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がん検診を受けよう!

ページID:0359643 掲載日:2026年6月9日更新 印刷ページ表示

1.がん検診について

 国は、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」を平成20年3月に策定し、各種がん検診事業の推進を図っており、がんの発生を未然に予防するためには、生活習慣の改善等の一次予防だけでは対策として必ずしも十全ではないことから、早期発見により早期治療を図る二次予防としての検診の重要性を広く指摘しております。

 この指針において科学的根拠に基づき推奨されている市町村のがん検診は、下記の表のとおりです。詳細はがん検診の実施主体である市町村の担当窓口にお問い合せください。

(参考)県内市町村のがん検診担当の連絡先

 がん検診の詳しい内容等については、以下のWebページをご覧ください。

国立がん研究センター がん情報サービス:「がん検診」(外部サイト)

 

 
検診名 検査項目 対象者 受診間隔
胃がん検診

問診及び胃部エックス線検査

50歳以上(※1)

2年に1回(※1)
問診及び胃内視鏡検査 50歳以上 2年に1回
大腸がん検診

問診及び便潜血検査

40歳以上 年1回
肺がん検診

質問(問診)、胸部エックス線検査

40歳以上 年1回
乳がん検診

問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィ)

40歳以上 2年に1回
子宮頸がん検診

問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診

20歳以上 2年に1回

問診、視診、およびHPV検査単独法(※2)
(住民検診のみ。厚生労働省が示す要件を満たす
 自治体に限り実施可能)

30歳以上(※3) 5年に1回(※4)

※1 当分の間、胃部X線検査については、40歳以上に対し年1回の実施でも可

※2 HPV検査が陽性の場合、残余検体(HPV検査で使用した検体の残り)を用いて直ちに細胞診(トリアージ精検)が行われ、
    これらの両結果に基づいた検診結果が自治体から通知される。

※3 30歳以上の検査項目については、自治体がいずれか一方を選択して実施する。受診者が検査項目を選択することはできない。

※4 HPV検査が陽性かつ細胞診(トリアージ精検)の結果が陰性の場合は、1年後に住民検診の枠組みでHPV検査(追跡精検)を
           受診するように自治体から通知される。

2.がん検診Q&A

 がん検診全般に関するQ&A

  ・Q1:がん検診の準備としては、どのようなことが必要ですか。

→A1:検査の準備が必要な場合と、不要な場合があります。胃がん検診(胃部X線・胃内視鏡)では、検査の12時間前以降は食事をとらないようにします。便潜血検査では、検査のための採便を2日行います。胸部X線検査、マンモグラフィ、子宮頸部細胞診では、準備は不要です。ただし、生理中の場合、子宮がん検診を行えないことがあります。

・Q2:がん検診で精密検査が必要と言われました。どの医療機関へ行けば良いのですか。

→A2:各がんの診断と治療について十分な技術を持った医療機関において精密検査を受けることが必要ですので、なるべく早くかかりつけの先生などと相談してください。

・Q3:がん検診がいつ、どこで行われているか知りたいのですが。また、がん検診を受けるのにお金がいりますか。

→A3:がん検診の実施日時や場所、費用については、市町村により異なりますので、居住地の市町村のホームページを見たり担当窓口に問い合わせてみてください。

・Q4:忙しくてなかなかがん検診にいけないのですが。

→A4:がん検診は、学校や公民館、市町村保健センターなどで集団方式で行う方法、いつでも自由に受診できるよう医療機関で行う方法等により実施されていますので、居住地の市町村のホームページを見たり担当窓口に照会してみてください。

 

 胃がん検診に関するQ&A

・Q1:胃がん検診ですべての胃がんの発見が可能ですか。

→A1:胃がんは一般には隆起(でっぱり)したり、陥凹(へこみ)したりしてるので、レントゲンや内視鏡での診断は容易です。しかし、ごく初期のがんは、変化が微細で平らなタイプのものがあり、このようなタイプは診断が難しくなります。

・Q2:胃がん検診のレントゲン検査の放射線被ばくの影響が心配なのですが。

→A2:胃がん検診のレントゲン検査で浴びる放射線の量は、大地から受ける自然放射線と比較しても、その被ばく量は同等以下です。1回の撮影で受ける被ばく量は、健康に重大な影響を及ぼすものではありません。

・Q3:胃がん検診を受けると必ず精密検査になるので、毎年受ける気になれないのですが。

→A3:あなたの胃の変形が強かったり、昔罹った潰瘍の治った痕ががんのサインと区別できないことが考えられます。このような場合は、胃がん検診を受診するのではなく、かかりつけの専門医を決めて定期的に内視鏡検査を受けてください。

・Q4:胃がん検診で精密検査が必要と言われました。がんの疑いが強いのでしょうか。

→A4:胃がんは、胃潰瘍(あるいはその傷跡)、ポリープ、胃炎など、よく見られる胃の病気と似た形態をとっています。胃がん検診では、これら良性の病気とがんが識別できない場合も、精密検査が必要と判定します。特に早期のがんほど、良性の病気との識別が難しくなります。

・Q5:内視鏡検査が不安なのですが。

→A5:最近の内視鏡は、以前の胃カメラに比べて断然飲みやすくなっています。また、口から入れる場合にえづきが強い方には、鼻から入れる内視鏡検査(経鼻内視鏡検査)もあります。経鼻内視鏡検査は咽頭を刺激しないので、嘔吐反射が起こりにくく、経口に比べて苦痛が軽減されます。内視鏡の専門医がいる医療機関では万が一の事故に対する処置体制も整っているので、安心して検査を受けましょう。

 

 子宮がん検診に関するQ&A

・Q1:子宮がん検診にはどのようなものがありますか。

→A1:子宮がんには発生部位によって、子宮頸がんと子宮体がんがあります。現在、子宮がん検診は20歳以上の女性を対象とした頸がん検診と対象を絞り込んだ体がん検診が行われています。 頸がん検診には、子宮頸部からブラシやヘラなどを用いて細胞を採取し、細胞の異常を調べる「細胞診」と、同様に採取した検体を用いてHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の有無を調べる「HPV検査」があります。 また、あわせて内診により子宮の状態を確認します。さらに、頸がん検診の受診者のうち、問診などをもとに医師が必要と判断した場合に、子宮体部から細胞を採取する検査(子宮体がん検診)を行うことがあります。

・Q2:子宮がん検診の検査は安全なのですか。

→A2:子宮頸がん検診で細胞を採取する時に、若干出血することがありますが、ほとんどは自然に止まります。また、精密検査の時はコルポスコープという拡大鏡で子宮頸部を観察し、あやしいところから米粒半分くらいの大きさの組織をとって、がんがないか詳しく調べます。少し出血しますが、ほとんど痛みもなく、婦人科の外来で受けられます。

・Q3:子宮がん検診の受診を避けた方がいいときはありますか。

→A3:正しい判定のためには、月経中と月経直後は避けてください。なるべく月経終了後3~7日の間に受診していただくのがよいと思われます。

・Q4:妊婦が受けてもよいのですか。

→A4:妊娠してはじめて産婦人科を受診するという方も多いことから、妊婦健診時に子宮がん検診を行うことも大事です。

・Q5:2年に1回の受診で大丈夫ですか。

→A5:子宮がん検診の受診間隔については、近年の研究により、毎年受診した場合と、2~3年に1回受診した場合とで、子宮頸がんによる死亡率減少効果に差がないとされています。このため、専門家による検討の結果、受診間隔は2年に1回とすることが適切とされています。また、HPV検査単独法については、5年に1回の受診が推奨されています。

・Q6:症状がある場合はどうすればよいですか。

→A6:検診を待たずに、医療機関での診察を受けてください。月経時以外の出血、茶褐色・黒褐色のおりものが増える、下腹部及び腰の痛み、性交中の痛みなどのうち、1つでも症状がある場合は要注意です。

 

 肺がん検診に関するQ&A

・Q1:肺がんを早期に発見するにはどうしたらいいですか。

→A1:胸部のX線検査を受けましょう。特に肺の末梢部のがんはX線検査で比較的小さい時期から発見できるので、40歳を過ぎたら年1回は胸部X線検査を受けることをおすすめします。

・Q2:肺がん検診で毎年胸部X線検査を受けていますが、被ばくによる危険性はありませんか。

→A2:まず心配ありません。普通に生活していても、宇宙線や地中から自然の放射能を浴びています。胸部X線検査による被ばく量は、これら自然放射線による年間の被ばく量よりも少ないため、これで放射線障害や発がんについて心配する必要はありません。 

・Q3:肺がん検診を受けて異常なしでした。1年間は多少の自覚症状があっても肺がんの心配はありませんか。

→A3:肺がんの心配はあります。肺がんと一口にいっても色々な種類があります。特に小細胞がんは発育が非常に早いので、1年以内の検診で異常がなくても安心はできません。また、X線検査にも盲点があり、心臓や太い血管、肋骨などと重なると、大きな陰影でも指摘できないこともあります。たとえ検診で異常なしと言われても、血のついた痰や頑固な咳、胸や背中、肩の痛みが続くような場合には、専門医療機関を受診しましょう。

・Q4:肺がん検診で要精密検査とされました。どんな検査を受けるのですか。

→A4:X線で小さな異常陰影が見つかった場合には、本当にその影は存在するかどうかを見るために、もう一度直接撮影を行います。確かに存在している場合は、断層撮影あるいはCTでさらに詳しくその形を観察し、どのような病気が考えられるのか検討します。その結果、肺がんが多少とも疑われる場合には気管支鏡、針生検などでその部分から細胞を取り、顕微鏡で観察し、最終的な診断を行います。

・Q5:肺がん検診で要精密検査となりました。確実にがんなのですか。

→A5:がんでない率の方がはるかに高いです。ただし、他の重大な病気が見つかることもありますので、必ず精密検査を受けましょう。肺がん検診では通常2%前後の人が要精密検査となりますが、実際にがんである確率はそのうちの2~3%に過ぎません。90%近くは全く異常がないか、あっても古い肺炎や結核のあとで、特別な検査や治療が必要ないものです。また、肺がん以外にも治療を必要とする肺結核や肺炎、肺気腫あるいは心臓肥大、大動脈瘤などの病気も見つかりますので、その場合は必ず医療機関を受診してください。                            

 

乳がん検診に関するQ&A

・Q1:乳がんになる人は増えているのですか。

→A1:非常に増えています。現在、乳がんは、年間に約10万人が罹患しており、一生を通じて女性の約9人に1人がかかる病気です。また、死亡者数は年間約1.6万人となっており、特に40~50歳の世代で女性のがん死亡の第1位となっています。乳がんが増加した理由としてあげられるのが、女性を取り巻くライフスタイルの変化で、未婚、出産経験がない、高齢出産などが要因として考えられており、今後も乳がんは増加すると予測されています。

・Q2:なぜ乳がん検診でマンモグラフィが行われるようになったのですか。

→A2:マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことをいいます。この検査では、乳房の外側から触っただけでは見つけることができない早期のがんを発見することができます。国際的にはマンモグラフィによる乳がん検診が推奨されており、科学的にも検診として有効であることが確認されております。

・Q3:30歳代の人はどうすればよいのでしょうか。

→A3:40歳未満の女性については、市町村が行うがん検診では対象とならない場合が多いと考えられます。触れてしこりがあるなどの自覚症状を認めるときは、速やかに医療機関で受診しましょう。

・Q4:どうして乳がん検診は2年に1回が推奨されているのですか。

→A4:専門家で構成される国の検討会において、検診の受診間隔について検討した結果、2年に1度とすることが適切であることが報告されたためです。ただし、自覚症状がある場合は、検診の機会を待つことなく、速やかに乳房疾患の専門医療機関で受診してください。

・Q5:精密検査では、どのような検査が行われますか。

→A5:精密検査として、マンモグラフィの追加撮影、超音波(エコー)検査を行ったのち、必要に応じて、穿刺吸引細胞診(注射針でしこりの部分の細胞を吸引する)や針生検(マンモトーム生検を含む)を行います。

・Q6:放射線(X線)被ばくによる健康影響はないのですか。

→A6:マンモグラフィによる放射線(X線)被ばくは、主に乳房だけで、白血病の発生など骨髄等への影響はほとんどありません。1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、一般の人が1年間に受ける自然放射線量の50分の1程度です。

 

大腸がん検診に関するQ&A

・Q1:大腸がんは最近増えているのでしょうか。またその予防策はあるのでしょうか。

→A1:大腸がんに罹患する患者さんも、死亡する患者さんも増加しています。日本で大腸がんが増加している主な原因としては、食生活の欧米化(高脂肪・低繊維食)や運動不足が考えられます。したがって、大腸がんを予防するためには、脂肪を控えめに、繊維の多い食事を主体とし、適度な運動をすることが必要です。

・Q2:大腸がん検診を受けるメリットはなんですか。

→A2:大腸がん検診は、大腸がんによる死亡を減少させるために行われています。現在日本で行われている便潜血検査による大腸がん検診を毎年受けていれば、受けていない人と比べて、大腸がんで亡くなる危険性が低くなる結果が出ております。

・Q3:大腸がん検診はどのように行われるのですか。

→A3:対象は血便、下痢、便秘、腹痛などの腸症状の見られない人です。まず、便にわずかな血液が混入しているかどうかを調べるために、2日間、便をごく少量採取していただきます(一次検診)。この検査で陽性になった人は、後日精密検査を受けていただきます。精密検査は、内視鏡で大腸全体を観察するか、S状結腸(肛門から約50cm)まで内視鏡で見て、さらに奥はレントゲン検査を行うか、あるいはレントゲン検査のみの場合があります。

・Q4:大腸がん検診で大腸がんが発見されれば、治るのですか。

→A4:大腸がん検診でがんが発見される時期が早いほど、治療を受けた患者さんが生存している確率は高くなります。また、検診を受けることでより早期のがんが多く発見されるので、開腹手術をしなくても内視鏡で治療できたり、また人工肛門を用いなくて済む確率も高くなります。

・Q5:大腸がん検診を受けるデメリット(副作用、合併症など)はありませんか。

→A5:便潜血検査では副作用はありません。精密検査のうち内視鏡検査では、腸に穴があいたり、出血することが非常にまれに起こることがあります。X線検査では、受ける被ばく量は一般の人が1年間に受ける自然放射線とほぼ同じ程度です。この微量の放射線による健康影響はほとんどないと考えてよいと思われます。

(参考:厚生労働省「がん検診の有効性評価に関する研究班」報告書)

がんは、早期発見・早期治療により9割以上が治るといわれています。 定期的にがん検診を受け、がんに備えましょう。