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平成28年10月
園芸学会アスパラガス小集会が豊川市で開催される
JAひまわりアスパラガス部会(32名)は9月9日、園芸学会アスパラガス小集会(大学・県の試験研究者で構成)23名を迎えて、現地視察及び情報交換会を開催しました。
同小集会では毎年、園芸学会開催日の前日に現地視察などを実施しており、本年は名城大学が学会発表会場となったことから農業改良普及課に依頼があり、部会の協力を得て開催することとなりました。
当日、25aの経営を行っている若手部会員のほ場を視察しました。その後、JAひまわり中部営農センターに会場を移して情報交換会を行いました。農業改良普及課から「JAひまわりにおけるアスパラガス栽培の現状」を説明し、続いて酪農学園大学の園田高弘教授から「アスパラガスの病害虫と対策」と題して講演がありました。
その後の質疑応答では、研究者からは「東北では1本で80g以上の太物を出荷する方法が増えているがJAひまわりでは取り組みはあるのか」など、部会員からは「補植を取り組み始めているが他県ではどうか」など、予定した時間が足らないほど熱心な多くの意見交換をすることができました。農業改良普及課では、今後もこうした機会を積極的に活用して部会の活性化につなげていきます。
左:現地視察、右:情報交換会の様子
イチゴ農家が共同利用による炭酸ガスくん蒸を実施
JA豊橋いちご部会に所属する3戸の農家が、炭酸ガスくん蒸機1台を共同利用し、定植苗のハダニ類防除を行いました。
炭酸ガスくん蒸とは、定植苗を炭酸ガス濃度が高い密閉空間に1日置くことで、苗に寄生しているハダニ類を防除する技術です。今回導入した装置では1回で1万本処理することができることから、9月16日~21日にかけて4回、4万本を処理しました。
炭酸ガスくん蒸の共同利用は地域で初めてであるため、JAやメーカーなどと協力して実施に向けて支援しました。まず、リーダー農家が各農家の処理本数と定植予定日をまとめ、スケジュールを作成しました。その後、3戸が5回程集まり、4回連続処理のための事前準備、苗場からの搬入、ガス注入、苗の詰め替えなどのタイムスケジュールや作業人数の確認、すべての作業を共同で行うことなどを話し合いました。
実施してみると、ガス注入と苗詰め替えの時間が想定より長くなり、予定していたスケジュールより1日多く必要となりました。そのため、反省会では来年はもっと余裕持ったスケジュールで実施することとなりました。今後も農業改良普及課は炭酸ガスくん蒸の普及拡大に努めていきます。
左:装置の組み立て、中:定植苗の棚つめ、右:炭酸ガスくん蒸中の様子