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2024年度 モノづくり魂浸透事業 派遣講座 実施の様子
1 モノづくりにまつわる職業講話~技能五輪 精密機器組立て~
(1)実施日時
2024年9月13日(金曜日)午後1時05分から午後2時45分まで
(2)実施校
名古屋市立大森中学校(名古屋市守山区大森1丁目2601)
(3)講師
株式会社デンソー
技能五輪国際大会精密機器組立て職種金メダリスト、現代の名工 田上 俊一 (たのうえ しゅんいち)氏
(4)講座内容
はじめに、1997年度技能五輪全国大会の精密機器組立て職種で金メダルを獲得した田上俊一氏から、株式会社デンソーの概要と技能五輪について説明がありました。デンソー学園(企業内訓練校)に入学後、技能五輪を目指す中で、作業の正確性と速度を向上させるために、練習を積み重ねたことや、その結果高い技能と自信が身につき、自分を成長させることができたことを生徒たちに伝えていただきました。また、技能を磨くこと以外に整理整頓などの基礎的な習慣から見直しを行ったことについても語っていただきました。
次に、生徒が実際に精密機器組立て職種の競技課題体験を行いました。図面を見ながら、組立て後の課題作品を自分で動かしてみることで、加工技術の精度の高さを体感することができました。
最後に、田上氏から全国大会に4回出場し、諦めず挑戦することで金賞を受賞し、国際大会に出場できた経験から、努力を続けることと、挑戦する気持ちをもつことの大切さを生徒たちに伝えていただきました。
生徒たちにとって、精度の高い技術に触れ、体験することで技能五輪やモノづくりへの関心を高める機会になりました。
2 ”働く”ことが自立に繋がる
(1)実施日時
2024年10月23日(水曜日)午前10時45分から午後0時35分まで
(2)実施校
愛知県立豊橋聾学校(豊橋市草間町平東100)
(3)講師
萩本 益巳(はぎもと ますみ)氏
(4)講座内容
はじめに、講師である萩本氏の自己紹介があり、製造業で働いた経験から、社会で働くとはどのようなことか、働くことで自立することの大切さについて説明があり、誠実さ、礼儀やマナー、コミュニケーション力、健康・体力、生活力、基礎学力、忍耐力などの力が社会人として必要であることを教えていただきました。また、働くことで様々な人と出会い、接することで自分自身の強みを知ることができるため、より成長することができることを伝えていただきました。
2名の手話通訳者の方と連携し、萩本氏が生徒の反応を見ながら、身振り手振りを使って、大きな口でゆっくり話すことで、生徒が笑顔でうなずく場面や自分の意見を発言する場面が徐々に増えていく様子がみられ、講座内容が生徒ひとりひとりに伝わっていることが感じられました。
今回の講座を通して、生徒は進路について考えるきっかけとなり、今の自分の学校生活を見つめ直す機会となりました。