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令和5年度第1回愛知県生徒指導推進協議会の概要

ページID:0534571 掲載日:2024年7月3日更新 印刷ページ表示

令和5年度第1回愛知県生徒指導推進協議会を開催しました。

 本会は、本県の生徒指導に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。今回の協議では「すべての子供の居場所となる学校教育の推進~『スクリーニング』を活用した未然防止・早期発見のための取組を通して~」という協議題について、御意見と御助言をいただきました。その内容を報告します。​

 

推進協議会の概要

日時:令和5年5月31日(水曜日)午後2時30分から4時15分まで

会場:愛知県庁西庁舎 9階 教育委員会室

 

1 開 会

 

2 教育委員会あいさつ

 

3 委員等紹介

 

4 会長及び副会長選出

 

5 会長・副会長あいさつ

 

6 議 事

 

【報告事項】

 

 (1)愛知県生徒指導推進協議会のあゆみについて 

 

 (2)令和5・6年度愛知県生徒指導推進協議会の協議題について

 

【協議事項】 

協議題 すべての子供の居場所となる学校教育の推進

~『スクリーニング』を活用した未然防止・早期発見のための取組を通して~

(委員からの意見)

・学生の気質が変わってきている。特に「人との関係に積極的でない」「SOSが出せない」「わからないことに向き合いたくない」と評価されることがある。小中学校の先生に伺っても、例えばスクールカウンセラーを利用する子はすごく利用するが、遠慮がちな子もいるようである。このような中で、子どもたちの姿を見据えることが重要な時代になっている。

 

・多様なスクリーニングがある。朝、校長先生がみんなにあいさつをして観察することも広い意味でのスクリーニングであるが、スクリーニング活用ガイド(文科省)に照らし合わせると、データに基づいて、潜在的な問題を見つけていくものであると考える。ベテランの先生から若い先生まで活用できるものが望ましい。

 

・以前にも他の分野でチェックシートのようなものがあり、これが今では形骸化している。チェックシートを継続的に改善されるような仕組みが必要ではないか。

 

・小学校低学年がカギになっていると考えている。ここで早期発見し、必要な支援をしなければ、不登校につながっていると感じる。だからこそ、幼く、本人も無自覚なうちに、支援の手が入れられるとよい。ただ、効果がある手法であっても、時間が膨大にかかるものでは実施困難である。効率的に実施できることが必要である。

 

・教員が「この子は気になる」と感じても、根拠のない主観だと思ってしまうこともある。この「気になる」をスクリーニングシートで表現できることはよいと感じる。

 

・スクリーニングが問題を見つけるきっかけとなったときに、他の機関はどう関わるか、スクリーニングによって疑いが認められる場合に学校は通告するのかなど、確認しておくべきことがある。

 

・スクリーニングが膨大な作業では、学校現場は混乱する。形骸化すれば、問題を問題としてとらえられなくなってしまうことも懸念される。

 

・実際にスクリーニングを実施している学校に聞いてみると、負担感を感じている声が多い。学校はこれまでも、早期発見のための取組として毎日のチェックや、定期的な生活アンケートを実施してきている。そこにプラスしてということになり、混乱している部分がある。しかし、「実施してよかった」という声もあり、その理由としては「先生たちの子どもを見る目が鍛えられる」が多く、専門家を交えた会議が先生のレベルアップにつながっているようである。またチームで話し合うことで「連帯感が高まる」ということもある。

 

・スクリーニングが、生活アンケートやほかの取組と何が違うかと考える。助けてもらった経験がある子は、自分で生活アンケートなどに書いたり相談したりできるが、そういった経験がないと、自分から表現できない子が多い。スクリーニングで、周囲から気づかれない子に対して支援が行われ、助けてもらった経験ができるとよい。

 

・会議の観点からいうと、非常勤スクールカウンセラーは時間が合わず会議に出られないことが多い。こういう人たちをどのように関わらせていくかが心配である。

 

・スクリーニングの項目を減らすことで形骸化せず取り組みやすいものになるとよい。

 

・シンプルに使い続けられるツールを目指したい。私たちの研究では、総数的なデータを重視するが、漏れる子がいるのではという不安があると、これをカバーしようと項目が増えてしまうことがある。これを吟味して精選していく必要がある。

 

・電話相談の困りごとをAIが判別することができるシステムを作ろうとしている。東京都ではすでにAIを利用している。しかし、AIでも最後には経験のある人が判断、ということになる。虐待に関してはシステムが確立すれば、発見できることも多くなる。

 

・小学校低学年で手を差し伸べることが重要。大きくなってから非行等の問題が大きくなってからでは手遅れになっている。

 

・スクリーニングシートは、見た目ほどデジタルなものではないように思っている。先生が子どもを丁寧に見るためのツール、際立った現象だけではなく、よくよく見ないと見えないシグナルに目を向けるためのツールのように思えた。大切なことは先生たちが集まってお互いの情報をすり合わせて、子どもたちの状況を可視化することにあると思う。だから、シートと会議に手間と時間がかかる。これを如何に短時間でやるかというバランスが重要であると考えている。

 

・素人臭くても、かすかな変化に気づき、今までよりも早期対応ができる。精密なものを作りすぎても、数が多くなりすぎて対応に困ることもある。先生方が、一瞬立ち止まって、子どもを見ていくようになるだけでも有効ではないか。

 

・子どもを取り巻く状況も変わっていくし、実際に各地域をまわるとその風土も大きく違うことがある。項目は学校で調整することが必要になるのではないか。そして問題として表面化する前に見つけられる。これがプロアクティブにあたるのではないか。

 

 

 (2)令和5年度愛知県生徒指導推進協議会の年間計画について

 

・全会一致で承認。

 

7 閉会のあいさつ

 

8 閉会

 

 

問合せ

 

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp