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平成26年11月
キャベツのネット育苗に普及のきざし
キャベツのセル成型育苗は、ハウス内で雨に当てないように行うのが基本とされています。一方、小型トンネルにおいてビニールの代わりに4mm目合の防風ネットを被せたまま雨ざらしで育苗する方法が徐々に増えています。
防風ネットが風雨の当たりを弱くするため、生育初期の大雨や台風の際にもそのままで栽培が可能です。ハウス育苗に比べて低コストなだけでなく、温度が高くなりすぎないため良苗が生産できる、暑い時期の根のまわりが良い、片付けた後に本ぽとして利用できる等のメリットがあります。
これまで、ネット育苗に取り組む生産者は徐々に増えてきていましたが、今年は大規模生産者3名が導入し、最も大きい人は一度に2,000トレイの育苗が可能な規模となりました。育苗研修会の際に育苗状況を視察する等により、ネット育苗の利点を実感し、次年度以降の導入意向を示す生産者も出てきています。
農業改良普及課は、今後もキャベツの生産安定やコスト低減に向けて支援していきます。
左:防風ネットを利用したネット育苗
右:ネット育苗されたキャベツ苗
さらなる女性の活躍を!アドバイザー東三河支部、学習会開催!
10月23日(木)、農業改良普及課は、農村生活アドバイザー協会東三河支部と共催で「地域参画学習会」を東三河県庁にて開催しました。
まず、大口町農業委員の服部起代子氏が「農業委員としての活動から得たこと」と題して、農業委員の仕事・役割についてさまざまな経験談を交えて講演を行いました。
その後、服部氏、豊橋市・蒲郡市の農業委員4人および農村生活アドバイザー代表4人がパネルディスカッション形式で意見交換しました。服部氏から「アドバイザーは自分磨きの場。農業委員となったら、磨いた自分を発揮してほしい」、農業委員からは「アドバイザーの皆さんは学習の経験を積んでいる。この経験は農業委員になったら役に立つはず」と話し、女性のさらなる活躍に期待を寄せました。
農業改良普及課は、今後も農村生活アドバイザーの社会参画のための支援を継続していきます。
左:講演する服部起代子氏
右:意見交換の様子
コチョウラン堂々と愛知県知事賞受賞!
豊橋まつり(10月18日、19日)に合わせて、豊橋市花き園芸振興協議会の主催による「第28回豊橋市花の展覧会」が豊橋公園内農産物博覧会特設会場にて開催されました。
今年は、観葉植物や鉢花・洋ランなど鉢物・洋らん類の部が97点、ばら・カーネーションなど切花・枝もの類の部が35点、合計132点が出品され、17日に花き市場やJAあいち経済連、豊橋市役所、県東三河農林水産事務所農政課・農業改良普及課の担当者が審査を行いました。その結果、鉢物・洋らん類の部の寺部浩章氏のコチョウラン「ファイヤーバードII」が第一席の愛知県知事賞に輝きました。
当地域は全国でも有数の洋ラン産地です。寺部氏のコチョウランは大鉢で見応えがあり、まさに当地域の洋ラン生産を象徴する姿でした。
農業改良普及課では、豊橋市花き園芸振興協議会の役員会に参加し、展覧会の実施に向けて支援してきました。また、良品生産に向けて各生産者の技術指導を行っています。
愛知県知事賞に輝いたコチョウラン「ファイヤーバードII」