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令和6年度第2回道徳推進会議の概要

ページID:0536114 掲載日:2025年2月5日更新 印刷ページ表示

令和6年度第2回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。

 令和7年1月14日(火曜日)に愛知県三の丸庁舎で、令和6年度第2回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。

 開催目的は、本県の学校における道徳教育をより効果的に推進するとともに、道徳教育の充実・推進に向けて、県民全体で取り組む気運の醸成です。

 今回の会議では、4校の研究推進校から、令和6年度の協議題「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実-家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進-」のもとで取り組んだ今年度の実践を報告いただき、それについて多方面からの御意見・御助言をいただきました。その内容を報告いたします。

推進会議の概要

日時:令和7年1月14日(火曜日)14時00分~16時00分

会場:愛知県三の丸庁舎 B201会議室

 

1 開会

 

2 愛知県教育委員会挨拶(義務教育課長)

 

3 委員等紹介

 

4 議長挨拶

 

5 議事

【報告事項】

(1) 令和6年度 第1回愛知県道徳教育推進会議の概要について

(2) 令和6年度 愛知県道徳教育推進会議の進捗状況について

 

【協議事項】  

(1) 令和6年度 研究推進校からの報告について

<研究推進校からの研究実践報告>

 ・ 南知多町立豊浜小学校

 ・ 蒲郡市立竹島小学校

 ・ 美浜町立野間中学校

 ・ 刈谷市立依佐美中学校

 

<委員からの意見>

 

・ 愛知県道徳教育推進会議の成果としては2点ある。1点目は、研究推進校の先生方が、かなりレベルアップされた点である。研究推進校で力をつけた教員が、そのスキルを別の教員に教えていくことで、次世代の教員の育成につながっていくことも期待できる。2点目は、長きにわたる愛知県道徳教育推進会議の取組によって、愛知県の道徳教育の広がりが進んだことである。道徳教育に関する教員の資質・能力の向上に、これまで積み重ねてきた研究推進校の実践は大きな役割を果たしている。

 

・ 今後の課題として、道徳教育に関する「中学校と高等学校との接続」について考えていくことが必要ではないか。令和9年度には、義務教育で9年間、「特別の教科 道徳」を学んだ生徒が高等学校に入学することになる。高等学校の教員からすると、「小・中学校で道徳をどのように学んでいるのか」について、なかなか知る機会がないまま、そのような生徒たちを高等学校で迎えることとなる。義務教育の段階で体系的に道徳を学んだ生徒たちを、高等学校の段階で、どのように飛躍させていくのかについて、考えていかなければならない。

 

・ 高等学校では、学習指導要領の中で「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の指導のための配慮が必要」と示されている。高等学校では、道徳について学ぶ授業がないこともあって、高等学校における道徳授業の様子を見せ合うことは難しいかもしれない。しかし、例えば、研究推進校の視察の際に、地域の高等学校の先生方に声かけをして、小・中学校の道徳授業の様子を見ていただくなど、中・高との連携を深めていく工夫などができるのではないか。

 

・ 研究推進校4校すべてで、地域の人材を生かして道徳教育を進めていく工夫が見られた。地域の資源を生かして道徳教育を進めていくことは、持続可能な教育活動やSDGsの理念にもつながっていく。道徳教育における家庭・地域との連携は、来年度以降も継続していただきたい。

 

・ 研究推進校による実践の成果は、愛知の道徳教育のすそ野を広げていく重要な役割を果たしている。道徳の実践力は急に身につくものではない。いつか花を咲かせるその日にむけ、未来への種まきをする姿勢で、道徳教育を進めていただきたい。

 

・ 道徳教育を進めていくうえで、家庭・地域との連携は、重要なポイントである。ここ数年、保護者からの相談件数は激増しているように感じている。「休み時間に1人ぼっちではないだろうか」「いじめられてないだろうか」など、不安感から相談するケースが多くなってきている。そんなことから、家庭・地域との連携を意識した積極的な情報発信は、意義ある取組である。

 

・ 生徒に行う道徳の授業を、事前に保護者に体験してもらう取組は、すばらしい。迷いや葛藤などを大人が体験することで、「大人でも迷うことがある」「自分の考えと他の人との考えは、こんなにも違う」など、大人も多面的・多角的に考える大切さに気付くきっかけとなる。「大人も悩み成長していく存在」だと生徒に伝わることは大切なことである。

 

・ 「家庭・地域との連携を核にしたカリキュラムマネジメント」と「社会に開かれた教育課程」の観点から、研究推進校の様々な工夫が成果として現れ、たいへん意義のある取組であった。県内の学校に還元されることで、よりよい道徳教育がさらに推進されていくだろう。

 

・ 研究推進校の先生方は、事前に教材研究をしっかりと行い、自分の中にねらいを落とし込んで授業を展開していた。学習指導要領解説などの内容もよく理解され、児童・生徒の深い考えを引き出す授業が展開されていた。

 

・ 道徳は、多様な考えにふれながら、自分と対話し、自分事として道徳的価値について深く考える時間である。今回の研究では、その素晴らしさや楽しさを、保護者や地域の方々と共有している実践例が多く見られた。

 

・ 道徳教育を進めていくことで、多様性を認め合い、互いを尊重し合う雰囲気が学校全体で醸成されてきた。学級経営、学年経営、学校経営の基盤のようなものが、道徳教育の推進によって高められたことが成果の一つである。

 

・ 子供たちをどのように育てていくのかについて、学校の想いと保護者・地域の方々との想いとをどう結びつけていくのか。時間もかかるし、なかなか難しいことである。今回のような道徳教育での連携をきっかけの一つとすることが、今後のヒントになるのではないか。

 

・ 道徳教育は継続が必要であり、即効性を求めるべきものではない。この道徳教育推進会議も、子供たちの未来への種まきとして、持続可能な形で継続させていくことが大切である。

 

・ 本年度の成果として、「道徳教育推進の切り口から、地域・保護者との連携を意識したカリキュラムマネジメントができたこと」、「学校や地域の特性を生かした道徳教育が展開されたこと」、「教科書だけでは伝えきれない、地域・保護者からの声やそこに住んでいる人々の生き様などを取り入れた効果的な実践ができたこと」「道徳教育の成果はすぐには現れないので、長い目で子どもたちを育てていく必要があること」などが挙げられる。研究推進校4校には、1年間の実践を通して、その具体を示していただいた。

 

 

(2) その他

・ 特になし

 

6 連絡

 

7 閉会の挨拶(義務教育課担当課長)

 

8 閉会

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp