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“感染性胃腸炎”に注意しましょう!
“感染性胃腸炎”に注意しましょう!!
平成28年12月14日(水曜日)に発令していました「感染性胃腸炎警報」については、平成29年第2週(1月9日(月曜日)から1月15日(日曜日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの感染性胃腸炎の報告数が4.54となり、現在、国立感染症研究所が定める警報継続の指標である「12」を下回っていることから解除します。
警報は解除しますが、しばらくの間、流行は続くものと考えられますので、引き続き注意してください。特に、集団生活を行う施設においては、患者が発生しますと、施設内で一気に感染が拡大する恐れがありますので、注意が必要です。
※以下は参考です。
“感染性胃腸炎”警報を発令します!!
愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として、感染性胃腸炎をはじめとする各種感染症の発生動向調査を実施しています。
この調査結果によりますと、平成28年第49週(12月5日(月曜日)から12月11日(日曜日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの感染性胃腸炎の報告数は20.41でした。
これは、国立感染症研究所が定める警報の指標である「20」を上回ったことから、感染性胃腸炎警報を発令します。
すでに学校等での集団発生が認められておりますので、下記の3による予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう。
なお、この警報は一定点医療機関当たりの報告数が「12」以下に減少するまで継続します。
注)一定点医療機関当たりの報告数:182医療機関からの一週間の総報告数÷182
1 感染性胃腸炎の定点あたりの発生状況
愛知県 | 全国 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
平成28年 | 平成27年 | 平成26年 | 平成25年 | 平成24年 | 平成28年 | |
定点医療機関数 | 182 | 約3,000 | ||||
第46週 | 10.82 | 5.48 | 4.20 | 4.57 | 10.05 | 13.12 |
第47週 | 12.40 | 5.52 | 5.53 | 6.21 | 13.14 | 12.85 |
第48週 | 17.64 | 5.74 | 5.40 | 9.18 | 20.11 | 17.37 |
第49週 | 20.41 | 7.97 | 7.97 | 11.61 | 20.79 | - |
※ 全国の定点医療機関数は、毎週若干の変動があります。
※ 全国の発生状況については第48週が、愛知県は第49週が最新のデータです。
2 感染性胃腸炎について
ウイルス、細菌、寄生虫などによって引き起こされる胃腸の疾患で、1年を通じて発生がありますが、例年、秋から冬にかけてノロウイルスをはじめとするウイルスによるものが多く発生します。
症状は原因となる病原体により異なりますが、発熱、下痢(水様便、血便など)、悪心、嘔吐、腹痛などが見られ、これらの症状が単独または、複数の症状が様々な組み合わせで現れます。
幼児、高齢者、基礎疾患のある方ではまれに重症化する場合があるため、注意が必要です。
ウイルスによる感染性胃腸炎は、ウイルスが口から入ることにより感染しますが、ノロウイルスは特に感染力が強く注意が必要で、食物や水に含まれるウイルスだけでなく、患者の便や吐物に含まれるウイルスによる二次的な感染があります(空気中に舞い上がったウイルスによる感染もあるとされています)。
3 予防について
ウイルス性の感染性胃腸炎の場合にはワクチンがなく、特異的な治療法もありませんので予防が大切です。
感染予防及び食中毒対策としては、次のことが推奨されます。
(1) 食事前、用便後、帰宅時などに手洗いを励行する。
(2) 加熱が必要な食品は十分に加熱する。
(3) 患者の嘔吐物や糞便は、手袋・マスク・塩素系消毒剤などを使って適切に処理する。
症状が現れたら速やかに受診しましょう。治療は安静と対症療法となります。
感染性胃腸炎(ノロウイルス等)の予防啓発リーフレット
感染症発生動向調査による感染性胃腸炎の発生状況(※警報発令時のものです。)
- 発生状況グラフ(愛知県) [PDFファイル/57KB]
愛知県における感染性胃腸炎の発生状況について示したグラフです。
- 発生状況グラフ(全国) [PDFファイル/64KB]
全国における感染性胃腸炎の発生状況について示したグラフです。
問合せ
愛知県 健康福祉部 保健医療局 健康対策課
感染症グループ
担当:竹島、内田
電話:052-954-6272
内線:3161、3160
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp