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愛知県版 i-Construction
目的
国土交通省では、建設現場における一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善し、建設現場に携わる人の賃金の水準の向上を図るとともに安定した休暇の取得や安全な建設現場を実現することを目指し、i-Constructionの取組みを推進しているところです。
また、上記に対する取組みでは、「施工の情報化」、「規格の標準化」、「施工時期の平準化」を3つのトップランナー施策としています。
愛知県版 i-Construction の取組みについては以下のとおりです。
施工の情報化
情報化施工は、国土交通省発注の土工工事の13%(2014年度)で試行され、最大で約1.5倍に日当り施工量が効率化することが確認されており、抜本的な生産性の向上が見込まれます。
また、建設機械周りの計測作業などを減らすため安全性が向上するとともに、ICTによって精度良く施工できるため、経験年数の浅い若いオペレーターが早期に建設現場で活躍できます。
規格の標準化
土木構造物の代表的な工種であるコンクリート工において全体最適の考え方を導入し、構造物の設計、発注、材料の調達、加工、組立等の一連の生産工程や、さらには維持管理を含めたプロセス全体の最適化を目指し、サプライチェーンの効率化、生産性向上を図ります。
また、部材の規格(サイズ等)の標準化を行うことにより、プレキャスト製品やユニット鉄筋などの工場製作化を進め資機材の転用等によるコスト削減、生産性の向上が見込まれます。
施工時期の平準化
限られた人材を効率的に活用するためには、施工時期を平準化し、年間を通して工事量の安定化を図ります。
また、平準化の進展により、建設企業の経営の健全化、労働者の処遇改善、稼働率の向上による建設企業の建材保有の促進などの効果も見込まれます。