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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています

ページID:0015803 掲載日:2008年5月30日更新 印刷ページ表示

平成20年5月29日(木曜日)発表

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています

1 概要

 愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎をはじめとする疾病について、発生動向調査を実施しています。

 この調査結果によりますと、平成20年第21週(5月19日(月)から5月25日(日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は3.52と例年の同時期に比べて多くなっています
 今後も、報告数の多い状態がしばらく続くことも予想されますので、下記の4による予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう

 注) 一定点医療機関当たりの報告数:182医療機関からの一週間の総報告数÷182

2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたりの発生状況

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生状況

愛知県

全国

平成20年

平成19年

平成18年

平成17年

平成16年

平成20年

定点医療機関数

182

約3,000

第18週

2.39

0.83

1.34

0.77

1.44

2.06

第19週

2.02

1.51

1.84

1.29

0.99

1.75

第20週

3.24

2.12

2.06

1.74

1.59

第21週

3.52

2.17

2.27

1.69

1.74

※ 全国の定点医療機関数は、毎週若干の変動があります。
※ 全国の発生状況については第19週が、愛知県は第21週が最新のデータです。

3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について

 A群レンサ球菌による上気道感染症で、いずれの年齢でも起こりますが、特に学童期の小児の発生が多く、冬季と春から初夏にかけて発生のピークがみられます。

 一般的な経過では、2~5日の潜伏期をおいて、突然の発熱、全身倦怠感、咽頭痛で始まり、しばしば嘔吐を伴い、乳幼児では咽頭炎、年長児や成人では扁桃炎などを呈します。
 また、発疹や苺舌がみられたり、気管支炎を起こすこともあり、時に二次疾患として、急性糸球体腎炎などを起こすこともあります。

 感染経路としては、主に飛沫感染と考えられており、時に経口感染し、集団発生することもあります。また、人と接触する機会が増える時期に感染が起こりやすく、家庭や学校など集団での感染も多くみられます。

4 治療と予防について

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎にはペニシリン系などの抗菌薬が有効ですので、症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう

 通常は、飛沫感染や経口感染と考えられていますので、感染予防対策としては、次のことが推奨されます。

(1) うがいや手洗いを励行すること。

(2) 感染者との密接な接触を避けること。

 家族内感染が起こりやすいので注意しましょう。

 

参考

愛知県のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎発生状況

愛知県におけるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎発生状況

全国のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎発生状況

全国におけるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎発生状況

問合せ

愛知県 健康福祉部 健康担当局健康対策課
感染症グループ
担当:照井、増野
電話:052-954-6272
内線:3160、3161
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp