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愛知文化芸術行動プラン(平成15年8月策定)
1策定の趣旨
平成4年3月に策定した「愛知県文化振興ビジョン」に掲げる目標や基本方針を基に、芸術文化センターの整備を始め文化振興を推進するための様々な事業を展開してきた。ビジョン策定から10年が経過し、今日までの各種振興施策の実績を踏まえるとともに、「文化芸術振興基本法」の制定や愛・地球博の開催などを契機として、更なる文化芸術の振興を図ることが必要である。
このため、本県は、2005年の愛・地球博の開催を契機に、国際的な文化交流の拠点性を高めようとする中で、魅力ある愛知の文化の創造と生きがいに満ちた、豊かで、潤いのある暮らしの実現を目標として、平成15年度から19年度までの5年間を計画期間とした「愛知文化芸術行動プラン」を策定する。
2プランの目標
○ 魅力ある愛知の文化の創造
○ 生きがいに満ちた、豊かで、潤いのある暮らしの実現
3策定の経過
(1) 有識者、芸術家、マスコミ、企業などの関係者で構成した検討会議(13名)の開催
(2) 文化活動団体(133団体)に対するアンケート調査
(3) 各種文化主体に対するインタビュー(30箇所)の実施
(4) 県関係課室で構成された愛知県文化行政推進会議(10部局25課室)の開催
(5) 県民意見提出制度(パブリック・コメント制度)の実施
4プランの展開にあたっての視点
○創造と発信 ~世界に開かれた「あいち文化」の創造と発信の推進~
○感動と体験 ~県民誰もが、どこでも、文化芸術に自由に親しむ環境の整備~
○支援 ~創造性と自主性を発揮する文化芸術活動の促進~
5プランの構成
(序章)策定の趣旨、計画期間等
(第1章) 愛知県における文化芸術振興10年
(第2章) 行動のための視点とめざす文化芸術環境
(第3章) 新世紀における文化芸術の振興施策の展開
~行動目標と行動メニューの体系~
視点 | 行動目標 | 行動メニュー |
---|---|---|
創造と発信 | 世界に向けた芸術の創造と発信 | あいち発の独創性あふれる文化事業の展開 |
文化芸術交流の国際化 | ||
県民、芸術家、文化活動団体、NPO、企業、行政など多様な文化主体による連携と協働 | さまざまな文化主体との連携と協働 | |
愛知の風土や歴史を生かした文化の継承・創造 | 産業との調和をめざした文化事業の振興 | |
文化資源の保存・継承と地域の文化的魅力の向上 | ||
感動と体験 | 県民の文化芸術に親しむ機会の拡充 | 県民の文化芸術体験と鑑賞機会の拡充 |
文化ボランティア活動の推進 | ||
子どもの文化体験機会の充実 | 子どもの文化体験機会の充実 | |
文化芸術情報にアクセスしやすい環境づくり | 文化芸術情報の提供の推進 | |
支援 | 県民の創造的文化活動への支援 | 県民の文化芸術活動への支援 |
市町村、地域住民等の連携による文化事業の促進 | ||
伝統・民俗芸能活動への支援 | 伝統・民俗芸能活動への支援 |
6プランの特徴
(1)愛・地球博を支援し、また、万博開催後もその文化的成果を継承して、一層の文化芸術の振興を図るため、芸術文化センターや陶磁資料館などにおいて独創性あふれる文化事業を展開する。特に、愛・地球博開催期には、本県における10年間の文化芸術振興の蓄積を活かした事業展開を積極的に行うこととする。
(2)「あいち文化」の創造と発信を発展的に持続させ、また、県民の文化芸術に関する鑑賞、参加及び創造の機会を拡充するため、県の姿勢や役割を明確にし、さまざまな民間文化主体や市町村との連携・協働の強化をめざす。
また、ボランティア活動やNPO活動など、県民の多様な文化芸術活動への参画を推進する。
(3)次代を担う子どもたちの豊かな人間性や多様な個性を育むため、知事部局と教育委員会の連携の下、優れた舞台芸術の鑑賞機会の提供、芸術家・実演団体・伝統芸能保持者の学校派遣など、文化体験機会の充実を図る。
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