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2024年6月25日(火曜日)午前10時

ページID:0536116 掲載日:2024年7月12日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

 皆さん、おはようございます。6月25日火曜日午前10時ということで、定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(1)熱中症予防に係る県民の皆様への「知事メッセージ」について

 (【知事会見】熱中症予防にかかる知事メッセージについて - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 (【知事会見】大塚製薬株式会社及び株式会社ファミリーマートと連携した熱中症対策に係る啓発について - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 まずはですね、発表事項の前に、熱中症予防に係る県民の皆様への知事メッセージについて申し上げます。

 この度、本格的な夏の到来を控え、熱中症のリスクが高まりますので、県民の皆様向けに、熱中症への注意喚起として、私から熱中症予防のメッセージを発出いたします。

 熱中症は、昼夜を問わずエアコンなどを上手に使用して温度調節を行う、喉が渇く前に小まめな水分・塩分補給を行うなど、適切な予防をすれば防ぐことができます。

 また、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される場合には、環境省・気象庁から熱中症警戒アラートが発表されますので、ふだん以上に熱中症の予防行動を実践をしていただきますとともに、身近な子供や高齢者などの熱中症リスクが高い方への積極的な声掛けをお願いをいたします。

 なお、県民の皆様向けのメッセージと合わせて、県内の幼稚園や小学校、中学校、高校、特別支援学校等に通う子供たちに対しても熱中症予防のメッセージを発出をいたします。

 子供たちに向けては、各学校を通じて、小まめな水分補給に加え、通気性のよい服装で過ごす、直射日光を避けるために帽子をかぶるなど、適切な予防行動を実施するとともに、熱中症警戒アラートが発表されている日には外での活動を控えるようにし、少しでも体の調子がいつもと違うと感じたら、無理せず周りの大人に伝えるよう、注意を促してまいります。

 また、保護者の皆様、地域の方々におかれましては、子供たちが健康で安全に過ごすことができるよう、御配慮をお願いをいたします。

 なお、今年度は、県と包括連携協定を締結している大塚製薬株式会社と株式会社ファミリーマートに御協力をいただき、熱中症対策のための啓発動画を作成しました。7月2日から2週間、この動画を県内のファミリーマート店内のデジタルサイネージで放映し、熱中症予防を呼び掛けてまいります。

 この夏も暑くなることが予想されます。皆様におかれましては、熱中症予防のための行動をしっかりと実践していただき、健康で安全な夏をお過ごしください。ということでございまして、続いての資料にありますように、熱中症予防に係る知事メッセージを発出をさせていただきます。

 県内の公立・私立学校ということでございまして、名古屋市へは、教育委員会が別途情報提供しておりますということでございます。

 資料2ページが、今申し上げたことなどを書いてあります。

 そして、熱中症予防に係る県民の皆様への知事メッセージと子供たちへのメッセージということでございまして、このメッセージを発出をして、この7月、8月、熱中症予防ね、お気をつけいただきますように注意喚起をしていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

 要はですね、暑さが本格化する梅雨明けの前に、皆様に熱中症対策を心掛けていただくことが重要と考えましてですね、今日発表させていただきました。

 そしてですね、このメッセージ以外の対策としてもですね、先ほど申し上げましたファミリーマート店内での熱中症予防啓発の動画放映やポスターの掲示、さらに、これ東海ラジオ、「こんにちは愛知県です」という番組ありますが、そこで熱中症予防について声掛けをしたりですね、また、Webページを活用して熱中症対策を呼び掛けてまいりますということでございます。

 なお、2023年度、去年はですね、熱中症警戒アラート、愛知県28回発表をされたということでございますので、今年もそのぐらい出るかなということでございますので、お気をつけをいただきたいというふうに思っております。

 よろしくお願いをいたします。

(2)「あいち・なごや周遊観光パスポート」の発売について

 (【知事会見】平日限定で、県内の美術館・博物館等に入館できる「あいち・なごや周遊観光パスポート」を発売します - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 それではですね、私から発表事項を申し上げます。

 まずですね、1点目、こちらにある、大きなポスターがありますが、「あいち・なごや周遊観光パスポート」の発売についてであります。

 愛知県では、愛知県観光協会と協力し、平日の観光需要の喚起と県内周遊を促すため、県内26の美術館・博物館等に平日限定でお得に入館できる「あいち・なごや周遊観光パスポート」を7月22日の月曜日から発売いたします。

 資料の1ページを御覧ください。「1 周遊観光パスポートの概要」です。

 名称は、「あいち・なごや周遊観光パスポート」です。周遊観光パスポートにより、平日限定で26の美術館・博物館等に1回ずつ入場できます。

 愛知県観光協会が発売し、販売価格は3,500円です。

 販売期間は、7月22日月曜日から2025年1月31日金曜日までです。1施設目の利用日から90日間利用可能です。最終有効期限は2025年3月14日金曜日までです。

 なお、90日間には、土・休日と各施設が設定している利用除外期間も含みますので、御注意ください。

 (7)を御覧ください。パスポートの参画施設は、合計26施設です。名古屋市内と市外で半数ずつです。

 県の施設では、愛知県美術館、あいち朝日遺跡ミュージアム、あいち航空ミュージアムが参画します。また、トヨタ産業技術記念館、ノリタケミュージアム、トヨタ博物館といった民間施設も参画しております。

 資料の2ページを御覧ください。「2 チケットの種類と購入方法」についてです。

 チケットの種類は、電子チケットと紙チケットの2種類です。電子チケットは、特設サイトで7月22日午前10時より購入できます。紙チケットは、窓口販売、Web販売の2通りの方法です。窓口販売は、名古屋市内の3か所、中部国際空港の1か所、岡崎市内の1か所、豊橋市内の1か所の、計6か所で行います。

 Webでは、新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス・エクスプレス予約、スマートEXと、名古屋鉄道のアプリCentX(セントエックス)から購入することができます。Webで購入する場合、愛知県観光協会の窓口で紙チケットへの引換えが必要でありますので、御注意ください。

 「3 利用方法」です。

 この周遊観光パスポートは、スマートフォン又は紙チケットの二次元コードを施設の窓口で提示することで入館できます。

 「4 周遊観光パスポートのPR」です。

 周遊観光パスポートの特設サイトを、本日午前10時から開設しております。資料にありますように、交通機関の中吊り広告やポスター掲示等でも、販売開始以降順次周知しております。

 なお、現在作成中のポスターのイメージは、左に、こちらに掲示をしているとおりであります。

 観光客やビジネス客を始め多くの皆様に、是非この周遊観光パスポートを御利用いただいて、愛知の魅力を堪能していただきたいと思います。ということでございます。

 ということでですね、これはですね、愛知県内には魅力のある美術館、博物館が多くありまして、県としては、それを周遊観光促進してですね、巡ってもらおうということ、そのインセンティブにしたいということでございます。

 なので、3,500円ですが、県内を周遊してもらうため、二つから三つの施設に入場すれば元が取れる価格ということにいたしました。

 この中で料金が最も高いのはですね、博物館明治村で2,500円。続いて名古屋港水族館が2,030円なので、この2施設を訪れるだけでですね、これで4,530円なんで、3,500円だと1,030円得になるということでございますので、そういう形で設定をさせていただきましたのでですね、どうかできるだけ高いところから行っていただくことがいいんじゃないかなと思いますけどもね。ということで、こういう周遊パスポートね、是非お使いをいただければ有り難いなというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(3)「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」の参加スタートアップ募集について

 (【知事会見】「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」の 参加スタートアップを募集します! ~賞金付きピッチコンテストを開催~ - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 続きまして2点目です。スタートアップの関係、あと二つ申し上げます。「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE(アイチ ネクスト ユニコーン リーグ)」の参加スタートアップ募集です。

 愛知県は、独自のスタートアップ・エコシステムの形成に向けまして2018年10月に策定したAichi-Startup戦略に基づいて、STATION Aiプロジェクトとして、スタートアップの創出・育成・展開・誘致を図っております。

 エコシステムの中核となるSTATION Aiの開業を迎える本年から新たに賞金付きピッチコンテスト「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」を開催し、愛知県から次世代ユニコーンの創出を目指します。

 このコンテストは、1ページの中段、「1概要(2)対象」にあるとおり、シード・プレシリーズAと言われる創業初期のスタートアップを対象とし、将来ユニコーンとなる見込みのあるスタートアップに対して、賞金という形で事業推進に必要な資金を援助することで、急激な成長を後押ししたいと考えております。

 ということでですね、資料も御覧いただいてお聞きいただければと思いますが、資料の1ページの「1 概要」ですね、この「(2)対象」が、今申し上げた創業初期のスタートアップですね。

 それから、「(3)開催回数」と「(4)賞金」ですが、ピッチコンテストは年3回実施をいたします。開催回ごとにテーマを設定して募集します。各開催回の賞金総額はそれぞれ1,000万でありますから、掛ける3で3,000万ということになります。国内のビジネスプランコンテストとしては最大級の規模となります。1回目となるシーズン1(ワン)の賞金は、優勝500万円、2位300万円、3位200万円となっております。

 この度、シーズン1に参加するスタートアップの募集を開始いたしますということで、今日発表させていただくということでございます。

 ほかのですね、ほかの、ビジネスプランコンテストは、例えば東京都主催のスタートアップビジネスコンテストでTOKYO STARTUP GATEWAY(トウキョウ スタートアップ ゲートウェイ)は、賞金総額810万円ということでありますし、IVS2023LAUNCHPAD(アイブイエス ニセンニジュウサン ローンチパッド)、これは京都だな、京都は優勝賞金1,000万円ですし、静岡県主催のビジネスプランコンテストは賞金総額1,800万円と、大阪府の共催ビジネスプランコンテストは賞金総額200万円と、福岡県の主催は賞金総額100万円と、こうなっておりますから、愛知県のですね、その3,000万円というのは飛び抜けているということでございます。

 なおですね、私ども愛知県内に、2020年度からビジネスプランコンテストはもう既にやっていまして、20、1、2、3、4か、5年目だな。これは賞金総額はね、400万円。1位が200万、2位、3位が100万円で、これは起業前の方を対象に、Aichi-Startupビジネスプランコンテスト、Aichi-Startupビジネスプランコンテストということで、400万円のビジネスプランコンテストをこれでもう4年やって、5年目になります。これに加えてですね、この400万円のビジネスプランコンテストに加えて、今回3,000万円のものをやるということでございます。

 資料の2ページを御覧ください。「(5)プログラムの流れ」です。

 募集した企業のうち、一次審査を突破した10社に対して、愛知県、外部メンター、運営事務局である株式会社eiicon(エイコン)とともに、最終審査会に向けてビジネスプランのブラッシュアップを行います。最終審査会での入賞者には、賞金を活用し、県内においてプランの実装・事業化を目指していただきます。

 続いて、資料3ページの「2『シーズン1』のスタートアップ募集について」を御覧ください。

 「(1)募集テーマ」は産業イノベーションでありまして、ものづくり、農業・水産・食、環境・エネルギーのいずれかに該当するビジネスアイデアを対象といたします。

 「(2)応募資格」は、以下の五つの条件を満たす方であります。3ページですね。「(2)応募資格」でございます。

 特に、一番下のですね、ポチのとおり、STATION Aiのオフィス会員となることを条件としておりますが、まだ申し込まれていないスタートアップでも、受賞後にSTATION Aiのオフィスメンバーになっていただければ条件を満たしますので、国内外を問わずどのスタートアップも応募可能でございます。

 「(3)募集期間」は、早期応募締切が7月16日の火曜日、最終応募締切が8月2日の金曜日であります。早期応募締切までに御応募いただいた方は、御希望によりビジネスプランへのフィードバック、助言を実施しますので、是非早めに応募いただきたいと思います。

 また、「(5)プログラム説明会」を7月1日月曜日に開催しますので、参加を希望される方は6月30日までに御応募をいただきたいと思います。

 でもって、これはオンラインでやりますからね、気軽に参加できると思います。

 続きまして、資料の4ページ、「(6)最終審査会(ピッチコンテスト)」は、9月26日木曜日、名古屋インターナショナルレジェンドホールで開催する予定です。観覧者の募集については、詳細が決まり次第お知らせします。

 最後に、シーズン2(ツー)の募集テーマです。

 2ページにね、スケジュール書いてあり、まずシーズン1をやり、次にシーズン2をですね、8月から9月の募集期間、ブラッシュアップを経て、最終審査会11月の末と、こういうことでございますが、シーズン2の募集テーマは、3の(1)の募集テーマのとおりですね、シーズン2につきましては4ページね、これはソーシャルイノベーションということでありまして、「ア 防災・まちづくり」、「イ ヘルスケア・ウェルビーイング」、「ウ 子育て・教育」、この三つのいずれかに該当するビジネスアイデアを対象とします。

 (2)応募につきまして、2024年8月19日月曜日から募集を予定しておりますので、これはまた詳細が決まり次第、追ってお知らせをいたします。

 本事業を通じて、地域のスタートアップのモデル事例となるような次世代を担うユニコーンの創出を目指すとともに、国内外から優秀なスタートアップを誘致をして、スタートアップの更なる集積を図ってまいります。

 ということでございまして、AICHI NEXT UNICORN LEAGUEの参加スタートアップの募集ということで、ビジネスプランコンテストですね、日本最大規模のですね、ビジネスプランコンテストを実施をするということでございます。

 こうした賞金のですね、規模の大きなピッチコンテストを年3回、切れ目なくやりまして、優秀なスタートアップの成長に向けた資金と機会を提供し、モデル事例となるスタートアップの創出を目指していきたいと思います。ピッチコンテストを契機に、優秀なスタートアップを全国から誘致をして、地域の課題解決につなげていきたいというふうに思います。

 それぞれに、3回ともですね、異なるテーマの地域課題を設定をし、幅広いスタートアップがこの地域のエコシステムに加わることを目指しております。

 シーズン1はSTATION Ai開業前なので、さっき言いましたですね、名古屋インターナショナルレジェンドホールという会場を借りますが、シーズン2はもう11月の終わりなので、STATION Ai会場で実施をする予定でございます。詳細が決まり次第発表いたします。

 ということで、2020年度から、さっき申し上げたAichi-Startupビジネスプランコンテストは、起業前の方を対象として400万円で、これは今年もやるでいいんだな。やります。

 これのほかに、今回はもう起業した方、アーリーステージですね、創業期のスタートアップの方を対象にですね、賞金総額1,000万円のこのプランコンテストをですね、3回やると、テーマを変えてね、ということでございまして、多くの方に御応募いただければというふうに思っております。

 ちなみに、日本のユニコーン企業はですね、時価総額10億ドルを超える未上場企業ということでありまして、日本は7社でありまして、世界15位。世界中でですね、直近、3月現在では1,229あって、アメリカが656、中国が168、インドが71、イギリスが53、ドイツが30、フランスが26、イスラエルが25、カナダ21というふうにきますけれども、日本は七つということでございまして、これを何とかしない限りは、日本は浮かんでいかないというので、しっかりとやっていきたいと思います。

(4)海外スタートアップ支援機関連携事業(シンガポール・中国)及びローカル・グローバル連携スタートアップ支援事業の成果と今年度事業について

 (【知事会見】海外スタートアップ支援機関連携事業(シンガポール・中国)及びローカル・グローバル連携スタートアップ支援事業の成果と今年度事業について - 愛知県 (pref.aichi.jp))

 三つ目まいります。海外スタートアップ支援機関連携事業(シンガポール・中国)及びローカル・グローバル連携スタートアップ支援事業の成果と今年度事業についてであります。

 2018年10月に策定したAichi-Startup戦略に基づいて、エコシステムの形成に努めております。

 本日は、昨年度までの海外連携事業のうち、第2弾として、この間アメリカを発表しましたね。今回は、シンガポール国立大学連携事業、中国支援機関連携事業及びローカル・グローバル連携スタートアップ支援事業の成果と今年度事業を申し上げます。

 まず、記者発表資料3ページの別紙1を御覧ください。

 シンガポール国立大学連携事業では、シンガポール国立大学とスタートアップ支援分野において様々な形で連携し、2020年度からスタートアップ支援や事業会社とのオープンイノベーションを推進する取組を行っております。

 ということで、資料の1ページは今申し上げた内容でございまして、2ページはですね、海外とこういう形でやっておりますが、今回はこれを発表するということでございます。前回はアメリカをね、もう既に発表いたしました。

 3ページの別紙1、これが経緯でございます。

 そして、事業概要は4ページの「2 事業概要」でございまして、NUS(エヌユーエス)と連携し四つの事業に取り組むとともに、NUS主催事業に協力をいたしております。

 一つ目は、愛知県でのスマートサスティナブルシティの実現を目的とした「(1)協業プログラム」、Aichi Smart Sustainable City Co-Creation Challenge(アイチ スマート サスティナブル シティ コークリエイション チャレンジ)であります。

 二つ目はですね、5ページです。シンガポールの企業庁が主催する東南アジア最大のテクノロジーとイノベーションのイベントSWITCH(スイッチ)に出展する県内スタートアップの支援を行う、展示会SWITCH出展支援でございます。

 三つ目は、県内事業会社を対象としたオープンイノベーションをテーマとしたセミナーと県内事業者向けにNUSが支援するスタートアップが登壇するピッチイベントを行う、「(3)マッチングイベントの開催」であります。これだけやってきたということですね。

 四つ目が、世界の学生を対象とするNUS起業家養成プログラムに愛知県内の学生を派遣する、NUSサマープログラムへの学生派遣であります。

 これらの事業成果につきましてはですね、7ページ「(2)具体的な成果事例」を御覧ください。

 2023年度の具体的な成果としては、協業プログラムで、ビジネスフォーム印刷を主力事業とする県内事業会社が、シンガポールのスタートアップとICタグの情報を非接触で読み書きする自社開発のRFID(アールエフアイディー)タグを利用した実証実験に向けた協議を実施するなど、各事業会社が国内外のスタートアップとの協業に向けた取組を進めております。

 続いて、今年度の事業です。

 2024年度事業でありますが、7ページの次、8ページに記載しておりますように、「(1)協業プログラム」、「(2)展示出展支援」、「(3)マッチングイベント開催」、「(4)NUSサマープログラムへの学生派遣」ということで、これまでと、本年と同じ事業をね、しっかりやっていくということでございますので、よろしくお願いをいたします。

 続きまして、10ページの別紙2を御覧ください。

 中国支援機関連携事業では、清華(せいか)大学、上海交通大学及び浙江(せっこう)大学とスターアップ支援に係る取組を含む連携協力を推進しております。

 事業概要につきましては12ページの、10ページは経過、11ページも経過ですね。これまでやってきたことでございます。

 12ページ、事業概要を御覧ください。

 各大学と連携プログラムを実施しておりまして、清華大学とは傘下機関のTus(タス)ホールディングスとスタートアップ支援やオープンイノベーションの取組を行い、上海交通大学とは中国とのマッチング等のビジネス支援の取組を行い、浙江大学とは県内学生と浙江大学との学生の学生交流、学生の創業支援の取組を行っているところでございます。

 これが、12、13と、それぞれやってきたことの整理をしておりまして。

 15ページの「(2)具体的な成果事例」です。

 2023年度の具体的な成果としては、Tusホールディングスとの連携プログラムにおいて、参加した県内スタートアップが中国企業との実証実験を行うために清華大学への人材派遣に向けて調整を進めたほか、中国スタートアップ3社が県内企業との面談のために来日するなど、各大学との事業連携が進んでおります。

 続いて、今年度の事業については、15ページ中段、4です。

 2023年度に引き続き、「(1)Tusホールディングスとの連携プログラム」、「(2)上海交通大学との連携プログラム」、「(3)浙江大学との連携プログラム」を実施をいたします。ということでございます。

 16、17ページにそれぞれ、清華大学、上海交通大学、浙江大学というふうにありまして、17ページ、一番最後にありますように、チャイナナインですね、九校連盟、中国本土の九つの大学からなる連盟に、この三つとも全部入っているということでございまして、清華大学が非常に有名ですけど、上海交通大学も、これも江沢民(こう たくみん)さんが出られておられますしね、浙江大学もですね、これもそれぞれに中国を代表する大変な上位の大学でありまして、そことやっぱりスタートアップをしっかり連携をしてね、やっていきたい。

 相手方は非常に熱心なんで、我々もですね、やっぱりしっかりと受け止めて取り組んでいきたいというふうに思っております。

 最後に、18ページの別紙3を御覧ください。

 ローカル・グローバル連携スタートアップ支援事業です。

 世界トップレベルで活動するスタートアップ支援機関や国内外で活躍するメンターが愛知県に一堂に会し、県内等のスタートアップの支援を行うプログラムと、海外のスタートアップを愛知県に誘引し、県内事業会社とのオープンイノベーションを創出するプログラムを2021年度から実施しております。

 事業概要につきましてはですね、19ページの2を御覧ください。

 この事業は、三つのプログラムで構成されております。

 一つ目はですね、シード、アーリーステージの県内を中心とした国内のスタートアップに対するアクセラレーターによる支援を目的とした「(1)ローカルスタートアップ向けアクセラレータープログラム Seed Bootcamp(シード ブートキャンプ)」であります。これ、いろんな指導とかね、メンタリングということでございます。

 それから(2)、二つ目は、20ページ、日本市場への進出を目指すグロースステージの海外スタートアップに対するアクセラレーターによる支援を目的とした、グローバルスタートアップ向けアクセラレータープログラム、Landing Pad(ランディング パッド)であります。

 三つ目が、愛知県内の事業会社のオープンイノベーションや新規事業開発などの担当者を対象とした、イノベーションに対するマインドを醸成し、実践的な知見を習得することを目的とした、「(3)事業会社向けプログラム「Corporate Innovation Program(コーポレート イノベーション プログラム)」」であります。

 事業成果につきましては、21ページの「(2)具体的な成果事例」です。

 2023年度の具体的な成果としては、Seed Bootcampにおいて、カスタムAIチャットを提供しているスタートアップが県内の自動車製造関連企業を始め4社とNDA(エヌディーエー)を締結をいたしました。秘密保持契約をね、締結いたしました。また、22ページのイ、Landing Padに参加した海外スタートアップの6社がPRE-STATION Aiに入居し、同拠点において支援を受けるなど、県内への海外スタートアップ誘致や県内事業会社との協業が進みました。

 続いて、今年度の事業につきましては、「4 2024年度事業について」を御覧ください。22ページですね。

 今年度はですね、愛知県の産業特性を踏まえた事業領域を特定し、その事業領域で活動する県内等スタートアップに対して、海外展開を目指すためのアクセラレータープログラムであるグローバルシードアクセラレータープログラムを実施します。また、同領域で活動する海外スタートアップを世界中から本県に誘引するグローバルスタートアップマッチングプログラムを実施をいたします。

 今年度も引き続き、海外のスタートアップ支援機関との連携を通じて、スタートアップの相互交流や県内事業会社と海外スタートアップによるオープンイノベーションを促進し、STATION Aiを中核とした本県のグローバルなスタートアップ・エコシステムの充実を図ってまいります。ということでございます。

 ということでございまして、愛知県独自のスタートアップ・エコシステムを作っていくためにですね、海外先進地域との連携を通じてその知見を導入するとともに、県内スタートアップの海外販路の開拓支援、そして海外スタートアップの県内誘致、そうしたことをやっているということでございまして、こうしたことをしっかり進めていきたいというふうに思っております。

 なおですね、経緯はまた御覧いただければと思いますが、私ども愛知県と清華大学とは、2019年の9月に清華大学の邱勇(きゅう ゆう)学長がこちらに来庁し協定を結びました。続いて、2019年11月に上海交通大学の黄震(こう しん)副学長が来庁し協定を結びました。浙江大学とは、2022年6月に、浙江大学の呉朝暉(ご ちょうき)学長とオンラインで、コロナでしたのでね、協定を結んだということでございます。

 ということで、あと例えば、今年度の新規事業としては、例えば上海ではですね、上海交通大学と連携をして、新たに県内スタートアップが上海で開催される中国国際輸入博覧会へ出展したり、Plug and Play China(プラグ アンド プレイ チャイナ)、これはシリコンバレーに本体があるやつね、日本だと東京にありますけども、上海にあるんですが、そのビジネスマッチングイベントに参加するプログラムを実施をいたしますなど、そうしたこともしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

 ということで、私からはとりあえず発表事項は、ちょっと長かったですが、以上でございます。

2 質疑応答

(1)熱中症予防に係る県民の皆様への「知事メッセージ」について

【質問】 熱中症に関して、愛知県内で熱中症、疑いを含む搬送者数が、今の時点で、どこの地域で出ているというのは分かる形なんですけども、性別だったり年代、何歳とかまでは出されていないという状況にあります。

 これからどんどん搬送者数が増えていくと思うんですが、県民への呼び掛けとして、これから年代とか性別とか、軽症とか重症とか、そういったことについて県として出していただくというのは、各市町村にもよると思うんですけれども、難しいものなのかということ伺いたいです。

【知事】 今はですね、御案内のようにですね、愛知県における熱中症、疑いを含む救急搬送者数の速報値。午後3時、午後3時の速報値をですね、集計をして、それを消防本部ごとだな、各消防本部ごとに速報値と前日の確定値か。

【消防保安課長】 前日の確定数です。

【知事】 だから、当日午後3時までの速報値と前日の確定値を消防本部ごとに、これは夕方の5時でいいのか。夕方、それを集計して、夕方の5時に記者クラブに。

【消防保安課長】 16時40分を目安にホームページにアップしています。

【知事】 ホームページにアップをしている。翌日に男女別、それから年齢別、それから症状ですね、死亡・重症・中等症・軽症・その他という形でですね、これ、翌日ね。

【消防保安課長】 翌週ですね。

【知事】 翌週か。翌週ということでやっておりまして。

 それを我々県の方から消防庁に報告して、消防庁が翌週やっているんだな。

【消防保安課長】 消防庁においても把握しております。

【知事】 全国のやつをね。という形でやっているところでございます。

 ということでありますので、これをですね、さらにその日のうちに全部ということになりますと、とても夕方までに間に合わないということになります。

 マンパワーが、じゃあ誰がそのマンパワーを負担するんだという話になりますので、私どもとしてはですね、これと同じではありませんが、新型コロナ感染症のときにはですね、毎日毎日日々、2類(相当)だったときは毎日発表しておりました。

 当初はですね、最初の3か月ぐらいはですね、平日も土日もなしに毎日、その日のものを夕方というか、6時7時ぐらいまでのものを、その日のものを集計して、大体夜の8時9時にですね、9時ぐらいに毎日発表しておりました。ちょうど4年前ね。

 それは幾ら何でもちょっと、何と言いますかね、ちょっと正直言って、ばか正直と言っていい位と思いますけども、最初から残業の夜なべ仕事を前提にですね、やるのはちょっといかがなものかということでですね、夕方までに発表すると。夕方時点で発表できるようにということで、その日の午後1時2時までに集計して、それ以降の分は翌日に回すという形でですね、させていただいたということはございます。

 なのでですね、そんなことも含めてもろもろ、ちょっと過去の事例も考えましてですね、今、御指摘をいただいたと言いますかね、むしろ御要望かと思いますがね。御要望かと思いますが、私どもとしてはですね、今、午後3時までの速報値と前日の確定値の各市ごとのもの、それから翌週にですね、年代別、症状別等も発表しておりますが、これは、どこまでやれるかというのはありますけれども、ちょっとフォーマットを決めてですね、フォーマットを決めて愛知県内の消防本部、愛知県内の消防本部は、全部で二十幾つだったっけ。34か。34の消防本部に対してですね、男女比、それから年齢別、症状別というフォーマットを決めてですね、翌週に集計しているもの、これは1週間分だな、翌週のやつは。

 だから、それを毎日毎日どこまでやれるかというのをですね、我々もちろんやります。やりますけれどもですね、やっぱり県内の消防本部に協力してもらわないけませんのでね。ちょっと、どういうフォーマットでやって、どういうふうにやるかはちょっと、今御要望いただきましたので、少しこれはフォーマットを決めて、名古屋市始め各消防本部とこれは相談と言いますかね、をしていきたいというふうに思っております。

 なお、その場合に、今、午後3時で速報値。これは多分、間違いなく無理ですね。無理ですね。ですから、昼の時点でその日のやつは締めるか、午後のやつはその翌日に回すということでないとですね、やっぱりうちの職員も、だから夜8時9時を前提に毎日仕事しろというわけには、これはいきませんのでね。でもって、やっぱり夕方5時ぐらい、5時を目途にはお知らせしないといけないと思いますから、多分12時か1時の時点で締めて、それでもって前の日の分を合わせて、こういった年齢別、症状別というのがどこまでできるか。あと、いつの時点だったら集計できるかというのを、ちょっとそれは相談したいというふうに思っておりますので、ここでちょっと引き取らせていただきたいなというふうに思います。

 やっぱり各市、34消防本部あって、フォーマット決めて、ここでいろいろ意見聞きながらこうやってねって、ちょっと時間かかると思いますけどね。できるだけ速やかに。やはりこれから、梅雨明けした後に本格的な夏が来れば、やっぱり熱中症と言いますかね、愛知県は元々、熱中症の救急搬送の方、数多いのでですね。やっぱり夏が暑い、気温が高いというのと、ちょっと湿度が高いという、地形的なあれが、やっぱり要因がありますのでね。やっぱり伊勢湾なり三河湾というか、特に伊勢湾が湾が深いので、太平洋、外海の空気とちょっと遠いので、ここは盆地みたいになって、非常に名古屋は暑いというのが、地形的なこれはあれがありますので、多いので、今言われたこともどこまでやれるかも含めてですね、ちょっと、県内の34消防本部の皆さんとちょっとしっかり相談したいというふうに思っております。

 基本は、今御要請いただいたように、年齢別、症状別のものを、ちょっとずれると思いますが、日にちごとにと言いますかね、発表できるようにしたいと思いますので、ちょっと引き取らせていただきたいと思います。

(2)株式会社恵が水戸市で運営する障害者グループホームにおける入居者死亡事案に関する報道について

【質問】 障害福祉施設の恵の件で、今朝報道で、水戸市の入居者が死亡されていたという話が出ていたかと思うんですけれども、知事は、この件については把握されているかどうかというのと、もし把握されていましたら、受け止めと言いますか、お考えをお聞きしてもよろしいでしょうか。

【知事】 基本は、我々のですね、所管外ということになりますので、把握はしておりませんと言いますかね、報道を拝見をしたということでございます。

 ただ、当然のことながらですよ、障害者福祉施設でそのような痛ましいね、事案が起きたということについてはですね、これはあってはならないことだというふうに思います。なので、ちょっと事実関係を把握する立場にないのでですね、ちょっとコメントがどこまでっていうのはありますけれども、この報道が、そういう経過も含めて事実ということであればですね、これはもう許し難いことだと、許され難いことだというふうに思っております。

 とにかく障害を持った方のですね、福祉の施設として、安心・安全にですね、預かってもらえるんだと思って入っていただいたことが、そういうふうになった。そんな死亡というようなね、そんな痛ましい、あってはならない事案というか、事件ですよね。これにつながったということは本当に許し難いこと、許され難いことだと思います。

 なので、これは事実関係をしっかりとですね、関係当局によって把握して、事実関係を明らかにしてもらってですね、でもって、厳正にですね、これは処断をしていただきたいと、そのように思っております。

 

【質問】 愛知県内の施設の処分については6月中という話もあったかと思うんですが、今週中に何か発表される予定とかはありますか。

【知事】 今ですね、作業を進めているというところでございます。

 なので、作業中の場合ですから、途中経過のことはちょっとこれ以上は申し上げないということにいたしております。

(3)東京都知事選挙について

【質問】 20日に都知事選が告示されまして、今、正に選挙戦を行われているところだと思うんですけど、大村知事の方から、新都知事、まだ誕生してないですけど、何か新都知事に対する注文や期待、あと、東京の一極集中是正に対して何か、新都知事に期待することがあれば、教えていただいてもよろしいでしょうか。

【知事】 今ちょうど選挙期間中なんで、それぞれの各候補がですね、それぞれの主張をですね、日本を代表する大都市、世界を代表する大都市、アジアナンバーワンの大都市と言っていいかと思います。その東京をどう持っていくか、東京の未来をどう作っていくかということはですね、東京のみならず、日本及びアジア、世界にとっても大変重い意味を持つ選挙だというふうに思っております。

 なので、それぞれの候補者、特に有力と思われる候補者の皆さんが政策をぶつけ合ってですね、そして切磋琢磨、議論していただいて、そして都民ですね、有権者1,150万ですか、その都民の有権者の皆さんに賢明な判断をしていただいて、日本を牽引するね、東京都のリーダーをね、しっかり選んでいただきたいなというふうには思っております。

 なおですね、そのことはあれですが、一つは、私はやっぱり、何といってもやっぱり東京一極集中は是正していかなければならないということはずっと申し上げております。

 そのためには、東京都の、例えば大学の23区内の大学の定員の抑制だとかそういったことも、全国知事会を通じて私どもやらせていただきました。ただ、そういうことをやりながらですけど、一方で、ただただ東京を押さえ込めばそうなるかって、そうなっていないんですよね。なので、我々が、むしろ我々がしっかり頑張ってですよ、やっぱりこの地域が魅力を、東京に負けない魅力を作ってね、東京及び首都圏からも人を呼び込めるようなね、そういった努力を併せてしていかなければならないんだろうというふうに思いますので、その両両相俟(りょうりょうあいま)ってやっていきたいと思います。

 その一環がね、愛知県は日本一の産業県でありますから、その産業力でもってそのマンパワーを引きつけていきたいということ、そして、そういう中で、何といっても時代を先取りするスタートアップの企業。

 スタートアップというのは、企業さんはもう、これは大きな設備があったり資産があるわけじゃないので、正に人材そのものなんですよね。人材をひきつける施策がこのスタートアップの振興施策ということでありますので、これはしっかりやっていきたいというふうに思っております。

 なので、私のこの会見でも、スタートアップ関係がやっぱり非常に割合的には多いウエイトを占めておりますが、それもやはりここに人材を集めたいという思いでね、取り組ませていただいています。

 ただ、これもスタートアップも今はデジタルでやっていますから、ネットワークが大事なんで、なので、私は5月半ばにね、東京都主催で、東京のビッグサイトでね、スタートアップの大型のイベントがね、ありました。これ、SusHi Tech Tokyo(スシ テック トウキョウ)っていうやつですけどもね。そこにも私ども、STATION Aiも出展しましたし、そこでオープニングに小池さんがプレゼンテーションされておられましたが、その前に小池さんとも対談をしながら、SusHi Tech Tokyoと我々の愛知のSTATION Aiですね、愛知のスタートアップとでしっかり、イノベーションの関係、スタートアップの関係ではしっかり連携していきたいという話もね、させていただきました。

 また、その後、是非ここを見てってくれという話だったので、東京都有楽町の駅前にですね、東京交通会館というのがありますが、そのすぐ隣にですね、駅の目の前に、東京都がTokyo Innovation Base(トウキョウイノベーションベース)という、スタートアップのですよ、そうした、何て言いますかね、ピッチイベントをやるような拠点をね、いろんなサロン的なものを作られておりましたので、そこも拝見しましたけれども、是非、向こうから、是非愛知のSTATION Aiと連携したいということも言われておりますので、そうした連携もね、一方でやっぱり大事にしながら、やっていきたいと思います。

 いずれにしても、今は選挙中なので、私も毎日報道を拝見するばかりでありますが、新聞もテレビもネットもですね、やっぱり東京の選挙戦というのは明らかに、何て言いますかね、メディアの皆さんの注目度が圧倒的に違うので、盛り上がっているのか盛り上がっていないのか、ちょっと現場にいないので分かりませんが、やはりほかの選挙に比べれば圧倒的にやっぱりあれじゃないでしょうか。情報量も多いし、盛り上がって、それこそあれじゃないですか、衆議院の総選挙並みの、皆さん、体制、陣営を敷いて、全国にどんどん報道されておられるのでですね、私も大変興味深くね、毎日拝見しております。

 それぞれの皆さんね、それぞれ主張をぶつけて、大いにね、奮闘、努力、頑張っていただきたいなと。まだあと2週間ありますのでね。7月7日、七夕選挙なんで、それに向けて大いに皆さん頑張っていただきたい。候補者の皆さんにはエールを送りたいというふうに思っております。

 ただ、一方で、例の、候補者56人で、掲示板のあの一連のものはですね、あれは、本当に私も苦々しくといいますかね、あれはちょっといかがなものかじゃなくて、あれはいけませんわね、絶対。

 やっぱり日本の首都・東京であり、世界都市・東京でありね、アジアを代表する東京のリーダー、トップを選ぼうというときにですね、何ていうんでしょうね。政策の主張もなしにですよ、ああいう形で掲示板を、何と言いますかね、私物化するような形のこと。そしてもってですね、とても公衆の面前で見せてはいけないようなですよ、そういったポスターをですね、貼って、また剥がして、それをまたネットに上げて、また歓心を買おうというやり方とかですね、あれは本当に情けないということもありますけれども、はっきり言ってけしからんと思いますね。けしからんと思います。正直言って、政策を持ってもっと真面目にやってもらいたい。

 そうしないとですよ、これは取り締まれという話になりますからね。ある程度、私は、ちょっとそこは、何でしょう、全く、選挙の自由だとか表現の自由ということではないと思いますね。やっぱりそこは、ある程度の何て言いますかね、規制という言葉はあんまり選挙においては使っちゃいかんのでしょうけど、やっぱり何て言いますか、ルール。ルールはですね、ルールはあってしかるべきではないか。

 ルールがなくて何でもいいっていったら、こんな、前回のつばさの党みたいな、あんな話になってしまいますからね、それはいけないんじゃないでしょうかね。そのことは感じました。

 それはそれとして、東京都知事選挙ね、やはり政策を訴えて、東京のあるべき姿、そして日本のあるべき姿だと思いますしね。東京のあるべき姿なので、大いにこの選挙戦ね、盛り上げて、都民だけでなくて国民の皆さんのね、政治や選挙に対する関心を高めていただく方にね、行っていただきたいなと、そういうふうに思います。

(4)自由民主党総裁選挙に向けた動きについて

【質問】 先週、国会閉会になりまして、すぐ菅前総理大臣がオンライン上で岸田総理大臣の一連の政治と金の対応とかを批判した上で、総裁選に向けて、党勢回復に向けて刷新感を示すことが重要だっていうのがオンラインの番組で出てました。

 国会閉会直後に与党、自民党でこのような動きや発言が出てくることについて、元自民党の国会議員でもあった大村知事、また、愛知県全体を預かる知事の立場でも、この辺の動きについてどういうふうに御覧になっているのか、御所感とかいただけないでしょうか。

【知事】 最後に私、雑感としてちょっと申し上げようかと思っておりましたが、今の質問にもお答えをして、ちょっと雑感として申し上げたいというふうに思います。

 菅さんの発言はですね、私はかつて、当選同期であり、一緒に仕事をした、正に盟友としてですね、菅さんの気持ちは分かりますしね、考えもよく分かりますのでね、それはそれで一つの見識だと、見識というかね、考え方を披歴されたということだと思いますが、その菅さんの発言というよりも、何かほかにいろんな方々がですよ、特に若い国会議員の方々がね、何か岸田政権についてね、いろんな発言をね、されておられると。9月の総裁選はもう出られない方がいいんじゃないかとかね、引いた方がいいんじゃないかとか、そういったことを言われておられるということについて、そうした発言についてですね、私の雑感を申し上げますと、今回の岸田政権について、国会が終わった途端にですね、そうした声がいろいろ出てくるというのは、正直言ってですね、違和感を感じます。違和感を感じます。

 そんなこと言わずにね、そんなこと言わずに、9月に向けて、9月で自民党総裁選挙というオフィシャルな選挙戦があるわけですから、そうしたオフィシャルな、公式な、自民党という一つの政党の党内の選挙戦でありますけれども、その公式な選挙戦がね、あるわけですから、その9月に向けて、あれがいかんこれがいかんということではなくて、9月に向けて正々堂々とやられたらいいんではないかと思いますね。立候補しても、20人という推薦者を集めて、そうした意中の方を立ててやられるということが本来の姿ではないかなというふうに思います。

 ということでありますので、何か国会が終わった途端にいろんなこんな声が出てくるというのは違和感を感じるということでございます。

 振り返りますとね、私自身もですね、2009年のちょうど今頃ですね、国会が終わりですね、当時は麻生内閣の厚生労働副大臣やっておりました。ちょうど当時ですよ、2009年の5月、6月、7月とですよ、新型インフルエンザというのがあったんですよ。ここで出たとかあそこで出たとか言ってですね、あの時、大阪で出たのかな、高校生が。今でも思い出しますけど。

 そんなことがあって、新型インフルエンザ対策をまとめですね、もうそろそろ選挙があるなと思いながらですね、まとめて、厚労省の講堂、また、派遣村で空けたところをもう一回講堂を空けてですね、あそこに300人、人員を集めてですね、新型インフルエンザ対策本部を作ってですね、そうした方針とかマニュアルとか対応策というのを作って、もうできるだけ密集には行かない、みんな街頭での握手は控えろということを与野党に文書まで送りましたけども。でも、選挙戦になったら、そんなの関係なかったですけどね。

 ただ、私、その時には、ちょうど当時も国会終わったばっかりでしたけれども、2009年のちょうど今頃、6月、7月とですよ、麻生政権、麻生内閣の一員としてもですね、麻生総理を一生懸命支えさせていただいたという思いがありました。

 ただですね、その一方で、その当時もですよ、当時も、自民党内からいろんな発言がですね、いろいろ、いっぱい出てですね、収拾がつかなくなっちゃった。一体これ何なんだということがちょうど当時もありましたね。

 その結果ですよ、結果、その後のですね、衆議院総選挙では自民党は大敗したという、何か苦い思い出がありますね。なので、あの当時のことをね、振り返りますと、私自身もね、内心忸怩(じくじ)たるものがあります。内心忸怩たるものがあります。

 なので、そういうことを総合しますとね、私は、9月に向けて、皆さんそういう何かイレギュラーなことを言われるんじゃなくて、9月に向けて正々堂々とやられたらいいんじゃないかと思います。石破さんもそう言われてますもんね。そういうことだと思いますよ。そういった形で正々堂々とやられたらどうか。

 そうでないとですよ、2009年のあの当時、当時の麻生総理を支えた者としてはですね、何か党内の声が、いろんな声が出て収拾がつかなくなった結果、選挙で大敗したという、何か苦い思い出がありますのでね、何かそんなことをちょっと、何か思い出すような感じがありますね。

 だからちょっと、自分の感想としては、当時を振り返ると内心忸怩たるものがあるということは申し上げたいと思います。

 それとしてもですね、政策の評価についてはいろんな声があるのは承知しておりますが、私は、こういう状況の中を総合して見ると、私の個人的な見方ですけれども、岸田総理はよくやっておられるんではないかというふうに思いますよ。いろんなそのやっていることについて、今回の減税についてとかいろんなことについてもですよ、また、この8月以降の電気代をまた助成するとか、いろんなその点についてのいろんな評価と声はあるということは、私もね、承知はしておりますが、いろんな御議論がある中でもですね、評価はこの後だろうと思いますが、政治資金規正法についてもですね、いい悪いというのを、評価を私が言う立場にありませんが、とりあえず形にして、この国会でも成立させましたしね。そういう意味では、私は岸田総理はね、よくやっているのではないかというふうに思います。

 いずれにしても、いずれにしてもですよ、いずれにしても、今後の行く末をね、よく注視をしていきたいということでございます。

 以上、雑感でございました。

(5)姫路城における外国人観光客向け入場料金の検討について

【質問】 先日、兵庫県の姫路市の市長さんがですね、姫路城の入場料をですね、日本人と外国人旅行者で差をつけて、少し高く取ろうというような考えを示しましたけれども、愛知県内も、ジブリパーク始め外国人に人気のある施設もありますけれども、こういった外国人観光客とですね、日本人で入場料に差をつけるというような考えについては、知事はいかがお考えでしょうか。

【知事】 それはですね、別に本邦初公開ではありませんしね、諸外国でも例がある話ですよね。やはりオーバーツーリズム対策ということでですね、地元の方にはリーズナブルに見学したり利用していただいて、多くの海外から来られる方には、何と言いますかね、混雑したり、環境整備をする、受皿整備をするということなどでですね、オーバーツーリズム対策として少し多めの御負担をね、料金を負担していただくということは、諸外国でもありますしね。

 現に、オーバーツーリズムというのは、元々はヨーロッパの観光都市で大分前から言われていることでありますのでね。そういう中で前例は結構ある話なんで、そういう中で姫路市さんがそういう形のことを考えられて、やられるということについては、それは私が、何て言いますかね、とやかく言う立場じゃないので、そこは控えたいと思いますが。ただ、問題は、何て言いますか、あれじゃないですか、どのぐらいの負担の差をつけるかとかいうことになってくるんじゃないでしょうかね。ある程度のことであれば、私は、やむを得ない面はあるんじゃないかと思いますよ。

 だとしたら、そういった利用料もそうですけど、あと、宿泊税とか観光税とかそういうのがあるじゃないですか。それはもう既に東京都さんが一番最初に始められて、いろんなところがそういう、外からの観光のお客さんがね、多いところは、結構導入されておられますけれども、それはそれぞれのね、地域でよくよく議論していただいて、取り組んでいただければいいのではないかというふうに思います。

(6)熱中症予防に係る県民の皆様への「知事メッセージ」について

【質問】 熱中症の患者の発表方法について1点だけお聞かせください。

 私のちょっと記憶違いだったら申し訳ないんですが、確か今、県は、土日・休日に関しては速報値を出してらっしゃらなかったのではないかと。

【知事】 土日というか、そうなんだろうな。

 いや、それはそうだと思いますよ。だって、休みですもん。

【記者】 そうです。マンパワーの問題っていうのは先ほどおっしゃられたようにあると思いますが。

【知事】 うちもそうだけど、各市の消防本部も休みですからね、基本。

 だから、救急車は、救急の関係の方は動いておられますけれども、市の消防局、消防本部は土日は休みだわな。なので、集計のしようがないですよ。

 

【質問】 そこはやはり難しい。これから夏休みシーズンにも入りますし、また、休日レジャーとかで外に出たりする方も増えると思います。その中で、例えば、ある一つの屋外施設で熱中症患者が多発したとかいう、そういう特異事例が起きたときなんかは、速やかにそういうことを啓発した方が、対策としては一つあるのかなと思うんですが、そういったときに、特異な事態のときだけでも発表するとか、そういった体制もなかなか難しいものでしょうか。

【知事】 多分言っておられることはですね、熱中症警戒アラートは、あれは毎日出るんだな。土日も関係なしに警戒アラートはね。環境省なり、その部隊は夏の間は置いておりますから。いつも大体午後にですよ、明日の天気予報はこうですと、これまで気温上がりますと。気温と湿度で、これは熱中症警戒アラートが出ますということは土日関係なしに発表しますから、そのことで十分対応できるんじゃないかというふうに思います。

 なので、あくまでもこの、熱中症の救急搬送者等の人数と、男女・年齢・症状別っていうやつは後追いのデータなので、そういう意味ではですね、むしろ天気予報を前提にした熱中症警戒アラートをね、土日も平日も出していくということで、そこは対応できるというふうに思います。

 なので、土日にですね、私ども県の職員、それからまた34の消防本部ですね、基本愛知県内の市町村の消防関係の職員にみんな土日も出てこいというところまではしなくてもですよ、私は、この熱中症警戒アラートという枠組みで対応できるんじゃないかなというふうに思います。

 ありがとうございました。