本文
今回は東栄町の「鉱山探検と手作りコスメ体験」に行ってきました。
「鉱山探検と手作りコスメ体験って、一つずつはまぁわかるけど、一緒に行うのは何で?」という疑問が浮かびます。
ファンデーション等には「セリサイト(絹雲母)」という鉱物が使われています。
実は、このセリサイト、日本では、愛知県東栄町にある「三信鉱工株式会社」においてのみ採掘されており、東栄町で手作りコスメ体験を行っている「naori」では、三信鉱工が採掘したセリサイトで手作りコスメを作ることができます。
月に一度、手作りコスメ体験と併せて、そのコスメの原料(セリサイト)が採れる鉱山を探検できる体験メニューが用意されており、今回はそれに参加してきました。
まずは鉱山探検!
探検の前に三信鉱工社屋前で三崎社長から、会社の歴史と、鉱山やそこで採れるセリサイトなどの説明をしていただきました。
東栄町に会社を興すこととした理由や、ファンデーションの原料としての活用以前のセリサイトの活用の歴史など、大変興味深い話を聞かせていただきました。
ご説明の後、社屋から鉱山に移動しました。
坑道入口では、坑道から、とても涼しい風が吹き込んでいるのと、鉱物を運ぶためのトロッコが印象的でした。
鉱山突入!
三崎社長を先頭に、頭をぶつけないよう、ところどころ屈んで奥へ進んでいきます。
坑道の中は7月とは思えない涼しさを感じました。15℃から18℃くらいでしょうか。
また、地面はぬかるみがあり、足元を取られそうになりました。
道中では、コンプレッサーや、
外へ水を出すための水路、
トロッコのかわし場がありました。
このトロッコは、エンジン等がついていません。その理由は排気が坑道内に充満してしまうから。
よってトロッコは、人力で動かしますが、坑道を掘る際に出口へ下るような傾斜をつけることで、
楽に鉱物を外へ出せるよう工夫がされているとのことでした。
また坑道を掘るのも、重機を使わず、ダイナマイトの発破で行っているそうです。
地質的にドリルの刃がすぐダメになってしまうとのことでした。
坑道入口から歩いて15分ほどで、セリサイトの鉱脈に到着しました。
岩盤の色の境目にある、白いものがセリサイトの鉱脈です。
セリサイトの採掘も、機械は使わず手掘りで行っているとのことでした。
また、セリサイトは粘土のような質感で、
このようにピッケルを刺して手を放しても、刺さったまま落ちません。
こちらが、採掘されたばかりのセリサイト。
そのまま触っているだけでも、肌がサラサラになりました。
別の場所では、人ひとりが入れてしまうような大きい鉱脈もありました。
こちらの鉱脈、反対側でも別の坑道から掘り進めており、
じきに貫通するとのことでした。
坑道から出口を望む写真です。雰囲気は伝わりますでしょうか。
稼働中の鉱山に入るという貴重な体験をさせていただきました。
鉱山探検後はのき山学校に移動し、「naori」さんの手作りコスメ体験!
手作りコスメは、「ファンデーション」「パウダーチーク」「ボディーパウダー」から選ぶことができます。
今回はファンデーションを作らせていただきました。
作る方法は、机にあるセリサイトなどの原料を、説明通りに計量し乳鉢に入れて…
混ぜる!混ぜる!ひたすら混ぜる!
すりゴマを作る要領ですが、それより遥かに力と時間が必要です。
ファンデーションの色の調整は、一人一人の肌の色調に合わせて、
講師の方に行っていただきます。
色が入ったら、また混ぜる!もう少し色を足してもらって更に混ぜる!
の繰り返しです。
完成!
自分の肌の色に合わせた世界で一つしかないファンデーション。
しかも市販品よりセリサイトの含有量が多く、高品質です。
専用容器に入れて、お持ち帰りできます。
先ほど見た鉱山からとれたセリサイトがこのファンデーションになっています。
今後、大切に使っていこうと思います。
(体験後、ファンデーションを部屋に置き忘れて、講師の方が部屋から走って持ってきていただきました。)
*********************
東栄町の観光・イベント情報は「東栄町観光まちづくり協会」ホームページへ
奥三河の観光・イベント情報は「奥三河観光協議会」ホームページへ
*********************
愛知県では、基本的な感染防止対策の徹底を県民の皆様にお願いしております。御理解・御協力をお願いします。
詳しくは、愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイトを御覧ください。