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あいちの農産物(野菜:その他の野菜)

ページID:0490400 掲載日:2024年6月13日更新 印刷ページ表示

ふき

​​ ふきは、数少ない日本原産の野菜で、北海道から沖縄まで自生し、野生種を含め「愛知早生ふき」「秋田ふき」「水ふき」など200種以上あると言われています。愛知県で栽培されるふきのほとんどが「愛知早生ふき」でしたが、最近では、「愛知早生ふき」から選抜した「愛経2号」も作られています。この「愛知早生ふき」と「愛経2号」は、愛知の伝統野菜の一つでもあります。
 愛知県では、知多半島を中心に明治時代の中頃から栽培されており、その収穫量は日本一を誇っています。
 通常の旬は早春ですが、愛知県産のふきは、冷蔵保存した種株を8月に植え付けることで、ふきに春が来たと思わせて生長させる独自の栽培技術により、10月から翌年5月まで長期間出荷されます。
 愛知産のふきは軟らかく食べやすいのが特徴です。定番の煮物のほかにも、サラダ感覚で食べたり、かき揚げに使ったりと一工夫したいものです。折ると糸を引くことから分かるように食物繊維が豊富に含まれます。
 伝統野菜のふき、日本古来の風味が運ぶ春の息吹を感じて味わってください。ふきイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    10月~翌年5月
  • 主な産地 
    東海市、知多市、稲沢市、愛西市、南知多町 
  • 作付面積
    56ha(全国2位)
  • 収穫量
    3,230t(全国1位)
  • 産出額
    9億円(全国1位)

 (出典:令和4年産野菜生産出荷統計、令和4年生産農業所得統計)

スイートコーン

 夏祭りや縁日が連想されるように夏の風物詩となっているスイートコーン。愛知県では東三河地域を中心に栽培され、全国でも有数の産地となっています。
 スイートコーンは、収穫直後から糖分が減っていくため、鮮度が決め手となります。このため、産地では、気温の低い早朝、夜明け前から収穫します。おいしくいただくためには、なるべく早く調理して食べることがポイントとなります。また、ゆでる際には、おいしさを逃がさないよう直前に皮をむきましょう。
 おいしいものを選ぶには皮が緑色で濃く、ひげが黒褐色で縮んでいるものが良いとされています。また、ひげはそれぞれが粒に繋がっているため、ひげがあるほど粒が多いことになります。
 でんぷんが主成分ですが、胚芽にはビタミンB1・B2・Eが豊富に含まれ、細胞の酸化を抑え老化防止に働きます。また、粒の表皮には不溶性セルロースを多く含むため、便秘解消に効果があると言われています。
 愛知県のスイートコーンは6、7月に大半が出荷されます。新鮮な愛知産でおいしい夏を感じてみてはいかがですか。スイートコーンイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    6月~7月
  • 主な産地
     田原市、豊橋市、豊川市 
  • 作付面積
    570ha(全国8位)
  • 収穫量
    6,380t(全国7位)
  • 産出額
    15億円(全国6位)

 (出典:令和4年産野菜生産出荷統計、令和4年生産農業所得統計)

さやえんどう

 えんどうの原産地は、ヨーロッパ南部、地中海沿岸と言われています。古くから、さやの中の豆だけが食べられていましたが、17世紀頃、さやを食べるえんどうの栽培が始まり、日本には江戸時代に伝えられました。
 さやえんどうの栄養は豊富で、ピーマンの2倍以上のカロチンや、トマトの3倍のビタミンCのほか、脳の老化防止に効果があると言われるグルタミン酸も含まれています。
 「おおさやえんどう」「きぬさやえんどう」など、いろいろな種類がある中で、「スナップえんどう」は、甘くて非常に歯ごたえが良く、実が膨らんでも、さやごと食べられます。
 県内の主要産地である豊橋市では、10月から4月にかけて、「スティックサラダえんどう」として出荷され、市場でも高く評価されています。熱湯でさっとゆで、冷水にくぐらせてサラダ感覚で食べると、歯切れのよい食感を楽しむことができます。さやえんどうイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    2月~4月
  • 主な産地
    豊橋市、田原市  
  • 作付面積
    121ha(全国3位)
  • 収穫量
    1,490t(全国2位)
  • 産出額
    14億円(全国3位)

 (出典:令和4年産野菜生産出荷統計、令和4年生産農業所得統計)

とうがん

 「冬の瓜」と書く夏野菜の定番、とうがんは、冬まで貯蔵できる瓜とのことで、その名が付いています。96%が水分で、中華料理の材料として知られ、近年は低カロリーのダイエット食としても注目を集めています。
 別名を加毛宇利(かもうり)、トウガと言い、インド・東南アジア原産では日本では平安時代から栽培の記録があります。
 愛知県では昭和45年に沖縄から導入された「琉球とうがん」の栽培が増え、今日では沖縄県に並ぶ産地となっています。現在、全国的に流通しているものはほとんどが青い皮の「琉球とうがん」です。
 一方、県内には古くから「早生とうがん」という在来品種があり、「愛知の伝統野菜」にも選定されています。果肉が厚く、貯蔵性に富むのが特徴ですが、実が熟すと表皮に粉をふくため市場流通は少なくなってしまいました。しかし、栽培が簡単で、様々な料理法になじむヘルシーな食材であることから、家庭菜園や直売を中心に利用されています。また、令和4年には豊橋市で生産される「豊橋なんぶとうがん」が地理的表示(GI)に登録されています。​とうがんイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    7月~9月
  • 主な産地
    豊橋市  
  • 作付面積
    15ha(全国5位)
  • 収穫量
    1,360t(全国2位)
  • 産出額
    2億円(全国2位)

 (出典:令和2年産地域特産野菜の生産状況、令和4年生産農業所得統計)

大葉

 単なる刺身の飾りだと思ったら大間違いです。「ロズマリン酸」というポリフェノールを多く含み、抗酸化作用、抗アレルギー・抗炎症作用が認められていると言われています。
 そのほかにも、香りの成分である「ペリルアルデヒド」には、強い防腐作用があります。なんと言っても、カロテン、ビタミンB1・B2は、にんじんやパセリよりも高い含有量を誇っているというから、驚きです。
 しそは中国原産の一年草で、栽培品種は青じそ・赤じそに大別され、青じそが大葉です。愛知県は日本一の生産を誇り、豊橋市などでは40年以上前から栽培に取り組み、全国の食卓に大葉を送り届けてきました。
 夏の暑い盛り、急須に茶葉と一緒に大葉を2~3枚入れ、熱湯を注ぐ「大葉茶」、急須は常滑焼き、茶葉は西尾茶、大葉は豊橋産と地元づくしで楽しむもよし。おおばイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    年中
  • 主な産地
    豊橋市、豊川市、田原市  
  • 作付面積
    117ha
  • 収穫量
    3,686t
  • 産出額
    137億円(全国1位)

 (出典:令和2年産地域特産野菜の生産状況(「しそ」のうち豊橋市、豊川市、田原市栽培分)、令和4年生産農業所得統計)

みつば

  さわやかな香りが気持ちいいみつば。この香りには、食欲増進のほか、気持ちを落ち着ける作用があると言われています。 きざんで薬味にするほか、吸い物、茶わん蒸し、お正月の雑煮にも入れます。てんぷらに使ってもいい味です。
  今では、水耕栽培で一年中、手に入ります。その水耕栽培は尾張南部の地域で盛んで、全国有数の産地となっています。みつばイメージ

  • 本県の出荷の多い時期
    春(施設栽培で通年)
  • 主な産地
    愛西市、弥富市、稲沢市、名古屋市
  • 作付面積
    89ha(全国3位)
  • 収穫量
    1,930t(全国2位)
  • 産出額
    9億円(全国3位)

 (出典:令和4年産野菜生産出荷統計、令和4年生産農業所得統計)