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令和5年度第1回道徳推進会議の概要
令和5年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
令和5年7月4日(火曜日)愛知県三の丸庁舎で、令和5年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
開催目的は、本県の学校における道徳教育をより効果的に推進するとともに、道徳教育の充実・推進に向けて、県民全体で取り組む気運の醸成です。
今回の会議では、令和5年度の協議題「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実-家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進-」について、多方面からの御意見・御助言をいただきました。その内容を報告いたします。
推進会議の概要
日時:令和5年7月4日(火曜日)10時00分~12時00分
会場:愛知県三の丸庁舎 B201会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会あいさつ(義務教育課長)
3 委員等紹介
4 議長・副議長選出
5 議長・副議長あいさつ
6 議事
【報告事項】
(1) 令和4年度 愛知県道徳教育の取組について
(2) 令和5年度 愛知県道徳教育推進会議の協議題について
(3) 県内の家庭・地域との連携を生かした取組について
【協議事項】
(1) 協議内容
ア 研究推進校からの研究計画報告
・ 尾張旭市立旭丘小学校
・ 西尾市立三和小学校
・ 一宮市立浅井中学校
・ 新城市立新城中学校
イ 令和5年度協議題「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実-家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進-」について
・ コロナ禍で、これまで保護者の学校行事への参加が制限されていたこともあり、今年度は4月からの数か月に、様々な行事に保護者が積極的に参加していただいている。道徳の公開授業でも多くの保護者に参観いただいた。
・ 保護者と子供が同じテーマについて考える「親子道徳」の授業を計画している。普段の家庭生活では、道徳が話題になることがあまりないので、授業が家庭で話し合うきっかけになるのではないかと考えている。
・ 保護者が子供の隣に座った形で道徳の授業を行ったが、大人の意見は様々で、授業でねらう道徳的諸価値から外れていってしまうことがよくある。そうなったときにどのように授業をまとめていくかという部分で教師が苦労している。
・ 教科書がねらう道徳的諸価値もとても大切だが、道徳の特性上、多様性を認めていく方向がよいのではないか。保護者の意見がねらう方向に行かないことがあっても問題ない。むしろ事後に振り返る時間をもって、出された意見を道徳的諸価値と照らし合わせる活動を大切にしていくとよいのではないか。
・ 年間を通して、地域の団体が主催する行事があり、その企画や運営に子供が積極的に関わるようになっている。子供自身も地域の役に立っているという有用感や、やりがいを感じているようだ。
・ 教科書を使って行う道徳の授業では、家庭・地域との連携に特化した形で行うことが難しく、どのような授業を構成すればよいかについて、試行錯誤している段階である。
・ 地域と連携した道徳の授業は、単発で行うよりも数時間かけた方が効果が見込めるが、教科担任制で時間割を組んでいる中学校では、時間割の柔軟な変更がしづらいため、なかなか実現が難しい。
・ 研究推進校の計画を見ると地域との連携についてはとても具体的で、成果が期待できる。しかし、家庭との連携という点が弱いと感じる。家庭との連携という視点で協議を進めたい。
・ 子供と学校の授業のことで話すときに、道徳が話題になることがよくある。子供は、他の多くの子供が賛成した意見に納得がいかないと話すこともあり、親子でそれについてじっくり議論することがある。それを学校に還元することができれば、家庭との連携になるのではないか。
・ 道徳の授業で話し合ったことを学校が積極的に家庭に発信し、タブレット端末等を活用したアンケートフォームで保護者から意見を集約し、次の道徳の授業に生かしていくという方法が取れるのではないか。
・ 子供の心のケアを進めていく中で、とても大切になってくるのが、子供を取り巻く環境、特に保護者の存在がとても大きい。今年度の協議題は、その部分に焦点を当てているので、今回話し合ったことを参考にして、研究推進校が研究を進めていかれることを大いに期待したい。
・ 秋の研究推進校の視察では、「家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進」という、本年度の協議題に絡めた授業をぜひ参観したい。
(2) 令和5年度愛知県道徳教育推進会議の計画について
・ 全会一致で承認
7 連絡・依頼事項
8 閉会の挨拶(義務教育課担当課長)
9 閉会