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2024年8月27日(火曜日)午後2時
1 知事発言
それではですね、本日は8月27日火曜日午後2時でございますが、今週の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
なお、後ほど申し上げますが、私は、8月18日の日曜日から27日、今朝7時過ぎでしたかな。7時過ぎ、まあちょっとかな。7時ちょっと遅れて、7時20分ぐらいに中部空港に着きまして帰ってまいりました。その後、一応ちょっとシャワーぐらい浴びて着替えてまいりましてこちらということで、今日は、午前はちょっとえらかったので、午後ということにさせていただきました。よろしくお願いいたします。
(1)知事の東南アジア渡航の成果について
東南アジアの渡航についてですね、概略申し上げたいと思います。
毎日ですね、発表資料をお届けをいたしておりますのでですね、こういうやつですね。これが、先ほど昨日の分をお渡しいたしまして、全部で8束、8束ということでございまして、大変中身の濃い渡航ということでございました。
日曜日から月曜日の夜でしたから9日間、丸っと9日間でですね、5都市を回るということで、ジャカルタ、シンガポール、バンコク、ホーチミン、ハノイということで、少しちょっとクレイジーな日程だったかと思いますが、やはりコロナ禍で3年間なかなか身動きができなかったもんですから、そういう意味では、それこそ6年ぶり、7年ぶりというところは結構ありましてね、あんまり間を空けると切れちゃうので、やはりそちらの方も参ったということでございます。この間、向こうは来てますのでね、こっちに。来てますので、行ったり来たりという、来てもらったら、答礼という形というのがやはり外交の常識でございますので、そういった形でですね対応をさせていただいたということでございます。
お手元のこちら、ちょっと簡単に御覧をいただきながら申し上げたいというふうに思います。簡潔に申し上げます。もう既にね、お話ししておりますので、簡潔に申し上げたいと思います。
ということで、8月18日から27日の火曜日、今日の朝まで10日間、実質9日間ですね、9日。夜行で帰ってきましたので9日間でですね、5都市を回らせていただきました。
8月18日日曜日はですね、行ってすぐにですね、前西ジャワ州知事、リドワン・カミル(前)知事と面談をいたしました。
彼はですね、その翌日、19日には、ジャカルタ州知事のですね、候補者ということで確定をいたしまして、ゴルカル党始め主要政党の候補者となり、11月選挙だそうでございますが、次の大統領候補の一人ということ、有力な大統領候補と。
ジャカルタ州知事が、ジョコ大統領もジャカルタ州知事から大統領になって、2期10年務めたと。次のプラボウォさんは、彼はだから軍人ですけど、ちょっと70超えておられますので、5年だろうと。だから、次は彼だということだそうでございますので、是非、会ったらどうかという話でございまして。またジャカルタ州知事になった暁には、また様々に連絡、連携しましょうねという話をさせていただきました。
それから、翌19日はインドネシア国会副議長、ラフマット・ゴーベルさんと面談をいたしました。
彼は日本語が堪能でしゃべれる方でありましてね。中央大学の大学院かな、卒業されておられまして、大変な日本通ということで、これまでも大変御支援いただいておりましてね、そんな会談であります。
それから、インドネシア外務副大臣、パハラ外務副大臣と面談をし、インドネシア領事館を名古屋に作ってほしいということを文書で要請をいたしました。
その後ですね、インドネシア前副大統領ユスフ・カッラさんに6回目お会いいたしまして。今82歳です。もう政界は御勇退されておられますが、本当に喜んでね、いただきました。今でもインドネシア政界の重鎮ということでございまして。彼は副大統領を2回務めておりまして。残念ながら、大統領選挙に1回出たんですが、残念ながら勝てなかったということですけど、ゴルカル党の総裁もやっておられますので、正にインドネシアの保守政界の重鎮と言ってもいいかな。ということですかね。なので、非常に今でも力がありますのでね、ということで面談させていただきました。
それから、インドネシアのブディ運輸大臣と面談をし、直行便等のですね、要請もさせていただきました。
それから、経済交流会もさせていただいて、多くの方に御参加をいただいたということでございます。
それから、シンガポールではですね、石川大使と面談。
それから、タン・シー・レン シンガポール貿易産業大臣兼人材開発大臣と面談をして、スタートアップなどでですね、の連携の話をさせていただきました。
それから、シンガポール国立大学を訪問いたしまして、これで今のタン・エン・チャイ総長とは5回目の面談でございますが、タン・エン・チャイ総長には、今度、10月のですね、私どものSTATION Aiのですね、オープニングイベントに来ていただけるということでございますので、歓迎しますということを申し上げ、また、このNUS(エヌユーエス)のですね下部組織、BLOCK71(ブロックセブンティーワン) NAGOYAをですね、これ、STATION Aiの中に開設をしていただけるということでありますので、そのお礼も申し上げ、また更に引き続き連携をするということも申し上げさせていただきました。
それから、シンガポール政府のヘン・スイキャット副首相とも3回目の面談をいたしました。彼はですね、実は首相候補でありましたが、どうも体調の面もあって本人が断ったということで、副首相にずっといるということでございますが、大変な実力者でありまして、また引き続きスタートアップ、人材育成等でですね、連携をしていくということで確認をさせていただいたということでございます。
これ、シンガポール側もね、別の人に会うよりも同じ人に会った方がいいだろうということで、ヘン・スイキャットさんをずっと充ててくれているので、有り難いことだなというふうに思っております。
それから、タイに参りまして、タイ工業大臣、ピムパッタラー工業大臣と面談をし、タイ工業省と愛知県で経済連携協定を結んでおりますので、それについて、また引き続き連携を確認をさせていただいたということでございます。
それから、タイ副首相、スリヤ副首相兼運輸大臣と面談をいたしまして、タイとの直行便の更に増便、また、水素関係のですねプロジェクト、そうしたものについてもですね、意見交換させていただきました。そしてスリヤ副首相から、タイ運輸省とも協定を結んで連携したいというお話がありましたので、引き続き詰めてまいります。
それから、バンコク都の副知事、サノン副知事と面談いたしました。ちょっと都知事がちょっと今、この時期にバンコクにいないということでありましたので、面談をさせていただき、高校生の交流をずっとやっておりますので、そうしたことも引き続きやっていこうということでございました。
それから、エアポートセールスということで、リアリークールエアラインズって新しい航空会社に要請をさせていただいたということでございます。
それからホーチミンに参りまして、ベトジェットエアに、増便とホーチミン線のですね就航のお願いをさせていただきました。
それから、ホーチミン人民評議会議長、それから翌日は人民委員会委員長と面談をさせていただき、2016年、愛知県とホーチミンとで相互協力に関する覚書を結んで以来着実に交流を進めておりますが、引き続きですね、やっていきましょうということを申し上げさせていただいたところでございます。
なお、今ちょうどベトナムは、書記長、国家主席等々、政権幹部は今どんどん替わっているところでありまして、金曜日も、ホーチミンの書記と委員長とアポイント取れたんですけど、急遽2人とも金曜日はハノイに呼ばれたということでありましたので、この議長さんと面談しましたが、この人民委員会委員長さん、日本でいうと市長さんですけどね、がその日の夜のうちに帰ってきて、土曜日の朝7時半から会いたいというので、7時半から面談をいたしました。
ちょっと今なかなか、まだ新しい体制を今作っているとこということで、いろいろあるんだなということは思わせていただいております。
それからですね、続いて、同じくこの24日土曜日で、サイゴン大学という、これはホーチミン市政府が持っている大学ですが、学生2万人の大学ですけれども訪問し、学生400人以上の前でですね、講演もさせていただきました。愛知のPRもさせていただいたということでございます。
それからあと、ベトナム企業を訪問をし、また、このBINHTAYFOOD(ビンタイフード)というのは、インスタントラーメンやね、フォーの会社でございました。ESUHAI(エスハイ)はですね、これは日本語教育をやって人材派遣をするという、特に技術者を送り込むという会社でございまして、大変立派な会社だなと。愛知県の企業でもたくさん連携しているところがあると聞きまして、これは心強い限りだなと思いましたね。
社長さんは東京農工大学大学院で学んでですね、日本語がぺらぺらで。副社長は日本人。日本人スタッフが五、六人か七、八人いましたね。技術者もですね、ホンダの技術のOBが2人ぐらいいて、とにかく日本語と技術で日本のそういう技術関係のそういう企業、工場にどんどん送り込んでいくということでございましてね、頼もしかったということでございます。
26日、昨日はベトナム交通運輸副大臣と面談をし、道路のPPPをですね、彼ら非常に熱心に関心を持っていますが、それを是非やりたいということで、教えてほしいということでございました。
また、ベトナム計画投資副大臣、これは企業関係の立地について意見交換をさせていただきました。
それから、ベトナム航空を訪問し、CEOと面談をして、ハノイ線、ホーチミン線、ダナン線についての要請をいたしました。
最後は、昨日夕方と言いますか、5時前後でありましたが、ブイ・タイン・ソン副首相兼外務大臣と面談をいたしまして様々に申し上げましたが、最後ですね、愛知県内、今ベトナムの方はほぼ6万人近くなっておりますので、愛知・名古屋にですね、領事館の開設を文書をもって要請をさせていただいたということでございます。
以上ですね、本当、9日間で5都市ということで大変ハードなスケジュールでございましたが、とりあえず大きなトラブルもなく、風邪を引くこともなくですね、駆け抜けて、ようやく帰ってきたということでございまして、また引き続きですね、おいおいまたこうした、いろいろ引き続き議論、協議していきましょうという話はやっておりますので、また引き続き、様々な面でまた協議を進めましたら、また皆さんには御報告をさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
(2)新型コロナウイルス感染者の状況について
続きまして、新型コロナ感染症でございます。これは先週の木曜日にですね、県のサイトにも載っけさせていただいておりますが、火曜日、今日会見やりますので、併せてその資料も作りましたので、御覧をいただきたいと思います。
8月22日の木曜日掲載分について説明をいたします。
上から四つ目の段落ですが、定点当たりの報告数が、第33週の13.15人となりまして、前週から0.41減ってですね、伸び率0.97倍ということで、3週連続、前週の報告数を下回っております。ちょうどお盆時なんで少なかったかなということはありますが、ぐっぐっぐっと減ってきてですね、入院患者さんも、200人切って196人ということで減りましたと。
7日間平均、1日当たりは約3,210人、3,210人。その前の週が3,310人で、一番多かったのがですね、5,720人だったかな。7月の終わりの第4週ってやつがね。そっから比べると、5,700人が3,200人ですから、まあ半分とまでは言いませんが、50何パーセントということですかね。大分落ち着いてきております。
そして、参考の表があって、参考の1がこのグラフですね、棒グラフで、大分減ってきていると。
参考の2が入院患者でございまして、200人を切ったと。
それから、ウイルスはですね、オミクロンKP.3株が100パーセントということでございます。
まだ、これお盆休み時なんで、ちょっと検査数が少ないかもしれませんので、今週の数値が上がるかどうかというの、ちょっと注目せないかんなと思いますけれども、そんなことでございますが、トレンド的にはやはり落ち着いてはきているというふうには思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
(3)「AICHI STARTUP BATTLE 2024」の参加者募集について
(【知事会見】「「AICHI STARTUP BATTLE 2024」の参加者募集について - 愛知県 (pref.aichi.jp))
それでは、私の方から今日の発表事項は1点でございます。1点でございます。
「AICHI STARTUP BATTLE 2024」の参加者募集でございます。
愛知県は、独自のスタートアップ・エコシステム形成に向け、2018年10月に策定したAichi-Startup戦略に基づいて、STATION Aiプロジェクトに取り組んでおります。
今年度の新たな取組として、アクセラレーションプログラムとビジネスプランコンテストを一体的に行う「AICHI STARTUP BATTLE 2024」を開催いたします。
「1 プログラムの流れ」を御覧ください。
応募いただいた方のうち、書類審査による一次選考を突破した20者に対して、アクセラレーションステージにおいてビジネスプランのブラッシュアップ支援を行います。
次に、ピッチ審査による中間審査を行い、10者程度を選定いたします。中間審査の通過者は、コンテストステージにおいて、メンタリング等によりビジネスプランの更なるブラッシュアップの支援を行うものでございます。
そして、ビジネスプランコンテストでは、優勝を目指してピッチにて競い合っていただきます。入賞者は、賞金を活用し、県内においてプランの実装・事業化を目指していただくということでございます。
この事業は、起業の知見習得から資金の確保までを一体的に支援することで、スタートアップの事業成長を後押しする県独自のプログラムとなっております。
資料の2ページのですね、「2 概要(2)募集テーマ」を御覧ください。
テーマは「愛知県の抱える社会的課題の解決に資するもの」として、生活の安心・安全、子育て支援、観光・まちづくり、産業の発展等、幅広い分野で募集をいたします。
皆様からの本県の発展に寄与する、素晴らしいビジネスプランの御応募をお待ちをいたしております。
次に、「(3)募集対象」を御覧ください。募集対象は、2024年度中に県内で起業する意思のある方、もしくは創業1年未満の方であります。
また、「(5)賞金額」を御覧ください。本事業の賞金総額は600万円。内訳は、1位300万円、2位200万円、3位100万円であります。
「(6)応募方法」を御覧ください。参加を御希望の方は、応募フォームから9月25日までにお申し込みをいただきたいと思います。
最後に、「3 プログラムの説明会について」を御覧ください。参加希望者向けに、9月11日にプログラム説明会をオンラインにて実施をいたします。参加を決めている方はもちろん、検討されている方も是非お申し込みください。
本事業を通じて、地域のモデル事例となるような次世代を担うスタートアップの創出を目指すとともに、優秀なスタートアップを誘致し、スタートアップの更なる集積を図ってまいります。
ということでございまして、「AICHI STARTUP BATTLE 2024」の募集ということでございます。
これはですね、起業家の裾野を拡大して、起業家の創出を目指すということで、愛知県内で起業意思のある方、もしくは創業1年未満の方を対象として、こうしたですね、アクセラレーションステージをやり、コンテスト(ステージ)をやり、ビジネスプランコンテストをやって優勝者を決めていくというものでございます。
これまではですね、2020年度から昨年までビジネスプランコンテストをやっておりました。これはですね、これから起業しようとする方に対し、起業に必要な資金の提供を主たる目的としていたというものでございますが、今年度から実施するこの「AICHI STARTUP BATTLE 2024」は、起業への強力な支援とこの地域のスタートアップの育成に加えて、他の地域からの誘致を図るために、創業1年未満のスタートアップを含めた対象者の拡大、賞金の増額と。それからビジネスプランのブラッシュアップなどのワークショップ、メンタリング等の一貫した支援を行って、起業の知見、資金、両面をサポートして事業成長を促進するというものでございます。
ということで、更にですね、こうした形でスタートアップの対応を広げていくということでございます。
私からは以上でございます。
2 質疑応答
(1)兵庫県知事のパワハラ疑惑等について
【質問】 今、兵庫県の斉藤知事のパワハラとかおねだり疑惑というのが話題になっていますが、同じ自治体トップとしてどう思われているか、御所感をお願いします。
【知事】 どう思われるというか、あれですね、ああいう形で、報道しか私知りませんけれども、報道を拝見する限りは、やはり少しあれですね、ちょっと常軌を逸しているなという感じはしますねやっぱり。
何なんでしょうね。ちょっと何か、何て言いますか、想定というか想像できないような感じの話がどんどん来ているので、何なんだろうなという形でそのニュースを拝見しているということかなというふうに思います。
ただ、今、県議会で百条委員会というのが開かれておりますよね。百条委員会っていうのは調査特別委員会で、証人喚問、もう今も既に始まっていますよね。職員の方から始まって、今度、30日ですか御本人の証人喚問。証人喚問ていうのは偽証罪に問われますのでね、宣誓してやるものなんで。そういう意味では、今やってるところなんで、その状況をね、我々は報道でしか知ることはありませんが、報道でその情報に接して、まずは事実関係、事実が何だったのかということをね、県議会も百条委員会を作るっていうのはよくよくのことなんでね、よくよくのことなんで。それは議会の方もあれですね、百条委員会やっといてですよ、やってもやらんでも一緒だったやないかとかいって、何にも分からんかったじゃないかと言われたら、沽券(こけん)に関わりますからね。そういう意味では彼らも必死だと思いますけども。大変重い百条委員会っていうところでね、どういう形で、事実関係がどこまで明らかになって、その責任をね、どういうふうに、どなたがどういうふうに取っていくのかということをね、やはり注視をしていきたいなというふうに思っております。
いずれにしても、それは公選で選ばれた首長さんでありますから、その方はですね、やはり選んでいただいた兵庫県民、有権者に対してやはり説明する責任があると思いますのですね、そういう意味では、議会のいろいろな調査を通じて明らかになったことについて、それは丁寧にやっぱり説明していく責任があろうかと思いますので、その議会の百条委員会等で指摘された事実と、それに対してはこうだということの丹念な説明をね、丁寧な説明をね、求めたいと。まずはそこからじゃないでしょうかね。
その上で、どういう形での、どういう形の責任の所在と言いますかね、どういう形になっていくか、どういう責任の取り方をされるのかということが次のステップではないかというふうに思っております。以上です。
(2)自民党の次期総裁選挙等について
【質問】 今の報道でもありますけども、自民党の総裁選挙に向けてですね、有力な閣僚経験者だとか候補者がですね、次々出馬を表明したり、今後出馬をするというようなことが報じられている状況ですけれども、また、今回、裏金事件を受けて、派閥というものの多くが解消された中で行われる総裁選挙だと思うんですけれども、知事、どのように御覧になっているのか、御所感をお伺いしたいんですけども。
【知事】 そうですね。まさかまさかね、岸田総理が総裁選に出られないということをね表明されて、私もまさかまさかだと思っておりましたが、そういうことになりですね、9月の総裁選挙、自民党総裁選挙に向けて多くの方が名乗りを上げられているということ。私も、それは報道でしか拝見できませんけれども、報道で拝見している限り、非常に賑やかいことだなというふうに思っておりますが、率直な感想としてですね、派閥のたがが緩むと、こんなにみんな、ぱっぱかぱっぱか手を挙げられるのかと。こんなに簡単にね、挙げられるのかというふうに思って拝見をしておりました。昔、我々が国会議員をやった時は、そんな感じじゃありませんもんね。私も、派閥の枠組みを超えてと言いますかね、そういう造反のようなこともやりましたけれどもですね、そんな感じじゃなかったですよ、そのプレッシャーは。
なので、今は本当にたがが緩んで、何かほとんど学級崩壊に近いようなですね感じで、何かぱっぱかぱっぱか手を挙げていかれるというのは。しかし、急にね、お盆時に岸田総理がもう出ませんよと言われて、まだどうでしょう、10日ぐらいですか。2週間たってないぐらいですよね。それでいきなり何かね、今まで何の準備もしてなかった人が何か1週間ぐらいでぽんぽこ手を挙げてですね、じゃあこの国の行く末とかね、この日本という国のね、国家、国民のですね、その方向性をこういうふうに持っていくんだって、そういう国家運営、国家経営の理念なり構想なりがね、そんな準備してなくて、1週間や10日であるんですかねという気がいたしますね。
出りゃいいってもんじゃねえだろと。手挙げりゃいいってもんじゃねえだろう。名前が売れるんだったらまあ何でもええわというのが、何か見え見えのような感じがしてですね、ちょっとそれはあれじゃないでしょうか。
国民有権者はねやっぱり、ちょっとやっぱり冷めてると思いますよ。マスコミの皆さんが何かわあわあやって何だとかいう、そういうことをまたマスコミが批判してるのをよく拝見しますけどね、それはそのとおりだと私も思いますね。
やっぱりこの日本という、世界でもね有数の大国でありですよ、経済大国であり、相当な重みのあるその歴史もね、国としてはね、もう圧倒的に歴史がある、古い歴史があって伝統もある、それで経済力もある。それからまた世界をリードしていくね一国であるということであればですよ、その国家経営、国家運営の構想、理念というものがね、そんな準備もなしに1週間や10日でぽんぽこ出てくるのかと、ちょっと軽過ぎないかという感じで見てますけどね、私はね。
いや、もちろん、ずーっとその経歴を積んでですね、準備をしてこられた方ももちろん当然おられますよね。おられます。ですから、そういった方々と、いきなりぽーんとかいって、何か、いや推されたからって手挙げるとかいうのはちょっと軽過ぎねぇかという気がしますね。
そんでもって、10人も出てきた日にはですよ、これ一体何なのねと、何なんだねという感じになりませんかね。何か自民党総裁選挙ってそんな軽いもんかねという感じのことが、もう既に言われているんでしょうけど、もっともっと言われるような気がしますね。
だから、期間をね、9月27日まで1か月取って、わあとかいって盛り上げていって、そのまま解散総選挙になだれ込もうということなんでしょうけれどもですね、総裁選をやって、最初に党員投票で国会議員でやって、上位2人の決選投票に多分なるんでしょうけど、その過程等々は、やはり相当報道は一生懸命やりますわな、それは。それはやるでしょう、それはね。
だけど、そのことで本当に、何か国民の皆さんがね、何か熱狂するかっていうと、私は違うような気がしますけどね。何かちょっと私が冷めているのか知らんけど、私がいろんな人のこうあれ見てても、みんな冷めてるような気がしますけどね。何となしに、日本の政治なんか当てにせんぞと。
じゃあ、この30年間何やってきたんだと。失われた30年で。平成になってからですよ、日本は国力がどんどん凋落の一途をたどってですね、こんなふうになっちゃったと。GDPが大きけりゃいいってもんじゃないって言えばそうかもしれませんけど、そうはいっても、戦後70年80年のメルクマールだったわけですね。中国には圧倒的に、2010年に抜かれて以降ですね、もう今や、中国の3分の1以下になっているということで、アメリカの4分の1以下ですよね。ドイツに抜かれたって、これはあんまり、ちょっと為替だけの、ドイツもちょっと今ペケペケなのであれですけれども。
明らかに私も、今回、東南アジア、海外行ってもですね、5都市行って、もう日本人の方を見ませんよ、もう。この夏休みに。この円安ということもあるかもしれませんけれども、本当に前は日本人だらけだったけどね、どの都市も。特にシンガポールなんか日本人だらけだったんですけど、ほとんど見ないね。これは一体何だと、コロナ明けで、かつて海外、アクティブシニアでどんどんね、外に出ていた団塊の世代の方々が後期高齢者になってですね、段々ちょっと足が遠のいちゃったと。あと、コロナで外出しないことに慣れちゃったとかいうのもあるんでしょうけれども、これだけ日本のプレゼンスが落ち込んでいくとですよ、この間、日本の政治は一体何やったんだねということは言われても仕方ないんじゃないですかね。
まあ私もこの間、15年国会議員やってね、自民党与党として、自民党で国会議員やっておりましたから、その責任の一端は当然感じつつですよ。これで知事になって13年半ですから、その間、こっちは愛知は何とか盛り返そうとかいってやって。我々海外に行けばですね、明らかにやっぱり向こうも分かりますから。ジャパンのアイチかと、よっしゃよっしゃという感じで相手してくれますけれどもですね、この日本のプレゼンスのなさ。
日本人がみんな怠けてサボってたかっていったら、そうじゃないと思います。みんな一生懸命働いたと思いますよ。にもかかわらず、この30年で凋落の一途をたどってね。今、世界で重宝されている日本の産業って、自動車産業だけになってですよ、世界で至るところでどんどんまだ投資をして、どんどこ投資して工場出して雇用を作ってですよ、付加価値を生んでっていうのを、基本、自動車の中でもトヨタ一極みたいな感じですもんね。それで、じゃあ、他のところ、みんな一生懸命頑張ってるはずなんだけど、何でこんなになっちゃったのか。
それはやっぱりあれじゃないでしょうか。それは政治が機能しなかったっていうことじゃないでしょうかね。というふうに現に言われてますよね。言われてますよね。永田町も霞が関も全く手が打てなかったと。むしろどんどんどんどんどんどん下がっていって、なすすべもなかったということになっちゃうんですかね。
いや、それとも、みんな、1人1人が怠けてサボったんですかね、日本人。そんなことないと思いますがね。みんな真面目に一生懸命働いて、それで国力が下がっていくと。それ何か違いますよね。
それは枠組みが悪い、それは、それぞれの企業の枠組みが悪い、企業の経営者が悪かった、あれが悪かった、みんなそうなんでしょうけどね、当たってるんでしょうけど。政治も悪かった、行政も悪かった、みんなそうなんでしょうけど。それが何か、この1年とか1年半でね、いろんなスキャンダルが出て、裏金事件が出て、いろんなことで政治とカネの問題が言われ、政治不信が募りですね、しかし、じゃあ表紙を変えたら、顔を変えたら全部雲散霧消(うんさんむしょう)でこうなのか、僕は違うと思いますね。何でこんな日本になっちゃったんですかと、なったんだと。
ちょっと前までは、10年ぐらい前まではね、日本の国力があって、中国に抜かれはしても、まだまだ、いやジャパンクオリティだ、日本はまだ経済力もあって尊敬されているということだったはずが、今はもう間違いなくそうじゃありませんのでね。ありませんので。シンガポール行ったら、それはあれですね、さすが東京はやっぱり別格の都市なんであれですけど、シンガポールの高層ビルが林立する都会を見たらですね、名古屋みたいな、ど田舎の田舎町っていう感じがしますもんね、やっぱり。
だから、それは一体どういう、だからこの間何が起きて、これから日本はどうしなきゃいけないのかということをですよ、何か取って付けたように、何か青年の主張じゃないけども、そんなんで何かぽつぽつ、問わず語りに言われてもですね、何か違和感を覚えますけどね。
いずれにしても、しかしですよ、党則上、20人推薦者が集まれば立候補できるわけですから、多くの方が出られるんでしょう。出られるんであれば、それぞれの皆さんのね、政策というより、国家理念、国家経営と言いますか、国家という言葉あんまりあれかもしれませんが、国民のために何をなすべきか、この国をどうすべきか、どう持っていくのか、そういう理念、構想をね、しっかり語ってもらって、それに足る施策もね、更に国民の心に響くようにね、具体的にね発信をしていただいて、そういう中でのやり取りというのをね、大いに期待したいなと。それは期待したい、議論は期待したいというふうに思っております。
併せて、立憲民主党の方も代表選挙やっているのでね、そちらの方も同じようにというか、ちょっと国会議員の数が違うので、同じ扱いにはならんかもしれませんが、野党第一党ですからね。そちらの方もどういう形で、政権構想が語られね、政権構想を語っただけじゃ駄目で、野党第一党というのは政権取りにいかないけませんから、それに至るロードマップをどういうふうに多数派工作をして、小選挙区制度、候補者をできるだけ絞っていく、持ち込んでいくか。そういったね、構想力を語っていただいてね、また選んでいただければというふうに思っております。
(3)株式会社恵の事業所譲渡等について
【質問】 株式会社恵の件で、10月から運営できなくなる二つの県(所管)の施設について、譲渡の進捗などあれば教えていただきたいです。
【知事】 恵の方からはですね、先週末ですね、先週末報告がありまして。事業譲渡をするという形でですね、今、こういう形で今事業譲渡先をですね、探し、今協議をしておりますということはですね、報告は受けているところでございます。
そのことを受けましてね、私どもとしてはですね、この障害者のグループホームを適切に運営できるかどうかについてですね、そこは確認をしていきたい、チェックはしていきたいというふうに思っているところでございます。
なので、そうした形でですね、今、株式会社恵とはやり取りをしているところでございます。
我々のスタンスとしては、やはりとにかく利用者ですね、利用者及び利用者の御父兄にとって、御家族にとって、やっぱり一番負担が少なくね、引き続き円滑、スムーズにね、事業が移管できることをね、念頭に置いて、そうした恵側と話を進めていきたいというふうに思っております。
なお、今そういう途中経過でありますから、途中経過なんで、具体的な個別名とかそういったものはですね、ちょっと申し上げられないと言いますかね、それは控えたいというふうに思っております。
【質問】 関連して、一応恵側からは具体的な譲渡先の会社名が提示はされているという状態でしょうか。
【知事】 そうです。そうです。先週末ね。だけど、途中段階でちょっと我々が言うのはいかんわね。
【質問】 最終的に県としてはどの段階で、指定を出したいか、スケジュール感を教えてください。
【知事】 できるだけ早くでしょうね。できるだけ早く、話が整えばすぐにでもということじゃないでしょうか。だって、9月末ですもんね。あと1か月なんで。できるだけ早く。できるだけ早く。
ただ、我々が譲渡先のあれをチェックする条件も含めてね、チェックすることと併せて、やはり利用者の皆さんへの説明会をですね。説明を丁寧にやってもらわなあかんので、利用者の皆さん、あと従業員の皆さんへの説明会をやった上で、手順を踏んでやっていくということになりますのでね、それが済んで、これならいいわというふうになった暁にオッケーと、こうなりますから。まだそこまでは、説明会等まで行ってないので、そういうのを踏まえていってということになりますね。
【質問】 そうなると、8月中というのはちょっと難しそうな感じでしょうか。
【知事】 うーん、ちょっと8月中は難しいかもしれないね、やっぱりね。まだ1か月ありますからね、9月末まで。
【質問】 今の質問の関係で、念のため確認なんですけども、具体的な事業所名を挙げて協議しているといったお話は、対象としては幸田、西尾のことをおっしゃっていて、一括譲渡のことではないということでよろしいですね。
【知事】 そうですね。幸田、西尾ですね。
【記者】 はい、ありがとうございます。
【知事】 9月末に期限が来るところということです。そっちは急ぎますもんね。
全部一括譲渡っていったら、全部なんて、資産査定せないかんから、そんなん無理だよ、1か月とかじゃ。なので、まず期限が来るところから、まずそれを切り離してやってということで、ずっとやってますのでね。
3 知事発言
(1)犬山市における児童虐待が疑われる死亡事例について
それとですね、もう一つ、犬山市における児童虐待が疑われる死亡事例のですね、第1回検証委員会を8月30日金曜日午前10時から開催をするということは、先週、23日に記者発表済みということでございまして。
これにつきましてね、申し上げますと、第1回目の検証委員会では、本事案の一連の経過について改めて委員へ説明するとともに、今後の検証の進め方を委員間で協議をしていただくという運びとなります。
検証は、事実の把握、亡くなった子供の視点に立った発生原因の分析、児童相談所の対応等について行いまして、必要な再発防止策を検討いたします。今後、具体的にどういった視点、方法により検証していくかにつきましては、第1回検証委員会の中で、委員間で協議をしていただく予定でございます。
また、関係者へのヒアリングにつきましては、事実を把握する過程でヒアリングを実施することが想定をされますが、このヒアリングの対象者の選定などにつきましてもこの検証委員会の中で協議をしていくということで進めてまいります。
いずれにいたしましても、これはもう起訴されているんだよね。起訴されておりますので、そうした起訴事実を踏まえながらですね、行政的に検証し、私どもは、二度とこんなことがあってはならないと行政の体制を、再発防止策を講じるという意味で体制を作っていかなきゃいけませんので、そういう観点からやっていきますが、この検証委員会での議論は、当然これから公判が始まりますので、公判等を通じて得られる情報を踏まえて進めていく必要があります。
ということでありますので、最終的な報告書の取りまとめ、最初は中間報告という形になろうかと思いますが、それもですね、その時期などにつきましても、やはり公判のスケジュールと合わせてね、今後検討していくということになろうかというふうに思っております。
なので、先走ってやるということは、それはならないですよね、やっぱりね。最初の起訴事実はその一部でしょうから。その後、公判を通じていろんな、この間の事実関係が出てくると思いますので、それをやはりつぶさに検証しながら、行政としてはそれは重く受け止めて、二度とこういったことが起きないようにね、体制、対応していく、体制を作っていくということになるんだろうというふうに思っております。