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豚熱及びアフリカ豚熱の発生防止対策について
豚熱及びアフリカ豚熱の発生防止対策について
アジアでアフリカ豚熱の流行が拡大し、中国から持ち込まれた豚肉製品から、生きたアフリカ豚熱ウイルスが見つかるなど、海外からの家畜伝染病の侵入リスクが高まっています。
そのため、各関係機関が連携して、豚熱及びアフリカ豚熱ウイルスの侵入を防ぎ、発生防止対策を進めていきます。
1 アフリカ豚熱について
アフリカ豚熱は、アフリカ豚熱ウイルスが豚やいのししに感染する伝染病であり、発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。ダニの媒介や感染した家畜等との直接的な接触により感染が拡大します。本病に有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大です。
日本では、これまで本病の発生は確認されていませんが、アフリカでは常在的に、ロシアや中国、韓国等でも発生が確認されています。各関係機関が連携し、本病の発生予防に努めることが重要です。
なお、アフリカ豚熱は豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
2 発生防止対策について
(1)海外からの侵入防止対策について
中国や東南アジアの国々は、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ、豚熱、アフリカ豚熱などの悪性伝染病の発生国であり、我が国はこれらの国からの動物及びそれに由来する肉の輸入を原則として、禁止しています。
海外から手荷物や国際小包等で肉製品を違法に国内に持ち込まないよう注意してください。
また、畜産に関係する仕事に従事している方々が、これらの国々を訪問した際には、家畜を飼育している農場などへの立ち入りは極力避けるようにしてください。
<関連リンク>
肉製品などのおみやげについて(持ち込み)(動物検疫所Webページ)
(2)各畜産農家等における発生防止対策について
豚熱及びアフリカ豚熱の発生を防止するために、各養豚農家において、日頃から飼養衛生管理を徹底することが大切です。
また、汚染された豚肉等が、事業ごみ、家庭ごみ又は行楽地などで廃棄された場合、野生いのししが捕食することで感染する危険性があるため、キャンプ場等の行楽地やごみ置き場などに肉製品等を放置しないよう注意してください。
<関連リンク>
畜産農家の方へ(農林水産省Webページ)