バンク」の開設について申し上げます。

 愛知県では、子供たちのスポーツ・文化芸術活動の機会を確保するため、公立中学校における休日の部活動の地域移行・地域連携を推進をしております。この度、部活動や市町村の地域クラブでの指導を希望する方と、中学校や地域クラブのマッチングを支援する、「あいち地域クラブ活動人材バンク」を開設をいたしました。

 県内には、多くの実業団や大学のチームが活動しておりまして、学校の部活動や地域クラブの指導者として活躍が期待できる人材を有する企業、大学がたくさんあります。そこで、この人材バンクを通じまして、指導者と中学校や地域クラブを結びつけるサポートをしてまいります。

 指導者の登録は無料でありまして、18歳以上の方が対象です。

 発表資料に添付しております、ちらしの裏面上段にございますイメージ図を御覧をいただきたいというふうに思っております。

 イメージ図ということでございます。

 この人材バンクは、スマートフォンから手軽にアクセスできまして、指導を希望する方が、お名前や活動経験、種目、活動場所などを登録をしていただくことで、条件に合った部活動や地域クラブがリストアップされ、応募することが可能となります。

 ここにあるように、STEP1、2、3、4ということで、登録をして、応募・スカウト、面談、勤務開始ということでございます。

 また、登録内容を見た中学校や地域クラブ側から指導者をスカウトする場合は、システム内のチャット機能を活用して、直接連絡を取り合い、面談を経て、勤務開始につなげることで、スムーズなマッチングができるようになっております。

 県としては、この人材バンクの充実のため、指導者となり得る人材を有する企業や大学に対して、個別に人材バンクへの登録を順次依頼をしております。

 人材バンクは、本日開設であります。より多くの指導者に登録をしていただきますとともに、中学校や地域クラブの方々も「あいち地域クラブ活動人材バンク」を是非御活用いただきますように、よろしくお願いをいたします。

 ということでございまして、地域クラブ活動人材バンクということでよろしくお願いをいたします。

 ということでございまして、これはですね、学校での部活動を地域移行するということの一環ということでございまして。小・中ということでありますから、各市町村の皆さんがそれぞれですね、地域移行準備中ということでやっているのが、愛知県内54市町村のうち31ですから、57パーセント。地域連携を準備中ということが9市、17パーセント、方向性を検討中ということが14、26パーセントということでございます。

 ということで、何らかのですね、方向をですね、今、模索をしているということでございます。

 こういう中でですね、部活動の地域移行するに当たりましてね、この外部の指導者の確保が各市町村共通の課題でありましたので、横断的にね、各市単位ではやはり限界があるので、横断的にそうした部活動の指導者の人材バンクといったものを県で横断的に作ってほしいという御要望がありましてね、今回、こうした形で作るということにいたしました。

 愛知県は、御案内のように非常にスポーツ活動と言いますかね、特に社会人のですね、実業団とか社会人リーグとかいろんなところ、そういうスポーツ活動が、企業さんが非常に多い。ですから、そういった方々のOBも必然的に多いということでございまして。

 というのは、現役活動はね、幾ら何でも、最近は選手寿命が延びているので30歳代半ばぐらいまではやれてもですね、さすがに40を超えたらできませんのでね、普通。ですから、非常にそういった方々、OBも多いということで、是非ですね、そうした地域横断的な人材バンクをですよ、作ってほしいという御要望がありましたので、今回、検討してですね、こうした形での人材バンクというプラットフォームを作るということにさせていただきました。

 是非これでね、多くの皆さんに登録をしていただいて、それを見てまた各市町村がいろんな種目でですね、この人どうかということでお話をしていただいてマッチングをして、何て言いますかね、活躍をしていただければ有り難いなというふうに思っております。

 ちなみに、こうした県単位でのですね、部活動の地域移行の指導者の人材バンクを作っているのはですね、千葉県、山梨県、茨城県ということで三つ。だから、うちが四つ目ということですかね。

 それも最近なんですよ。茨城県が2023年11月、千葉県が2023年12月、山梨県が2024年3月ということなので、ほぼほぼ最近ということでございますので、そうした形でですね、こういった動きが多分全国的に広まっていくんでしょうね。ということだと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 それが「あいち地域クラブ活動人材バンク」の開設ということでございました。

(3) あいち総ぐるみシェイクアウト訓練の参加者募集について

  (【知事会見】シェイクアウト訓練の参加者を募集します~あいち総ぐるみシェイクアウト訓練~ - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 続きましてですね、二つ目です。あいち総ぐるみシェイクアウト訓練の参加者募集についてであります。

 愛知県では、2013年度からシェイクアウト訓練を実施しております。

 シェイクアウト訓練というのは、時報を合図に、地震から身を守り、安全を守る行動ということでありまして、このちらしにありますようにね、この1、2、3と人の絵が描いてありますが、しせいをひくく、あたまをまもり、じっとするということで、これを1分間実施をする。時報を合図にしゃがんで、こう頭をね、守って、じっとするというものでございます。

 毎年9月1日にですね、防災の日の正午にですね、実施をしておりますが、昨年はですね、多くの県民の皆様の積極的な取組によりまして、参加表明者100万人の目標を初めて達成をいたしまして、過去最多の、120万人を超える方に参加をいただきました。

 今年度は、更に多くの県民の皆様に取り組んでいただきたいという思いから、訓練の名称をあいち総ぐるみシェイクアウト訓練とし、防災の日である9月1日正午に県内全域で実施をいたします。奮って御参加をいただきたいと思います。

 本日から訓練参加者を募集いたします。御参加いただける方は、訓練前日のですね、8月31日までに、申込みサイト又はファクスで登録をお願いをいたします。

 というのは、せっかく参加するなら、登録をいただいてね、愛知県でどのくらい参加したというのを公表、発表して、また、この防災意識をね、高めていくことに使っていきたいというふうに思っております。

 9月1日に都合が悪い方は、別の日に実施していただいても結構です。

 是非、御家族、企業、グループなどで誘い合って御参加をいただきたいと思います。

 シェイクアウト訓練に参加いただいた方の写真、動画、感想を募集します。皆様には、何とぞ応募の方よろしくお願いいたします。

 今年1月の能登半島地震では、多くの尊い命が失われました。この地域でも、南海トラフ地震の発生が危惧をされておりまして、県民の皆様一人一人がいざというときに自らの身を守る行動を取れるようにしておくことが大変重要であります。

 備えあれば憂いなしということで、住宅の耐震化や家具の転倒防止対策に加えまして、あいち総ぐるみシェイクアウト訓練を通じて御自身の身を守る行動を身に付けていただくとともに、県民の皆様の防災意識の向上につなげてまいりたいと思います。多くの皆様の御参加をお待ちをいたしておりますので、よろしくお願いをいたします。

 資料のですね、1ページがそういった内容でございますが、裏面にですね、参考の2で、これまでの実績ということでございまして、昨年は参加者が大きく増えまして、120万人を超えたということでございます。

 コロナ前までは順調にですね、2019年ですね、19年は順調に増えてきましたが、2020年コロナ禍でやっぱり人が集まってはいかんということもありまして、ちょっと減って、また増えて減ってということですから、去年は、コロナと言いますかね、5類になったということもあり、大幅に増えてですね、100万人の目標を達成したということでございます。

 このシェイクアウト訓練というのは、歴史はそう古くありませんでね。2008年に、アメリカのロサンゼルスを中心にですね、始まった訓練であります。南カリフォルニア地震センターが中心になって、ロサンゼルス中心に2008年に始まりました。2012年の3月に東京の千代田区で初めて実施をされて。ですので、その翌年ね、2013年度から愛知県でも始めたということでございます。

 このシェイクアウト訓練の認定事務を行っております日本シェイクアウト提唱会議というのがありますが、そこの公表によりますと、2020年度以降都道府県別では、愛知県の参加者が2020年度以降は一番多いと言っていただいております。

 ということでありますので、また引き続き多くの皆さんにね、参加をいただくことを呼び掛けたいというふうに思います。

 なので、100万人を超えましたので、次は200万人を目指しましてね、またお声掛けをしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということが、シェイクアウト訓練の参加者募集ということでございました。

(4) 小林製薬が販売した「紅こうじ」サプリメントによる健康被害の状況等について

 発表事項は以上ということでございますが、もう一つお手元に資料がございますので申し上げますが、毎週、1週間まとめてですね、紅こうじサプリメントに関する健康被害の状況について、1週間まとめてですね、発表しておりますので、申し上げます。資料を御覧いただければと思います。

 愛知県の入院患者数でございますが、これまで発表しておりました、先週のですね、4月22日、先週月曜日ですね、月曜日に発表した段階からですね、変わっておりません。調査時点で入院中の方は5名、過去1年間で入院歴のあった方が8名という報告は来ております。なので、この8名は全員退院。先週までは、5名のうちですね、4名の退院が確認できておりましたが、この間ですね、もう一人も退院が確認できましたので、5人全員退院されたということが確認できております。ということで、全員の方が退院されておられるということでございます。

 そして、健康被害に関する相談件数は110件でありまして、前回から10件増えたということでございます。これはですね、症状は変わりませんでね、倦怠感(けんたいかん)とか頻尿とか手足のむくみとか尿の泡立ち、そういったことの相談ということでございました。

 それから、八つの食品事業者等が紅こうじに関連した食品の自主回収をしておりますが、1事業者で自主回収が完了している。これも変わっておりません。ということでございます。

 以上、紅こうじ関係でございます。

(5) 愛知県森林公園におけるイノシシによる人身被害について

 もう一つですね、昨日夕刻、記者クラブに資料を提供させていただきましたが、尾張旭の愛知県森林公園におけるイノシシによる人身被害について申し上げたいと思います。

 このイノシシによる被害につきましては、経過はもう既に毎日毎日、休み中で大変恐縮でありましたが、御報告させていただいておりますが、4月28日の日曜日の午後、お昼過ぎですね、午後0時20分に、イノシシに関するですね、注意喚起、そういったイノシシが植物園に出ているという報告がありましたので、直ちにですね、公園の中でイノシシに関する注意喚起の放送をですね、植物園、公園の中で行ったというのが午後0時20分と。ここの指定管理者の職員が車両で巡視を始めたと。

 その後ですね、お昼過ぎの午後0時30分に、イノシシに足をかまれているという通報がありですね、直ちに案内所へ情報共有し、また、園内に緊急の通報と言いますかね、行ったということでございまして。併せてですね、直ちに植物園の職員がですね、現場に向かったところですね、このイノシシが被害者の方の足をかんだままでありましたので、救おうとしたところ、このパート職員さんですが、この方も足をかまれたということで、お二人ということでございました。

 その後ですね、直ちに救急と消防、警察が到着をし、お二人を病院へ搬送したということと、その後ですね、緊急通報と並行して、植物園の封鎖、避難誘導等の園内放送、園内の巡回、関係各所への連絡を実施ということでございます。

 その後ですね、イノシシを園内の軽トラックで抑え込んだそうでございますが、逃げられたということでございます。そういうことがありましたので、直ちに28日午後にはもう植物園は閉鎖をしたということでございます。

 その後ですね、29日の月曜日は植物園内の捜索をいたしましたが、発見はできなかったと。昨日、4月30日の火曜日の午前5時45分からですね、朝からね、動物なのであれだということで、地元の猟友会の皆さんと県の職員、県有林事務所ですね、の職員、それから公園関係者などで捜索を午前5時45分に開始をしたところですね、午前6時24分に加害イノシシと思われるイノシシを発見をし、追いつめていったところですね、イノシシは池の中に逃げ込んで、そのまま沈んでいったと。

 その報告を朝受けましたので、「いや、イノシシっていうのは泳ぎがうまいんじゃねえのか」と言ったら、もう手負いで、けがしてたので、そのまま、力尽きてそのまま池の中で見えなくなってしまったということだそうでございます。

 その後ですね、どこにいるんだということで、ボートで、竹とか棒で一生懸命つついてですね、おらんかということでやったんですが、午後2時過ぎにですね、そのイノシシが浮かび上がってきたので確保したということで、昨日5時半ですかね、5時30分に資料を提供させていただいた。

 1メーター40センチの100キロあるイノシシ、雄の8歳ということでありましたので、なかなかあれですね、襲われたらやっぱりけがしますね、ということでありましたので、そういう形でですね、とりあえず一連済んだということでございます。

 ということで、こちら側のゴルフ場は引き続きずっと営業しておりますが、あと、道路を挟んだ運動公園の方はですね、野球場とかグラウンド、こちらの方も、道路挟んで、そこは車の通りも多いのでいいだろうということでやっておりましたが、植物園の手前の一般公園はですね、家族連れとか子供の遊具もありますので、そこは今日の午前9時から営業といいますかね、営業再開をしております。

 植物園の方はですね、前にもイノシシの目撃情報もありましたので、今日1日、植物園の職員が、注意喚起と言いますか、注意の立て札ぐらい作るとか言ってましたけども、そうしたことをやって、今日1日、また支障がないと、問題ないということを確認した上で、明日ですね、明日から再開ということにさせていただくということでございます。

 なおですね、愛知県内において、これまでにイノシシにかまれたとかですね、けがしたという報告はですね、しばらくはありませんでしたが、最近でいいますと、2017年度に2件5人、2019年度に1件1人、2020年度以降はゼロということでございました。ということでございますので、また三河山間部からこの尾張の方はですね、瀬戸、春日井、小牧、犬山とかけて、山の方にはいるということでございますし、是非そうしたところをですね、地域の方はお気を付けをいただきたいというふうに思っております。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1) 「あいち地域クラブ活動人材バンク」の開設について

【質問】 人材バンクについてお尋ねしたいんですけれども、今、県内の市町村で31が地域移行準備中など報告されているかと思いますけれども、愛知県として、今後、この人材バンクを使うことによってこういうふうに進めていきたいとか、見通しというか、目標みたいなものというのがあれば、教えていただきたいですが。

【知事】 それぞれにやはり、特に中学校だろうと思いますがね、1番該当すると言いますかね、多いのは。やはり開設者である市町村の皆様がね、やっぱり自分のこととしてね、真剣に考えていただいておりますので、そういった動きを私どもとしてはしっかりと応援をしていきたいというふうに思っております。

 ですから、今回、この人材バンクの開設はその一助にもなるというふうに思っております。

 ということでございますので、是非ですね、こういう形で、地域移行を進めているところはあれでございますが、準備中のところとかね、まだ検討中というところは、是非こうした動きをですね、我々のこの人材バンクも活用いただいてね、是非とも進めていただければというふうに思っております。

 なおですね、人材バンク、5月1日から登録を開始をいたしまして、最初の2週間で500名程度の指導者の登録を見込んでおります。もっと増えると思いますけどね、もっと増えると思いますが、当面、まず2週間ほどで500名くらいはですね、登録をいただけるんではないかというふうに思っております。

 関係の協力を依頼、例えばですね、先ほど申し上げましたトヨタ自動車及びグループ企業とかですね、中部経済同友会とかですよ、あと、体育系の学部を持っている中京大学とか至学館大学とか東海学園大学さんとかですね、そういったところにはですね、個別に協力を依頼しておりますので、そういう意味では、そのくらいのですね、登録はいただけるんではないか。そこから更に広げていって、この部活動のね、地域移行を円滑に進めていければというふうに思っております。

(2) 「人口戦略会議」による「地方自治体『持続可能性』分析レポート」について

【質問】 先日、民間団体が全国の消滅可能性のある自治体の発表をしまして、愛知県内でも、奥三河とか知多とか尾張部の津島市など7自治体が消滅可能性があるという指摘がありましたけれども、知事として、こういった発表があったことの受け止めと、あと、20代30代の女性が非常に流出しているということなんですけれども、そういったことに対しての何か、対策などで考えがあれば、教えてください。

【知事】 これはですね、10年前ですか、2014年に日本創成会議のですね、人口減少問題検討分科会というところがですね、まずは、消滅可能性都市というのをちょうど10年前に発表されてですね、大変大きなインパクトと言いますか、衝撃を受けたわけでございますが、10年たってですね、またもう一度同じような手法でですね、それ以後のトレンドも含めて先般発表されたということでございまして、これは一つの、何て言いますかね、尺度ではあるというふうに思います。

 ということでございまして、愛知県を見ましても、やはり三河山間地域とかですね、半島の先端部とかですね、交通条件などですよ、そういったものがなかなか難しいところがやはり、そういった意味での対象になっているということでございます。

 そこはやはり私どもは、そうした状況はですね、真摯に受け止めさせていただいて、その上でですね、この人口減少問題に対する対応はですね、しっかり取っていきたいというふうに思っております。

 ということでありますのでですね、具体的にですね、そうした地域をですね、市町村の皆さんとちょっと連携、連絡をさせていただいて、特に人口問題対策が必要な地区について、その実情に応じた施策をですね、市町村の皆様とともに検討する新たな会議をね、立ち上げていきたいというふうに思っておりまして、今、その準備を進めさせていただいております。

 人口問題をですね、しっかり考えていきたいということでございまして、具体的には、産業振興、農林水産業の振興でありますとか、雇用対策、また子育て支援対策、また三河山間地域の振興といったことなどですね、やっていきたい。そういう中で、併せてですね、空き家対策とかね、そういったことも含めて総合的にですね、検討していく、そうした検討する会議を、新たな会議を立ち上げていきたいというふうに思っておりまして、そうした準備を進めていければというふうに思っております。

 なおですね、この会議の報告でも指摘しておりますが、やはり20代30代のですね、女性がどんどん減っていくということになりますと、やはり必然的に、新たに生まれる子供が少なくなり、人口の減少につながっていくということだと思います。

 なので、私はですね、もう10年以上前から、ですから2013年度ですね、2013年度から女性の活躍促進プロジェクトを立ち上げて、県庁横断的な会議も作り、また、更に経済界にも声を掛けてですね、あいち・ウーマノミクス研究会といったのも作りながら、できるだけですね、若い女性の採用をね、企業さんにも働き掛けもさせていただいておりますし、やはりそうした働いている女性の方のロールモデルをね、作るという意味でも、そうしたシンポジウムをやり、更にですね、そうした活躍している女性の方をどんどん紹介していく。それからまた、女性が起業する、そうしたもののピッチイベントなんかもやりながらですね、あと、金融機関と組んで伴走支援をして、女性の起業をもっと盛り上げていくということもやらせていただいております。

 そうしたことをですね、着実に着実に進めていって、また、こうした人口減少問題ですね、真剣に真正面から取り組んでいきたいというふうに思っております。

 なので、そういう流れの中でですよ、昨年、私、愛知県の方でですね、全国知事会でも提案をさせていただきましたPACS制度ですね。事実婚を法制度的にも認めていくということもその流れの中だということはですね、申し上げていきたいというふうに思っております。今、全国知事会の中でも、賛同者の方を増やしていくように声を掛けながらね、やっていると。休み方改革も、このPACSもですね、同じ流れの中で、そうした形でですね、進めていければというふうに思っております。

 

【質問】 今の関連で、会議の立ち上げというところがあったと思うんですが、やはり三河の山間地域とか知多半島の先端部とか、その辺の自治体の方とか、そういう方が中心になっている会議のもうちょっと詳細な見通しというのを教えていただければと思います。

【知事】 今申し上げましたようにやはり三河山間地域、それから知多半島、渥美半島の半島の先端地域、交通条件のね、アクセス条件がどうしても不利なところがですよ、人口減少の傾向が顕著になっていますので、そういった方々に大体一当たり御意見を伺ってきましてね。そういった方々と対策会議を作ってですね、もう具体的にやれることからやっていくという対策をしていきたいと思っております。

 これまで、東三河県庁を作ってですね、東三河の8市町村の皆さんとは、こうした人口問題対策の会議は作ってですね、やっていますが、更に愛知県内全域のそうした交通条件のですね、少しと言いますか、どうしても不利な地域の皆さんと意見交換をし、進めていく、そういったね、対策会議を早急に立ち上げて、できるだけ早く早急に立ち上げて具体的な対策をね、講じていきたいというふうに思っております。

 そのときに、やはり一つ大きな検討する柱としては、一つは産業振興の話、雇用の確保、それからやっぱり農林水産業の振興。それからですね、移動手段ですね、交通・移動手段の確保、それから空き家対策、こういった御意見が強く出ていますので、そういったことをまたしっかりとね、やっていければというふうに思っております。

 

【質問】 同じような話なんですけど、津島市っていうのが結構この交通不便地域というふうにはあまり思っていなくて、今回ちょっと衝撃的と受け止めているんですけど、この辺はいかがですか。

【知事】 20代30代の女性の減少の数値で客観的に出てきたということなんだと思いますが、そこはよくあれですね、地元の方が考えて、まず現状分析と対策を考えていかなきゃいかんことではないのかなというふうに思いますね。

 それは、いろんな数字見ていればあれです。これ何かに出てきますよね。名古屋市もそうですね、明らかにね。言われてますね、いろんな、新聞とか、マスコミとかいろんな学者さんにもね。

 愛知県もそうかもしれませんが、名古屋市も、やはり20代30代の若い女性の方が、首都圏にね、大学進学とか就職とかで出て行っていると。名古屋市ですら防波堤になっていないというデータ、明らかに出ていますよね。

 そこはやっぱりよくよく考えなきゃいかんということなんだろうと思いますね。それはだから、そういう20代30代の若い女性にとってその街が魅力がないということなんでしょう。ですから、そうであってはいかんのだろうというふうに思いますね。やはり若い女性が働く場所をしっかり作っていくという受け皿を作るということと併せて、その地域が住んで楽しいというかね、面白い、若い人にとって、これは女性の方ということではなくて、男女ともにですよ、若い方にとって。それは愛知県も名古屋市も、基本全世代ですね、やっぱり入ってくる方の方が多いということなんですけど、20代を取ってみると、首都圏への流出が多いんだというデータが出てきていますから、それはやはりあれですね、働く場所はあるけれども、面白くないから、やっぱり刺激の多い東京に出ていくということは出ていますから、やはりそこは、ここが住んでいて楽しいというか、エキサイティングというか面白いとか、そういう地域にしていかないかんということだと思っていますね。

 なので、我々としては、そういう意味で、ジブリパークももうフルオープンいたしましたしね。また、正に若い起業家を集めるという意味でね、STATION Aiもこの10月にはオープンいたしますし、来年7月には、日本最大と言うかアジア最大のアリーナのね、IGアリーナもオープンしますので、そういったものを複合的に絡み合わせながら、若い人たちのそういう受け皿も作る。それから、エンターテインメントですね、やっぱりここにいて面白いと、刺激があるというところにね、していかなきゃいかんということだと思います。

 

【質問】 関連で、消滅可能性自治体が7自治体という数字については、他県から比べると、県内の自治体に占める割合という意味では低い方だと思うんですけれども、それについて知事はどうお考えでしょうか。

【知事】 それはあれですね、明らかに、日本全国見れば、東京・首都圏と大阪と私ども愛知県、三大都市圏域はですよ、あとそれと福岡かな、それは人口が何とか踏みとどまっていますからね。そういう意味でいけば、市町村単位で分析してもですね、それは少ないと。そういうことです。だから、基本、愛知県は産業県なんで、働く場所はあると。若い人たちの雇用の受け皿はあるということがこういった形に現れているということだと思っております。

 なのでね、私ども、この市町村単位でやりますと、かつてと言いますかね、いわゆる平成の大合併というのがありましたね。市町村がね、合併していって、いろんな県もどんどん市町村が合併して、数が少なくなっていきましたが、愛知県は、平成の大合併まではね、88市町村があったわけです。町村がですよ、六十三、四あったのかな。今、町村会16ですからね。みんな合併して、市になったり、あと隣の市に合併し。ですから、基本ですね、今の54市町村、88が54になったんで、54市町村を見るとですね、例えば豊田市なんかはですよ、小原(おばら)、旭(あさひ)、足助(あすけ)、下山(しもやま)、稲武(いなぶ)と、あと藤岡(ふじおか)か、6町村合併をしましたので、豊田市全体で見れば人口減少ではありませんが、この合併した6のうちですよ、藤岡は豊田の一番近いし、ここは人口減ってないんですよ。あとの山間部のですね、5町村は減っているんですね、減っているんです。ですから、我々ちょっと、いろいろ分析するのにですね、54市町村で見てもちょっと違うなということなんで、旧88市町村で、この何年間でどのくらい人口が減っているかというのを見てですね、そういったところも対象にしていく。

 なので、今回、こういった人口問題の対策会議には、豊田市さんとかね、岡崎市さんにも入っていただいております。入っていただきます。彼らも非常に問題意識持っているので。なんで、そういった中で一緒になって考えていきたいというふうに思っております。

 なので、この7自治体というのは、明らかにこの三河山間部と半島部分ですよね。ですから、そういったところにどういうふうにもっともっと人の流れを作っていくか。人の流れを作り、交流人口を作り、そしてそこに住んでいただける定住人口をどうやって増やしていくか。そのことをですね、また一緒になって考えていきたいというふうに思っております。

 というのは、愛知県の場合はね、働く場所があるんですよ、ある。この7自治体でも、三河山間部からはアクセスがちょっと時間かかるといってもですよ、車で1時間も行けば、大体働く場所に行けますからね。ましてや津島なんか、名古屋のすぐそばです。この南知多、美浜といったって、そんなもの1時間あれば来れますからね。だから、働く場所はあるんですよ。三河山間部からでも、それは西三河、トヨタとか、グループ企業のとこには1時間で行けますからね、働く場所はある。

 それでも、しかし、やはり若い人が定着しなくて人口が減っているということなんで、そこのところをですね、どういうふうにつなぎとめていくか、結びつけていくかというのはね、やりようはあると思いますね。なので、その点はしっかり考えていきたいというふうに思っております。

(3) 愛知県教職員労働組合協議会からの教職員人事関係の要請について

【質問】 名古屋市教育委員会の金品授受問題に関連してお尋ねしたいんですけども、先週の4月25日に県教職員労働組合協議会が、県教委の2月の調査について再調査を求める申入書を知事宛てに提出されまして、その中で、地域によっては実質的に人事異動の事務を担っている県の教育事務所が調査対象になっていないなどと指摘して、再調査を求めているんですけれども、これについて知事の受け止めと、再調査する御意向があるかをお伺いしたいです。

【知事】 これは2月にですね、県の教育委員会が市町村教育委員会、それももちろん県の教育委員会の中も含めてましてね、過去の人事担当者に確実に連絡を取って、過去15年から20年遡って確認をさせていただいたと、調査をさせていただいたということでありまして。確認をしていただきました全ての市町村教育委員会において、団体等からの金品の授受といったものはなかったという回答がありました。

 県の内部調査におきましても、教職員課と教育事務所、教育事務所に対しましてもね、同様に15年遡って、当時の人事担当者も含めて確実に連絡を取ってヒアリングをして、調査をしたということでございまして、そういったことはなかったということを確認をしております。

 その上で、そういったことは、県教育委員会又、名古屋市を除く市町村教育委員会にはそういうことはなかったということでありましたので、発表させていただいております。したがって、可能な限りですね、そういった調査をいたしましたので、この結果ですから、したがって改めてまた再調査をするという必要はないというふうに考えております。

(4) 衆議院議員補欠選挙の結果について

【質問】 衆議院の三つの補選の結果の受け止め方とかですね、知事なりの分析があったら、教えていただきたいのと、この結果を見て、政府与党もしくは野党にですね、何か求めたりしたいことがあったら、教えていただければと思うんですけれども。

【知事】 衆議院の補欠選挙、三つこの間ありましたが、一つはですね、やはり最近の選挙は、ピンポイントでやる選挙っていうのは、大体、いろんなメディアの方が事前に世論調査したり情勢分析されますので、大体想定の範囲内ということではなかったんでしょうか。

 ということでありますので、いろいろ各新聞、テレビ等、皆さんね、メディアの方いろんな論評されておられますが、それを私も見させていただくということでありますので、基本、今のこの状況の中にあれば、選挙の結果というのは想定の範囲内ということではなかったかなというふうに思っております。

 結果としてはそういうことですが、それの受け止めということでありますが、やはり一連のですね、政治不信という中で、政権与党、特に自民党に対しては非常に厳しい選挙結果だったというふうに思いますね。なので、そうした中でね、今ちょうど国会の会期中でありますから、その国会の中でね、引き続きいろんな課題、政治課題たくさんあると思いますので、そうした政治不信をね、振り払えるような形での論戦と言いますか、また、政治資金規正法含めてですね、改正をですね、透明性を確保する、そしてまたそれを担保するための改正をね、どういうふうにやっていくのか、その点については注目をしていきたいというふうに思っております。

 ですから、こういった三つの補欠選挙のこういう、政権与党、自民党が三つとも負けたということですから、そこは真摯に受け止めていただいて、その政治不信を振り払えるようにですね、様々な政治改革をしていただくということが必要ではないかというふうに思います。

 予算も通りましたので、これからね、会期末に向けて、あと1か月半ということになろうかと思いますが、その間の国会での論戦、議論、それからまた、どういう形で政治改革を実現をしていくのか。それは多くの国民の皆さんがね、注目していると思いますので、しっかり議論していただいて、結果を出していただけるように、私もですね、そうした面では注視をしていきたいというふうに思っております。

 ありがとうございました。